今年初の投稿になりました(遅い!!)
本当は一月中に投稿する予定でしたが中々時間が取れず申し訳ございません
倉庫周辺には神奈川県警だけでなく警視庁や公安、軍、アルテールス軍の人たちでごった返している。
ただ、県警や警視庁の面々は完全に出し抜かれた形で少しばつの悪そうな顔をしていた。
一方俺らは後方の簡易救護施設で治療を受けながら報告を聞いていた。
「・・・・・そういう分けで背後関係は黒井の証言で分かりつつあります」
あの後直ぐに公安が身柄を確保して取り調べを受けたが、自分の保身のためだけか言ってもないことをペラペラとしゃべり始めた。
「これで一斉摘発できるかな?」
何処からか出たのかこの一連出た警報は訓練という形で広まっているみたいでまだ表沙汰になっていない今はチャンスである
「あいつらは無事か?」
「ええ、幸いにも命の別状はなかったけど、怪我が怪我なだけ現場復帰には時間かかるわ」
あの時俺は爆発する瞬間に反応できて間一髪で直撃をさけることが出来たが、ほかの二人はもろに直撃をくらってしまった。
配下に被害が出てしまった以上責任は俺にある。
「悠斗さん。こちらにいましたか」
「晴彦さん!」
報告書に目を通していたら東條官房副長官自ら現場入りしていた。
「実は、とある筋からの情報で国内にいるロシアマフィアが一斉に動きだしました」
「・・・・マジで!?」
連中にとって今回の一件は失敗どころか、公安が本格的に摘発に乗り出し一気に日本国内の勢力を失い、このまま帰ってもしたら血の粛清を受けるのは確実のは必至。
だけど素直に撤退した方が最小限の被害で済むのに一体何考えているのやら。
今対峙しても何にもメリットがないどころか折角築いたシマを失って完全にデメリットが上回るのに連中血迷いでもしたか!!
「もうすでに会場の方に紛れているみたいで、当初の戦力では足りないので今軍を招集かけていますが真面な戦力が揃うのは時間がかかります」
ったくこのまま大人しくていたらいいものを・・・
応急手当も終わったところで2人に声をかけた。
「ウィル!クラエス」
「「はい!」」
「すまないがもう少し付き合ってもらうぞ」
乗ってきた車に俺、絵里、クラエス、ウィルを乗せて発進した。
車は首都高に入り、最短距離で会場である晴海埠頭へ向かう。
しばらく無言が続いていたが絵里が訪ねてきた。
「・・・・・・ねえ、悠斗」
「何?」
「いつから疑問に思っていたの」
「・・・・6月にロシアマフィアが密入国したと一報を聞いたとき、ふと絵里の顔が頭に浮かんだ。もしやと思ったのがあの懐中時計さ」
あの後羽黒さんが調べて分かったことはあの懐中時計は間違いなくロシア王室御用達の職人が作ったもので間違いなさそうだ。
「先に行っとくがそれすら怪しいかも」
「・・・・え!?」
正式に遺体が確認されたのはソ連崩壊から数年後の事だ。
しかも発見されたのは夏季には気温も高い地方で、古いうえに遺体の損傷が激しいと聞く。そんな状態で鑑定したにしては、正確な結果が出るはずもない。
余りにも詳細すぎる結果が出ていると指摘し、一説によるよ、研究者のDNAが混じったという噂もある。
「こんな状態では正確なDNA鑑定が出来やしないし、しかも適合したのが絵里のみ。母や親や亜里沙には引っかからなかったそうだ」
「そうなの!」
杉並が直ぐに絵里の両親を務めている大学に問い合わせて直ぐに正規分のデータを送ってもらった。
連中、ハッキングでデータを抜き取ったのは絵里だけみたいで2人の結果は取り出していなかった。
電話が鳴って宛名を見ると予想外の人物からだ。
「・・・・何でこのタイミングでかかってくるかな?」
出ないとまためんどくさいし、意を決して電話に出た
『よお~悠斗久しぶりだな』
「・・・・いったい何の用ですか!張のダンナよ」
電話の主は台湾独立の立役者にしてマフィアのナンバー2と謡われている二丁拳銃使いの張信奔氏
昔、アルテールスで近衛師団所属時代に杉並が仕入れた情報で麻薬カクテルが拠点としている街を制圧するため軍と警察の合同部隊を編成して挑んだ時に偶然に居合わせてなぜか三つ巴の抗争に発展した。
