星、救っちゃいます!
『起きて。ねぇ、起きてってば!』
―――誰……?
誰かが俺の体を揺すって起こそうとしている。
『あ、やっと起きた! もうっ、起きるの遅いよ! 普段は私よりも早起きなのに……』
寝ぼけ眼を擦ってから目を開けると、桜色の髪が視界に映った。そして、呆れとほんの少しの怒りが混ざった顔が眼前に迫っていた。
『早く着替えて。このままじゃ遅刻しちゃうよ』
―――わかった。
簡単に返事を返して、桜色の髪をした少女が部屋を出た後に、部屋を見回した。
―――制服は……あれか。
ハンガーに掛けてあった制服を見つけて、すぐに着替えて階段を降りる。
四人用のテーブルの上にはすでに食パンと目玉焼き、野菜、焼けたベーコン、牛乳が置かれていた。
『さ、早く食べよ?』
―――ああ。
少女に促されるまま席に着き、食膳の合掌をしてから朝食を口に入れ始める。
―――……美味しい。
『ホント!? ―――君ほどじゃないけど、私も料理上手くなってるんだから!』
―――……?
一瞬、彼女のセリフの途中にノイズが走った。文脈的に考えると、誰かの料理の腕と比べていたのだろう。
『あ、いけない! もうこんな時間!』
朝食をのんびりと摂っていると、いきなり少女が慌ただしく席を立ち上がり、食器を片付け始めだした。
それに続くようにして俺も片付け、通学カバンを持って少女が先に出ていった方向にある玄関に向かう。
スニーカーの靴紐を結び、立ち上がる―――――
―――あ……。
と何故か勢い良く転んだ。しかも顔面から盛大にだ。起き上がって転んだ理由を調べる前に意識が遠退いていった。
Side空
「イッ……たぁ~~~ッ!」
自室の床に頭を強く打ち付けることから俺の朝が始まった。
「……俺って寝相悪かったっけ?」
打ち付けた部分を擦りながら呟く。
ベッドから落ちることは初めてだった。
十香達と一緒だと抱き締められることが多いから落ちることはないだろう。
「今日は一人で寝てたから……なのかな?」
枕元に置いてあるブレイブを身に着け―――――ようとしたところで、あることに気が付いた。それは恐らく、いや、多分これが原因だと思われることだった。
「何してんだか……」
一人しかいないと思っていたはずの俺のベッドの上に、
俺が落ちたの原因は、今の彼女の体位を考えるに、彼女に蹴り飛ばされたからだろう。
「こんなに幸せそうに眠っているのを邪魔するわけにもいかないよね」
そう自分に言い聞かせて、顔を洗いに洗面所に向かった。
「パパ! 早くデート行こっ!」
「はいはい、わかったから一旦落ち着こうね」
朝食後、興奮気味に寄って来たヴィヴィオを宥めながら出かける準備をする。
そのすぐそばでは、美雷が俺の部屋に寝ぼけて入ったことで夜空や星奈に軽い説教をされていた。
「今日は他にも用事があるから夕方前には家に帰るね。お昼は影分身が作るよ」
「わかったわ。〈一応モニタリングはしておくわ。……未来の娘にデレデレすんじゃないわよ?〉」
「じゃあ、行ってくる。〈しないから!〉」
琴里は俺を何だと思っているんだろうか。
「行ってらっしゃい」
皆に見送られて家を出た。
Sideout
Side琴里
空は一人で家を出た。ヴィヴィオと一緒ではなく、だ。
理由はヴィヴィオが言うには待ち合わせをした方がデートらしいから、だそうだ。
同じ女としてはわからないこともないわね。
私達がフラクシナスの指令室でモニタリングの準備をしていると、空がヴィヴィオに指定された待ち合わせ場所の駅前に着いた。
『それにしても、どうして“大人モード”なんだろ?』
今の空は大人になった状態だ。これもヴィヴィオの要望でなっている。
『お待たせ!』
