ホムンクルスと一緒に書店に言って以来、ホムンクルスは何かと私に話しける様になった。
「マスター!私も本を読んでもよろしいでしょうか?」
「マスター、この本のこの部分はどういった意味なのでしょうか?」
「マスター!!今日は本に書いてあった料理を再現してみました。」
「ま、ますた~。怖い本を読んでしまったので、一緒に寝てもよろしいでしょうか?」
うちのホムンクルス、可愛すぎる!!
私もついつい読書を止めて、話を聞いてあげる。
それと話が変わるが、宇宙ステーションをハイジャックした二人が何事もなく帰って来た。
どこか事故ればタコを精神的に攻撃できたのに。
その日の授業を総合に変えて実験結果の分析をした。
簡単に言えば、あのタコが爆発死をする可能性は一パーセント以下、というのを読書の片耳で聞いた。
地球の消滅は無くなったが、クラスの奴らは卒業まで暗殺を続けるらしい。
私は積極的には協力しないけど。
私の邪魔者では無くなったと言うことが分かった結果だった。
私の場合、卒業してもタコを狙い続けるだろう。
それがエンディングクエストだから、チーターとして全力で戦える相手だから。
クラスの奴らが暗殺を続けると決断した日、学校から帰ると出迎えてカバンを受け取ってくれたホムンクルスが私に言った。
「マスター。お願いがあるんですが・・・」
制服から着替えて、楽な格好になった後、私の部屋にホムンクルスは本を持ってやって来た。
「それで、お願いはなにかしら?」
「あの!学校というものに行って見たです」
「学校に?」
「そうです」
ホムンクルスが持ってきた本は学園ラブコメジャンル。
恐らく、その本を読んで興味が湧いたらしい。
ホムンクルスの存在意義はこの家の家事と私の身の回りの世話だけ。
学校に通わせるくらい、問題ない。
そう判断した私は答えた。
「分かったわ。じゃあ来年度の四月に向けて・・・」
「マスター。そういう意味ではなくて、私はマスターと一緒に行きたいのです」
「一緒に?椚ヶ丘中学校のE組に行きたいってこと?」
「はい!マスターの担任を見てみたいのと学校でもマスターのお世話を出来ると思ったからです」
ええ子や。
何処までも私の事を考えてくれるホムンクルス。
子の子だけがめんどくさい世間からの攻撃を癒してくれる存在。
その子がこんなにもお願いしてくる。
これは何としても叶えなければ!!
そうと決まれば、戸籍を創ろう!!
そう思ったところで私は気付いた。
名前はどうしよう?
風月が段々親バカになっていく。
そんな三学期前半。
ホムンクルスの名前は明日の昼過ぎまで受付中。
活動報告覧にて返信お待ちしております。