最終的には両者とも多大なる損害をだしたとして痛み分けで終わらせることになった。
正直あまり思い出したくない損害だった
『色々と聞いたぞ!ロシアマフィアとドンパッチ起したって』
もうすでに耳に入っているか・・・
流石表向きの企業は世界有数の情報通信会社だな。
「悪いが今はそれどこ」
『今一緒にいる絢瀬さんの妹を助けたといってもか』
「どういう事だ!」
『実はですな・・・』
台湾内でもスクールアイドルに人気は高くて、その将来性を見越して視察に訪れていたが偶々亜里沙と仲良くなって、連れ去ろうと目論んでいたユニオンの工作員を秘密裏に張のダンナについていた護衛が片付けたみたいだ
更にあの時出た警報を訓練として流したのも張のダンナみたいだ。
抜かりがないというかなんというか
「亜里沙は無事なの!?」
『大丈夫ですよお嬢さん』
張氏の一言を聞いて安堵する絵里。
「すまない助かったよ」
『これであの時の貸しはなしですよ』
「わかっている」
そう言って電話を切った。
「お母さんは大丈夫なのかな」
「ロシア国内にいるなら安心だろう」
何よりあの人が収めているロシアだからな。
自国内テロ行為に走ったらあいつが黙っているはずがなく、下手なところよりかは安心できる。
それよりも・・・
「絵里・・・足大丈夫か?」
どこかで怪我したのか膝が赤く腫れている。
「正直言って違和感はあるけど、この日のために今までかんばってきたのだよ!なら後は今の全力を尽くすのみ!!」
どうやらライブを辞退という選択肢はなさそうだ
会場に着くとμ`sの控室に入るとみんなは衣装に着替え終わっていた
「絵里ちゃん」
「ごめんみんな・・・心配かけて」
これまでの途中経過は杉並から皆に伝わっており、花陽に至っては今にも泣きそうな顔になってた。
「ちょと絵里!あんた足怪我しているじゃない」
「このぐらい大丈夫よ。」
ライブを辞退する気はないと察したみんなは一緒にステージに向かっていった。
俺らは控室のモニターで見守った。
いよいよ予選が始まる。
春から始まって様々な出来事を乗り越えてついにここまで来た。
俺ができるのはここまで
後は彼女たち次第
この予選初披露である絵里をセンターとする曲『LONELIEST BABY』が始まった。
μ`sの曲では初めてカッコいい系統の曲でストレートにダイスキダイスキ連発する当たり恋愛ソングにも見て取れるけど実質的には応援ソングに近い曲調。
だけど足の痛みなのか練習の時よりワンテンポ遅れていたりいつも絵里の動きではない。
顔色も痛みを引きずっているのか汗が凄い事になっている。
本音を言ってしまえば膝を悪化させてしまうと今後のアイ活以前に日常生活にも影響きたしてしまうから正直、ステージに立って欲しくはなかった。
だけど嫌な顔をせずに懸命に夢中になっている絵里をつい見とれられてしまう。
ただ、ひたすらに現在を懸命に生きて、自分の精一杯をみんなに伝えている
ライブが終わり観客から大きな拍手をもらった。
練習通りみたいな動きはできなかったがそれでも観客たちに何かを響かせることはできた。
控室に戻る通路で俺の顔をみて安心して気が緩んだのか倒れてきた絵里を受け止めた
「お疲れ様」
朝から緊張の連続で精神的にも肉体的に限界に達しているのによくやり遂げたな
「裕にい・・・ありがとうね!絵里ちゃんを取り戻してくれて」
「こっちこそ無傷で取り返せれなくてごめんね」
「あのね・・・あんたそんな体しているんだよ」
長袖のシャツ着て分かりにくいが体中に包帯がまかれていてみんなは察しがついた。
「ねえ・・・パパの病院で診てもらった方がいいんじゃない?」
「大丈夫さ。それよりそろそろ結果が発表されるぞ」
応急処置も終わっているし、この程度の怪我で入院しちゃ務まらないよ。
優勝は予想通りA₋RISEで決まった。
予定調和と言え、あの生徒会長の微笑み面はムカつくけど
次々と結果が公表していき、最終的にはμ`sの名前は載らなかった。
まあ・・・あの肘の状態では優勝どころか入選も難しかったけど意外なのはこの結果に納得いかない観客からブーイングの声が聞こえた。
優勝はA₋RISEで間違いないがμ`sも素晴らしい!!なぜ入賞しないんだ!
