明久「僕が女の子に!?」   作:白アリ1号

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(´・ω・`)/どうも、期末テストが終わって嬉しい作者です。
いやー、やっと終わりましたよ期末テスト。
結構しんどかった……。(;´Д`)

たまに情報確認しかできなかったので、どうなってるか不安だったものの、
何事もありませんでした。よかったです。

それと、アンケートご回答ありがとうございました!
これで少しは面白くできる……はず!!




46話 アキちゃんのAクラス体験

sideアキ

 

 

とある、よく晴れた月曜日のこと。

 

ほとんどの国民が楽しく過ごした土曜日と日曜日も過ぎ去り、待っているのは仕事や学校で憂鬱になる日でもあるかもしれない。

 

そんな中、僕は別の意味で憂鬱になりながら、トボトボとAクラスに直行している。

 

え? 何でかって?

そりゃ、Aクラスに負けた挙句、設備ランクダウン免除のために観察処分者として、5日間Aクラス所属体験をさせられることになったからだよ。

しかも、仮装でね……。

 

うぅ……最悪だ。

よりによって、一週間をこんな形でスタートすることになるとは……。

 

最悪というより、こんなことになるなんて思いもしなかったので、どちらかといえば、驚きの方が大きかった。

 

う~ん、それにしても、Aクラスのみんなはこの僕をAクラスに所属させようとするんだろうか?

 

ましてや、仮装で授業を受けるんだよ?

 

それ以前にこれは学校の教育として、よろしいことなのだろうか?

 

だめだ、考えれば考えるほどAクラスのやりたことが読めない……。

その上に、これを許可する教師側の人間の考えも理解に苦しむ。

 

僕は悩みに悩んだ末、いつの間にかAクラスの教室が目の前に。

 

「……うひゃ~……やっぱりAクラスの教室はすごいな……」

 

僕は唖然としていた。

 

この光景を見たのは初めてではないが、何度見ても驚くばかりの豪華さ。

ここって学校? と誰もが思ってしまいそうなくらいにすごい。

 

僕はこんなところに5日間も所属するのか……。

どうしよう……どう考えたって嫌な予感満載だ。

 

そりゃあ、贅沢な環境で過ごせるのは嬉しいことだし、Aクラスの世界も気になってはいたけど、いつも僕の仮装絡みのことになると問題ばかりなんだよね……。

 

ちょっとした夢が叶ったような、そうでもないような……。

 

…………と、とりあえず、中に入ろう。

 

恐る恐る、教室の入り口とは思えないドアをガラリと開けて教室に入る。

 

「し、失礼しまーす」

 

「あ、吉井くん。いらっしゃい」7

 

教室に入ると木下さんが僕の存在にすぐ気づいて、僕の元にやってくる。

 

「みんな待ってたわよ、席を用意するから、少しの間待っててね」

 

と言って、木下さんは僕の席を用意するためにどこかへ行った。

 

みんな待ってたって……僕がここに来ることがそんなに重要なことなのかな?

 

転校生の心境ってこうなのか……と思いつつ、僕はAクラスの教室の中を見回した。

 

うわ~、入り口があんなに豪華だと、教室の中もすごいな~。

 

天井にシャンデリアがついており、席はリクライニングシートやシステムデスク、

おまけにデスクトップパソコンまである。

 

ただ授業を受けるために、ここまでの設備を揃えるのはすごい。

でも、正直これは資金や資材のかけすぎなんじゃ……?

それに、ここは学校という気がしなくて、逆に落ち着かないなぁ……。

 

普段のFクラスに対を成すよう、圧倒的で贅沢な設備と環境に呆然としながら見ていると、

 

「おっはよー☆ 吉井クン!」

 

「あ、工藤さん……おはよう」

 

横から工藤さんが抱き着いてきた。

 

出会ってから抱き着くのは、日本では一般的に考えて少し非常識な行為かもしれないが、工藤さんの行動はこれが普通なのだ。

 

まぁそれにされるがままの僕もそれが普通だけど。

 

「いやー、今日はすっごく楽しみだよ! 吉井クンのコスプレが見れるからね!」

 

