明久「僕が女の子に!?」   作:白アリ1号

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どうも~作者です。(´・ω・`)/

作者の都合で山口県に行っていたので少し更新遅れました!
すみません!!(_ _(--;(_ _(--; ペコペコ

そんなことより
ついに1学期も終了ですよ~。
いろいろ飛ばしすぎだろとツッコみたいとこなのですが
文章と企画を立てることが下手な作者をお許しください!!(*_ _)ゴメンナサイ




12話 1学期終了

アキside

 

 

梅雨も明けた7月期末試験も無事に終了した。

 

期末試験の結果はというと、今まで赤点だらけだった僕にはありえないくらいの好成績だった。

 

これは女の子になったおかげ……というのは言うまでもないか。

 

とにかく、この成績だと親に胸を張って見せられる。

こんなにも成績を親に見せるのが楽しみなのは初めてだ。

 

…………その前にこの姿を見せなくてはいけなくなるけどね。

 

僕が女の子になったことについては、お察しの通り親には報告していない。

 

親にはまだ見せないとはどういうことだ? と思うかもしれないけど、1人暮らしで会う機会も少ないし、まだ見せられてないのだ。

 

いつかは見せるつもりだが……あまり見られたくないのが本音。

 

さてさて、今日で1学期はもう終わり。

学校では終業式が行われ、学園長の長くて聞くだけであくびが出るほど退屈な話があり、今となっては生徒のほとんどは体力や忍耐力が尽きた頃だろう。

 

それはどうでもいいとして、1番重要なのは1学期が終ればついに誰もが待ちに待った

夏休みが始まる。

 

終業式が終わった後は長期間の休みに入る前に必ず起きる現象である、全員そわそわとした雰囲気の教室となっていた。

 

「いいか? 明日から夏休みという長い休みの期間になるが、日々の学んできた学習を疎かにしないように自主的に学習をすることを忘れるな。

特にお前達みたいな奴にはとても重要なことであり課題でもある。いいな?」

 

「「「はーい」」」

 

そんな教室の雰囲気を引き締めにかかるかのように、西村先生の講話が始まった。

 

普段は鬼のような厳しい無茶な指導をしているが、こういう時にはまともな教師らしいことを言っている。

 

「そして、俺が何より心配なことは過ごし方だ。

これは他のクラスにも言えることなんだが、お前達は立派な学生だ。

しかし、長い休みに入って心が浮いてしまうかもしれない。

お前達は学生という立場を理解して考えて行動し、節度を持って長い休みを過ごすんだ、いいな?」

 

「「「はーい」」」

 

「……これで以上だ」

 

そう言って西村先生は事を済ました顔で教室を出て行く。

 

これで西村先生の講話も終わり。

 

後は帰りのホームルームだけだ。

 

 

 

 

「しっかし、ついに1学期も終わりだな。明久」

 

「うん、そうだね」

 

帰りのホームルームが終ろうとしている中、雄二が後ろから声をかけてきた。

 

今までを振り返ると1学期はいろいろと大変だった。

 

僕が女の子になって慣れたくもないことに慣れたり、男子生徒から告白されたり……。

 

とにかく大変な思いしか頭に浮かばない。

 

「……ところで、お前は今年の夏休みはどうするんだ?」

 

「う、う~ん……去年と同じく、ほとんど家で過ごすかな?」

 

去年の夏休みは家で過ごすか、雄二やいつものメンバーで、バカやって騒いだりするくらいだった。

 

女の子である今、今年の夏休みはどうしようかと悩むしかなかった。

 

「そうか……まだ何をするか決めてないみたいだな」

 

「そんなこと言ってる雄二は何するつもりで?」

 

「俺か? まぁ俺もお前と同じってとこだな」

 

「なんだ、雄二も決めていないじゃん」

 

思わず雄二の返答にガクッとなった。

 

「とにかく、何かあったら連絡してくれ。こっちはするつもりだから、しっかり見とけよ」

 

「うん、そうするよ」

 

僕と雄二はスマートフォンのアプリLI●Eで連絡を取り合っている。

 

雄二も親にスマートフォンを買って貰ったそうで、今ではお互いにL●NEでやり取りすることが多い。

 

L●NEは関わりのある者同士が簡単にメッセージを送ることの出来る通信アプリだ。

毎回この便利なアプリには、大変お世話になっている。

 

「あぁ……でも、今年は不安しかないや……こんな身体で夏休みに突入するなんて……」

 

「そんなことで心配するなよ。もっと楽しいこと考えろよな」

 

まったくとばかりに雄二は僕をなだめる。

 

「あのさぁ……そんなことでって軽々しく言ってるけど、僕にとっては由々しき事態なんだよ!? 素直に楽しんでいられる場合じゃ――」

 

「そんなこと知るかよ。夏休みなんだから、嫌なこと忘れて気楽に楽しもうぜ」

 

「うぐっ!?」

 

雄二が僕の首に腕を回す。

 

ごつい腕で首を絞められて、少し苦しかった。

 

「いつまでも女になったこと引きずってないで、もっと楽しめること考えろよ、な?」

 

悩んでいる暇があるなら楽しむことを考えろ。

雄二はそう言いたかったのだろう。

 

「…………うん、ありがと」

 

雄二なりの心遣いに小声で少し感謝。

 

ほんのたまにだけど、雄二っていいとこだけはあるんだよな。

他がすべてよければいいのに……。

 

「そんじゃ、何かあったら連絡しろよな」

 

雄二は僕の首に回していた腕を緩めると、自分の席に戻った。

 

…………今年の夏休みこそはと思ってたけど、大丈夫かな。

 

肘を付いて、僕は窓から見える夏の空を見上げた。

 

女の子になったまま迎えることになった夏休み。

果たして、今年はどうなるんだろう。




次回から夏休み編に入ります!!

お伝えしていませんでしたが
活動報告にて皆様の意見を待っています。
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