といった声は次々と広がっていった。
予選に出れる分のファンを獲得していたけど実際に自分たちを押している人たちを見ると感無量なところがある。
その光景にみんなは涙ぐんでいる。
俺も泣きそうになるが、会場の外に不審なトラック数台とこれまた日本人ではなく白人と思わしき大量の不審人物で全部台無しにされた。
しかも旧ソ連製の武器持って
おそらくロシアマフィア『グラード』の構成員だろけど、パッと見た感じ全員に武器を持っている感じだけどよく日本に持ち込めたな。
構成員のメンツはマフィアに落ちたとは言え流石元軍人なだけにきっちり身を隠している。
どんだけ緩いんだよ!!
もしくは前政権の置き土産か?
この件が片付いたら取り締まってもらわないとな
「杉並・・・・」
「分かっています」
泣き言言ってもしょうがない。
この少ない人数で一般人を守りつつ制圧ははっきり言って不可能に近い。
なら、今できるのは援軍が来るまでの時間稼ぎ・・・・
「静聴―――――」
・・・・・・と思っていたら一部の証明がつき、声の主を照らす
「何であいつが!?」
その声の主は俺たちのよく知っている人物だ。
「どういうことか説明・・・・」
一緒についてきたはずのウィルとクラエスの姿は見当たらない。
この時点で頭の警報が鳴りっぱなし。
「µ`sのパフォーマンスは素晴らしいものであった。何故蔑まなければならないのか!!」
「諸君らのその行動に大義はあるのか?」
透き通るようなきれいな声であり力強い声でもある。
「否、諸君らは己の欲望のためメンバーを攫い これを不届き以外ない」
待てコラ!
こっちの計画があるのに何勝手にバラしているんだあの阿呆は!!
「粋がっているお嬢ちゃんや一人で何ができる?こっちには数百人が控えているんだぜ」
口封じる気なのか、ユニオンマフィアと思わしき東洋人が後ろの方からのこのこ出てきたよ。
頼む!あんたらはアイツを煽らないでくれ!!
「ならお見せしよう!私たちの力を」
もうこいつが来た時点で物凄く嫌な予感しかしないのはなんでだろう
「ねえ・・・ユウさん。何か変な音がするにゃー?」
すると湾港ターミナルの向こうから甲高い音が聞こえてきた。
「この音どこかで聞いたことあるような」
穂乃果と海未、ことりが首をひねっていた。
そりゃそうだこの音・・・・昔よく聞いていたからな。
「なんだか音が大きくなっている気がするんだけど?」
ああ、都知事や政府の面々の頭を抱える姿目に浮かぶ・・・
「じ、地震!?」
この地鳴りと共にくる音はガスタービン機関特有の甲高い音!