疑問に思いながら待っているとヴィヴィオがやってきた。
服装は青い上着の中にクリーム色のセーター、チェック柄のスカート、膝下までを覆うブラウンのロングブーツを履いていた。着ている服は狂三や夕弦が貸した。
『べつに待ってないけど』
空がここに着いてから五分もしないでヴィヴィオが着いたのだから、待ってないと言っても充分だろう。
『で、どうして俺も
『子供の状態だとデートっぽくないからに決まってるでしょ』
あんたはホントに鈍いわね……。
十香達の場合は大きくならないとデートには見えない。でも、ヴィヴィオと空の身長差はそこまでないから子供のままでも良かったと思う。結局、姿を変えてヴィヴィオの機嫌を損ねるのは良くないと考えて、このままでいるようにさせたのだが。
『ヴィヴィオはどこか行きたいところはある?』
誘ってきたのは相手側だから、もしかしたら行きたい場所があるのではないかと思って聞くことにしたのだろう。空にしては良い判断だと思う。
『うーん……出来れば、知ってる人がいない街に行きたいな』
「記憶を封じるにしても、なるべく未来に影響を及ぼす可能性を少なくしたいのは賛成ね。……元からデートなんか言い出すんじゃないわよ、って思うけど……。隣町に行くのがいいと思うわ」
間にあった私の零した愚痴(?)を空は受け流し、提案されたことをヴィヴィオに伝えた。
『(りょーかい)ヴィヴィオ、隣町に行こう』
二人の眼前にはちょうど駅がある。隣町に行くのならばそれを使わない手はない。二人分の切符を購入し、ホームにやって来た電車に乗り込む。
今日は休日で出かける人が多いのか、電車内はやや混みあっていた。
『一駅だからちょっと我慢してね』
『う、うん……』
空はヴィヴィオとはぐれないように背中に腕を回し、自分の方に引き寄せる。
見た感じ、ヴィヴィオの大人モードの身長は160cmぐらいで、170を少し超えた程度の空との身長差は頭一つ分もない。その為、互いの顔がキスが出来そうなほど近くにある。
近すぎよ、アホ!
『顔真っ赤だけど大丈夫?』
心配そうに空がヴィヴィオの顔を覗き込むと、ヴィヴィオは目を逸らした。
『だ、大丈夫だよ。(ちょっと恥ずかしいけど得した気分!)』
二、三分の間、会話が一切ない状態でヴィヴィオを抱き締めたまま、電車内で過ごす羽目になった。
それを見ていた私達がイライラモヤモヤしたのは言わずもがな。
これで心拍数が上がっていたら、帰って来た時にお話が必要になっただろう。
二人が隣町に着いてから、空からどうすればいいのか助けを求められた。
「鞠亜」
『はい、今出しますね』
名前を呼ぶだけで彼女は理解して、選択肢を即座に出してきた。
➀カフェで少し休憩しながら、これからの予定を組み立てる。
➁カラオケで日頃のストレス発散。
➂大人の休憩所に行く。
『大人の休憩所って何?』
『➂は絶対に却下ッ!! 意味は知らなくていいッ!!』
当然の如く満場一致で➂が消えた。
「鞠亜! なんてもん出してくれんのよ!」
『私だって嫌ですよ! でも、結果でこうなってしまったんですから仕方ないじゃないですか!』
鞠亜は自分の意思ではなく、モニタリングしている人の状態や世間一般のデートのデータから選択肢を出している。それ故、彼女が望まない選択肢も出てくることもたまにあるのだ。
「はぁ……とりあえず、二択で五秒以内!」
深い溜息を吐いてから気を引き締め直し、指示を出す。
結果は➀に三票、➁に三票と別れた。
『琴里はどれにしますか?』
「私は➀ね。ヴィヴィオが空に向ける視線は恋する乙女のようなものに近いわ。カラオケの室内で二人っきりなんてしたら何するかわからないもの」
『その発想が出てくる琴里って……もしも琴里がヴィヴィオちゃんの立場だったら―――』
