世界が俺に輝けと囁いている   作:凡人9号

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今回ふりがな機能大活躍です。
へたくそで上手く考えが伝わらないからね、仕方ないね。

ランキング、載ってましたね。過去最高の五位ですよ。ヒロアカネームバリューすげー。
shu-jiさん、誤字報告ありがとうございました。


考え

適当に街をフラっと見回ったり、暴れてるヴィランと戦うヒーローを眺めたり、いつものゲーセンで遊んだり、そして無事に別れた。

轟君とは夏休みになったら雄英の受験勉強を手伝って貰う約束も取り付けておいた。

 

その足で家に一度戻って服を着替えて凍らせておいたスポーツドリンクを回収して自転車を漕いで海浜公園に向かう。

公園の入り口にゴミの積まれた軽トラが止められていることを確認してから自転車を隣に止めてから公園内へ向かう。

 

「お疲れさまでーす、本日の差し入れはスポドリっスよー」

 

なんというか、下っ端感丸出しだな俺。まあヴィランだしヒーローにはゴマ摺ってるのがお似合いか。

 

「ほ、星遠君・・・こ・・・こんばんは」

「星遠君。来たね」

「来ちゃいました。ってか緑谷、少し休め。ボロボロじゃん」

 

冷蔵庫を押している緑谷と何とも言えない表情をしている八木さんにスポドリを渡してその辺の瓦礫の上をサッと手で払ってから座る。

 

「このゴミの上、結構いいトレーニングに使えませんかね」

「ん? どんなトレーニングを思いついたんだい?」

「このゴミ山を登る。または走る。崩れたりしたら大事だけど体幹トレーニングにはなりそうな気がして・・・やってもいいですかね!」

「危ないから止めておいた方がいいよ」

「ですよね」

 

一息ついて一度大きく声を出して緑谷君が冷蔵庫を押し始めた・・・進行方向に砂が溜まって行って欠片も進んでねぇ。

それ押す物じゃなくね?とアドバイスした結果、冷蔵庫はまだ持ち上げられないようなので他の運べるようなものを探しに行った。

 

「星遠君。君は何故・・・あんなことを?」

「突然ッスね、八木さん。まあ、そうですね。ヒーローって、多すぎると思いません?」

「・・・確かに、私の学生時代から倍には増えているはずだ」

「じゃあ、ヴィランの数って増えました?」

「ヒーロー程じゃないにしろ、増えてはいるね」

「この間ネットで上がってる動画があった。ドロみたいなヴィランが人質取って、思いっきり火が回ってる。その場にいたヒーロー達は何もせずに見守ってるだけ。なんだっけかな、手から水を出すヒーロー」

「バックドラフト君かい?」

「多分そいつだ、消火作業をしていた奴。あいつならあの場で唯一、ヴィランから人質を引きはがせるだろう。そして、消火作業が出来るであろう個性だった。消火と、人命救助。ヒーローとしてはどっちが正解ですかね、オールマイト(No.1ヒーロー)

 

多分、今の俺はヴィランしてる時の目をしているのだろう。

顔を合わせた八木さんは答えない。多分答えを探しているのだろう、俺の欲する答えを。

でも違うんだ八木さん。俺は考えて出る答えなんて望んでない。

 

「正解はただ一つ。両方する。だ。それこそがヒーロー(英雄)。目の前の出来事に全力を尽くすのがヒーロー。違いますか」

「そうだね、その通りだ。しかし、ヴィランに対して抑止力として活動し続けるのがヒーローでもあるだろう」

ソレ(抑止力)は八木さんや上位ヒーローで事足りる。個性を使って活動したいならバックドラフトって奴は消防士になればいい。それと、ヒーローやりたいんだったら下手すれば火事になるエンデバーのサイドキックをやればいい」

「エンデヴァーね」

「エンデヴァー。ヴィランにも言えるけれど、個性を生活に向けられない奴が多い。アイスクリーム屋のおっちゃんの足元にも及ばない」

「じゃあ、君はその個性でどんな職業に就くつもりなんだい」

「灯台」

「そうか、灯台・・・え、灯台?」

 

