最高の料理人   作:ゴルゴンx

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お待たせしました。
漸く執筆する余裕が出てきましたので、書いて行こうと思います。
ただ、前の様にはまだ書けそうにありませんので。週に1話〜2話のペースで行こうと思います。

では今回はほぼオリジナル回です。どうぞ〜


十二の皿、出張inフランス

「清人!パイ生地の準備はできてるか?」

 

「問題ないで小次郎さん!」

 

「よし!仕上げにかかるぞ!」

 

どうも清人です。今俺は、フランスの小次郎さんの店を手伝ってます。何故俺がここにおるか、それは一週間前に遡る。

 

 

 

 

一週間前

 

 

 

一年生の地獄の宿泊研修も終わり、暫くたった6月。この時期になると、いくつかの講義が休みになり、生徒達はちょっとした連休ができる。休みの期間は、長いやつで二週間にもなるやつもおる。まぁ俺もその一人やねんけど。

 

っと言うわけで、俺もFに帰って冬美を手伝おうかなと思っててんけど。

 

 

「清人お前今休みだろう?」

 

突然小次郎さんから国際電話が入り、直ぐにフランスの俺の店に来いと俺の用事そっちのけでフランス行きが確定。基本的人権の尊重はどこいってん、俺は冬美さんにその事を伝えると。

 

 

「さっき四ノ宮から連絡があった、清の成長のため仕方ない」

 

 

なんとまぁ冬美さんもOKを出したので、俺はえりな達にフランスに行くと伝え、次の日にフランス行きの飛行機に乗った。

 

 

 

これで冒頭に戻るんやけど、結構忙しんだなこれが。流石フルスポール勲章を受賞した小次郎さんの店や、さっきから客が切れる事がない。俺は厨房で全体のサポートを任された、いきなり来た俺がそんな役をやってええんか聞いたら

 

「俺を除いてお前以上に仕事できるヤツはまだ(・・)ここにはいねえよ」

 

「まだなんや」

 

俺がニヤついた顔で小次郎さんに聞き返すと、知らん顔して調理に戻った。それからは全体を手伝いながら、厨房にいるみんなとコミュニケーションを取っていった。

 

「清人って凄いね、料理長のスピードについていけるなんて」

 

「そんな事ないっすよリュシさん、なんだかんだ必死です」

 

俺は肉料理担当のリュシ・ユゴーさんと会話をしながらも、手は休めず作業を続けた。

 

「えぇーでも料理長言ってたよ、あいつ程料理に愛されたヤツを見た事ないって」

 

「え!小次郎さんがそんな事言ってたんすか?」

 

「うん!すっごく褒め・・て・・・・た・・・・」

 

いきなり黙って大量の汗をかき出したリュシさん、なんか俺の後ろを見てるような

 

〈手だけ動かしてろ!〉

 

うわ〜小次郎さんめっさ睨んどる、リュシさんは何か感じ取ったのか凄いスピードで頷いて作業に戻った。

 

それから数日、早いもんで俺がここに来て既に一週間。帰りの飛行機の関係上明日の夜にはフランスを出なあかんねんけど、なんでも今日の夜に新作料理のコンペをやるらしく俺も参加しろ言われた。

 

 

「ええんすか?俺みたいな新参者が入っても」

 

「構わねえよそれに言ったろ、お前にはそれだけの実力がある」

 

「そうそう、昨日作ってくれた賄いの鶏のトマト煮バスク風凄く美味しかったし」

 

「私も反対なんかしないわよ、清人君はそれだけの力があるもの」

 

今話したのは高唯【カオ・ウェイ】さん、普段はサービス担当やけど前まで肉料理を担当しとったらしい。

 

「俺も賛成だ、清人の料理をもっと食べてみたい」

 

次に副料理長のアベルさんが、俺の料理を食べてみたいと言ってくれた。

 

「分かったか清人、今ここにいる連中はお前の事を認めているだからお前は今出せる最高の品を出せ!」

 

 

「分かったで小次郎さん、最高の品だしたるわ!」

 

俺は俄然燃えてきた、絶対全員唸らせるような品を出したる

 

 

 

そして夜、新作料理のコンペはスムーズに進み残すは俺だや。今俺が出せる俺の料理、しっかり見たってや小次郎さん

 

「お待たせしました、白菜もズワイガニの土のドレッシング 土の泡添えです」

 

これが俺が今出せる最高のフランス料理や!

 

 

sid小次郎

 

俺は清人が出してきた料理に名に違和感を覚えた、今あいつ土って言わなかったか?

 

「清人君私の聞き間違いかな、今土って言わなかった?」

 

「言ったで、土ドレッシング 土の泡添えって」

 

唯が俺の代わりの聞いてくれたが、聞き間違いじゃなかったか。

 

「待て待て清人!いく何でも土ってお前・・・」

 

まぁアベルが言う事も分かる、料理において土を使うなんてのはタブーだ。それを清人は敢えて選び俺たちの前に出した、それ程までに自信があるのか。俺は覚悟を決め、清人が出した料理を口に運んだ。

 

 

sid清人

 

小次郎さんが俺の出した料理を口に運んだ、暫く咀嚼すると

 

「美味い!」

 

「本当ですかシェフ!」

 

「あぁー美味い、清人これはなんだ?本当に土か?」

 

「紛れも無い土やで、ただ普通の土やなくて黒土やけどな」

 

「黒土?なんだそれは?」

 

アベルさんが聞いてきたから答えよか

 

「黒土ってのは元々は火山灰土っていう関東ローム層の表面部分の土なんですよ、そこに枯れた葉っぱなどの植物が長い年月をかけて出来たのが黒土です」

 

「腐葉土みたいなものか、しかし食材としては無理があるんじゃないか?」

 

「大丈夫ですよ、安全面もしっかり考慮してるしそれに栄養価もかなり高いんで」

 

「なるほどな、確かに土を使う料理は聞いた事がある。清人今回は其処からとったな」

 

「まぁそうですね、でもその料理自体は俺のオリジナルやで」

 

「ふん、相変わらずお前は面白い料理を作りやがる」

 

「小次郎さんにも負けたないんすよ」

 

「はん、ぬかせまだ負けねえよ」

 

「いつか必ず負かしますよ、俺の料理で」

 

「ふん!・・・よし合格だ、明日より清人の料理をメニューに加える」

 

 

新作料理のコンペも終わり、俺は日本に帰国。その後聞いた話しによると、俺の作った料理が大反響を呼んだとかよんでないとか




はい、どうでしたでしょうか
もうグダグダですね、分かってす。
オリジナルって本当難しい、オリジナル書いてる人は本当に凄いと思う。
また少し空きますが、次回をお楽しみ

土料理本当にあるんだよ笑

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