「う、五月蝿いわね! 襲うわよ! 悪いかしら!?」
そもそも空にアタックする機会は滅多にないのだから、ここぞとばかりに何かしようとするのは当たり前でしょ! そうでもしないと……そうでもしないと誰かに奪われちゃいそうで嫌だから……。
醜い嫉妬だと自分でもわかってる。でも、それだけあの少年のことが好きなのだ。家族としてではなく、異性として。
想いは夏休みに伝えた。応えは十香の時と同様にわかりきっているから聞いていないが、その時が来たら彼自身が言ってくれるだろう。
「……話が逸れたわね」
コホン、とワザとらしく咳払いをして、二人のデートのモニタリングを続ける。
Sideout
Side空
選択肢は➀だったので、携帯で調べてここら辺で人気のあるカフェに向かった。
「初めてきたけど、評判通りのお店かもね」
ウェイターに案内され、二人席に向かい合って座る。
「ヴィヴィオは何にする?」
「私は……うん、これにする。パパ……じゃないや。空君は何にするの?」
ヴィヴィオが指差したのはサンドイッチとオレンジジュースだった。
周りに俺達が変な関係だと思われたくないので、言い直してくれて助かった。慌てていたから何人かには怪しまれたかもしれないが、その時はその時だ。
「俺はこれにする」
「ココア……それだけ?」
「朝食食べてからそこまで時間経ってないからね。逆に聞くけど、食べられるの?」
「デートのこと考えてたらお腹空いちゃったみたい……アハハ……」
恥ずかしさを紛らわすために薄っすら赤く染まった頬を掻きながら苦笑いしていた。俺も思わぬ答えに苦笑いを浮かべるだけだった。
カフェで一休みをした俺達はお店を出て、ウィンドウショッピングをしたり、ドライグ達がいないのでペットショップで犬や猫と戯れた。
「ん~! 楽しかった~!」
雑貨屋を出たヴィヴィオが大きな伸びをした。
今はお昼過ぎくらいで、外食に行く家族やカップルが多い時間帯だ。
「時間はまだある……と思ったけど、デートはここまでにしとくか」
「え? でも、まだ―――――」
「ごめん、先に帰ってくれる? ちょっと野暮用が出来ちゃってさ」
「……わかった。今日のデートすっごく楽しかった。また後でね」
予定していたよりも一時間以上も早くデートが終わったせいで、納得いかない顔をしているのは手に取るようにわかる。
ヴィヴィオに申し訳ないと思いながら、人払いの結界を展開する。途端に人がいなくなり、俺と四人の女性だけが結界の中に取り残された。人目が無くなったので変身も解いた。
「もしかして、お邪魔……だった?」
桜色の髪の女性が気まずそうに尋ねてきた。
この人……今朝の夢に……。
「俺はともかく、ヴィヴィオはそう思ってるかもしれないですね。デートが終わった理由がわからないでしょうからどうなのかは知らないですけど…………俺に何か用があるんですよね?」
「うん、大事な話。どうしても聞いて欲しいことがあるの」
なんとなくだが薄々と気が付いていた。俺を“空”ではなく“遥”と呼んだこの人達は、記憶のない前世の関係者なのだろうと、遥という名前は多分、俺の前世の名前なのだろうと。
初めて会ったときは普通に天然かましたが今の状況では間違えようもない。
「―――――私達の世界に帰って来て」
「準備はいいかしら?」
『はい!』
キリエさんが未来から来た人達と俺に向かって尋ねる。
今からヴィヴィオ達をそれぞれの時代に帰し、俺はキリエさんとアミタさんと共にエルトリアに行き、死蝕を治す。
「(ドライグ達も十香達もOK?)」
『ああ!』『うむ!』『ええ!』『はい!』
中にいる皆から返事が返って来たのを確認すると俺も遅れて返事をする。
