【凍結】霧雨さん家の居候 ~死ななきゃ良いってもんじゃねえよ!?~   作:みずしろオルカ

3 / 4
 どうも、ギャグってどうしてこうも難しいのか?
 今度お酒の力でも借りてみようかしら?

 そういえば、2話から改行を少し変えてみました。
 どうでしょうか?

 いつもの方がいいならそちらにしたいと思います。


第3話 保志存のスペック

 アイツを居候させてから一か月になる。

 霊夢の所に遊びに行ったら、帰れなくなってたタモと出会った。

 

「そういえば、魔理沙の所の居候は元気かしら?」

「タモか? 今日はなんか恐竜に玉乗り仕込んでくるとか言って出かけて行ったな」

「元気でいいのよね?」

 

 元気なんだよなぁ。

 おふざけとセクハラで生きているような奴だけど、憎めないやつだ。

 

「能力フル活用で今日も生き残るだろうな」

「『保存する程度の能力』だったわね」

「生存特化の能力だってよく言ってるからなぁ」

「実際、戦闘能力は無いけど生存確率は高いわよね」

 

 体力を保存して全速力で走り続けるとか、体内の酸素量を保存して息切れを感じなくさせるとか。

 かなり応用が利く能力だ。

 いや、無茶が利く能力と言った方がいいのか?

 

「そう言えば魔理沙」

「なんだ?」

「最近、ずいぶん身嗜みが整ってるわね」

「そうか?」

 

 いつものように、気が向いたから霊夢のところに来ただけなんだが。

 

「髪がサラサラになってるし、肌も張りやキメが細かくなってるわ」

「そ、そんなにか?」

 

 何か変わったことなんてしてないんだぜ。

 

「女の子同士だしね。気を抜いていることが多いけど、最近はそういう抜けたところが無くなってきてる」

「あ~、最近はタモが洗濯ものとか溜めないで全部やってくれるからなぁ」

「アンタ、仮にも女の子なんだから自分の分ぐらい自分でやりなさいよ」

「仮にもとは失礼だぜ」

「あー、これは家事ほとんどやってもらってるんじゃない?」

「巫女のカンか? マジで怖いぜ」

 

 そりゃ、一人暮らしの時は色々さぼり気味だったけどなぁ。

 タモが色々やってくれるから、随分快適になったのは否定できない。

 

「良い家政婦ぶりじゃない」

「でもな霊夢。毎日の様にネタとセクハラが待っている生活だぜ?」

「どの程度よ?」

「とりあえず、最近だと人の下着でどうこうってやつ」

 

 うわぁって表情でこっちを見てくる霊夢。

 そのかわいそうなものを見る目をやめてほしい。

 

「欠点が全てを台無しにしてる感じね」

「家が非常に快適なんだぜ」

 

 床が見えるって素晴らしい。

 パチュリーから借りてる魔導書も返して、交換で別のを借りてきてくれるし、研究にもいい影響が出てる。

 

「今は、魔法の森の奥地の薬草を取りに行ってもらってるぜ」

「あそこって妖獣の住処じゃなかった?」

「しかも、そこの薬草って摘んでからすぐに特殊な水に漬けこまないと成分変わっちゃうんだぜ」

「存は成分を保存できるから適任なのね」

「それもあるけど、最近ルーミアに気に入られてるらしいから、助けられてると思うぜ」

 

 そのせいか、ルーミアの生息地域が魔法の森近辺になっている。

 霊夢もそのあたりは知っているはず。

 

「っていうか魔理沙、アンタは存に薬草取りに行かせてくつろいでるのね」

「割とこんなものだぜ?」

「存のセクハラってストレス発散になってるんじゃない?」

「失礼な。これは霊夢の神社にタモを派遣して炊事洗濯をさせないと」

 

 タモのセクハラを体験してみるといい。

 

