おいでよ魔導国   作:うぞうむぞう

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■周辺国家
・帝国、竜王国→属国
・聖王国→滅亡

■前回のあらすじ
 モモンとイビルアイは付き合うことになりました





王国の吸血姫2

「……おかしくはないか?」

 

 イビルアイは自らの格好を気にして隣に立つアンデッドに意見を求めた。

 隣に立つアンデッド――すっかり顔馴染みになった地下聖堂の王(クリプトロード)――は落ち窪んだ眼を凝らして見つめてくるが、漆黒のローブで全身をすっぽり覆った装いにはやはり違いが見られないようだ。

 僅かに落胆したが、そもそも吸血鬼(ヴァンパイア)として二百五十年以上も色恋に無縁だったのだ。今さら見栄を張ったところで何の意味があるのか。

 ……いっその事気付かれないほうが――と考え始めた丁度その時、中庭の奥に佇む屋敷の扉が開かれる音がする。イビルアイは落胆していたことも忘れて、勢い良く向き直ると彼の名を呼んだ。

 

「モモン様――!」

 

 姿を見せた彼――モモンはイビルアイの前に来ると肩を竦めた。

 

「――イビルアイ、いい加減"様"付けはやめないか?」

「え?あ……う、うむ。では…………モモン」

 

 突然の事で思考が追いつかないまま彼の名を呟く。

 その直後、モモンの言葉の意味することに気付いて恥ずかしさに悶える。イビルアイは身に付けた仮面に心から感謝した。弛んだ素顔をモモンに見せずに済んだのだから――もっとも、悶える姿を既に晒していたのだが、それは全く頭に無かった。

 

(あのナーベさんですら呼び捨てを許されていないのだ。つまり私は呼び捨てを許された唯一の女……これは、もはや恋人同士と言っても過言では無いな?)

 

「すまん、ナーベさん」と心の中で謝罪しながら、ふと顔を上げれば――目の前に出現したモモンの顔に「うわっ」と声を漏らして仰け反った。

 

「――美しい髪飾りだな、よく似合っているぞ」

 

 その言葉にイビルアイの心は完全に打ちのめされた。

 モモンは気付いたのだ。仮面とローブの隙間――自分には似合わないだろうと遠慮がちに挿した水晶の髪飾りに。

 

「そ、そうか……ありがとう」

 

 嬉しさと気恥ずかしさが相まって――高鳴る鼓動は無いが――胸がはち切れそうだ。

 もう堪えられないとばかりにモモンの右手を胸に抱き込むと、彼の手をぐいぐい引いて歩き出した。

 

「モモンさ――ぁ、行くぞ! 今日は旧スラム街方面を見廻る予定だったな!?」

「そのつもりだが……何か急ぎの用事でもあるのか? 無理に付き合う必要は――」

 

 焦りのあまりモモンに勘違いさせてしまった事に気づく。

 

「何も無いぞ! あったとしても全く問題無かろう!」

「そうか、ならば急ぐ必要はないぞ。急いで通り過ぎては住民の声も聴けないからな」

「では、ゆっくりいくとしよう!」

 

 イビルアイはモモンの腕を抱き締めながら、仮面の奥で満面の笑みを浮かべた。

 

 

 

 道行く者の吐く息は白く、肌寒い冬の日の昼下がり。イビルアイはエ・ランテルを訪れていた。

 来訪の理由はあくまでもチーム『漆黒』と『蒼の薔薇』の情報交換のためだ、とイビルアイは自信をもって語る。これは仲間たちも認める、自分にしか出来ない"仕事"である、と。勿論、モモンに会いたかったから、という個人的な事情も多分に含まれていたのだが。

 そんな彼女に問題があるとすれば、その頻度であろう。モモンとの協力関係を約束してからというもの、イビルアイは三日とおかずエ・ランテルを訪れていたのだから。

 エ・ランテルでイビルアイを知る者は古参の冒険者くらいだろう。

 そのため、モモンにまとわりつく仮面の少女は姿を見せなくなったナーベに替わる新しいパートナーでは、と噂された。イビルアイがナーベを追い出したとナーベのファンに噂を広められたこともあったが、モモンからナーベは任務中で一時的に離れただけだと説明があったので事なきを得ていた。

