バカとテストと召喚獣 観察処分者は女の子? 作:木原@ウィング
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゚д゚) ・・・ お気に入り数100突破!!
(つд⊂)ゴシゴシゴシ
_, ._
(;゚ Д゚) …!? ファ!?
と、いう訳でこんな小説のお気に入りの数が100になっておりました。
こ、これからもみなさんのご期待に応えられるような作品作りを頑張って行きます( ;∀;)
優子side
レミリア「……ふふっ、決まったみたいね」
優子「決まったって、何が?」
レミリア「そんなの、Dクラス対Fクラスの試験召喚戦争の勝者に決まっているじゃない」
その言葉に周りで話していたメンバーが近寄ってきた
久保「それは本当かい、レミリアさん」
工藤「ちょっと気になるな~Dクラスが勝ったの?」
翔子「……違う、Fクラスが勝ったと思う」
レミリア「あら? 翔子は何でそう思ったのかしら?」
翔子「……だってFクラスには吉井がいる」
咲夜「えぇ、そうですね。明久が居るのに負けるなんて事は有り得ませんから」
美鈴「流石ですよね、明久は」
パチュリー「これで負けていたら「色々とお話し」する所だったわ」
レミリア「そうだわ、今日の事を祝って私の屋敷でパーティーを開きましょう」
翔子「……レミリアの家、雄二を連れて、久しぶりに行きたい」
工藤「あ、私も少し気になる! レミリアちゃんってお嬢様っぽいし」
レミリア「お嬢様っぽいじゃなくて、本当にお嬢様なんだけど?」
工藤「そうだったんだ~凄いね~」頭なでなで
レミリア「あ、頭を撫でるな!!」
パチュリー「嬉しそうじゃない」
美鈴「素直じゃ有りませんね?」
久保「そういうお年頃なんじゃないかな?」
レミリア「と、とにかく!! 咲夜、今すぐ明久の所に行ってこの子とを伝えてきなさい!!」
咲夜「かしこまりました。お嬢様」
それだけ言って咲夜さんはその場から消えた。比喩ではなく、本当に目の前から消えたのだ。
その光景に代表と愛子と美鈴さん達以外が驚く
優子「い、今、咲夜さん消えた?」
久保「う、うん。僕の目にもそう見えたよ」
レミリア「あぁ、あなた達は初めて見るのね?」
翔子「この反応……久し振りに見た」
工藤「へ~咲夜さんって凄い力を持っていたんだ~」
レミリア「……なんで貴女は驚いていないのかしら?」
工藤「ん~? こういうのは見慣れているからね~」
美鈴「工藤さんって何者ですか?」
工藤「ふふ~ん、女の子には秘密が幾つも有るんだよ?」
パチュリー「……貴方、どこか胡散臭いアイツと同じ感じがするわね」
優子「なんか、色々と気になる事もあるけど……それで? 結局はどっちが勝ったの?」
レミリア「それはね……」
優子side out
吉井side
Dクラス代表 平賀源二(ひらがげんじ) 討死(うちじに)
「「「「「「うぉぉーー!!」」」」」」
その知らせを聞いたFクラスの勝鬨とDクラスの悲鳴が混ざり、耳が響く様な大音響が校舎内に駆け巡った。
本当なら少し静かにしろと言いたい所だけど、最弱クラスの初勝利に水を差す真似はしない。
僕だって初めての弾幕勝負で勝てた時はこんな感じに喜んでいたからね。
「凄ぇよ! 本当にDクラスに勝てるなんて!」
「これで畳や卓袱台ともおさらばだな!」
「ああ。アレはDクラスの物になるからな」
「坂本雄二サマサマだな!」
「いやいや、ここは大活躍してくれた吉井隊長サマサマだ!!」
「やっぱりアイツ等は凄い奴だったんだな!」
「坂本万歳!」
「吉井万歳!」
「姫路さん愛してます!」
代表である雄二やなぜか僕を褒める声がいたる所から聞こえる………と言うか最後の奴、お前はドサクサに紛れて姫路に告白をしているが、当の本人は全く聞いていないぞ。
それとは逆にDクラスはガックリとうな垂れて悲壮感を漂わせている。あの様子から見てFクラスに負けた事が相当悔しいんだろうな。
……それでも、何か落ち込み過ぎじゃないかな? 特に女子達の落ち込み具合が凄いんだけど?
