ラブライブ 未来へ受け継ぐ奇跡の物語   作:杉並3世

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こんばんは!SDSを聞きながら筆跡していた杉並です。

今日はいつもに比べて過ごしやすい気温でした。
でもみなさん、寒暖の差に気を付けましょう(主に私もですが)


ようやくアニメ2話の半分?のところまで行きました。

そろそろミニコーナーでも作ろうと思っております。

意見や感想募集中ですのでどしどし送って下さい。


05スクールアイドル!!

絢瀬さんの生徒会面子と穂乃果の幼馴染面子で近くのファミレスで廃校回避の案をそれぞれ出し合ってみたけど成果は無かったが有意義な話し合いができてそれぞれ帰路に着いた。俺はその帰りにUTX学院に立ち寄った事で一つの可能性を閃いた!

 

そして、この作戦を実現すべく行動を始めた。

 

 

 

・・・・・・だけど

 

「さて・・・・どういう風に話を進めるかな?」

 

あの3人ならそれぞれ個性はバラバラ且つ容姿もいい。

十二分にアイドルとしてでも通用するけど、穂乃果やことりは兎も角超恥ずかしがり屋の海未をどうやって説得するかよな。

 

断れるのは目に見えているから考え物だな。

 

 

 

 

 

「あう・・・ど、どうしよう凛ちゃん!?」

「こうなったら凛がよじ登るにゃー」

考えながら通学路を歩いていたら桜の木の根元に音ノ木坂学園の生徒2人と後もう一人は幼稚園児かな?が困り果てた顔で佇んでいた。

「君たちどうしたの?」

 

 

 

「じ、実は・・・・」

・・・

・・・・・・・

・・・・・・・・・・

 

「・・・・成程ね」

この子の帽子が風で飛ばされて、それが桜の木に引っかかってどうしようかと悩んでいた時に俺が現れた・・・か。

帽子が引っかかっている所の高さは大体3mぐらい・・・・丁度バスケットリングの高さと一緒か・・・・

 

これぐらいならいけるか。

 

「君たちちょっと荷物見てくれないか」

 

「え?」

「何するにゃ?」

突然の言葉に困惑する2人

 

「まあ見てって」

引っかかって木から少し離れてイメージトレーニングを始めた

 

 

 

「・・・・・・よし!」

滅多にやらない事だから頭の中でイメージトレーニングは終了。

 

 

そしてクラウチングスタートの構えを取り、走り出す!

 

 

桜の木の手前側で踏み切って思いっきり飛ぶ!

 

「うわ!」

「た、高い!?」

俺の身長は180も無い。

これでダンクを決めようと思ったら相当足に強力なバネや脚力が必要となるが、朝霧流剣術の基本は俊敏と筋力。

 

瞬時に最高スピードに達する加速力とそれをいきなり停止できる減速力の俊敏性と普通の刀より硬く重いと言われている朝霧流正統後継者に受け継がれる名刀「夜桜」を自由に使える筋力が必要とされている。

 

そして常日頃正統後継者になるべく訓練に励んでいる俺なら身長が足らなくても容易に届くことができる。

 

そして3m手前まで飛んだ俺は片手で帽子を取って着地した

「ほい、もう飛ばされることの無いようにな」

 

「うん!ありがとう!」

穢れの無い純度100%の笑顔

 

 

ああ子供って本当に無垢で・・・・・・・・

 

 

 

 

 

「おじちゃん!!」

 

止めの一撃を容赦なく与えてくれるな

 

 

・・・・・・・・正直泣きたかった

 

そりゃ歳食っている感はあったけどこうも見事におじさんって呼ばれると結構凹む

 

コラ!!

そこのお二人さん!笑うな!!

 

 

「あ、ありがとうございます。おかげで助かりました」

「いいって」

一通り落ち着いたら眼鏡をかけた女の子がお礼を言ってきた。

改めてみると結構可愛いよな。

何だかことりと同じ系統に見えるな。

「でもお兄さんすごいにゃー!あんなに飛べて」

もう一人いたショートカットの女の子も可愛い。

 

けど・・・に、にゃー!?