 そんな周りの思惑など意に介さないイビルアイと、周囲に気を配るモモンはいつものように並んで歩く。

 

 ふと、モモンは思い出したかのように懐から何かを取り出すとイビルアイに差し出してきた。

 

「いつも来てもらっている礼だ。良ければ着けてくれ」

「うむ…………えっ?」

 

 ――それは琥珀色に輝く宝石が付いた指輪だった。

 

(こ、これは! 話に聞く"求婚の証"なるものではないか!?……いや、待て、落ち着け! "礼"と言っていたではないか!)

 

 穏やかならざる心情で差し出された指輪を恐る恐る受け取る。モモンからの初めての贈り物だった。

 

「魔術師ギルドの新商品だ。微弱ながら幸運を上げる効果があるそうだ」

「ありがとう……大切にする」

 

 嵌める指は勿論、最も効果が高いとされる左手の薬指だ。イビルアイは意気揚々と左手の薬指に嵌めていた指輪を外そうと指輪に手を掛け――動きを止めた。

 モモンの視線が嵌めている指輪に向けられていることに気づいたからだ。

 

 ――言ってしまおうか。この指輪は自分の、吸血鬼(ヴァンパイア)の気配を隠すためのものだと。

 

 自分が如何なる存在であろうともモモンなら気にしないはずだ。だが、万が一今の関係が壊れてしまったら……いや、これは避けては通れないこと。いつまでも正体を隠したままモモンと付き合っていけるはずがない。

 意を決して指輪を外そうとした時――モモンが彼女の頭をぽんぽんと叩いた。

 

「気に入ってくれたようだな。では、行くとしよう」

 

 そんなモモンの"優しさ"にイビルアイは安堵しながらも、彼に対する後ろめたさを募らせた。

 

 

 その後も見廻りは誰に声を掛けられる事もなく続いていた。旧スラム街が近づくにつれて徐々に人通りが少なくなっていき、いつしか周囲には自分たちの声のみが響いていた。

 

「ほう、イビルアイは新しい魔法を産み出す研究をしているのか。それは興味深いな」

「それが……ほとんどがゴミのような魔法で、実用的な魔法はなかなか作り出せないのだ。優秀な魔法詠唱者(マジック・キャスター)が居ればもう少し捗るのだろうが……そういえば、ナーベさんはどこに行ったのだ?」

「――ああ、ナーベは帝国方面で情報を集めている。<伝言(メッセージ)>で定期的に連絡を取り合っているが……ナーベを助手に欲しいか?」

「いやいや! そんなつもりで訊いたのではないぞ。それに、彼女の実力ならば私の方が助手になりかねん」

 

 イビルアイはそんな他愛もない会話が好きだった。だが、この時間はあっという間に過ぎてしまう。彼と共に旅が出来たら最高だろう。場所はどこでもいい。トブの大森林でも、アゼルリシア山脈の最高峰だろうと。砂漠は暑くて苦手だが、モモンが望むなら喜んで向かうつもりだ。

 ――それが叶わないことは理解している。自分は『蒼の薔薇』の一員であり、モモンは魔導王を監視するためにこの街に居るのだから。

 

 そんな辺境の地へ魔導国の冒険者は未知を既知とするために冒険の旅に出ているという話を聞いた。いや、本来冒険者は()()()()()()だったはずだ。王国の冒険者は『傭兵』と変わらないのだ。こればかりは魔導王が正しいと言わざるを得ない。

 イビルアイはかつて十三英雄と呼ばれた者たちとの『冒険』に思いを馳せた。

 

「そうだ。モモンは"神人"という言葉に聞き覚えはないか?」

 