雄二「あー、まぁ。なんだ。そう手放しで褒められると、なんつーか」
遅れてやってきた雄二もDクラスはAクラスに挑む為の通過点に過ぎないだろうが、それでも周りから褒められている雄二は満更でもない表情なりながらも明後日の方向を見る。
ふっ、そんな雄二を見るのは久しぶりな気がするよ。
平賀「ははっ、まさか吉井君との操作技術にあそこまで差が有るなんて……悔しいなぁ」
背後から悔しそうな平賀君の声が聞こえた。
僕が振り向くと、そこにはこちらに歩み寄ってくる平賀君。僕の操作技術と自分の技術の差を見てショックを受けているんだろう。
吉井「……平賀君、君だってあそこまで動かせるなんて今の時期じゃ凄いんだ。だからそんなに落ち込まないでよ」
そんな平賀君に僕は駆け寄りながら慰めてみる。
……あんな風に戦った奴に慰められて大丈夫かなって思えてきた。
平賀「いや、謝る事はない。全てはFクラスを甘く見ていた俺達が悪いんだ。吉井君だけしか警戒していなかったし……」
僕の慰めに平賀君は必要無いと言う。まあ確かに平賀君は僕以外のFクラスのメンバーの事を舐めていた。だから戦力も結構減っていたんだ。
戦争にはイレギュラーが付き物だと付け加える平賀君に、僕は代表として、クラスのみんなへの責任感がちゃんとあるなと思った。
平賀君は以前から負けた時には潔く認めて、それをバネに強くなるタイプだ。またDクラスと試召戦争をやる事になったら、何重の策を考えて挑むだろう。
そうなった時は、僕としてもまた全力で相手にさせてもらいたい。
平賀「ルールに則のっとってクラスを明け渡そう。ただ、今日はこんな時間だから、作業は明日でいいか?」
雄二に問う平賀に僕は少々気の毒だと思った。
平賀君は再び試召戦争を挑む権利が回復するまでの3ヶ月間を、僕達が使っていたFクラスの教室で過ごさなければいけない。それと同時にクラスメイトからも恨まれるのだ。
教室の設備ダウンでも恨まれそうだけど、女子は何か別の事で恨みそうで怖いな。
この試召戦争は勝てば代表は英雄扱いされて褒め称えられるが、負ければ戦犯扱いされて蔑まれて後ろ指をさされる。
吉井「……ねぇ、雄二」
雄二「……あぁ、分かっている」
平賀「? まさか、いくらお前でも今日中に済ませろだなんて酷な事は言わないよな?」
雄二も僕と同じく平賀を気の毒に思っており、明日で良いかと聞いて来る平賀君に応える。
雄二「いや、その必要は無い」
「え? なんで?」
「坂本、それはどう言う意味だ?」
雄二「Dクラスを奪う気はないからだ」
僕は予想していたけど、他の人達は雄二の予想外な返答に更に疑問を抱く。
須川「雄二、それはどういうこと? 折角普通の設備を手に入れる事が出来たのに」
雄二「忘れたのか? 俺達の目標はあくまでもAクラスの筈だろう?」
平賀「……………成程な」
雄二の言葉に平賀君は納得が行ったような顔をしている。
今の僕達はAクラスを目指している、だからあくまでDクラスは通過点に過ぎないから、設備交換の変わりに何か別の要求をするんだ。
雄二「まぁ、それと引き換えにやって貰うことは有るけどな」
平賀「やって貰う事? それって何だい?」
雄二「あぁ、それはな【Dクラスは3ヶ月の間、Fクラスに協力してほしい】って物だ。それに加え勝手に宣戦布告をする事の禁止、これを飲んでもらえるならば設備交換はしない、これでいいか?」
平賀「協力というと?」
雄二「なに、別にヤバい事をさせる訳じゃない。例えば他のクラスへの牽制とかだな」
平賀「それくらいならお安い御用だ、その提案有難く呑ませて貰おう」
Dクラスの男子達も設備が入れ替わらずに済んだ事で喜びが隠せないようだ。
……女子達は相変わらず不満そうだけど
雄二「じゃあ戦後対談は成立だ、今日はもう行っていいぞ」
平賀「ああ、ありがとう。君たちがAクラスに勝てるよう願っているよ」
雄二「ははっ、無理するな。勝てっこないと思ってるだろ?」
平賀「いや、そうでもない。…さっきの吉井君の召喚獣を見ていたらホントにAクラス打倒も夢じゃないように感じたよ」
吉井「…それはどういう事?平賀君」
平賀「君が玉野さんや他の人達の召喚獣を戦って倒した時の動きを見てね…点数差や数の暴力があるにも関わらずに勝利したじゃないか?
