ラブライブ 未来へ受け継ぐ奇跡の物語   作:杉並3世

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新年明けましておめでとうございます❗
今年もよろしくお願いいたします。


23合宿②

しばらくして、玄関前に集まった俺たちは練習メニュー担当の海未からこの合宿期間の練習メニューの発表があった。

ここ数日は生徒会を手伝っていたこともあって内容を見るのも今日が初めて。

 

さて・・・どんな内容になっていることやら

 

「これが合宿の練習メニューです!!」

いつの間にか用意されていたホワイトボートに海未作成した練習メニュー表が張られていた。

 

1日目

遠泳10km

ランニング10km

腕立て腹筋20セット

精神統一

発声

ダンスレッスン

 

2日目

遠泳15km

ランニング15km

腕立て腹筋20セット

発声

ダンスレッスン

精神統一

 

「凄い!こんなにびっしり」

びっしりってレベルじゃないぞこれは!!

 

「・・・ってそれより海は!?」

 

「私ですが?」

海未の天然ボケに思わず笑いそうになるけど堪えた。

 

今ここで笑った確実に消される。

 

 

え!?誰にって?そんなの怖くて俺の口から誰とは言わないよ。

 

「違うよ!海だよ!海水浴だよ!」

 

「あぁ!それならここに」

そういって指を指したが・・・

「遠泳10km!?」

「その後、ランニング10km!?」

 

俺は訓練でやったことあるけどみんなを殺す気か?

はっきり言って無理だぞ!!

 

「最近、基礎体力をつける練習が減っています。せっかくの合宿ですしここでみっちりやっといた方がいいかと思いまして」

 

確かにここしばらくはライブ続きで基礎体力練成の機会は減っていた。

無論そのころにはライブを続けれる分の体力は出来上がっていた。

「それは重要かもしれないけれど・・・みんな大丈夫かしら?」

みんなのお姉さんである絵里が代弁を試みるけど

「大丈夫です!熱いハートがあれば!」

 

凄い!

一体何を経験させたら彼女をここまでストイックさせたんだ!!

海未のやる気スイッチが痛い方向に入っている。

このままでじゃ地獄の練習によって力尽きてしまう。

 

「やる気スイッチが痛い方向に入っているわね・・・兄貴分何とかしなさい」

「・・・・よし分かった」

ちらっとアイコンタクトを取ったら通じたみたいで心が一つになった

 

「GO!!」

俺のサインどおりみんなは一斉に海に向かって走り出した

「あなたたち!!」

 

 

 

「・・・・・悠にい・・・どういうことですか」

「折角海に来たのだから楽しまないと損だよ」

 

「ですが練習は!?」

 

 

「お~い!!海未ちゃん悠にい!絵里ちゃ~ん」

 

 

「まずは今を楽しもうや」

イマイチ納得していない海未だったけどしぶしぶ了解して一度着替えに戻って行った。

 

 

穂乃果と凛とにこは既に着替えていたので海ではしゃいでいたけどそれ以外の人らは着替えに一度各々の部屋に戻った。俺も着替えが早く終わって準備体操しつつ皆を待っていた。

 

「どうしたの悠斗?ここでぼーと立って」

「あれ?悠斗は泳がないん?」

「・・・・・いや」

すると絵里と希が先に出てきたけど、俺も男の端くれでどうしてもその自己主張するモノに目線を向けてしまう。

普段から一緒に行動していてスタイルの良さは実感していたがそれはあくまでも服の上からの妄s・・・・想像だけど、実際水着姿で出た2人を見るといやでも実感してしまう。

 

 

「それでどう?うちらの水着は」

「え!?」

絵里は気が付いていないけど一瞬だけ見たことが希にバレて意地の悪そうな笑みを浮かべながら聞いてきた。

 

正直言うて・・・目のやり場にものすごく困るし、どう答えようとした瞬間後頭部に衝撃が走った

 

「痛てーーーーーー!!!!!!!!!!」

後頭部を抑えて蹲っていると足元からバスケットボールが転がっていた。

 

「まったく悠にいはいつからそんなにだらしなくなったのですか」

「悠にい・・・・」

 

前にも言ったと思うがハイライトさんちゃんと仕事してください!!

また幼馴染も目からハイライトが失っているぞ!!

