アナザーストーリー〜トラウマの原因をぶち壊したら、その世界はどうなるか。   作:袖野 霧亜

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ギリギリ投稿出来たぁ!


日本人も日本語をちゃんと使えていない。

 逃走劇を繰り広げた次の日、小町に今朝から登校する時間ギリギリまで昨日はなぜ学校を休んだのか問いただされたがなんとか回避に成功し無事学校に着いた。いや、無事じゃないな。これから俺の中の爆心地へと特攻しなくてはならないからな。

 ……嫌だなぁ。帰りたいなぁ。還りたいなぁ。家でも土にでもいいから今すぐここから立ち去りたい。昨日はかなり雰囲気悪くしたから針のむしろになりそうだからなぁ……。くそっ、恨むぞ昨日の俺! なぜ真剣に今日の対応策を考えなかったんだ! 

 ……まぁいい。昨日の俺も含め今日の俺なんだ。甘んじて受け入れるとしよう。だが昨日の俺。お前は絶対に許さないからな。受け入れるとは言ったが許すとは言っていない。マジ許さねぇ。ギルティ以外の何物でもないわ。やっぱり受け入れるのやめたい。そこら辺にポイ出来ないかなー……。まぁそんな事出来るわけありませんよね知ってました。知ってましたけどやっぱり現実逃避をしたいわけでありまして……。

 そんな現実逃避から戻ってきた俺は現在自分のクラスの教室の前。……しんどいなぁ。扉が大きく見えるの何でかなぁ? まともに現実が見れなくなるほど切羽詰まっているのかな? もしそうなら今日も逃げ帰りたいなぁ。とはいえ今日もやらかしたら本格的に引きこもりになって小町に見捨てられそうだからやらないけど。どんな時でも小町が優先な妹思いな兄、ポイント高い!

 

「ンな事考えてる場合じゃないんだよなぁ……」

 

 小さくボヤき、教室の扉を開いて中に入る。覚悟は決まってはいないがいずれ入らなきゃいけないんだからさっさと入るに限る。中の様子を見ずに俺の席に向かい机に突っ伏すようにして座る。完璧だ。なんか色んな所から視線を感じるが気のせいしよう。それに昨日ほぼ一日中寝たのにも関わらず眠いから1限が始まるまで寝るとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 昼休みに入ってました。

 

 いや違うんだ聞いてくれ。たぶんお前らの予想通りかもしれないが一応聞いてくれ。あと今俺が誰に話しかけているか知らんがとりあえず言い訳をさせてくれ。

 俺はちゃんと1時間目の授業までには起きて受けるつもりだったんだ。それなのに4時間目のチャイムが俺の目覚ましになっていたんだ。参った。いやぁ本当に参ったなぁ! 別に熟睡し過ぎて周りからの視線を気にしなくなってよかったとかそんな事は一切考えてない。そして一切言い訳にすらなっていないような……。しかしこの際気にしないでおこう。

 だがまぁそれでも今朝よりかは頭が冴えてきた。そんな冴えた頭で今後の事をちょっと考えたが、いつも通り何も無かったかのように過ごせば何も問題ない。俺は俺らしく、いつも通りの生活をすればいいのだ。そうすればクラスのヤツらもそうそう突っかかっては来ないだろう。よし完璧だ。やはり睡眠というのは生物にとってとても重要な行為なんだと再確認出来た。三大欲求の1つに含まれるだけの事はある。褒めてつかわすぞ睡眠欲!

 

「比企谷」

 

「ひゅっ!? ゴホッゴホッ!」

 

「比企谷!?」

 

 ヤバい。ビックリしてむせた。あと周りからの視線が集まって二重の意味で辛い。

 

「けほっ、三木か。にゃ、にゃにか用か?」

 

「昨日の事なんだけども、悪かったなと思ってね」

 

「あ、あぁその事か。別に気にしなくてもいいぞ。なんならもう俺に気を回す必要性すらないまである」

 

「……! そう。わかった」

 

 なぜだろう。三木に伴ってクラスの雰囲気が沈んだ気がする。……え、俺が悪いのか?全然思い当たる節が無いんだが。

 

「話は終わりか? 俺はもう行くぞ」

 

「……ん」

 