おまけに単独行動した伊藤達も吉井君が倒したんだろう?」
吉井「………」
平賀「試召戦争は何も点数で決まるわけじゃない…最後に立っていた者が勝者だ。僕は今回の試召戦争で学ばされたよ…」
吉井「平賀君……」
雄二「さて、皆!今日はご苦労だった!明日は消費した点数の補給を行うから、今日のところは帰ってゆっくりと休んでくれ、解散!」
雄二はクラス全員に号令を出すと、Fクラスの人達はぞろぞろと教室から出て行った。
文「あややや、お二人は少し待ってくれませんか?」
僕と秀吉もそのまま出て行こうとした時、文さんに止められた。
吉井「どうしたの? 文さん」
文「まぁ、お二人は今回の試験召喚戦争の立役者でしょう? 取材させてください!!」
平賀「文さん……」
文さんのその申し出に平賀君は苦笑いしていた。
仮にも自分の所属クラスが敗北したのにそれを気にしない姿勢は流石は文さんって所か。
「残念だけど、その取材は後でにしてもらえないかしら?」
その時、その場にいなかった第三者の声が聞こえた。
その場のみんなが一斉に振り返るとそこには十六夜咲夜さんが立っていた
吉井「あれ? 咲夜さんまでこっちに来ていたの!?」
咲夜「えぇ、久しぶりね。明久」
文「それよりも、なんで取材を後にしないといけないんですか?」
咲夜の申し出に少し不満そうな文さんが聞く。
それを聞いた咲夜さんは僕の事を一回見てから口を開く。
咲夜「お嬢様が明久達が勝った事のお祝いがしたいと「紅魔館」でパーティーを開くそうなの。だから、明久に対する取材はそっちでしてください」
秀吉「レミリアも相変わらずじゃのう」
平賀「あはは、確かにね」
文「ふ~ん、分かりました。それじゃあ、そっちで取材させてもらいますよ」
吉井「あの、咲夜?」
咲夜「何かしら? 明久」
吉井「パーティーをやるって言っていたけど誰が来るのかな?」
咲夜「この場のメンバーは確実として、あとは明久たちが呼びたい人たちを呼べばいいと言っていたわ」
吉井「アバウトだね」
秀吉「ふむ……それじゃったら、儂は「半妖」仲間たちに声をかけてくる」
雄二「だったら俺も知り合いに声をかけてくるとするか」
吉井「うん、分かったよ」
咲夜「それでは、後ほど」
咲夜はそれだけ言ってその場から消えた。
恐らく、時間を止めて移動したんだろう。相変わらず凄い能力だ。
暫くして、Aクラスの前に全員が集合していた。
吉井「なんでAクラスに?」
秀吉「ここにレミリア達が居るそうじゃぞ?」
雄二「おいおい、まさかレミリア達までこっちに来ていたのか」
平賀「本当にあっちの人達って行動力は有るよね」
根本「あぁ、それには同感だ」
雄二に連れられていつの間にかBクラスの代表の根本君まで来ていた。
吉井「やぁ、根本君。久しぶりだね」
根本「あぁ、久しぶりだな吉井。聞いたぞ、Dクラスを倒したって」
平賀「あの、一応そのDクラスの代表をしているからあんまり話題にしてほしくないな~なんて」
根本「あっ……すまない、軽率だった」
平賀君の苦笑いを受けて少しバツが悪そうに顔を背ける根本君。
彼らは結構仲が良いから、相手が嫌がることをあんまり良しとしないのだ。
平賀「まぁ、過ぎた事をいつまでもグジグジと言っている僕も大人げないんだけどね」
秀吉「根本よ、あんまり気にするでない」
秀吉と平賀君の励ましで少し元気になる根本君。
本当に、今の彼を中学までの彼が見たらどう思うかな?