「未来組は私のところに来てねー。記憶封鎖をするわ」
「現代組はこちらへお願いします」
全員分の記憶封鎖を終え、未来組と俺がキリエさんとアミタさんの傍に集まる。
「それでは時間移動のゲートを開きます!」
アミタさんが手にすっぽりと収まるサイズの機械を弄ると、上空にゲートが出来上がった。
「皆さん! お世話になりました! そして、ありがとうございました!」
「色々迷惑かけてごめんなさい。でも、ありがとね~! お邪魔しました~!」
ホント迷惑かけられたなぁ……。つまみ食いするわ、ゴミを散らかすわ、まるで我が家のように寛いでくれちゃって。
「事件に巻き込まれましたけど結果的には勉強になったので過去に来れて良かったです! ハーレム王に、俺はなるので見届けてください、空さん!」
「トーマ、いい加減にしようね? 皆さん、ありがとうございました!」
うん、トーマは知らん。勝手に頑張って。
「皆さんのおかげでまた一歩進めた気がします。未来でもぜひ手合わせをお願いします」
それは未来の俺達に言ってくれ。
「記憶が封印されちゃうのは残念ですけど、楽しかったです! バイバイ! パパ!
…………………………………ママ!?
『ママァッ!? 誰が―――――あ!』
誰もが気になることを言い残してヴィヴィオ達はゲートの中にくぐってしまった。
「はぁ……問題ばかり残すなぁ……。まあ、いいか。俺達も行きましょう!」
「はい!」「ええ!」
「皆、またね!」
俺達もゲートをくぐり時間移動をした。
死蝕の進む星―――エルトリアに着いた。荒れ果てた土地だけが一面に広がっていた。
「時間移動に博士を連れてこなかった理由が今わかったよ……」
ゲートに入った瞬間、激痛が体中に走った。
病気で体の弱い博士がここを通ろうとすれば、痛みに耐えきれないからだ。
「あ、あれ~? 言ってなかったかしら?」
「私達は頑丈で問題ないですけど、天使様にはダメージが行くとは思いにもよりませんでした……」
キリエさんが目を逸らし、アミタさんが申し訳なさそうに謝ってきた。
「いえ、今更いいです。帰るときは問題ないでしょうから。それよりも博士のところに案内お願いします」
「はい! 直ちに!」
キリエさんとアミタさんが全速力で飛んでいくのについていくと、一軒家に着いた。そこに博士がいるようだ。
中に入り、色んな機械に繋がれた痩せ細った男性がベッドに横たわっていた。
俺は医者じゃないけど、この人はもう長くないことが分かった。
「
聖杯から湧き上がる液体を男性に振りかけると徐々に若返り、健康に見える体付きになった。
「…………私は…………ああ、アミタ、キリエ、お帰り。なんだか、体がいつもより軽い気がするよ」
『博士……!』
ゆっくり目を覚ました博士が体を一人で起こしたのを見て、二人が嗚咽を漏らした。
しばらくは三人だけにしておこうと思い、先に外に出て―――この星を救う準備を始める。方法は二亜に調べてもらってある。
「多重影分身の術!」
印を結んで分身を千人出す。そこから更に分身も一緒になって多重影分身をする。1000×1000で合計1000000の分身が出来上がった。
『
そして1000000の分身一人ひとりが禁手化する。
「頼んだよ、俺!」
『任せて!』
金色の翼を広げて、エルトリアの龍脈と呼ばれる、星の生命線ともいえる場所に向かって散らばる。
二亜が調べた方法では、龍脈に聖槍を突き刺して龍脈を復活させれば治ると言っていた。
「行くよ! せーのッ!」
全員が配置に着いたのを確認して、聖槍を一斉に地面に突き刺す。
『
突き刺した地面から黄金の魔法陣が展開され、槍の輝きが地中の奥深くの龍脈に伸びていく。
……ッ! 体力がごっそり奪われる……!