 

 

「前にバスケをやっていてね。けど俺自身、あんまりダンクは使わないんだよな」

「え?なんでにゃ?」

「俺ってバスケの選手から見たら小柄な分類なんだよな」

大体ダンクを決めるフォワードの身長は180㎝以上で到底足りていない。

 

「それでダンクを決めようと思ったら結構体力持っていかれるし、普段は長距離シューターとして・・・・・・っと自己紹介がまだだったね。俺は朝霧悠斗。音ノ木坂学園のテスト生で3年生だ」

 

「小泉花陽です」

「凛は星空凛にゃ!」

小泉さんに星空さんか・・・

ネクタイの色からまだ入りたての1年生か。

「2人って中いいよね?」

「うん!かよちんとは大親友だよ!」

元気いっぱいの笑みでそう答えた星空さんにデジャヴを感じた。

恐らく穂乃果と同じ位のバイタリティー溢れる子だな!

 

 

もう少し話をしたかったけど・・・・

「それじゃ俺は少し寄るところがあるからここで失礼するよ」

「どこへですか?」

「コンビニ。ちょっと買いたいものがあってね」

 

俺は見てもらっていたカバンを持ってクールに去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

足元に何にも保護されていない解放されっぱなしのマンホールに落ちなければ・・・・・

 

 

「ぎゃーーーーーーーーーーーーー!!?!??!??!?!?!?」

 

・・・・・・・・・何でこんなんばっか

 

―数分後―

 

 

「くそ!!ひどい目に合った」

あの後、近くにあった別のマンホールから出て、工事担当の会社に苦情の電話をかけて学校に向かった。

正直コンビニに寄れる気力もなかった

 

「おはよう絢瀬さん」

「おはよう朝霧くん・・・・・ってなんだかヨレヨレになっていない?」

「・・・・・・・気にしないでくれ」

 

正直、今日の事は忘れたかった。

クールでかっこ良く決めたのに最後の最後にあんな失態を犯すなんて・・・・

 

はあ・・・・・・・穴に入りたい。

 

 

 

 

 

 

 

ってもう穴に入ってしまったっけ・・・・・・・・・・・積んだな。

 

 

「そういえば生徒会ってこの時期大変だっけ?」

「そうよ!毎年新学期の度に書類が纏まって来て大変なの」

「そりゃご愁傷さまな事で」

「他人事みたいに・・・・・そうだ!!」

 

何だろう・・・・嫌な予感しかない

 

こういう時の感って外れた試がない。

 

「生徒会の仕事・・・手伝ってくれない♪」

 

・・・・・・・・・・やっぱり

 

「ってか部外者がやってもいけるのか?」

「大丈夫よ」

ホントかよ!?

 

「昨日の事なのだけど・・・見ていたよね?」

「・・・・・・・・・・え!?」

まさか!?

「実は・・・」

「分かった手伝おう!!」

絢瀬さんが言い終わる前にそう宣言した。

 

「本当!?」

俺の回答に絢瀬さんが大げさなリアクションを取った

「・・・・・ってか自分から誘っておいて驚きすぎだよ」

「ごめんごめんって。昨日希が試しに使ってみてって言ったから」

・・・・・・・・やっぱりね。

とうとう来たよ・・・・時限爆弾が!?

 

まあ、これだけ済んだからよしと考えよう!

 

 

「でも助かった~今日希が来ないからどうしようかと思って」

「うん?東條さんって部活兼任しているの?」

「ああ、そっか・・・まだ言っていなかったね」

 

言っていなかった?

何だろう?

