アナザーストーリー〜トラウマの原因をぶち壊したら、その世界はどうなるか。   作:袖野 霧亜

3 / 17
美咲「………」

霧亜「………あ、あの、美咲ー、ちゃん?」

美咲「………ずるい」

霧亜「はい?」

美咲「なんでかおりは比企谷とイチャイチャしてたのに私は未だに名前も知らないただの赤の他人のままなの? 私言ったはずだよね? 早く比企谷とイチャラブチュッチュしたい、って」

霧亜「落ち着け、俺はそんなチュッチュさせるつもりないぞ。イチャイチャくらいはさせるが」

美咲「まさかの超純愛系とかに行く気じゃないよね? 一切ちゅーも無いとかだったりするの? もう比企谷だけを連れて他の世界に逃げ込みたいんだけど」

霧亜「それは彼に頼んでね。とりあえず今回少し進展させておいたから。後は君の努力次第だ!」

美咲「いや、作者の頑張り次第だと、」

霧亜「おっと、君はほっておくとすぐにメタイ話に持っていこうとするね。八幡がNTRるような作品書くよ? もちろん君がヒロインで」

美咲「………」

霧亜「わかった、わかったから無言で土下座しないで僕が悪かったよ!」

美咲「ぐすっ、ひ、比企谷、に、酷いこと、ひっく、しないでね?」

霧亜「………出番だ未来の八幡!」

八幡「へ? どこここ? ていうかアンタ誰?」

霧亜「あー、えーっとね………それよりもそこに美咲ちゃんいるから! 後はよろしく!」

八幡「え、ちょ、………行っちまったか。んで、何泣いてんだよ」

美咲「ひ、比企谷?」

八幡「なんで苗字呼びなんだ?」

霧亜(あー、ゴメンゴメン。その子は時間軸で言うと中学2年生の時の美咲ちゃんだから。後は………わかるよね?)

八幡(こ、コイツ! 直接脳内に!? じゃなくて、は? 何なんこれ。夢?)

霧亜(まぁ夢だと思ってくれていいよ。とりあえず美咲ちゃんをあやしてくれないかな? いや、原因は俺にあるけど君がやってくれた方が早そうだし)

八幡(責任を俺に押し付けんなよ………。しょうがねぇな)

美咲「ん、ひき、がや?」

八幡「おう。悪いな、俺にはこれくらいしか出来ないからな」

美咲「………頭撫でるだけ?」

八幡「ま、まぁそこは許してくれ。俺からはこれ以上の行為を自分からするのは無理そうだ」

美咲「………それは私からしにいけば受け入れるって意味だよね」

八幡「………好きにしろ」

美咲「………うん、やっぱり比企谷は捻デレさんだね」

八幡「うっせ」

霧亜(いやー、やっぱり八幡に任せて正解だったわ。さてさーて、俺もそろそろ引き上げるか………ってもう1000文字近いんですが。バカだねぇ俺も。それじゃあ皆さま長らくお待たせいたしました。これを書く前まで悪夢にうなされていた男が書き上げましたそれではどうぞ!)



(ちなみに内容は家族がゾンビ化して自分に襲いかかってくるっていうのを何度もループする、というものでした。かなり怖かったです。家族殺してもダメ、俺が死んでもダメ、外に出ようとしてもダメ。止めようぜマジで。)


やはり俺が屋上扉前の踊り場で暇潰しするのは間違っていない。

 

 あの日から時は流れて文化祭当日。俺はついにクラスの出し物でシフトを割り振られなかった。まるでこのクラスに比企谷八幡なんていう人物がいないかのように。あれ? 俺の認識阻害スキル強すぎやしません? ああ神よ、私にどのような試練を言い渡すおつもりですか。どうして私めをこれからもボッチであることを強いるのですか。しかしこの傲慢たる八幡、このような試練をも打ち砕きましょう。

 ………1人で何してんだアホくせぇ。まぁ特にこの文化祭で行きたい所とか小町や母ちゃんが来るわけでもないから暇なんだよな。しょうがねぇな、またいつもの所で読書するか。今は文化祭で立ち入り禁止になっているはずだから誰も来ないだろう。つまり今の俺には格好のベストプレイスなのだ。しかしそこに行く前に昼メシを確保しなければならない。文化祭と称して親から昼メシ代は貰っていてチョロまかして俺のポケットに仕舞うのもいいが成長期に食事抜きはいけない、と思う。ていうか腹空かせて読書に集中出来ないなんてことがあったら本末転倒なのでしっかりと食べることにすっか。

 

 

 

「ふぅ、やっぱりここはヒンヤリしてるな」

 

