今回も新しいコスプレ姿のアキちゃん登場です! (●´・ω・`)ゞ
それではどうぞ~
sideアキ
Aクラスに所属するのが2日目となった、翌日の朝。
今日も衣装に着替えるため、Aクラスの教室の後ろにある更衣室に入って、渡された衣装を確認する。
さーて、今回の衣装は…………っと……。
…………?
これはなんだ?
ブラウン色の……制服?
軍服に見えるような気もするけど……?
見た限り、エロい衣装ではないことは確かだね。
その辺は少し安心したよ。
と胸を撫でおろす僕。
どうやって着るかは、いまいち分からなかったが、制服を着る感覚でやってみると、上手く着ることができた。
というか、この着方が正解かもしれないね。
よし、これで準備完了。
後はここから出るのみ。
流石に昨日よりはマシだから、今の僕にためらいなんてない。
「お待たせ……ど、どうでしょうか……?」
慣れてるとはいえ、緊張感はまだ少し抜けてないみたいだ。
「おおおお!! これは艦これの重巡洋艦である熊野の衣装ではないか!」
「本当だ! しかもめっちゃ似合ってる!」
「これは、本人より可愛いんじゃない?」
艦これ?
どっかで聞いたことあるような、ないような……?
だが、僕にとっては、いまいち理解に苦しんだ。
「ん~……でも、なんか物足りないのよね~……」
1人の女子生徒はぎこちなさそうに不満をつぶやく。
え、まさか、まだ僕に何かする気なの?
もう、コスプレしてあげたんだから、それだけでも満足してください……。
「あ! いっけな~い、大事なことを忘れてた!」
すると、不満そうにしていた女子生徒が僕の後ろに回り込んで、髪を束ねる。
何をする気だ? と気になりつつ、女子生徒はゴムを取り出して、
先程、束ねた髪に結びつける。
「よーし、これで完成よ!」
女子生徒は物事を成し遂げたような顔でいる。
いったい何をしたのだ?
「うおおお!! さらに可愛いくなったじゃないか!!」
「すげぇ、髪型変えただけで、こんなに印象って変わるものなのか……」
「うひゃー可愛い! コスプレと髪型を2度も楽しめちゃったよ~!」
周りのみんなはとても、どよめいている。
僕の髪に何をしたらこうなるんだ?
「ほら、吉井くん、鏡を見てみなさい」
「ん? どれどれ……」
木下さんに手鏡を渡されたので、鏡の中を覗き込む。
するとそこには、ポニーテールの僕がいました……。
お、おお~……これは自分で言うのもあれだけど、なかなか可愛い気がする……。
髪型変えると、印象が変わるものなんだね。
いつもは結ったりするなどの手間を加えず、そのまま下ろした状態だが、これは髪がまとまって、清楚感溢れる髪型に。
…………今度から髪型、変えてみようかな?
