最高の料理人   作:ゴルゴンx

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第六話です
結局間に合わなかった_| ̄|○

どうぞ楽しんで下さい。


六の皿、激突と接触

ソーマと水戸が食戟をする事になって早2日、決戦まで後1日となった今日、ソーマと恵が俺の所に来ていた

 

「清人どうよ?」

 

「良いんちゃう?水戸の出方にもよるけど、丼としての在り方を崩さず、更にそこから新しさを出してるし」

 

「そうか、お前がそう言うなら良さそうだな」

 

「けど手は抜くなよソーマ、お前は負ければ退学やぞ」

 

 

そう、食戟の条件は水戸が勝てば、丼研の廃部とソーマの退学、ソーマが勝てば丼研の継続と水戸の丼研入部、若干釣り合っていない気もするが、その条件で承認されたので仕方ない

 

「清人君は見に来てくれるよね?」

 

「行くで〜任しとき」

 

「しっかりと俺が勝つところ見とけよ清人」

 

「はいはい、ちゃんと勝てよソーマ」

 

「おう!」

 

その後二人は最後の調整すると言って丼研に向かっていった

 

 

 

食戟当日やで

 

 

 

 

「ひやー人多いなー」

 

食戟が行われる会場に来た俺は、まず人の多さに驚いた、そこそこ広い会場にほぼ満席状態、見に来てる奴らのボルテージも既に最高潮、恐らく始業式でのソーマの踏み台宣言、が拍車をかけてんねんやろうな、俺が会場を見渡していると後ろから声をかけられた

 

「やぁ清人君」

 

「へんた・・・一色先輩やん」

 

「今変態って言おうとしなかったかい?」

 

「気のせいちゃいます?ところで何か用っすか?」

 

「まぁ良いや、少しついて来てくれないかな、君に紹介したい人が居るんだ」

 

そう言われ俺は一色先輩について行った

 

 

案内されたのはVIP席見たいな個室で会場を上から観れる様になった場所だった、前面がカラス張りになってて結構高く見通しも最高だった、中には既に二人先客がいた

 

「あれ?ええっと・・・薙切えりなやったな、試験官してくれた」

 

「おい貴様!そんな馴れ馴れしい口の利き方を「いいわ緋紗子」えりな様」

 

「貴方は恐らく私より強いでしょ?それに一色先輩よりも」

 

「いやいや分からんで実際、料理勝負した訳でもないし、自分も相当腕持っとるやろ?一色先輩も」

 

「清人君にそう言ってもらえると嬉しいね」

 

「その余裕が強者の証拠ではなくて?それと私の事は名前で呼んでもらって構わないわ」

 

「ほな呼ばしてもらうわえりな、俺の事も清人でええで」

 

「分かったわ清人君」

 

「秘書の子も良かったら仲良くしよな」

 

「!・・・私は」

 

「いいじゃない緋紗子、貴方も異性の友達少ないでしょ?」

 

「分かりました・・・改めて新戸緋紗子だ、宜しく頼む」

 

「よろしく緋紗子」

 

「っな///」

 

「あれあかんかった?名前で呼んだら」

 

「いや構わない、その代わり私も清人と呼ばせてもらうぞ」

 

俺はええよと言って会場に目を向けた、話してる間に食戟は始まっていたらしく、ソーマも水戸も調理を開始していた

 

水戸の方は・・・あれはかなり質の良い牛肉やな、声が生き生きしとるし、それにあの水戸の包丁捌き、的確にスジを落としとる、やっぱそれなりのレベルは有るか

 

「清人君はどう思う?今回の食戟」

 

「さぁ?確かに水戸の牛肉はかなりの高級やと思います、でも料理は値段やない」

 

「料理は値段じゃない、その考えは私にも分かるわ・・でも高級食材は味が良いのも確かよ、料理は美味しくて初めて料理と呼ぶ、違う清人君?」

 

「確かにでも俺はな、どんな食材でも美味しく食べられて食べた人の気持ちを最大限に満たす、それが料理であって、味が良くても心が満たされんかったら、それは料理やないと俺は思っとる」