湾港ターミナル施設が崩壊し奥から船が乗り上げ、メインマストにはアルテールス海軍旗と見慣れた旗が掲げられていた。
間違いない今回アルテールス海軍遠洋航海に随伴している強襲揚陸艦
オワッタ・・・・
本当に色々終わった
「全軍降下せよ」
艦首左右に付いているハッチが解放され、歩兵連隊や戦車大隊が次々と降下し、さらに空から大量の輸送ヘリが来てこれまた大量の人員をヘリボーンで降下した。
「改めて聞きましょう。あなたたちが数百人ならこちらは1500人の近衛第五戦闘団が相手になる」
アルテールス王室を護衛する五個の連隊で構成されている近衛師団の中でもあの事件をきっかけに新たに設立した小隊から始まった実質リズ独自の傭兵部隊と言っても過言ではない。
数々の修羅場(リズの尻拭い)を潜り向け、世界最高の人材が揃い最強と謳われ、その戦力は戦車や戦闘ヘリに果ては戦闘攻撃隊一個隊といった従来の近衛部隊の常識を超える戦力を有している。
そしてその戦力で一個師団クラスとも渡り合える。
「私は・・・アルテールス王国第一王女、エリザベス・D・アルテールスである」
そしてその周りにはいなくなっていたウィルやクラエスに蔵相もいた
こいつら!!そろいもそろって!!
「悠斗!援護に来ましたよ」
俺は持っていた鞘でこいつの頭を勢いよくぶん殴った
「おんどりゃ!!よ~わしの前にのこのこ現れたもんじゃのう」
「悠斗・・・・しゃん!?」
今こいつに聞きたいことは山ほどあるが、この収まり切れない怒りをお前にぶつけるだけだ!!!!!
「まあまあ朝霧さん、ここは落ち着いて下さい」
「蔵相もこのことはご存知だったのですか!?」
「ええ、今回大臣との会談にもこの港湾施設の補償について話を行っていますので」
「・・・・・・・・・・・・え?」
「俺たちアルテールスは少し前からユニオンが裏で動く情報は知っていました」
「でもバレてはいけないのでリズにも協力してもらいました」
「・・・・それってこの間出てきた10億円の件?」
リズの協力という言葉で俺は直ぐに透子さんから知った支出不明金にピンときた。
「そうです!リズの破天荒は世界各国知れ渡っているので何にも思われずに資金集めに成功しました」
何でだろ?
今無性にお酒が飲みたくなってきたのは?
何でって?
絶対10億で収まっていないからに決まっているからだ!!
もうすでにこの湾港施設だけで一体どの位金が吹っ飛ぶんだよ!
それ以外に燃料に弾薬人件費、各方面の根回し・損害賠償・・・・もう考えたくないよ
「・・・・・・ちなみにこのことは政府の人たちは知っているのか」
「・・・・いいえ。埠頭でドンパッチやるのは知っているのですが・・・その・・・私止めたのですが」
つまりこの突撃はリズの独断であることを蔵相が顔を真っ青にしなが説明した。
・・・・・もう言葉が見つからない。
せめて政府関係者が医者の世話になっていないことを祈ろう
すでに蔵相が胃でも空いているのかお腹抑えている時点で無理だと思うが
すると何を血迷ったのかテロリストの一人がμ`sに銃口を向けていたのを確認して発砲される前にそいつの利き手に向かってコルトパイソン357で打ち抜いた。
その行為に連隊の連中は青ざめているけど
「・・・・・・まあいい、でだ・・・・どうする?マフィアがバックに付いているとはいえ国家戦力どう対峙する?明日ある眠りにつくか明日のない眠りにつくか今ここで選べ!3秒以内に選ばないとぶちのめす!!!い~ち」
伝令員に甲板で待機している砲兵隊へ敵陣のど真ん中に榴弾発射のハンドサインを出した。
戸惑いながらも5門用意してあった150ミリ榴弾砲から次々と発射した。
「2と3はァァッ!?」
「知らんなそんな数字!男は一だけ覚えていれば生きていける」
「そんな無茶苦茶な」
「おめ~らはやってはならんことをした・・・・・・その罪は自分自身の命をもって償え!!」
幾ら温厚な俺でもあんなことをされちゃ黙ってはいられない。
俺の血迷った行動を見て引き下がり始めた。
「全軍!進軍を開始せよ!!テロリスト共を殲滅せよ」
これを逃さんとばかりにリズの力ある声で隷下の部隊に号令を発し作戦開始した。
丁度民間人とテロリストとの間に突入したおかげで憂いなく大暴れできる
「それじゃあ戦線をこじ開けてくるね」
「あのバカ」
毎度のことながらどこの世界に指揮官自ら前線に突っ込むバカは何処にいるんだ!!