雄二「それよりも、さっさと入って行っちまおうぜ?」
吉井「うん、そうだね。急ごうか」
僕はそう言ってAクラスの扉を開けて中に入る。
そこには紅魔館の住人の他に優子さん、翔子さん、工藤さん、久保君が立って居た
雄二「よぅ! みんな揃って俺達の出迎えか?」
レミリア「まぁ、そんな所ね。さぁ、早く行きましょう?」
吉井「行くって言ったって、ここからどうやって行くの?」
レミリア達が幻想郷から現代に来たのは紫さんが原因なのは知っている。
でも、今は紫さんがいない。それなのにどうやって幻想郷に行くつもりなんだろう?
咲夜「ご心配なく、あの人からこれを貰っておりますので」
そう言って咲夜はお札を取り出す。そのお札は見た事が有る。
確か、紫さんが幻想郷で迷い込んだ人に大して渡して外の世界に戻すときに使っていたお札だ。
そんな物をわざわざ作るなんて……しかも大量に
吉井「何というか、あの人らしいというか……」
秀吉「準備万端というやつじゃな」
翔子「それじゃあ、行きましょう」
咲夜が全員にお札を渡すと全員の目の前に大きな隙間が出来上がる。
その隙間の中は大量の目が有って不気味だが僕たちにとっては見慣れた光景だ。
……優子さんと久保君を覗けば
優子「な、なによこれ?」
久保「す、少し気味が悪いね」
雄二「そうか? 俺達はもう何とも思わなくなったけどな」
秀吉「確かにのぅ」
吉井「それはただ僕達が慣れちゃっただけだよ」
雄二たちの物言いに僕は少しだけ呆れながらも進言する。
これから初めて幻想郷に行く人だっているんだ、楽しみだね。
僕達が目指す理想郷の姿を見せることができるんだから!!
吉井side out
久保side
吉井君が「半妖」って呼ばれる存在だって言うのを初めて聞いた時、僕は彼に感じていた正体に気が付いたんだ。
あの不思議な感じは「半妖」だからだったんだ。
それにしても、この世界は凄いな。
久保「ねぇ、吉井君。この世界は一体何なんだい?」
吉井「ここはね……僕達の理想郷なんだ」
優子「理想郷? ここが?」
秀吉「そうじゃ、姉上。ここは「幻想郷」と言うんじゃ」
優子「幻想郷?」
文「それについては私が説明しましょう!!」
確か彼女はDクラスの射命丸文さんだったかな?
彼女も「半妖」なのかな?
文「幻想郷とは外の世界と隔てられた世界で博麗大結界という結界に守られています。幻想郷には外の世界で消えた物、忘れ去られた物、存在を否定された物が幻想郷では実在するのです」
久保「忘れ去られた存在……」
文「故に住人は私達の様な妖怪や神が多く、人間は少ない。あなた達が暮らす外の世界とは逆に人間的な科学は存在せず、妖術や魔法、神通力などの人外の力が占めています」
優子「そ、そう聞くと凄い所なのね。ここ」
久保「ち、ちょっとっ待ってくれ。今、文さんは『私達の様な妖怪』と言ったかい?」
文「? はい、言いましたよ?」
久保「あ、文さんは【半妖】じゃないのかい?」
文「いや~違いますよ。私は「鴉天狗」です」
優子「鴉天狗?」
文「はい。あ、それとレミリアさんは吸血鬼です」
その発言に僕たちは呆然とした。
彼女は、あの伝説の吸血鬼だったなんて……
文「あ、あと幻想郷には「人を食べようとする妖怪」がいるので気を付けてくださいね?」
吉井「まぁ、中には人を食べようとする妖怪もいるから気を付けないといけないんだけどね」
僕達の会話に前を歩いていた筈の吉井君が加わってくる。
そして今、結構重要そうな事をさらっと言われた気がする。
優子「え? 人を食べる? って! 大丈夫なのそれ!?」
秀吉「大丈夫じゃよ、儂らが居るまでそんな事をしたらどうなるかそ奴らも身に染みておるからの」