「んじゃ、またな」

 

 自分で作った簡易弁当と読書用の本を持って教室から出ていつもの屋上へと続く扉の前に向かう。何か後ろ髪を引っ張られる感じがするが気にせず前を向いて歩こう。後ろを向きながら歩くとコケるからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 昼休みが終了したどころか帰りのホームルームも終わっていました。

 

 いや待て聞け。本日2度目のやらかしだけど聞いてくださいお願いします。

 昼飯を食べ終わって少し読書していたら寝すぎで逆に眠くなってしまい睡魔と争わずに身を任せてしまったらこんな時間になってしまったんだ。理由がしょうもなくて恥ずかしいんだけど。ていうか俺寝すぎじゃない? 今夜は寝られるかな?

 座って寝てたから体が凝り固まってしまい暫く動くのがダルかったが手で凝った所を揉みほぐしてダルさを解消させ、自分の荷物を取りに行くためにベストプレイスから教室に向けて足を進める。

 歩き始めて数分。何事も無く教室にたどり着いた。やったね八幡! 無事に帰れるよ!

 

 

 

 なんて事はなく、教室に入った瞬間おそらくクラスメイトであろう人達にドナドナされ場所は体育館裏に移る。

 どうしてかな? 何で俺は男女混じりの集団に囲まれてるのかな? もう動悸が止まらないんだけど。……はっ! もしやこれ動悸では無くトキメキなのか!? という事はつまりこの胸の鼓動は恋による高鳴りなのか! ンなわけないか。くだらね。

 

『比企谷八幡、だったけか』

 

「ひゃ、ひゃい」

 

『お前、よくも俺達のマスコットの三木を泣かせたな』

 

「い、いや、別にそんにゃつもりはにゃくてでしゅね」

 

 集団からの圧力が強すぎて噛み噛みになる。もうやだみんな怖い。目で殺しにかかってこないでくれよインドの英霊の集まりかなんかなの?

 

『まさかもう二度と関わるなとか言いやがって。確かに俺らが悪かったと思うが──』

 

「ちょ、ちょっと待て。なんだそれ」

 

 二度と関わるな? 俺そんな事言ってなくない? いや、本当に言った覚えないんだが。

 

「俺が言ったのは俺に気を使わなくていいって言ったんだぞ?」

 

『は? その後二度と気を使わなくていいって』

 

『『『「???」』』』

 

 なんか凄い話が食い違ってる気がする。なんでこんなに違う伝わり方してるんだ?

 

「俺があの時言ったのは無理してクラスに馴染ませるようにしなくていいって感じの意味合いなんですが、そっちはどんな伝わり方したんだ?」

 

『さっきも言ったけど、二度と俺に関わるな、って感じだな。お前が授業が始まっても教室に戻らなかったから気分を悪くして昨日みたいにっ帰ったんじゃないか、っていう話に……』

 

「なるほどな。しかしそれでもおかしいな」

 

『何がおかしいんだ?』

 

 いや何がおかしいって、教室から出る時最後に言ったよな?

 

「俺、アイツに『またな』って言ったのになんでこんなめんどくさい事になってるんだ? 絶縁の意味でも含んでたかこれ?」

 

『『『……あっ』』』

 

 どうやら勘違いが拗れてここまで大きな話になったようだ。よし、これで一件落着だな。ならもう俺帰っていいよね? お疲れ様でーす。

 

 

 

 

 

『ヤバいな。これ三木に早く知らせた方が……』

 

『もう帰っちゃったよな。足取りがすげぇ悪かったけど……』

 

『大丈夫! この事は既にメールで送っておいた!』

 

『『『ナイスっ!』』』

 

『よし、後は明日次第だな。比企谷──ってあれ?』

 

『あれ? 比企谷は?』

 

『……帰った、のかな?』

 

『なら私達も帰ろ。張本人がいないんじゃ話が進まないし』

 

『だな』




やっと書けたよー! 疲れたぁ! もうやだ少しでもシリアス雰囲気を出すの辞める! 俺には無理だ!

さぁ、次回のアナザーストーリーは、

八幡、誤解を解く。
三木、解を得る。
折本、空気だね。

の3人が中心(笑)だよ! 次回もゆっくり読んでね!

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