 

「・・・・」

 

「素晴らしい考えだね清人君」

 

「あくまでも俺の持論っすけど」

 

「いや、その考え間違っていないと思うよ、それより試合が動いるよ」

 

 

一色先輩言われ会場を見ると水戸が料理を出していた、スクリーンには、A5和牛のロティー丼と書いてある、審査員は既に実食をしており、どうやら評価は上々のようだ、でも

 

「あれじゃ駄目だ」

 

「なんでダメなのかしら清人君、私から見てもかなり美味しそうだけど」

 

「丼ってのを水戸は理解してへん、A5の高級牛肉を使うのはええけど、あいつご飯の事考えてへんやろ」

 

「っ!!まさか」

 

そう言ってえりなはスクリーンに映された水戸はレシピを見る、試験官をするほどならメニューを見れば分かるだろ

 

「ガーリックライス」

 

「せや、A5和牛に合わせてご飯まで強したら、喧嘩すんで」

 

俺の言葉でえりなはさっきまでの余裕が無くなっている、現に水戸の料理は実食が終わったが、まだライスが残されている、対するソーマが出したのはシャリアピンステーキ丼、

 

「これで勝敗は決まったな」

 

「清人、どうしてそう言い切れるんだ?」

 

緋紗子の質問に俺は答えた

 

「元々シャリアピンステーキは1936年に来日したオペラ歌手、フョードルシャリアピンのために作られたメニューや、当日歯痛に悩まされていた彼の、柔らかステーキが食べたいと言う条件から考案されたもんや、やから海外にはあらへん日本独自のステーキや」

「シャリアピンステーキは分かったが、それで何故勝敗が決まるんだ?」

 

「メニュー見てみ、内容に赤ワイン、水溶き片栗粉、焦がし醤油、それに練り梅、赤ワインはステーキを焼いた後に投入、ステーキの肉汁も残ってるやろうからそれと合わせて玉ねぎを煮詰める、更に水溶き片栗粉でとろみを付け肉とご飯の絡みを強くする」

 

「確かに美味しそうだか、それだけでは」

 

「まだ終わってへんわ。次に焦がし醤油や、あれで味を整えて、焦げをも調味料として使っとる。そして最後があの練り梅、あれをご飯のに混ぜていくらでも食えるような食欲感を出しとる。実際見てみ審査員かきこんどるやろ」

 

「!本当だ、水戸のガーリックライスは残っているのに幸平創真のは完食、審査員がおかわりまで要求している!」

 

「水戸は丼を理解してへんって言うたやろ?丼ってのは一椀で完結するもんや。水戸のは丼に見えて丼やない、これがソーマの勝ちって言う俺の意見や」

 

 

その後俺の言った通りソーマは勝った、まぁこれでソーマの退学も無し丼研も存続めでたしめでたしや

 

「清人君、どうして貴方は食べてもいないあの二人の料理をあそこまでわかったの?」

 

「試験の時言うたやろ?声が聞こえるって」

 

そう言って俺はソーマ達の所に行こうとした時、不意に扉が開いた

 

「ちょっと待ってくれるかな清人君、最初に言ったよね紹介したい人がいると、紹介するよ・・現十傑第1席司瑛司先輩だ」

 

「初めまして、君の事は聞いてるよ桜清人、改めて僕は司瑛司、現十傑第1席だ」

 

「どうも桜清人です・・・で俺に何か?」

 

「一色が君の事を強く勧めてきてね、どんな男なのか見てみたかったってのもあるんだ、後君の料理にも興味が有る」

 

司先輩は俺を見てそう言うが、俺はこの司先輩があまり気に入らなかった、なんでかと言われれば分からないが、俺とこの人は敵同士そんな気がして仕方なかった

 

「今日は顔合わせ程度だ、近いうちに他の席も紹介するよ、じゃあまた会おう桜清人」

 

そう言って司先輩は部屋を出ていった




結局間に合わなかった、すいません

仕事の合間をぬって投稿、楽しんで下さい
食戟中の料理内容はスクリーンで観れると言う設定にしました
ではまた次回!

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