「そんなに楽しむほどでもないと思うけど……?」

 

僕に仮装させて何が楽しいかいまいち分からない。

最近、流行のコスプレイヤーが好きな人間が多いのだろうか。

 

「そんなことないよ! 絶対に楽しいから! カワイイ吉井クンのコスプレ姿を見て損するなんて、ありえないよ!」

 

「か、かわいいって……///」

 

工藤さんから言われた言葉に、ちょっと恥ずかしくなってしまった。

 

「あ、吉井クン照れてる~♪」

 

「べ、別に照れてないよ!」

 

「ウソだね。顔真っ赤だよ? 顔真っ赤な吉井クン、カワイイ~♪」

 

「も、もう、やめてよ!///」

 

「やだ~、やめない~♪」

 

工藤さんはいつまでも僕をからかってくる。

 

本当に照れてないんだよぉ……。

 

Aクラス男女全員

(((うわ~、なんか……この会話を見て聞くだけで和むわ~)))

 

「お待たせ、吉井くん。席の準備ができたから、案内するわね」

 

「あ、うん、案内よろしく」

 

工藤さんにからかわれている内に、僕の席が準備が完了したそうなので、

木下さんに案内されて、自分の席にの元に行く。

 

にしてもこの教室、本当に広いな~。

Fクラスの1.5倍……いや余裕で2倍はありそうだ。

 

「はい、ここが吉井君の席よ」

 

「おお、ここか~」

 

僕の席は教室の真ん中に近い位置にあった。

他のAクラス生徒と大して変わらない、豪華で贅沢な設備だった。

 

「それじゃあ、何か分からないこととか困ったことがあれば遠慮せずに私に聞いてね」

 

「うん、分かったよ、ありがとう」

 

僕は木下さんにお礼を言う。

 

「んん? 吉井くん、僕と隣の席だったんだね」

 

「あ、久保くん。隣の席だったのか~、よろしくね」

 

「こちらこそよろしく。慣れない環境かもしれないけど、困ったことがあったら気兼ねなく頼って欲しい」

 

隣が久保くんと知って、少し安心した。

知らない人が横だったら、と思うと心配だったけど、面識のある久保くんだったら気が楽だ。

 

「……私もここにいる」

 

「霧島さんも隣だったのか~、よろしく」

 

「……よろしく」

 

霧島さんまで隣だったのか。

 

いいポジションの席でよかったと、ひとまず安心。

 

さて、ほとんどやることはもう済んだはずだ。

 

後、残っているものは……。

 

「そういえば吉井クン、肝心なコスプレはまだなの?」

 

工藤さんが僕の姿を見回して、首を傾げる。

 

一瞬、忘れてたけど、この5日間仮装して授業を受けるんだった。

だけど、衣装とかなんて持参してきてないからな……。

 

持ってこないのが普通だけど。

体操服やジャージじゃあるまいし。

 

「仮装するための衣装がないからなー……どうしたらいい?」

 

「それに関しては心配ご無用ね。こっちで用意してあるわ」

 

と木下さんが答えて、「はい、初日はこれを着て過ごしてね」と僕に衣装を渡す。

 

なんだ、用意してあるのか。

 

ただ、どんな衣装を着せられるか予想が付かない。

木下さんから渡されたものだし、マシな衣装であってほしいけど……。

 

「それじゃあ、早速、後ろの更衣室で着替えてもらえる?」

 

「更衣室まであるんだ……このクラス……」

 

なんて準備が良すぎるのだろう。

教室に更衣室があるなんて予想外過ぎるんだけど。

 

Aクラス以外の教室にも設置すればいいのに……これなら移動とかしなくて便利なんだけどな。

 

僕は衣装を手にして、更衣室に入る。

 

果たして、どんな衣装なんだろか。

少し楽しみな気がしなくもない。




きりがなかったんで今回はここまで!
アキちゃんのコスプレは今回で書こうとしたのですが……。
申し訳ないです!(´;ω;`)

次回で絶対にコスプレ姿のアキちゃんを登場させるので
次回まで待っていただけたら幸いです!

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