翌日、腹痛も無事完治した俺達は早朝から部室に集まることになった。
理由?それはもちろん・・・・・・
「あひゃひゃひゃーー!ごーめーんーなーさーいー!ゆーるーしーてー!アッハハハハハッハ!!!」
「アハハ~、だーめ☆」
「反省しなさい、結衣さん」
元凶である由比ヶ浜に報復するためだ。
現在、城廻先輩監修のお仕置きで、簀巻きにしてからのくすぐりの刑にしていた。
俺としては軽い方だと思うが、それどころではない
「クンカクンカお兄ちゃんの臭い・・・・・・ハアハア」
「ねえ小町ちゃん?先輩から離れてくれないかなー?(妹だからって調子に乗らないでよね)」
「はぁ?お兄ちゃんに近づく女狐が何を言ってるんですか?貴女こそ離れてください(○ね、雌○がっ!)」
馬鹿後輩と愚妹が俺に引っ付いて離れてくれない。つか、愚妹よ中学はどうした?貴様は受験生じゃねーのか?
「中学?お兄ちゃんが居なくなった中学校に行く意味は無いよ」
「へー、それじゃあ先輩と同じ高校には入れないってことですね~♪」
「ムカッ!」
あー、暑苦しい。ていうか先輩、HRも近いですしそろそろお仕置きはその辺で。
「そうだね~じゃあ、止めよっか雪乃ちゃん」
「ええそうね」
「はーはー・・・・・・苦しかった」
「おう、お疲れさん由比ヶ浜」
「もう二度とクッキーは作りません・・・・・っていうか、ヒッキーって妹いたんだね」
「そうね。とてもご兄弟がいるようには見えなかったわね」
「まあ実際、実家とは縁を切ってたしな」
流石に両親をコイツが食い殺したとは言えねーな。
「お兄ちゃんに近づく雌がこんなに・・・・・・ふしゃー」
お、おい!またあの蛇の力を使う気か!?
「駄目だよー小町ちゃん?ここでは暴力はご法度だよ?うふふ~♪」レイジングハート起動&血だらけエスカリボルグ装備
「ひぃっ!?ごめんなさい、殺さないで!!!」
うわぁ、あの小町が涙目で命乞いしてる。流石城廻先輩
ていうか、レイジングハートを起動したってことは・・・・・・
―――キャーーーーー♪!!!
―――アハハ、そろそろ俺諦めた方がいいのかな?
―――ちょっ?!隼人君、正気に戻るっしょ!大岡と大和も着替えを持ってくるべ!
―――お、おお!
―――それな
―――ちょっ、優美子!?は、鼻血!っていうか、ソレ私のアイデンティティなんだけど!?
―――は、隼人の裸・・・・・ぶふー
OK、葉山。頼むから目覚めるなよ。
「それで比企谷くん、小町さんはどうするのかしら?」
「今日のところは仕方ないからここに居させてくれ。顧問のアザゼル先生にも頼むつもりだ。正直、目を離すと何を仕出かすかわからん」
「・・・・・・妹さん、嫌いなの?」
「言いたくはないがな。まあ、昔色々あったんだよ。つか、やけに気にするな雪ノ下?何かあんのか?」
「そうね・・・・・・小町さんの気持ちも分からなくはないから。私も妹だからね」
「ふーん」
上の子と下の子。何か感じることがあるのか?
「でも、小町ちゃんって珍しいね~。まさか白蛇の力を使えるなんて」
「ひうっ・・・・・はっ、はい。小町は白蛇に仕えていた現人神の子孫で、その先祖返りなんです」
「・・・・・・はぁ?俺、そんなこと知らねーんだけど?ていうか、俺もなのか?」
「多分ね。小町がこの力を自覚したのは、お兄ちゃんが居なくなってからだし」
ちっ、両親が居なくなったのは痛いな。先祖のルーツを調べられねーじゃねーか
「でも確か、親戚に東風谷っていう守矢神社に仕えてる一族がいるはずだよ。昔、クズどもに連れていかれたことがあったよ」
「東風谷・・・・・・ねぇ」
まあ、どうでもいいか。俺、魔法使いだし。
「ていうかお前らいい加減に俺から離れろ。暑苦しいんだよ」
「「嫌」」
「ヒッキーって年下に懐かれやすいのかな?」
「知るか」
「でも、ウチのサブレもヒッキーに会いたがってたよ」
「お前の犬神にか?」
「うん!今度連れてくるね!あ、それとめぐり先輩!これ、入部届だよ!」
「はい、確かに受け取りました。これで結衣ちゃんも部員だね~」
「よろしくね、みんな!」
まあ、俺としては暗黒物質を作らなければ何でもいい
「それじゃ、放課後にまた集まろうね!あ、小町ちゃんは大人しくしてよーね?ね?」
「「「「はい」」」」
「は、はい・・・・・・怖いよぉ」
まあ、その意見には同意してやるよ小町。