やはり俺がボーダーA級部隊隊長をやっているのは間違っている。-改訂版ー   作:新太朗

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前作を少しだけ書きなおして更新していきます。

では本編をどうぞ。


比企谷隊①

20XX年 この年最大級の事件が起こった。

 

第1次大規模侵攻

 

近接する異世界、近界(ネイバーフッド)からの侵攻。

 

これに対抗したのが、その後『境界防衛機関(ボーダー)』を設立した集団であった。

彼等はネイバーフッドの武器であるトリガーを駆使して、この侵攻の被害を抑える事に成功したのだった。

 

それから、4年の月日が流れようとしていた。

 

 

四月下旬 警戒区域 北東区画 とある廃ビルの屋上

 

「ふぁ~………………眠い」

 

「何あくびしているんですか比企谷先輩! 今は防衛任務中ですよ。しっかりしてください!」

 

「雪菜。そうは言うがな、上層部の書類整理を手伝って少し寝不足なんだよ……」

 

姫柊雪菜

 

比企谷隊 アタッカーでウチの隊で最年少の中学生だ。

真面目で可愛いことで、ボーダー内に隠れファンが多数存在する。

猫好きでよく家でミーティングをやる際は、比企谷家で飼っている猫のカマクラをずっと撫でて離さない。

 

「何をバカなことを言っているんです……。任務中はしゃきっとしてください。それでも隊長ですか……」

 

「そうは言っても眠気が加速してくるんだからしょうがない。と言うワケでお休み……」

 

「だから寝ないでください! 起きて仕事してください! それと先輩も足を枕代わりに寝ているその人を起こしてださい!」

 

そう、今現在俺達は廃ビルの屋上で任務に当たっていた。

 

「主様? お疲れなら私が見張っていますので睡眠を取ってもいいですよ?」

 

「そんなの駄目ですよ夜架先輩!」

 

羽々斬夜架

 

比企谷隊 アタッカーで学校とボーダーで後輩に当たる中二病全開少女だ。

第一次大規模侵攻の際に両親を亡くし、その時のショックで中二病が覚醒してしまった。その所為か、俺の事を前世から付き従っている主だと思い込んでる。

でも、根はいい奴で美少女なんだけどな……。中二病がそれを台無しにしている。

 

「そろそろしっかりしないと本部長辺りに怒られるわよ」

と話に加わってきたのは自隊のスナイパーのシノンだった。

 

「それもそうだな。しっかりしないとな……見晴らしの方はどうだ、シノン?」

 

朝田詩乃 あだ名はシノン

 

比企谷隊 スナイパーで後輩の女子。

まだ、比企谷隊が俺とオペレーターの二人だけの時に警戒区域に入ってきたのを助けたことがある。

話を聞いたら、いじめにあっていたことがわかったのでボーダーに入らないかとスカウトした。

スナイパーの腕は三番になるほどの実力がある。

 

「問題なし。ゲートも開いてないんですよね、浅葱先輩?」

 

『えぇ、今のところ開いてはないわ。――そう言えば八幡、あんた課題はやった?』

 

「はぁ? 課題ってなんだよ、浅葱?」

と、無線から幼馴染でオペレーターの浅葱の声が話しかけてくる。

 

藍羽浅葱 

 

比企谷隊 オペレーターで俺の幼馴染の少女。

父親同士が知り合いで小さい時からよく遊んでいた。

俺がボーダーに入隊するときも一緒に入隊したが戦闘が不向きでオペレーターに転職した。

小、中、高と同じ学校に通っている。

 

『あんたね……、現国の課題よ。お題が、高校生活を振り返って、だったと思うわ』

 

「マジか!? とりあえず帰ってからだな、それは」

などと、隊のメンバーと話している時、俺は思いもしなかった。まさかこの後、1年前の事故の関係者に次々を出会っていくなんて。

 

 




改訂版の更新頑張っていきたいです。

よろしくお願いします。

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