 

「朝霧君、神田明神って知っている?」

「この近くにある神社でしょ?」

 

神田明神

正式名称「神田神社」

東京都千代田区に鎮座する比較的大きな規模を誇る神社である。

旧神田市場や築地魚市場など108か町会の総氏神であり、旧准勅祭社の東京十社の一社でもある。

 

「そうそう。実は希・・・そこで巫女さんのアルバイトやっているの」

「そうなんだ!」

今日初めて知る衝撃の事実。

日本に戻って来てからまだ一度も神田明神に行っていなかったな。

 

「それで時々朝もお手伝いで行くことがあって」

だから人手が足りていなかったのか。

 

学校につくと一旦教室に行ってカバンを置いて資料室に入っていった。

「・・・・実はこれなんだけど」

「こいつは凄いな・・・・・・」

 

資料室に入るとダンボール箱が山積みされた現状を見てそうつぶやいた。

「・・・・・まさか俺がいなかったらコレを一人で運ぼうとしたの!?」

「そうなの」

それははっきり言って酷だな

「それじゃ、たったと終わらすか」

「ええ」

俺たち2人で気の遠くなる作業を始めた。

正直、HR始まる前には到底終わらず、昼休み・放課後使って何とか片付いた。

昼休みから東條さんも手伝ってくれたおかげで何とか片付いたが、これは完全先生の嫌がらせに近いだろう!!

女の子だけでこの大量大荷物を運ばせようなんて!良心のかけらも残っていないのか!!

「ありがとう朝霧君たすかったよ」

「ほんまよ。うちらだけではキツかったよ」

「いいって、気にするな」

校庭のベンチに座ってジュースを飲みながら休憩していた。

 

 

「・・・・・・なあ、絢瀬さ「それよ!」・・・なにが?」

「同じクラスメイトならさん付けは何だか他人行儀じゃない?」

「・・・・・え?」

「あっ!それうちも思った」

「はい!?」

ちょっと!どうしたお二人さん!?

何か変なスイッチ入っていない!?

「だからこの機会に私たちを名前で呼んでみて!」

「・・・・・え!?」

 

自慢じゃないがこの人生の中で幼馴染やアルテールス以外で女の子の名前を呼んだことなんて一度もない!!

 

・・・・・・・・自分で言って悲しい人生だな

「え、絵里」

「うん♪」

「の、希」

「よくできました」

俺は子供か!?

 

・・・・・・・まあ、悪い気はしない。

「それじゃ俺の事も悠斗って呼んでみてよ!」

「「悠斗」」

やけくそになって俺の事を名前で呼んでみてって言ったら見事に2人同時にハモってちょっと・・・・・・・いや、だいぶこそばかった。

 

「ところで悠斗。話って?」

「ああ、そうだった」

危うく本来の議題を忘れるとこだった。

 

「廃校回避の案なんだけど・・・・・・可能性の段階だけど見つけた」

「本当に!?」

「どいう事!?」

俺の言葉に反応して押し寄せてきた・・・・・って寄り過ぎなんだが!

 

2人共ナイスバディ―で目の養護になるけど、有らぬ疑いはかかりたくない一心で離した。

 

・・・・・正直もったいない気はしたが。

 

「まだ絵に描いた餅で、一先ずこれからその話を煮詰めに行かないといけなくて」

穂乃果達には生徒会の手伝いで遅れることをメールで伝えて放課後、穂むらに集まることになった。

「明日には詳細な報告ができると思う」

 

「・・・・・分かったわ」

「それじゃ、首を長くして待つわ」

2人はそれ以上聞いてこなかった。

 

 

 

 

 

 

俺は急いで穂むらに向かった。

結局、一番難関な海未の説得材料は見つからなかったけどもう出たとこ勝負だ!

 

 

「スクールアイドルをやろう!!」

穂乃果の家に集まったがまさか開口一番穂乃果の口から言わされるとは!!

 

ふっ!

 

まさか俺と同じ結論に至ったとは!

 

なんだかんだ言って成長しているのだな!

 

 

 

「・・・・・・・だってとてもキラキラしているのだよ!!」

・・・・・・・・・・・・・前言撤回

やっぱりア穂乃果らしく全然理由になっていない理由だ。

俺の感動を返せ!!