 

以前みたいに凍えるような殺気がないのは不幸中の幸いだけど。

 

「ところで海未ちゃん、そのバスケットボールは?」

「これですか?居間にありましたので持ってきました」

 

「それ・・・俺のボールだ」

 

「え!?海でバスケットボール?普通ビーチバレーのボールじゃないの?」

絵里の意見ももっともだ

「せっかく砂浜に来ていることだしちょっと試したいこともあった」

 

「それでどう私たちの水着は」

「ちょっと待って今全員分感想をまとめているから」

「・・・・前々から思っていたけど悠斗って女の子の扱いが上手いよね」

「うん・・・・それ・・・うちも思っていた」

「勘違いしないで!親友が聞きもしないことをベラベラしゃべって・・・ってその目!!全然信じていねえよな」

 

幼馴染引き続いて絵里と希のハイライトも消えかかっていた。

 

 

「でも、スタイルが一番いいといえば悠センパイじゃないかにゃ?」

「俺!?」

みんなが集まってきたのか海で遊んでいたはずの穂乃果たちがいつの間にか戻ってきて話に加わった途端爆弾発言した。

 

「言われてみれば確かにそうかも」

「そうやね。すらっと長身で細身なのに筋肉質で、本当いい体って感じやね」

各々と感想を述べてくるがやめてくれ恥ずかしすぎる!!

「まあ・・・・剣術やっているからなそれなりには鍛えているけどあんまり見ないでくれ」

「え~いやだよ」

「逆に俺がジロジロ見てたら引くだろう!」

「うん。割と引くわ」

「ちょっと!!」

冗談が一切感じない一言にショックを受けた。

 

「冗談だよ悠にい」

 

いや。嘘だろう!!結構本気だったよね!?

 

「ちょっと触ってもいいですか?」

「い、いいけど」

 

「すごい!人の身体ってここまで」

「あ―――!!かよちんだけずるいにゃ!!凛も触りたい」

 

ペタペタペタペタ

 

 

 

なんだろうかこの状況は・・・・

 

 

恥ずかしい気持ちもあるといえばあるけどμ'sメンバーは贔屓目なしでかわいい美少女達にさらわれるのは悪い気はしないけど・・・・

 

「人気者やな悠斗は」

希は希で相変わらず意地悪そうな笑みを浮かべながら煽っていた。

 

 

さんざん玩具にされて精神的に疲弊しきって何とか脱出して、パラソルの下で優雅に過ごしていた真姫のところに行った

 

 

「隣・・・いいかな」

「いいわよ」

 

真姫に許可をもらって空いているもう一つの椅子に座った。

「いいところだね」

「そうね」

 

 

 

「あなたは遊ばなくてもいいの?」

「男一人が女の子の群れに飛び込む勇気がなくてな」

「あら?以外に小心ものね」

「悪かったね」

ハーレムがうらやましいとかほざいている奴もいるけどいって余りいいことないぞ

はっきり言って今の俺は弱小勢力だ

さっきみたいに体触らせてって言ってきたら断ることもできないし、じっくり見ていたら変態扱いされるし・・・・何にもいいことないぞ!

 

「さて・・・」

「どこかに行くの?」

「ちょっとあるモノの準備にな」

 

暫くたった後、合宿前に真姫に頼んでいた例のものを立ててもう一度みんなを集めた。

 

「いまから5on5のバスケのミニゲームをやります」

 

みんなの顔はキョトンとしていた

普通海と言ったらビーチバレー

 

「でもゴールは?」

「それならすでに用意している」

砂浜にはみんなが遊んでいる間に設置したバスケットリングが立てられていた。

 

「面白そう!」

「ルールは体育の授業と全く同じで行く」

 

※1時間後※

 

 

 

「思っていたより疲れたよね」

「はい。思っていたように動けませんし」

 

1ゲーム10分休憩5分1セットでプレイしていって今が4回目が終了した。

 

「休憩が終わったら今度は室内でダンスの確認だ」

「え!?もう室内ですか」

「この気温じゃ熱中症になりかねないし。交互にやりながら行く」

 

この数カ月でみんなは体力だけでなくダンスのキレも向上した。だけど一つ一つの動作にまだ無駄があるというかバタつきがある。大切なのは体を支える足腰の強化とバランス感覚。本来ならランニングだけでもいいのだけどそれじゃ飽きてしまうからミニゲーム方式を取り入れた

 

 

屋内と屋外、休憩を挟みつつ交互でやりながらしていくうちに夕方に差し掛かった

「つ、疲れた・・・」

「にこ・・・もう動けないニコ」

 

 

「ふぇ~ことりもう動けない」

 

負担にならないようにやっていたけどやっぱりダンスでも使っていない筋肉を使ったことで久々に見る光景だった。

 

練習の片付けと体の手入れを終えた後晩御飯の買い出しに俺、希そしてこの辺の地理に詳しい真姫と一緒に行った。

最初は真姫一人で行こうと言い出した慌てて俺も一緒に行った。

平沢は都内へ向かう電車に乗ったのを確認したが一応安全の意味も込めて一緒に行った。

 