俺の即答に面白い反応を返してくれた。

ヒーロー資格取って、灯台で体を光らせて電気代を浮かし、それ以外の時間は趣味でヴィランを探す。素晴らしい平和な日常だ。

轟君。君が示してくれた職業をあの時は凹んだりもしたけど、俺は案外気に入ってたりするんだ。

チラッと緑谷を探すと、声の聞こえないであろう公園入口の辺りの中ぐらいのゴミを運んでいる。あぁ、なんかこの状況、笑えてくるな。片や、ヴィランが掴めない理想を語り。片や、ヒーローがゴミを無くそうと運ぶ。なんの対比だこりゃ。

 

「ヒーローなんて存在必要無いんですよ。一人一人が『ヒーロー来たら何とかなるしそれまで待つか』ってスタンスから『自分の用事に遅れるから暴れてる馬鹿ぶっ飛ばすか』って考える様になれば」

「その結論は早計すぎないかい?」

「俺は、そう思って活動してきました。誰かが行動を示せばついてくるかと。ですが、違いました。そう思って止めようとした時、さっきのネットの動画ですよ。録画時期と投稿時期は二か月程ズレていましたが、それで思ったんですよ」

「……ヒーローが多すぎる。と、だね」

「じゃあヒーローを減らすには? 元のヴィランを減らせば少なくとも今の職業としてのヒーローは減る。そのまま減らし続ければ、最低限。本物のヒーローだけが残る」

「君の言う本物のヒーローって言うのが、自分の用事に遅れるから、って奴なのかい?」

「いや全然違いますけど」

「ち、違うのか」

「俺の言う本物のヒーローってのは、見返りを求めずにヴィランと敵対する存在です。何も知らない俺からしたら丁度、八木さん。貴方の様な、ね」

「それは・・・ただの狂人だぞ、星遠君」

「狂人?それを貴方が言いますか?少なくとも、俺は昨日知りましたよ。ヴィラン(オール・フォー・ワン)。アイツの抑止力になっているのが貴方(オールマイト)だ」

「なっ!会ったのか!それも昨日だってッ!」

 

大声を上げながら立ち上がり、八木さんモードからオールマイトモードへと変貌し、いつも通りだが焦っている印象を受ける笑顔をこちらに向ける。

 

「正直、初めて遭いましたよ。本物のヴィラン。今まで捕まえて来たヴィランだと思ってた連中がチンピラに見える程でしたよ・・・・・・とは言っても、夜の闇にこっそり犯罪する連中なんて度胸の無いチンピラだったんですけどね」

 

半ば自虐的に笑ってから顔を上げて八木さんの目を見る。真っ直ぐに俺を見返してくる、その目。綺麗で真っ直ぐだけど分かってしまう。ヒーローも、ヴィランも、本物の前ではそんなの存在しない。

 

「あんなのの抑止力として成り立っている、そして報酬を求めない。貴方(狂人)こそ、狂人(英雄)。でしょう?」

 

「それにね、八木さん。俺はね、緑谷ともう一人。応援したい奴がいるんですよ。その二人の進路が雄英(ヒーロー)なんですよ。ならヴィラン(悪役)の俺がしてやれることは?」

「・・・星遠君。これは本来言っちゃダメな事なんだけど、君は現状でフラッシュライトの正体の容疑者の内の一人に絞られているんだぞ」

「面白い事を教えてくれますね。でもまだ、容疑者の内の一人。でしょう? 警察が確証を持って当人だと言えて逮捕出来る様になるまでどれくらいかかります? まあ八木さん(オールマイト)が言えば今日にでも、なんでしょうけど。

 

 

 

ねぇ八木さん、もし、もし仮にですよ? 共にヒーロー目指して切磋琢磨してた知り合いが実はヴィランで、情報を得るために潜伏してた。なんてジョーク、最高のサプライズプレゼントになりませんかね?」




途中から口調が崩れるよ!
アンチタグでもつけた方がいいんでっしゃろ、でもまだ序盤ですよ?プロローグですよ?判断するにはまだ早い!10評価つけるのもまだ早い!
ヒーローとヴィランを両立させ、デク君と轟君をヒーローとして成長させちゃうぞ自爆特攻作戦(なお、ガバガバな模様)

約二週間ぶりですね、げんきです。おやすみなさい。

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