 

 

「悠にいも何か言ってやってください!!確か悠にいも妙案があるとおっしゃいましたよね!?」

 

どうやら海未は既に穂乃果の案を撤回させるためにこの話し合いに参加したみたいだ。

目が据わってちょっと怖いのですが・・・・・

「・・・・・・・・・ごめん。俺も穂乃果と同じ答えなんだ」

 

「・・・・・・・・・・どういうことですか悠にい」

怖い!

怖いっすよ!海未ちゃん!!

何か身体全体から鬼神如くの覇気が溢れているのですが!!

 

 

可愛い顔が台無しだよ」

「悠にい・・・・・・心の声がただ漏れですよ」

なんでだろ?

 

こいつらと一緒にいると心の声が漏れてしまうのだろう?

「まあ海未よ落ち着け。俺は穂乃果とは別の理由だよ」

「・・・・・本当ですか」

だから落ち着けって。

後、その殺気も収めてくれたらお兄さん嬉しいのですが・・・・

 

ダメですね。

 

 

「俺のは正直に言ってもう残された手はスクールアイドルしかないと思っている」

「なぜですか?」

「昨日も言ったが正攻法じゃどうにもならない。学校にそれほど特色もなく部活動も盛んではない。例え今、部活とかで全国優勝したとしてもその時点で廃校が決まってしまう」

 

時間もなく手札のカードは少ない、つまり今の手持ちでは勝負にならない。つまりどうしようが後付けで有名になるしかない。

 

「もう普通の手段では到底間に合わない!となれば残された手は・・・・」

「スクールアイドルしかない・・・と言う訳ですね」

 

正直それでも元々0%をほんの数%しか上がらない。博打も良いところ。

「それでも可能性があるのよね!?」

「ああ!」

3人のポテンシャルも十二分にある。

 

「ただ、覚悟はあるか?」

「覚悟・・・・」

「そう中途半端な気持ちでやってしまうと余計に傷が広がって下手をしたら今の1年生が卒業する前に廃校になってしまうかもしれない」

今の音ノ木坂学園は民社党の連立政権の毒で体を蝕られている状態。

穂乃果たちがスクールアイドルという薬を投入するも要領用法を間違えば劇薬にもなりかねない諸刃の剣。

「だから中途半端ではだめ!やるなら本気で最後までやりとげる覚悟が必用」

 

少しキツめに言ったがここでちゃんとしていないと一番傷つくのこいつ等だ!

 

 

「正直言ってスクールアイドルで廃校救うといっても何をどうすればいいかわからないけど・・・・・」

穂乃果の瞳には見に覚えがあった。

 

「学校を救いたいと言う気持ちは誰にも負けません!!」

あいつと同じ・・・どんなことでも乗りきってやるぞと、覚悟の目を!

 

俺はまだ、ここの奥底で穂乃果を侮っていたかもしれない。

 

しかしそれは間違いだった。

 

今のこいつなら本当にやり通すだろう!

 

本人は自覚していないが小さい時から強いリーダシップを発揮していた。

 

それは時に俺の足元にも及ばないほどの強く!そしてまっすぐだ!

 

昔父さんは言っていた朝霧家と高坂家の特徴。

それは家臣と君主と言っていた。

 

朝霧家は常に歴史の表舞台に出ず、軍人として国に貢献してきた所謂影の一族。

高坂家は人を引っ張っていく強いリーダシップ又は母さんみたいに人々に貢献してきて所謂太陽の一族・・・・と揶揄していた。

 

 

だから俺が出来ることは・・・・・・

 

「俺もできる限りの事は協力するよ」

「本当!?」

 

こいつらのサポートを全力ですることだ!

 

いくら覚悟を持っても3人だけでは色々きつい部分もあるだろう

ダンスの振りを考えたり作詞作曲広報、トレーニングメニュー・・・・・挙げたらキリがない。

 

これらの少しでも受け持てば彼女のたちの負担も減り、パフォーマンスに専念できる

それに・・・

 

廃校回避となるとそれをよしとしない勢力が絶対に出てくる。

 

俺が受け継いできた朝霧の剣は人切りの剣。

 

これは変わることも無い真理ではあるけど、この剣を振るのはいつの時代も常に未来を守るために振ってきた。

 

こいつらの夢や希望を壊すものなら、朝霧の継承者として全力で叩き潰す!!