不安になった優子さんに秀吉君が答える。
彼らはそいつらに何をしたんだろう? 少し気になる。
咲夜「さぁ、みなさま。到着しました」
咲夜さんの発言に顔を上げる。すると目の前には目が悪くなりそうなほど真っ赤な大きな屋敷が立って居た。
こんな屋敷に住んでいるなんてレミリアさんは本物のお嬢様だったんだ。
優子「す、凄いわね。この屋敷」
翔子「私の家よりも何倍も大きい」
吉井「いや、翔子さんの家も中々の大きさだったじゃん」
根本「それよりも、入らないのか?」
根本君の一言にみんながハッと顔を上げて屋敷の中に入っていく。
外見を見て何となく察してはいたけど、中も物凄く広い。
「あ~き~ひ~さ~!!」
吉井「あ、なんかデジャぶふぅ!!」
そう思っていたら屋敷の奥から何かが物凄い速さで吉井君に激突した。
それを他の皆は動じずに見ていたけど優子さんと僕は驚いた。
優子「ちょ!? 大丈夫、吉井君!!」
秀吉「あ~姉上。気にせずともよい。いつものことじゃ」
久保「い、いつもの事って……」
根本「相変わらず、色々な奴にタックルされるな。吉井は」
平賀「そうだね、それ程みんなに好かれているんだよ」
他の皆は苦笑いしながら見ている。
本当に、一体何が……
吉井「ゲホッゲホ、ひ、久しぶりだね。フラン」
フラン「うん! 久し振り、明久!!」
そこに居たのは金髪で背中からは、一対の枝に七色の結晶がぶら下ったような翼のある少女だった。
この子も、吸血鬼なのか?
レミリア「はぁ、フラン。学校にも来ないであなたは何をしていたのかしら?」
フラン「だって、さっき起きたんだもん!!」
平賀「フラン、それは威張って言う事じゃないよ」
フラン「あ、平賀に根本だ~!! 久し振り~!!」
根本「あぁ、久しぶり」
秀吉「フラン、儂らもおるのじゃが?」
フラン「秀吉達も久しぶり~!!」
久保「……れ、レミリアさん。彼女は?」
レミリア「彼女は私の妹のフランドール・スカーレット。私達と同じAクラスなんだけど……見ての通りであんまり学校には来れないかもね」
優子「……よくAクラスに入れたわね?」
咲夜「それは明久のお蔭です」
会話に咲夜さんが入ってくる。それにしても、吉井君のお蔭って言うのは?
工藤「どういう事かな? 吉井君のお蔭って言うのは」
パチュリー「簡単よ、彼の実力だったら……Aクラスでトップを狙えるレベルなんだから」
『『えぇ!?』』
パチュリーさんのその一言に思わず驚いてしまった。
というか、さっきから驚きっぱなしな気がする。
優子「じゃ、じゃあ何で吉井君はFクラスに?」
美鈴「それは……振り分け試験の日に彼はこっちで人助けをしていたので参加できなかったんですよ」
久保「人助け?」
レミリア「まぁ、そうは言っても大げさな事じゃないわ」
咲夜「彼らしいと言えば彼らしいんですけどね」
美鈴「あの後、慧音さんに物凄く怒られたらしいですね」
吉井「うん、あれは怖かった」
吉井君は何やら冷や汗をかきながら話してくる。
曰く、迷いの竹林と言う場所で迷子になっていた子供を親の元に返そうとしていたら中くらいの人食い妖怪に遭遇してそれを倒すために無茶をしたそうだ。
で、それを知った慧音と言う人物にこっぴどく怒られた……らしい。
秀吉「け、慧音の頭突きはトラウマになるのじゃ」
平賀「あれは秀吉が悪いと思うけどね」
平賀君の一言に他の人もうんうんと首を縦に振る。
彼は一体何をしたのだろうか?
レミリア「さぁ、立ち話もなんだから早く会場に行きましょう」
レミリアさんの先導でそのまま僕たちは会場に入って行った。
こうして、僕達はパーティーを楽しんで元の世界に戻って行った。
久保side out