アナザーストーリー〜トラウマの原因をぶち壊したら、その世界はどうなるか。   作:袖野 霧亜

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タイトルがおかしいのは気にしないでくだちい。


すーぱーにげにげもーど

 走る。現実から、現状から、逃げるようにでは無く、本当に逃げる為に走る。ダメだ。アレは。数年ばかりどのグループの輪にも馴染むどころか入ろうとする事すらしなかった俺にはあの空間にいるには無理が…………いや違う、そうじゃない。そんなんじゃない。じゃあなんだ? なんなんだ? わかるか? わからない。わからないんだ。ただ、理性が逃げろと命令してきた。それだけだ。それだけで逃げ出した。何言ってるのかわからない? 安心しろなんやかんや言って俺もよくわかってない。とりあえず逃げたくなったから逃げ出した。そんだけだ。

 

「はぁっ……はぁっ……! けほっ……ぐぅ…………」

 

 気がつけば家の前まで走っていた。どうしよう、鞄はちゃんと持ってたけど今から学校に行ける気もしねぇしな…………。仕方ない。どうせ家には誰もいないしサボるか。一応着替える前に学校には連絡入れとくけど。

 

 

 

 さて、学校にも連絡したし明日からどうするかなぁ。ぶっちゃけ打ち上げの時からの出来事全てが無かった事にしてくれてると助かるんだけど、無理だよなぁ。完璧にやらかしたからなぁ。ま、今回の事で俺に嫌悪感を抱いてくれて離れてくれるっていう有り得なくもない未来に期待してお着替えして寝るとするか。

 頑張れ明日の俺。お前にすべてを託して布団に潜るぜ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………ん? あれ? ここどこだ?」

 

 見慣れた風景だが、なんだ? なんで俺こんなとこにいるんだ? 学校じゃ───、

 

「あぁ、そういや休んだったか。寝ぼけてるな。顔でも洗って昼飯食うか」

 

 おそらく昼くらいにはなってるだろうし下に降りるついでに飯でも食っちまおう。なんかあったかな……。さすがに休んでるから外に買いに行く事も出来ないから家にあるもので何とかしないといけない。

 自室の階下にある洗面所に向かう途中、未だに寝ぼけていたのか階段を降りる最中滑って転げ落ちそうになりそうになったが体制をなんとか立て直してゆっくりと降りる。ここで滑り落ちて身動きが取れなくなったら小町が帰ってくるまで放置状態になるからかなり怖い。ナイス俺。普段から多少なりとも鍛えててよかった。

 そんなどうでもいい事がありつつも俺はなんとかたどり着いた洗面所で顔を洗い台所へ向かう。何かあるかなーと冷蔵庫を開けたり食べ物がありそうな棚の中を探し、今日のお昼は味噌ラーメンに決まった。インスタントではあるがここに野菜やら肉(今回はウインナーを使用)を切ってぶち込んでおけばそれなりに腹は膨れる。

 さーて! よい子のみんな! 八幡☆クッキングがはっじまーるよー! ……やめよう。これは虚しい。

 今日使う具材は次の通りで、

・味噌ラーメンを1袋

・白菜1/16

・人参1/3

・玉ねぎ1/4

・コーン缶1/2

・ウインナーが1袋半

 となっている。

 早速鍋に適量の水を入れて火にかける。その間に白菜と人参、玉ねぎを切っていく。白菜はざく切り、人参は短冊切り、玉ねぎは薄切りだ。ウインナーは長ネギの容量で薄切りにする。小口切りだと火を入れたあと見た目が悪いからな。

 鍋の中の水が沸騰してきたらインスタントラーメンの袋から中にある乾麺と粉末スープの入った袋と七味取り出し、乾麺のみを沸騰した鍋に入れていく。俺は野菜の食感を残しておきたいのでここで乾麺と共に切った人参と玉ねぎ、ウインナーを入れてタイマーを3分にセットして待つ。食感が要らないなら先に切った野菜を入れて数分後に乾麺を入れる。その間にコーン缶に入ってる水分を抜く為にプルタブを上げて出来た隙間から水分を捨てていく。残り1分になったら白菜とコーンを入れ、粉末スープの入った袋から粉末スープを器に出してから鍋の中を箸で麺をほぐす。タイマーが鳴ったらアラームと火を止める。鍋の中のもの(出来るならお湯を先に移してから粉末スープと馴染ませる)を入れて粉末スープが全体に混ざるように箸でかき混ぜる。

 こうして出来上がったのが具沢山の味噌ラーメンだ。まぁコーンは火にかけずに出来上がったラーメンの上から乗せるだけでもいいんだが、俺はなんとなく火にかけている。特に理由は無い。

 ちなみにここにバターを入れて味噌バターラーメンとかも美味しいと思うんだが、入れる量を間違えると味が悪くなるので今回はやめておく。

 出来上がったラーメンと箸を食卓の自分の席に運び椅子に腰掛ける。さぁ、この世の全ての食材に感謝を込めて頂きます!

 

 

「ふう、食った食った」

 

 自分でも気づいていなかったのか、いつもより箸が進みすぐに食べ終わってしまった。後は片付けをして昼食をすれば完璧なのだが、食後に来るのんびりしたい気持ちが勝ち椅子にもたれかかる。平日の昼からこんな事するなんて贅沢にも程があると思うがやめられない。怠惰デス! と言われても仕方ないぐらいぐでーっとしている。しかしいつも勤勉に過ごしている俺はたまには休息が必要だ。ん? いつも休んでるだろって? いやいや前まではさて置き、さて置けちゃうのかよ……。じゃなくて、最近は色々やってたと思うのですよ? だから今朝だってキャパオーバーしたんだし。ね? 頑張ってるでしょ? それしか頑張ってないじゃんとか言わないでね泣きそうになるから。

 

 さて、唐突な飯テロも終わった事だしもう少し寝るとするか。小町が帰ってきても問題無い。基本小学校の時の事件以来俺は小町より先に帰るようにしているし、俺が寝てる間に小町が帰ってきたとしても真っ先に俺を探しに俺の部屋に来るはずだから安心して眠れる。パーフェクトだ八幡。それではおやすみ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 寝る前の歯磨きは忘れずにな。




遅くなりました。昨日出そうかと思ったのですが寝てしまいました。ごめんなさい許してください! 特に何もしないけど。

とりあえずまた頑張って書きます。投稿し始めてもう一年経つのにこれしか書けてねぇのかこの猿ぅ。とか言わないでね!

とりあえず次である程度終わらせて、カットカットしつつ高校生編に進みたいですねぇ。やってやります。やってやりますとも!

そんなわけでまた次回もよろしくお願いしますm(_ _)m

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