周りの静止も聞かずに前戦のほうに突っ込んでいった
これが被害拡大の原因だけどもう突っ込まない
「どうしますか?」
「ほっとけ、どうせ死にはしないし。それよりウィルは2個小隊を率いて公安と一緒に一般人を安全な場所に誘導せよ。クラエスは狙撃支援」
もうここまで結構な損害が出ているし、最終的にアルテールス側が出してくれるなら思う存分暴れてやる!!
「それより杉並・・・ここ任せるぞ」
「お任せてください」
杉並にみんなを任せて俺も弾薬と小型武器を補てんして敵陣に突っ込んだ
あんな真似されて黙っちょるほどお人よしでは無いので、きちんとケジメをつけないといかんなあ・・・
リズの武器は長槍を主軸とした槍術
その華麗な槍捌きはまるで戦乙女演武を演じているような感覚
このお姫様は一通りの重火器の扱いに長けているが、武器には俺の刀と同じ鉄隕石を使われている
しかも鋼を混ぜず純粋の隕鉄で作られた数少ない業物でもあり世界でも実物は10本とも満たない。
「一丁暴れるか」
敵もそれなりの装備は持てっているようだが、それで俺たちが抑えられるほどのものではないわ
杉並side
いつ以来だろう主の全力を見るのは?
日本に帰国する前はずっと事務作業で現場から遠ざかっていたがまるで戦闘の感は鈍っていない。
凄まじい量の弾丸を浴びされたが瞬速の領域に入っている主にはかすりもしない
速度を一度も緩めることなく弾を避け、時には叩き落した。
通り過ぎ間際に容赦なく切り捨てる
小銃みたいな長モノの火器を扱う場合一度でも相手の火線の中に飛び込んでしまえば同士討ちを恐れて二の足を踏む。
こう言った近距離戦闘は拳銃やナイフみたいな小回りが利くものが良い
「凄い!」
他のみんなも呆然としている
一緒にいた時間が長い穂乃果さん達ですら呆気に取られていた
「例えば・・・・」
主の背中に向かって銃が構えられていたけどまるで後ろに目があるのみたいにノールックでかわしただけでなく反撃もしている
視野が広いだけでなく、ほぼ予知に近いセンシング能力やそれを生かす反射神経と動体視力
そして速く見せるための急激な緩急差
相手は的を絞れず、時には同士討ちまで発展している
身体能力も空中を蹴り上げ、上空を闊歩し、機関銃を発砲したがそれを全部弾いて、ヘリを真っ二つに切り落とした。
その勢いで次のヘリに向かい今度はパイソン357の弾倉に弾を込め、ヘリの燃料タンクに目がけて発砲し、タンクに火が付きヘリが炎上し墜落
その光景にテロリスト共は後ずさりした。
「これが文字通り主の全力・・・かつて一個師団をも太刀打ちできた朝霧の血統」
「しばらく現場を離れたとは思えない動きだね」
「むしろ以前よりキレが増していないか」
先の戦闘で鈍っているのかと思っていたが寧ろ今のほうが全盛期以上の動きで驚いている。
杉並side out
「さて・・・どうするか?」
ヘリ2機は落とし相手の士気は落ちてき始めた
避難する民間人のまえに戦車を盾としてバリゲートを築き甲板から榴弾砲で後方の橋を落として敵の退路を断たせた。
これで敵は後退も出来ず前に進むしかない
一方ロシアマフィアの連中は元軍人崩れなのか他の連中とは動きは違うが小銃しか持ち合わせていない連中では、戦車や砲兵、戦闘ヘリが出しゃばってはどうにもならない。
連中もまさか揚陸艦が上がってそこから戦車や砲兵、戦闘ヘリが出るとは思いもしなかっただろうが、それがリズクォリティー!!