影分身をした上にさらに影分身をして全員が禁手化。これだけのことをして疲れないわけがない。
でも、諦めるわけにはいかない!
口の中に血の味がしようとも、体が軋む音がしようとも耐える。耐えて、耐えて、この星が治るまで耐えぬく。
『ウオオオォォォオオオオオオオオッッッ!!!』
叫び声を上げて一気に聖槍の力を流し込む。最後の一滴まで搾り取るように。
『空、もう限界だ! これ以上は空に命に関わる! やめろ!』
十香達が止めてくる。しかしやめない。ここでやめたらこの星は完全には治らない。中断すれば、また最初からやり直しになり、心は折れるだろう。
だが、俺の意思に反して体は正直だった。聖槍を持つ手に力が入らなくなり、膝が地面に着く。
魔法陣が縮まっていき消えそうになる。
「ダ、メ……ッ! このまま、じゃ……ッ!」
意識を失いそうになった時―――――
『―――――俺の力、貸してやるよ』
頭の中に声が響いた。
その瞬間、感じたことのない力が溢れ出してきた。
これは……? ううん、今はこの星が優先!
聖槍を握り締め、大地に足をしっかりと立てる。
『イッッッケェェェエエエエエエエエエエエッッッ!!!』
眩い光が視界一杯に、世界一杯に溢れるのがわかると、意識を失った。
Sideout
Sideアミタ
博士とキリエと共にいたら、とてつもなく巨大な力を感じ、眩い光が視界を覆った。
そして、目を開けられるようになってからキリエと目を合わせるなり、慌てて家を飛び出した。
一体誰が今のを起こしたのか心当たりが在り過ぎるからだ。
「これは……!」
玄関の扉を開けて目の前の光景に私達は絶句した。あとからやって来た博士も口をポカンと開けて固まっていた。
死蝕によって死んでいく星が見る影もなく、頬を撫でる柔らかな風に揺れる草木、動物が住まう森、綺麗に澄み渡った川や湖。自然溢れるかつてのエルトリアに戻っていたのだ。
「て、天使君は…………いた! アミタ!」
「わかっています!」
地面で倒れている少年を抱き起こし、まずは呼吸を確認する。
「死んで、ないわよね……?」
「大丈夫です! 小さいですがちゃんと呼吸をしています!」
不安そうに尋ねるキリエの心配を吹き飛ばすように大きな声で答える。
「家に運びましょう!」
「ええ!」
天使様を丁重に運び、開いてるベッドに寝かせる。
「何をしたかわからないけど、途轍もない無茶をしたことだけはわかるわ」
「……彼には返しきれない恩が出来てしまいましたね」
「えーっと、二人共、さっきから私だけ付いていけてないんだが……その少年は誰なんだい? 一体何をして眠っているんだい?」
「もちろん説明します。私達は―――――」
時間移動を行って過去に行ったことを、様々な出会いがあったことを、彼にこの星を救ってもらったことを包み隠さずにすべて伝えた。
キリエが単独で時間移動をしたことだけは二人で時間移動したことにした。
「そうか……結果的に良かったが、私の言いつけは破ってしまったみたいだね」
『……はい』
「過ぎたことを責めることは出来ない。私やこの星のためなら尚更ね。……だからってお咎めなし、というわけにもいかない。彼を絶対に元の時代に戻す。それが私達の彼にできる精一杯の恩返しだ」
「わかっています! 絶対に天使様を元居た時代に戻します!」
「ええ、迷惑かけっぱなしなんて絶対に嫌だもの!」
エルトリアが完全に治ったかの調査、天使様の健康チェック、天使様を元の時代に戻すことを同時に進行することになった。
あと一、二話でコラボに入ると思います。多分です。