本好きと暗殺教室   作:与麻奴良 カクヤ

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「今、三つ目の世界が始まる」


楽しくない人生
51 「1時間目 どうでもいい時間」


私、若麻績風月は椚ヶ丘中学校三年生E組に所属する生徒だ。このクラスは成績不良の生徒が集められた事以外は普通のクラスだった。

 

でも今は………暗殺教室に変わってしまった

 

 

 

 

 

 「き 起立!!」

 

日直の掛け声でクラス中の生徒が銃を構える。

 

次の号令でクラス中の生徒が担任に向かって銃を撃つ中私は一人机に座り直前まで読んでいた本を開くと机の下で再び読み始める。

 

本を読んでいると出欠の確認で名前を呼ばれた。

 

「若麻績さん」

 

私で最後なので発砲が鳴りやんでから返事をした。

 

返事をする時も勿論視線は本に向かったままだ。

 

今日も命中弾はゼロらしい。

 

実に無駄な時間だと思う、こんなムリゲーをするくらいなら本を読んでいた方が実に有効だ。

 

その理由は三年初の日までさかのぼる。

 

始業式を終え教室で本を読んでいた時だった

 

少し前に起きた月が蒸発するという事件をやったと言う生物が来て来年には地球も爆るらしい、つまり来年には私達は死ぬ。

 

と言う訳で国からクラスにこの生物の暗殺依頼をしてきた。

 

しかし私は死ぬまでのリミットがあるならそれまで楽しく生きれば良いそう思った。

 

初めは皆も拒否していたが成功報酬が百億円という言葉でクラスはこの依頼を受けたのだ

 

本当、迷惑な話、いくら報酬が高くても最高速度マッハ20、こんな奴、マンガみたいな人外レベルやラノベの転生物の主人公が貰うチートがないと殺れるわけないし。

 

だから私は暗殺には参加せずやりたいことをする。

 

 

 

 

 

 

昼休みの後、暗殺が起きた。

 

爆発音が大きかったのでチラっと目線を教卓に向けると先生は真っ黒な顔で怒っていた。

 

本当どうなってるんだ?気持ちによって顔色が変わるとか…

 

その後、私達生徒の表札を持って来た。自分を他人を傷つける暗殺をして来たら私達以外を消すらしい、親を殺してくれるなら私は生きる力即ち暗殺する気になるんだけどなぁ

 

 

 

 

 

 

放課後、私一人残って今日授業中に提出するはずの課題をしていた。

 

これにはちゃんとした理由がある。それは課題を解く時間に本を読んでいた事もあるが単に家に帰るまでの時間稼ぎの為だ。

 

私の親は育ちが二人そろって良く私に厳しく、家に帰ると勉強、勉強とうるさいから学校で勉強していたという口実があり遅くなっても大丈夫だ。

 

課題を解いていると誰かが教室に入ってきた。

 

「おや、若麻績さん居残り勉強ですか?」

 

ターゲットもとい今日決まった名前で呼ぶなら『殺せんせー』だ。

 

殺せない先生が由来らしいがどうでもいい

 

「課題が出来てなかったから…」

 

「それにしては本を読んでいた様にみえましたが?空欄ばかりですねぇ あなたはよく授業を聞かずに本を読んでいますねぇ ちょいと先生が教えてあげましょう」

 






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