 その問いを口にしたのは、十三英雄のリーダーの姿がモモンに重なったからだ。

 

「……"神人"とは、どういう存在なのかな?」

「そうか、知らないか」

 

 六大神とは異なる系譜が思い浮かんだが記憶の片隅に追いやり、イビルアイは語りはじめた。

 

「――"ぷれいやー"なる存在、いや、六大神の子孫の中で強大な力に目覚めた者を法国ではそのように呼ぶと聞く。モモンの力を見てその神人に違いないと考えていたのだが――」

 

 突然、モモンが立ち止まる。どうしたのかとイビルアイはモモンを振り返った瞬間――背筋を寒気が襲った。

 兜に隠された表情を窺い知ることは出来ない。だが、強い感情を秘めているのは間違いないと感じた。

 困惑するイビルアイの様子に気付いたかのように、モモンが声を和らげて語りかけてくる。

 

「……残念ながら私は"神人"ではない。だが、会ってみたいものだな。その"ぷれいやー"や"神人"とやらに」

 

 普段通りのモモンの口調にイビルアイは安堵する。

 

(そうか、未知の強者の存在を知って昂っていたのだな。強者は惹かれ合う運命……なのかもしれん。私とモモンのように……)

 

 そう納得すると話を続けた。

 

「私の知る限りで現存するぷれいやーはいないな。かつて十三英雄のリーダーがぷれいやーを名乗った――そうだが、二百年以上前に死んだ――らしい。

 神人は……すまぬ、知らないのだ。だが、神人という呼び名は法国から伝わってきたもの。法国に居る可能性は考えられるな」

 

 話を静かに聞いていたモモンは頷くと空を見上げた。

 

「世界は広い。ぷれいやーとやらが現れたのはこの辺りだけではあるまい。そうだな……いつかこの地を離れ、彼らを探す旅に出るのも良いかもしれないな。……実は、魔導王には好きにして良いと言われている。魔導王が私を部下にした理由はこの街を平和的に治めるためだが、既に私がいなくともその目的は果たされているからな」

 

 モモンは南方からこの地に旅してきたという。魔導王がいなければ旅を再開し、今頃は大陸の別の地方を旅していてもおかしくないのだ。

 彼を縛り付けている忌々しい魔導王の存在にこのときばかりは感謝した。それでもいつか、モモンの役目は終わりを迎えるだろう。その時は――

 

「わ、私も――」

 

 ――仲間の姿が脳裏をよぎる。もし、モモンと旅に出たらこの地に二度と戻らないかもしれない。それは『蒼の薔薇』を抜けることを意味していた。仲間がいたからこそ人の街で暮らし、そして、モモンに出会う事が出来た。

 

「――私もその時までに彼らの情報を集めておこう」

 

 彼女は願った。今の幸せが続くことを。

 いつかその時が訪れるまでは。

 

 

 

 

 パンドラズ・アクターは不快だった。

 原因はイビルアイから聞いた"神"と"神人"の定義だ。

 ナザリックの守護者たちはアインズより法国に関する情報は既に共有されていた。当然、六大神と神人の存在も。

 だが、改めてナザリック外部の者から聞かされると不快感を隠せなかった。モモンの姿に変化できても心までは変えられないのだ。

 イビルアイと別れた後、自らの屋敷に戻るなり溜まっていた不満を口にする。

 

「――至高の御方々に敵対していた蛮族がこの世界において神を潜称し! あまつさえ、子孫が"神人"なる称号を与えられているとは、何と嘆かわしい事でしょう! 神と呼ばれるに相応しいお方は、この地に残られた唯一の至高の御方であるアインズ様をおいて他に居られないでしょう!」

 

 そこで一呼吸おいて振り返った。

 

「この世界の間違った認識は正すべき――そう思われませんか? 守護者統括殿」

 

「――ええ、その通りよ。アインズ様こそこの世界を統べ、神と呼ばれるのに相応しい唯一のお方。でも、六大神とやらはもういないようだから、間違った情報の発生源から潰すべきかしら?」

