side霊夢
神社の境内には倒れている美羽がいる...
かなりの力を感じたけど...
陰陽玉1発でダウンとはうたれ弱いようだ...
まぁ...実力を過信しすぎていたことが彼女の敗因であり私の勝因ね...
「ふぅ...妖怪退治完了...」
「ぐぐ...」
美羽が立ち上がる...
彼女は左腕を抑えている...
確かあそこの部分は大きな傷があったわね...
「アンタの負けよ!大人しく天狗の里に帰りなさい!」
「ぐぐぐぐぐっ!」
美羽はうつむいてうなり始めている...
ばき!!
何かの破砕音が響く...
境内に落ちたのは美羽が咥えていたキセルの破片だった...
「面白く...ないわっ!!」
彼女はキセルを吐き出して私をにらみつける...
どんどん殺気じみてきているわね...
「何よ?慢心して私の攻撃食らったのはアンタが悪いじゃない...つまり敗因はアンタ自身ってわけ!」
「うっさい!!...こうなったら本気で潰してあげるわっ!」
美羽の体から濃厚な力があふれてくる...
「っ...」
かなりの量の力ね...
先ほどの戦いは美羽にとっては遊びに過ぎなかったみたいね...
彼女は力を高めながら高笑いする
「さぁ!ここからが本気よぉ~!沢山虐めてあげるから覚悟...ぐっ!!!」
急に彼女は笑みを崩して蹲る...
「...?」
何か様子がおかしいわね?
「...あ...アタシはまだ...戦えるわよ?余計なことをするんじゃないわ!」
そのまま美羽は倒れる?
「...何が起きたのよ?」
見た限り完全に気絶しているようだ...
しかし...これをどうしようかしら?
退治することもできるけど...
のちのち面倒なことが起きそう...
境内に寝かせとくわけにもいかないし...
「...はぁ」
私は美羽の足を掴んで神社へと移動する...
「...案外軽かったわね」
美羽を布団に寝かせる...
「すぅ...」
気絶しているというより寝ているといったほうがいいかしら?
何をしようとしたかは分からないけど彼女の自爆ということでいいのかしらね?
「すみませーん!失礼しますよ!!」
「あ?」
突如居間に飛び込んできてのは天狗てある射命丸文...
どうやら慌てているようだ
「ここにうちの天狗がきてませんか...って!居た!!」
「アンタのところの天狗よね?とっとと持っていってくれないかしら?」
「え...まさか霊夢さんが美羽を?」
文は青い顔をする...
「...途中までよ...最終的に彼女が自滅したのよ...何でかわからないけどね」
「...美羽に勝つなんて...とりあえず!お邪魔しました!!」
美羽を抱えて文はその場から消える...
全く目まぐるしい一日だったわね...
「...」
しかし...
本気を出していないにしても美羽の実力は確かなものだった...
これが本気のものだったら...
「...見た限り天狗が一枚噛んでいるわねとりあえず彼女のことは警戒しておくべきかしら」
私は布団に寝っ転がり情報を整理する...
とりあえず新作はここまでです
ではこれにて