あのバカはいつも俺たちの常識を超えるような事をしで下さって助かるが、それ以上の厄介ごとを舞い込んでくるから始末が悪い
戦車による正面火力と砲兵部隊による火力支援、戦闘ヘリで空域を抑えてしまえば完全に逃げ場を失ったテロリスト共は全員降伏した
「しっかしこれ・・・どうしよう?」
まだ何組かのこっているけど会場は全壊で湾港機能も完全に停止
特設会場は瓦礫の山になって周囲には硝煙と砲弾の跡が残っている。
今警察と軍の施設科でガレキの撤去作業やタグボートで強襲揚陸艦を離桟作業を行っているが絶対数時間では終われないレベル
まあ、リズが出てきた時点で俺は予想していたが、政府もまさかここまで損害が出るとは思いもよらず今頃頭を悩ませているだろう。
特に財務省の方々は
「悠斗・・・大丈夫だった?」
「このぐらい何ともないさ」
かつてリズが出した被害の中でも一番ひどかった街が全壊に比べたら大したことはない
ないがこれでは開催は難しいだろう
しばらくして会場の放送から正式に予選中止のアナウンスが流れた。
「やっぱり中止か」
「残念だったね」
委員会も人選には慎重をきたしていたが実際にここまで審査員に紛れ込んでいたのは想像を超えていただろう。
この結果を受けて裏でユニオンへ支援していた連中は青ざめて高跳びしようと思うがスクールアイドルに手を出したのは運の付きで今頃高跳びする準備を始めているだろう。
明日には逮捕者のニュースとかかわった会社の株は暴落するだろう
それ以前にユニオンはこの落とし前どうする気なのかな?
ロシアマフィアとのつながりがあるのは公然の事実で間違いなく国交断絶レベルのことをしでかした。
極右政党は開戦してユニオンを徹底的につぶすって絶対声を上げるだろう
逆に極左政党は一連の事件に関与もしているし余り大きな声で反論できないと言うより声をあげたらブーメランで跳ね返ってくる。
しばらく国会は荒れるに荒れるな。
「それじゃ、帰りますか」
後の始末は連中に任せて会場を後にした。
今の俺は一学生だし、この場の面倒な事はアイツらに任せてさっさと退散としますか。
はっちゃめっちゃになってしまったがこの予選でファンの声が間近に感じ取ることが出来た
小さな一歩から始まったスクールアイドルμ`s
歩みは遅くとも止めたりせず、ゆっくり、確実に前に進み
結果は・・・・・まぁ・・・優勝どころか入選もできなかったがファンが異議の声をあげてくれたのはうれしかった
入選できなかったが入選以上に確かなモノを感じ取れた
それはμ`s全員も感じ取れた
μ`sは廃校回避への確かな道標を残していってくれた。
後は俺ら政治屋の仕事だ
彼女らの最高のパフォーマンスを無駄にしないためにも!!
やっと一期の終わりが見えてきました。
色々改変しすぎてネタとモチベーションが切れましたが何故かここ最近ネタが浮かんできました
ですが一期だけで2年以上かかったのに劇場版含めるといつ終わることやら(遠い目)