 

 パンドラズ・アクターの屋敷には珍しくアルベドが訪れていた。応接室で彼の帰りを待っていたようだ。

 

「彼らがこの地に現れたのは六百年前。長い時間を掛けて各地に広まった伝承を無かったことにするのは困難でしょう。それよりは、アインズ様を六大神の上に存在する神と崇めさせる事を提案します」

 

 アルベドは瞬時にパンドラズ・アクターの意図を理解して応える。

 

「つまり、伝承にアインズ様の事を追加するのね。まずは()()()()()()()()を使ってスレイン法国を占領し、その後アインズ様に奴らを救って頂く――」

「さすがは守護者統括殿、ご理解頂けたようですね。ただ、未知の世界級(ワールド)アイテムや神人の存在は警戒すべきです。投入すべき戦力についてはアインズ様にご相談させて頂きましょう」

 

 話し終わるとパンドラズ・アクターはアルベドに向き直り、胸に手を当て腰を曲げる――創造主に()()()()と定義された仰々しい振る舞いだ。

 他のナザリックの者に配慮して、アインズ以外の者には普段通りの自分を演じているのだ。

 

 ――と、その時、アルベドの口から全く予想もしていなかった質問が投げ掛けられる。

 

「ひとつ聞きたいのだけれど……イビルアイという者はあなたにとってどんな存在かしら? 今までそれについては何も報告が無いようだけど」

「……彼女は人間にしては博識で貴重な情報源であります。まだまだ情報を持っていると思われますので、継続して親密に接するべきと判断しております」

 

 ドッペルゲンガーであるパンドラズ・アクターに表情は無い。だが、アルベドは彼の真意を覗き込むかのように、動かない彼の表情を黙って見つめている。

 

 ――待っているのだ。質問の本当の答えを。

 

 彼は失敗した事に気付いた。質問の意図を理解した上で誤魔化してしまったのだ。

 相手はナザリック最上級の知恵者。アルベド相手に誤魔化しきれる訳がない。こんな質問をするアルベドの真意は読めないが、最善と思われる答えを導きだすと、腰は曲げたまま顔だけを上げて応える。

 

「疑っておられるのでしょうか!? 情などございません! "有害である"と判断した時点で全ての情報を引きずり出した上で始末致しますとも。この事はアインズ様もご存知です」

 

 ……反応を窺うが、彼女がその答えに満足したのかは分からなかった。すると、アルベドは冷たい微笑を浮かべ、強い光を放つ黄金の瞳をパンドラズ・アクターに向けてくる。

 

「私は別にナザリック外部の者に情を移すな、とは言わないわ。アインズ様の利益になるのであれば、ね」

 

 パンドラズ・アクターはアルベドを直視せず、顔を下げて床を見つめたまま押し黙っていた。

 アルベドの優しげな声に心を見透かされているような感覚に陥ったからだ。……あの時のセバスもこんな感覚だったのだろうか、と思い返す。

 

「それと……あなたに忠告しておいた方が良いと思ったの。もしそいつらが王国の計画を邪魔するのなら容赦なく消すから」

 

 

 

 

 

 王都リ・エスティーゼ。

 モモンと別れた後、転移の魔法で拠点である宿屋に戻ったイビルアイはガガーランと丸テーブルを囲んでいた。

 

「じゃあ、言ってねぇのかよ? 今の王国の状況をよ」

「ああ、モモンには大切な役割がある。要らぬ心配を掛ける必要もあるまい。それに……これは国の問題だぞ。冒険者が関与するものでもない」

「……ん? モモン"様"じゃねぇのか? あのイビルアイがよくここまできたもんだ!」

 

 ガガーランが豪快に笑いながらイビルアイの背中を叩こうとするが、片手を挙げて受け止める。

 ……仮面の奥ではニヤニヤしていたのだが、ガガーランに気付かれないように普段どおりの声で返した。

 

「ふふん。もはや恋人同士と言っても過言ではあるまい」

 