★
「それにしても本当にカワイイね~、吉井クンって結構似合うんじゃない? ポニーテール」
「はは、どうだかなぁ~……」
「ボクも長い髪の毛にしてみたいけど、運動の邪魔になるから、この髪型なんだよね……」
「工藤さんはそれくらいが丁度いいし、似合っていると思うよ?」
僕がコスプレしてから数時間経った、お昼休み。
今、僕と工藤さんと木下さんと霧島さんと久保くんのメンバーで各自、持参した弁当を広げて、昼食タイム。
何気にいつもと違うメンバーで、お昼を一緒にするのはこれが初めて。
ちょっと雰囲気には慣れないが、稀の一興かもしれない。
「イメージチェンジもいいかもしれないわね。今度アタシがやってあげようかしら?」
「う~ん、そうだね……その気になったらやってみようかな」
おしゃれとか、可愛くなりたいとか、そういうことではないけど、やってみて損はないし、機会があったら挑戦してみようかと思う。
「思ったんだけど、吉井クンって髪サラサラで綺麗だね~」
ジッと僕の揺れるポニーテールを見つめる工藤さん。
「ん? そうかな?」
「そうよ、どんなに手入れをしても。吉井くんみたいには行かないものよ」
「……髪の状態維持は難しい」
と木下さんと霧島さんは同調する。
「うんうん、そうだよね~。久保クンもそう思わない?」
と話を久保くんに振る工藤さん。
「男の僕にはよく分からない話だけど、ファッション雑誌や広告に掲載してあるモデルの人より綺麗だと思うよ」
久保くんまでも……。
特に髪の手入れをしたりしている訳ではないんだけどね。
だからといって、自然にそうなっている訳でもないけど。
「ねぇ、よかったら触ってもいいかな?」
見るだけじゃ、つまらないと工藤さん。
「別に髪なら構わないけど……」
「そっか、それじゃあ遠慮なく触らせてもらうよ♪」
嬉しそうに言って、僕の髪に優しく触れる。
いつも僕の身体を触る時は遠慮ない工藤さん。
「うひゃぁ~、これはなんとも言えない肌触り……!」
と興奮気味に工藤さんは言う。
「アタシも触って、いいかしら?」
「……私も」
工藤さんに引き続き、木下さんと霧島さんまで。
まぁいいか、別に嫌じゃないし。
「別にいいけど?」
そう言って、頭を触れやすいようにつき出すと、木下さんと霧島さんは僕の髪に手を伸ばす。
「す、すごい、滑らかさ……そして癖になりそうな感触……」
「……羨ましい」
2人はそう言って、念入りに僕の髪を調べていく。
「本当にサラサラだよ……あ、そうだ」
工藤さんは僕の髪に顔を近づける。
「スゥ~…………はぁ~……」
「ってちょっと! いきなり何嗅いでるの!?」
「うわぁ……すごくいい匂い、これがお日様の匂いかな?」
どんな匂いだよ……。
「んん、これはいつまでも触っていたいな……そうだ、久保クンも触ってみない?」
「え? 僕が?」
久保くんは少し驚いたように困惑する。
う~ん、せっかくだし、触らせてあげた方がいいかな?
さっきから久保くん女子の会話に付いていけてないし、1人だけ触れないのはアレだし。
「触ってもいいよ? 久保くん」
「…………本当にいいんだね?」
久保くんは恐る恐る、ゆっくりと手を伸ばして、僕の頭を撫でた。
「ど、どうかな……」
「なんだか不思議な感触だよ……すごく気持ちいい……」
と興味を持ったような手つきで、僕の髪を撫でていく。
あ……なんだか、こっちも気持ちよくなってきた……。
「んっ……」
髪に触れられる気持ちよさに吐息を漏らしてしまった。
ブワッ
「って久保くん!? 鼻血出てるよ!?」
気が付くと、久保くんが鼻血を出していた。
僕の頭を撫でている間にいったい何が!?
「あ、あぁ、すまない……血圧が高くなるものを食べ過ぎてしまったようだ……」
と鼻を押さえながら言う久保くん。
「もう、何やってんのよ……」
ポケットティッシュを久保くんに差し出す木下さん。
「あぁ……ありがとう」
と言って、久保くんはティッシュで鼻を押さえた。
なんだ、そういうことなんだ……。
いきなりでビックリした。
でも、ちょっと久保くんの様子がおかしいと感じたのは気のせいだろうか?
「うーん、久保クンには少し刺激が強すぎたかな~?」
クスクスと工藤さんは終始、笑っていた。
ついに、艦これの衣装まで出ちゃったよ! (`・ω・´)
これってもうクロスオーバーですかね?
今回採用した衣装はアキ改二さんが提案してくれた
艦これの熊野ちゃんの衣装ですー!
また、どんな衣装か気になる方は「艦これ 熊野」でGGってください。(・ω・)ゞ
作者の友人が好きだったので選びました。
ちなみに作者は艦これの中では大和ちゃんが好きです!(⋈◍>◡<◍)。✧♡