「とりあえず、彼の扱いが垣間見えたわね」

「あいつ、咲夜のやつにセクハラして残機減らしてるし」

「勇気あるわねー。なにしたのよ」

「パチュリーが言うには、流れるような動作でスカートをめくったそうだぜ」

「何よその無駄に洗練されているスキルは」

 

 タモはセクハラに命を懸けているのかもしれない。

 

 

********************

 

 

 家に帰ってくると、タモのやつが洗濯を終えた衣類を干していた。

 ヒトのドロワを手アイロンで皺伸ばすなし。

 

「ただいまー、洗濯あんがとなー」

「おかえりー、今日も霊夢の所でお菓子のタカリお疲れさま。ご飯にする? お風呂にする? それとも……わ・た・し?」

 

 マスパ撃ち込んだことに後悔はしてない。

 

 

 

「今日のご飯はロースステーキと二種類のソース、アリスたんから分けてもらったパンだ」

「おー、豪華だぜ。あと、アリスたん言うのやめようぜ。気持ち悪い」

「女子から気持ち悪いとか言われるのはショックでかいな」

「自業自得だぜ」

 

 ステーキのソースは、キノコソースと大根おろしが入った和風ソースだった。

 アリスのパンは焼き立てだったらしく、モチモチカリカリしてた。

 

「そういえば、なんだかんだ言ってアリスと交流が続いていることに驚きだぜ」

「ああ、お尻触って首飛ばされたからね」

「お前、魔法使いって分かってて手を出す意味が分からないんだぜ」

「魔法の糸って殺傷性高いんだなぁ」

 

 そんな出会いだったから二度と会わせられないって考えてたが、なんだかんだ言いながらしっかり交流しているあたり、タモの社交性の高さが分かる。

 

「首飛ばされてにこやかに交流してるあたり、タモも毒されてるぜ」

「初対面にはとりあえず殺されてる気がする」

「セクハラがいけないと思うぜ」

「俺からセクハラを取ったら何が残るというのか」

「なぜセクハラにそこまで命を燃やすのか?」

 

 社交性が高くて、炊事洗濯もこなして、気配りもできる。

 能力は日常的に応用が可能で、ごくごく稀に甘やかすように膝枕をしてくれるのが本当に心地よい。

 

「女体の神秘! 俺はその探究者よ!」

「その前に生命の神秘も探求してるんだぜ」

「え? 俺、まだ童貞ですが……」

「聞いてないぜ。てっきり、ルーミアあたりとヤッてるものかと……」

「俺、ロリコンじゃないんだけど」

「ペド?」

「よし、喧嘩だ!」

 

 平常運転である。

 

 

********************

 

 

 風呂上り、脱衣所には脱いだ服は無く、綺麗にたたまれたパジャマと下着が用意されている。

 これは人を堕落させる!

 

「タモ~、今日はもう寝るけど、そっちは?」

「俺も寝るわ、添い寝する?」

「下半身残して吹き飛ばされたいか?」

「下半身を残すとはスキモノめ!」

「その返しは予想外だぜ」

 

 いつもの掛け合いに安心して眠れる。

 普段は研究してから寝たり、研究したまま朝になってたりする。

 その時もタモはきちんと朝食や着替えを用意しているから、保存の能力以外にも能力を持っているんじゃないかと思っている。

 

「明日の朝食は和洋中エスニックどれがいい?」

「……なぜエスニックを選択肢に入れたし」

「最近レパートリー増えたから、自慢したかった」

「そこまで言うならエスニックで頼むぜ」

 

 またレパートリー増えたのか。

 正直どこからそんな知識を得ているのかが疑問だぜ。

 今度聞いてみようかな。

 

 




我がカルデアにモーさんがやってきてくれました!

清姫もスキル追加されたし、ウハウハです。

清姫って宝具強いよね。
火傷とスタンを全体でかけられるのは強い。
威力は単体宝具に劣るけど、バーサーカーだから火力も相応に出るし。

ただ、柔らかいのが大変。
抱きついてムニムニしたい。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。