既に引退していますが、どうしても続きが読みたいと知り合いに言われ、美味しいものを御馳走になってしまったので、友人が飽きるまでこの作品は書きます。条件として投稿速度は遅くしてます。
それは、三浦と戸部にとっては悪夢の出来事だった
田中「戸部ぇ、三浦ぁ、試合に勝ちたいそうだなぁ?勝てるといいなぁ?ふふふ・・・ハハハハハハハハ!アーッハッハハハハハハハハ!!」
鈴木「今日の俺は紳士的だぁ・・・・・・楽に仕留めてやんよぉ」
田中「なんなんだぁ今のはぁ?」
鈴木「死ぬか!消えるか!土下座してでも生き延びるのかぁ!!」
田中「雑魚がいくら群れようと、この俺に勝つことなど・・・・・・出来ぬゥ!!!」
鈴木「今死ね!すぐ死ね!骨まで砕けろォ!!ぶるぁぁあああああ!!」
以上、ダイジェストでした。
試合後の三浦と戸部?ああうん、可哀想だったな。
「もうダメだ、おしまいだ・・・・・・勝てるわけないわよ」
「あ、悪魔だっしょ」
俺以上に目が死んでやがるな。てか、アイツらマジで人間か?テニスじゃなくてテニヌだったぞ。テニプリも真っ青だ。
葉山達が必死に慰めてるが効果なさそうだな。さて、対戦相手が来たみたいだが・・・・・・戸塚達と同じ匂いがプンプンしやがる。さっきの試合以上にカオスになる予感がする。
俺のアホ毛センサーがビンビンに反応してんだぞ?
「せ、先輩。嫌な予感がビンビンなんですけどー」
「奇遇だな、俺もだ」
ってこれ、逃げていいですか?
いやうん、逃げよう
「逃がさないよ?」
あ、無理ですね。我らが部長が見張ってましたよ。と思ったら足元に魔法陣が。
ひょっとして馬鹿弟子?
「ふっふっふー。この一色いろはを甘く見たらいけませんよ!こんなこともあろうかと、転移魔法を用意してました!」
ナイス!帰ったら昨日作った魔法薬を飲ませてやる
「えっ、それバツゲームじゃないですかーヤダー!」
「あっ!?こら二人とも!?」
「え!?ちょっとアタシ達だけおいて逃げちゃうの!?」
「嘘でしょ?!このカオス空間に置いていくっていうの!?」
「「わが身が可愛いんです。じゃ、また明日!」」
涙目の結衣と雪乃、黒いオーラを出し始めた部長を置いて俺達は転移した。
そう、転移したんだ―――
―――異世界に(大汗)
「なあ馬鹿後輩」
「何でしょうか先輩」
「お前、転移先はちゃんと設定したのか?」
「・・・・・・てへ☆」
「失敗作の実験体な」
「ぎゃぴィ?!」
不幸なことに、ランダム転移となってしまい、俺達の世界に帰るための座標が分からない。
いや、時間をかければわかる。俺の自宅が目印になってるからそこを座標設定すればいい。ただ、特定に時間がかかるだけで。
っていうか、早く帰らないとヤバイ。
自宅には封印しているヤンデレ化した妹がいる。
もし、早急に帰らなかったら・・・・・・想像したくない。
「仕方ない。座標を特定する為にも住居を確保するぞ。一応検索魔法で近場に人里があるってわかったしな」
「はい・・・・・・ごめんなさい」
「過ぎた事は気にすんな。師匠の無茶振りに比べたらちょっとだけマシだ」
「ちょっとだけ!?」
やかましい後輩はさておき、とりあえずあらゆる世界の言語が通じるために制作した翻訳できる魔法薬を飲んでおく。
これで異世界の文字や言語でも日本語として認識できる。我ながら便利な薬を作ったものだ
さて、街っぽい所に着いたな。入口の看板には・・・・・【ようこそ、ベルゼルグ王国のアクセルの街へ】と書かれている。
王国ねぇ。まるで中世時代みたいだな。この世界は俺達の世界と違って神秘が薄れてなさそうだから魔物とか普通にいそうだな。
んじゃ、しばらく生活する為に工房を作るための住居と資金を集める方法を模索しないとな。
「先輩!この街にはギルドがあるみたいですよ!!ほらほら!」
「あー?1000エリスってこの世界の金がないと入れないから無理。それにこの世界に住む気はないからアトリエでもやって金を稼ぐぞー」
「りょーかいでーす」
だが、俺はこの時甘く考えすぎていた。
この先出会う連中の所為で、帰る時間が遅くなってしまうということに。
「この駄女神ーーーー!」
「駄女神っていうなーーーーー!」
何だろうか、先行きが物凄く不安になる叫びが聞こえた気がする。