 

「後、俺たちが今持っている課題はいくつかある」

タブレットのメモ帳アプリを開いて練習場所、作詞作曲、衣装、グループ名、学校の承認、発表機会の課題点を書いた。

「これが俺たちに与えられている課題の概略だ」

 

正直どれも一朝一夕ではどうにもならない問題だけど・・・練習場所は学校の承認も兼ねているから必然的に後回しになる。

これは明日、絵里に言っておかないとな。

 

グループ名は今すぐに決まらないので次に持ち越しにした。

「とりあえず練習内容は俺が考えるよ」

「それでしたら私も・・・」

「いや、海未は練習の方に集中して」

「わかりました」

海未は海未で達成しないといけない課題がある

「ところで穂乃果とことりってどれくらい運動できる?」

「少なくとも不可にならないレベルは」

「分かった。それを考慮して考えてみる」

これで練習内容は終わり。

 

「次に衣装は・・・・」

「衣装はことりがどうにかなるかも」

「え!?ことりって衣装とか作れるの?」

「うん!」

以外にも衣装系はことりに決まった。元々服飾関係に興味があったらしく自作で色んな衣装の製作ができる。

 

 

「海未、作曲の件だけど俺が預かってもいいかな?」

「心当たりがあるのですか!?」

「ああ」

あの時聞いた曲・・・・あの後検索にかけてみたけどどれもヒットはしなかった。

つまり彼女オリジナル曲の可能性がある。

スクールアイドル始めるのなら既存曲よりはオリジナル曲のほうが良い!

正直、本人の意思を尊重だから最終的にどうなるかわからないが・・・・

 

「後は作詞か・・・・」

「それも大丈夫だよ!!」

「当てがるのか?」

以外にも穂乃果とことりが当てがあったらしく2人そろって海未の方に顔を向ける。

「な、なんですか?」

「海未ちゃんってさぁ~中学の時ポエムとか書いていたよね?」

「そうなのか!?」

ここで知るまた新たな幼馴染の一面。

これは俺も知らない事実だ!

 

海未の方を見ると・・・

「そ、そ、そんなこと・・・ありましたか?」

・・・・・・・・目が超~泳いでいるよ海未さんや。

どうやらその話題は彼女にとって触れてはいけない、開けてはならないパンドラの箱・・・・封印していた黒歴史の一つだろう

「中学の時・・・・ことりにも見せてもらったこともあったよねぇ~」

更にブラックな笑みを浮かべていることりが追撃を加えるものの・・・

「用事ができました。帰ります。さようなら」

 

穂乃果とことりの猛攻に耐え切れなくなったのかカバンも持たず颯爽と逃げた。

戦略的撤退としてはありだけど・・・・

「・・・・さて海未を追うか」

正直この問題を解決しないことには話は進まないから今回は申し訳ないが心を鬼にして捕まえないとします。

 

 

・・・・・・・・・5分後

 

「お断りします」

首根っこ捕まえて部屋に戻ったのはいいもの断固拒否を貫き通している。

「え~何で何で?」

「恥ずかしかったのですよ!!正直言って思い出しくもありませんでしたよ」

まあ、黒歴史を掘り起こしているんだから誰だってそうだよな。

・・・・・・俺もある。

 

特に今朝の事なんて永久に封印して二度と日を見させはしない!