 夏のような暑さはどこかに行ってしまい、ここでの読書もしやすくなってきた。たまに寝ちまうこともあって何度午後の授業に遅れそうになったことか。しかし俺は悪くない、悪いのはこの快適空間だ。………嘘ですごめんなさい俺が悪いから今後もここにいさせてくれ。

 何故か謝らなくてはいけない感じがして即座に謝ったが何だったんだ? ま、まさか誰かが俺のことを見ていて心を読んでいたのか!? ンなわけ無いですよね。いかん、最近ラノベに影響を受けてこういう考えが増えてきがするぞ。アレだろ、たしか世間一般でいう中二病というやつだろ? アレにはならないよう気をつけねぇとな。ただでさえ今終わってる立ち位置にいるんだ。それを教室で「ぐ、ぐあぁぁぁぁ! お、俺の右手に封印されし邪竜が、目覚めようとしているっ!」なんて言い始めた日にはもうこの学校での居場所なくなって引きこもりになるだろうな。ちなみに今の俺の居場所はこの空間と自分の机だ。いつも快眠をありがとう、と感謝の意を込めつつ扉の横にもたれかかるように座る。さてと、まだ時間はたっぷりあるからな。今日はミステリー系の読むとするか。たっぷり時間があるから自分で謎解きしながら読むとするか。じっちゃんの名にかけて! てな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………ん、ん? あ、寝ちまってたか」

 

 高校名探偵よろしく謎を解きながら読み進んでいたがどうやら眠ってしまったらしい。ふむ、まだ窓から明かりが差し込んでいることからうたた寝レベルでの睡眠かな? つーかまだ下でガヤガヤしてるしまだ終わってないのだろう。

 

「まぁいいか。続き続きっと」

 

「その前に君はクラスの手伝いをすべきだ、と私は注意しておく」

 

「うひゃっ」

 

 いきなり声を掛けられたため気持ち悪い声が出てしまう。うん、キモいな俺って。さすがに自虐しますわ。

 

「やぁ、随分と暇そうにしてるじゃないか」

 

「………どちら様で?」

 

 いや、なんかどっかで見たことあるけどイマイチ思い出せん。まぁ先生以外はよほどのことがない限り人の顔と名前は覚えないからな。だが数学教師、貴様はダメだ。授業内容は的外れ、自分の武勇伝(笑)を延々と話続ける、俺でもわかるミスを指摘するとそれを否定してくる。この3つの事からクラスの奴らから童帝と呼ばれているあの教師は顔も名前も覚えようとは思わない。てか最後の童帝はどっから来たんだよ。誰だこんなおもしろ、じゃなくて酷いあだ名付けた奴。これで本当に童貞だったらいいセンスだと思うぞ。

 

「まさか忘却の彼方に行ってしまっているとは。君もなかなかじゃないか」

 

「とりあえずそのノリ止めてくんねーか? 変な感じがする」

 

「………わかった」

 

 え、ちょ、そんなしょんぼりすんなよ。俺が悪いみたいじゃねぇか。あ、俺が悪いんですねごめんなさい。

 

「それで、君はどうしてここにいるのかな?」

 

「あ、あぁ。特にやることが無いからな。とりあえずここで時間を潰してたんだよ」

 

「ほほぉ、つまり今、君は、暇、ということ、なんだね?」

 

 なんでそんなに意味ありげに言うんですかね。なんか少し嫌な予感がプンプンしてきたぜ! ここはクールにここを去るしかないな。

 

「あー、実は」

 

「嘘だッ!」

 

「これからって、早すぎんだろ否定してくんの。なに? 新手の嫌がらせか何かですか? それとも雛見沢症候群とかにかかってるんですか?」

 

「まぁぶっちゃけさっきまで寝ていたのとミステリー小説を携えている君にこの後用事があるわけが無いという推理をしただけさ。どう? 当たってる?」

 

 ちょっと、そんな凄いキラキラした目で俺を見ないで。うっかり惚れそうになるほどかわいいから。てか若干それが素なんじゃねーの? とか思ったけどそもそもコイツを知ってるわけじゃないんだから何が素なのかわかるはずないだろ。

 

「チッ、そうだな。どうせ暇だが、それがどうした」

 

「そうか、それなら話は早い」

 

 話? 一体何の話だ? 俺に用がある奴なんているはずが、

 

 

「今から私とデートをしよう」

 

 

 ………はい?




だいたい前書きに1200、本編を2100で書いてる時点でおかしいんだよね。なんだよ1200って。俺が昔から書いてる作品と同じくらいの文字数じゃねぇか。

………こほん。ご愛読ありがとうございます♪ お気に入り登録や感想、投票してくれると嬉しいな☆

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。