 

 

「きれいな夕日だな」

「そうだな」

買い物が終わって別荘の帰り道丁度日没前ということのあってきれいな夕日が写っていた。

 

 

「というよりどうして私に絡むのよ!!」

 

「ほっとけないのんだよ。真姫とよく似ている子を知っているから」

「何それ」

本心をひた隠しし、勝手に己に自己解釈したり

 

「別に今すぐ変えれってわけでもないんだ。真姫は真姫のペースで歩めばいいんだよ」

 

別荘に戻ってすぐに食事の準備に入った。

今夜のメニューは穂乃果の家に父さんが置いて行った海軍の調理養成学校である第四術科学校秘伝のレシピを使ったカレーをお見舞いした。

 

え?何でそんなものがあるって?

 

シラナイ。

 

穂乃果曰く借りてきたというけど真相は定かではない。

 

 

そして食事を終えて・・・

 

「ごちそうさま」

「穂乃果、食べた後に横になるなよ。牛になるぞ」

「ぶ―悠にいもお母さんと雪穂と同じこと言わないでよ」

おいおいおいおい!紀衣さんだけでなく妹にも言われているかよ。

本当にだらしないんだから。

 

 

 

「みんな先に風呂はいっといで、洗いものは俺がやっておくんけん」

 

「いいのですか?」

「いいよいいよ。みんな練習で疲れているんだし」

 

「それじゃお言葉に甘えましょう」

みんなは各部屋に戻っていった。

 

 

 

カチャカチャ

 

「ふう・・・・終わった終わった」

最後の洗い物が終わってソファーで一息ついていた時

 

 

『海未ちゃんの髪も』

『そ、そうですか///』

・・・・・え?

 

『やっぱ絵里ちゃんも希ちゃんもスタイルいいよね』

『羨ましいにゃ』

 

おいおいおいおい会話が丸聞こえだぞ!!

風呂の会話ってこんなに聞こえるもんだけ!?

『そんなにお望みならうちがワシワシしたるで』

 

マジですか!?

 

ちょっと見てみた・・・・・

 

 

「・・・・部屋でシャワー浴びよう」

このまま聞いていたら本当に何かを失いかねない

 

こういう時はシャワーを浴びて頭を冷やすのが一番いい。

 

頭が冷えて居間に戻ると丁度みんなが風呂からあがって入れ替わりで風呂に入って

 

 

「さて・・・改めてみんなに話す前に注意事項が幾つかある。まず本内容は皇国が指定する特別国家機密の一部であり俺の過去の話の中には軍機も含まれている。それらについては一切答えない。あくまでも俺自身起こった事しか話さない」

「わかった」

 

 

「よし。みんなに話す前にある人物に一声かけておかないといけない」

 

 

「ある人物ですか?」

「ああ、やっぱり俺自身の事とはいえ指定に入っているのは変わりはないから知り合いの政府高官に一声入れる」

 

みんなに見えるようにタブレットのテレビ電話機能を使った。

 

『はい東條です』

「ご無沙汰しております東條副長官」

 

「え!?おじさん?」

「希知っているの」

 

「うん。東條晴彦うちの叔父で政治家なの」

『始めましてμ`sの皆さん。希の叔父である東條晴彦です。大西政権では内閣官房副長官を務めております』

挨拶を終え早速本題に入った。

 

「それで東條副長官ちょっと面倒な案件が発生しました」

『面倒な事案?』

「ええ、副長官は先の事件の平沢という官僚はご存知ですか?」

『ああ、覚えている。国家反逆罪の容疑にかけられていたけど不起訴になった人物だな。ここ数年は公安の監視下に置かれていた」

 

やっぱり公安の監視下に置かれていたか。

でもそれじゃ何で不起訴になったと思ったけど今は後だ。

 

「実はそいつが彼女らに俺の日本皇国最上級秘密の一端をばらされました」

『何だと!?』

流石の東条さんも珍しく頭を抱えた。

「もうここまできたら彼女らに打ち上げるしかないと思い報告した次第です」

『・・・・・・・分かった。総理と官房長官には俺から話しておく』

「ありがとうございます」

『それで黒沢はどうした?』

「俺に対する天罰云々言って離れていきました。後ほど逃げたと思われる座標を送ります」

『分かったそっちの件は国家公安委員長に話しておく』

 

「ありがとうございます」

 

テレビ電話機能をOFFにして再びみんなに対峙するように向けた。

 

「さて話すといってもどこから話そうかな」

 

 

自分の過去を思い出すように振り返り始めた。

 

 

 


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