 

「それでしたら穂乃果がやればいいじゃないですか!」

「海未さんよ。こいつの小学生の作文覚えているか?」

 

『饅頭、うぐいす団子、もう飽きた!』

 

自分の家の不満を作文という形で暴露させた。

 

まだそれだけなら良かった。

 

何故か俺のところに苦情が来て2,3時間も先生たちからお説教を受けたという理不尽ぶりを味わったよ。

 

「そ、それでしたら悠にいが!」

「俺に歌詞なんて書けると思うか?」

自分でいうのもなんだけど

「しかし・・・・」

思っていたとおりなかなか首を縦に振らない

うん?ことりの奴、胸元に手を持ってきて・・・・

 

「海未ちゃん・・・・・おねぇがぁい!!」

脳を蕩かす様な超甘々なボイスで海未にお願いをしたが・・・・・・・・

 

「ぐはっ!!!!!!」

「悠にい!?」

 

それを聞いた瞬間・・・・何故か壁まで吹き飛ばされ大ダメージを追った。

 

 

「悠にい大丈夫!?」

「大丈夫大丈夫・・・海軍第一種礼装を着ている曾爺さんが対岸で手を振っているよ」

「全然大丈夫じゃないよ!それ三途の川だよ!!」

先々代様、もうじきそちらへ行きます。

「悠にい・・・すみません」

「おふぅ!!・・・・・・・俺はいったい何を」

鳩尾に強烈な衝撃と同時に意識は現実に戻ったが、3人はなにか恐ろしいモノを感じ取ったのか口を固く閉ざした。

 

・・・・・・・・・とりあえずこの件は考えるのをやめよう。

 

「・・・・・まったく、しょうがないですね」

ため息交じりにつぶやいてようやく海未が折れてくれた。

「やったー!!」

「ありがとう、海未ちゃん!!」

 

良し!

 

一番難関だった海未が説得できた!

 

「今日はいったん帰るよ。明日は学校の承認と活動場所、グループ名を決めるぞ」

「「「はい!」」」

全く!

こいつらの目の輝きがまぶしくてありゃしない。

未来にむかって一直線に進む彼女らとそれを守れる喜びみたいな感情が俺の中にある。

俺のご先祖様も同じ気持ちだったのかな?

 

自分に問答しているので答えも出るわけではないがなんとなく思ってしまった。

 

 

直ぐに家に帰ってパソコンを起動させてスクールアイドルの情報を集めた

「凄いな」

 

AーRISE以外の全国各地のスクールアイドルのサイトを見たがこれが高校生のクオリティ!?っと唸るモノのいくつか見受けられた。

中にはよさこい祭りをベースにしたものもある。

 

「人気が高いとは聞いていたがここまでものとは」

パフォーマンスのキレもかつての本職とも差異はないように思える

 

今は前政権の所業で殆どの芸能事務所が廃業に追い込まれ現在活動中なのは当時フリーで活動していた人か地下アイドルぐらいしか残っていない。

そう言った時代背景があったのかスクールアイドルブームは爆発的に高まった。

 

 

 

そしても一つのサイト、スクールアイドルのランキングサイト『SIG』を覗いた。

 

別に強制登録ではないがスクールアイドルの全国大会である『ラブライブ』に出場するにはこのサイトに登録して各地域のランキング上位に入らないと参加資格を得られない為、全国のスクールアイドルの殆どはこのサイトに登録している。

 

登録したら『ラブライブ』予選の出場資格を得るがその代わり各地にあるスクールアイドルショップに自分たちのグッズが販売されその売り上げが大会運営費に充てられるシステムになっている。

 

「さ~て・・・・どこが管理しているのかな?」

運営会社は一般企業だけど・・・・

「うそ!?公安委員会も一枚噛んでいるのかよ!!」

協力一覧に考案や文部科学省、内閣府の名前もあった。

やっぱ前政権の所業で政府内でも危惧しているところがあってなのかその会社の上層部の一部に元公安や情報員関係者が何人か見受けられる。

 

過去の事件を見るとちょっかい出したり私利私欲に利用した人たちは全て闇に葬られているな。

それ以外にもトレーニングのサイトを覗いて夜遅くまで試案を考えた。

 

 

 




さて、いかがでしたか?

もう本当に私の独自解釈と過去別作品を作っていた時の設定(結局は公開していない)をふんだんに使いました。

我ながらよく思いついたなあと思いましたよ。

ではまた近日中に最新話を投稿しますのでそれまでお待ちください。


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