 言いながら左手の薬指に嵌められた指輪をガガーランに見えるように差し出す。

 

「いや、そこまでは言ってねぇけどよ……って、おいおい……まさかその指輪は」

「お前に言っておく。男は数ではない――質だ」

 

 自信をもって言い放ったその言葉に一瞬怯んだ様子を見せたガガーランだったが、訝し気な表情でイビルアイに問い返してきた。

 

「モモンさんってイビルアイの素顔も見てねぇんだろ? ……まぁ、あの人なら大丈夫か。はぁー、イビルアイでも乙女してるってのに、浮いた話も出来ねぇとは情けねぇ。それというのも近頃の男どもは湿気た奴ばかりでよぉ……最近のし上がって来た貴族どもの噂、知ってるか?」

 

 イビルアイが答える――よりも早く、後ろから近付いてきた人物がそれに答えた。

 

「その貴族どもの新興派閥が王に退位を迫ってるって噂なら事実よ」

 

 外から来たばかりで冷たい外気を身に漂せているラキュースが席に着くと、ガガーランが明るい声で話しかけた。

 

「よぉ、リーダー。ティアとティナはどうしたんだ?また王女様のお守りか?」

「気になることがあって、調査に行ってもらっているわ。まだ断定はできないけれど……八本指かもしれない」

 

 最後は小さな声で標的の名前を口にした。どこに彼らの手の者が潜んでいるか分からない。

 

「またあいつらかよ。ヤルダバオトの時にあんだけ被害にあったってのに……ゴキブリ並みにしぶとい奴らだな」

「それはこの国の貴族どもにも言えることだな。で、奴らは何をやらかしたのだ?」

「……最近、食糧庫が襲撃される事件が多発している事は知ってるかしら。食糧不足で地方から流れ込んだ一般の民によるものが大部分だけれど、それを煽動する者たちがいるらしいの」

 

 先の戦争により多くの働き手を失った王国は、その影響で地方では食糧不足による餓死者が続出し都市部でも深刻化していた。

 正直、イビルアイにはどうでも良いことだった。黙って死を待つ者は愚かだ。生き残りたければ食糧を奪えば良い。剣力、魔力、知力、魅力、権力……それらの「力」が強いものが生き残り、「力」を持たない弱者から死ぬ。それがイビルアイの持論だ。

 

「それが八本指だと? 事実だとしても、弱いものたちに生きる術を教えているだけではないか? それだけなら問題なかろう」

 

 それを聞いたラキュースは苦渋の表情で応える。

 

「……ラナーにも同じ事を言われたわ。でも、八本指にどんな思惑があるか分からない以上、それを調べるのが先決だと思うの」

「それは依頼なのか? タダ働きはごめんだぞ」

「ティアとティナが既に調査に向かっているわ……結果を聞いてからどうするか決めましょう」

「……では二人の帰りを待つとしよう」

 

 イビルアイの返答を聞いて、ラキュースは言い難そうに次の話題を告げた。

 

「まだ終わりじゃないわ。八本指と関連しているか分からないけど、さっき話した貴族の派閥の領地には食糧不足が起きてないみたいなの……噂では魔導国からの支援を受けているとか」

「ふん。国相手ではますます我々の出る幕ではないな――だが、魔導国の動向を外部から調べてモモンに伝えておく事は有益だな」

 

 それを聞いたラキュースは微笑むと重苦しい場の雰囲気が一気に和んでいく。

 

「あら? 遂に呼び捨てになったのね!」

「またその話か……」

 

 イビルアイはうんざりした声を挙げるが――仮面の奥では、やはり笑みが零れていた。

 

 

 

 






・海上都市の人、ミノタウロス(戦士長ではなく口だけの方)などのプレイヤーについてはイビルアイは知らないことにしました。
・話の都合上、11巻が出るまでに終わらせるつもりだったのですが、時間が取れなくて難航しています。。


※誤字脱字報告ありがとうございます

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