ラブライブ 未来へ受け継ぐ奇跡の物語   作:杉並3世

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こんばんわ皆さん。

今日はやっていて夜勤を終えてアニメイトでラブライブ! μ's Live CollectionとSIDを買いました♪




何故かコミカライズの4巻だけどこも売っていませんでした 


18オープンキャンパス

あの日、絵里と希を含んだ新・μ`sの練習が始まった。

ここで驚いたのはバレエ出身の絵里はともかく文系よりの趣味である希この短期間でダンスに適応する器用さを見せた。

 

一体どこでも習ったのか聞こうとしたけど背後のどす黒いオーラーで聞くのを止めた。

 

 

それに9人というのもセンターや他の配置、3人一組のユニットも作れてバランス的にいい。

今後ミニユニットを企画するときにも足かせにはならない上、レパートリー豊富で逆の意味で悩んでしまう。

 

凄い贅沢な悩みだけど。

 

 

 

「それじゃ、5分の休憩に入るぞ!!」

 

「お疲れさん」

みんなにスポーツドリンクを渡し、各々日陰で休みに入った。

 

 

「やっぱりすごいよ絵里」

「ちょっと褒めないでよ///」

 

「ううん。本当に凄かったよ」

 

 

一番苦労した柔軟性も絵里の指導で劇的に改善できることになった。

 

「それを言ったら悠斗も凄いじゃない!踊り未経験者でここまで教えているなんて」

「逆に言えばそこまでが限界だったのだ」

 

俺の場合幼いころから体で覚えらせられていたからなかなか人に教えるのに苦労したけど、やっぱり経験者からのアドバイスって全然違うな。

 

俺も学ぶ点が多かった。

 

 

 

「ありがとうな絵里」

「ううん、お礼言うのは私の方よ」

「え?」

「悠斗のおかげで過去の自分と向き合えることができたのよ」

「そうか・・・」

 

正直あの時は自分が汚れ役になってもいいと思っていたけど、より

 

「でもそういう風に思っているのなら今後も生徒会の仕事手伝ってね♪」

「え!?」

「だって今までもギリギリなのが、ツートップが一気に抜けて大変なのよ」

た、確かにそうだ。

廃校の影響で万年人手不足でてんやわんやなのに更に引っこ抜いた形になっている。

 

「分かっているよ。俺も手伝わさせていただきます」

「頼りにしているね♪」

前に比べて・・・・いや、加入する前と後で全然笑顔の輝き具合が断然に違う。

心の鎖がほどけた今これが彼女の素顔だろう。

 

もうちょっと見ておきたいけどあらぬ誤解を生んで命の危機には去らされたくない。

 

 

「よし!みんな休憩終わりだ!練習を再開するぞ!」

 

 

「お!悠センパイもやる気だにゃ!」

「あたりめーだ!!こんなにも楽しいものは他にないぞ!」

 

 

 

気温も夏に近づくにつれてどんどん気温が上がっていくがみんなは嫌な顔一切せずに楽しそうに練習をしている。ダンスのキレが日に日に上がるのが目に見えている。

それがどれだけ楽しいことやら。

 

自分の予想を遥か上回る成長にこれ以上の喜びはない。

 

父さんも師匠も俺を育てていた時もこんな感情を抱いていたのかな?

今度会ったら聞いてみよう。

 

 

 

「よし今日の練習はここまでに」

「ふう・・・疲れた」

 

みんながクールダウンしている時に絵里が声をかけてきた。

 

「希、悠斗この後生徒会室に来て」

「分かった」

「りょ~かい」

 

「生徒会の仕事ですか?」

「そうよ」

 

「絵里先輩、手伝いましょうか?」

 

「だいじょうやで海未ちゃん。悠斗が3倍働いてくれるのやし」

「え!?」

突然希がありもしない事を言い出した。

「そうよ。悠斗が働いてくれているから今生徒会が回っているのよ!所謂生徒会の裏番長よ」

そこに絵里が更に便乗して煽りだした!

「そうなのですか!?」

そんなにまぶしい目で見ないでくれ幼馴染&後輩たちよ!!

 

「それってただ単にいいように利用されているんじゃない」

横は横でにこが爆笑していたけど、気を付けろ後ろから忍び寄る奴に!

「人聞きの悪い言うのはどいつや!!」

久々に見ました希のワシワシ攻撃

 

俺は何も見ていないスタンでスルーした。

 

関わりたくもないし、ガチで見ていたら幼馴染の殺気に合うのは経験で分かる。

 

「希、先に行っているよ?」

「うちはもう少しにこっちとしゃべっている」

絵里すらもう見なかったことにした。

 

 

 

「それじゃみんなお疲れさま」

「「「「「「お疲れ様でした」」」」」」

後ろからにこの助けてという悲鳴が聞こえてきたが、以前被害受けた真姫、穂乃果、凛はとばっちりを受けたくないのが上回ってに関わる気はなかったみたいだ。

 

それ以外の人は手を合わせて心の中で・・・

 

南~無

 

 

と唱えていた(多分)

 

 

 

 

「今日は何やるの?」

「ちょっと書庫で資料を整理しようと思って」

「資料の整理?」

「うん。この前オープンキャンパスの資料探すときにいろんなものを出したからちょっと散らかっちゃって」

「大変だね」

 

生徒会室から2つ教室離れた先にある書庫。場所だけ知っていて中に入るのは今日が初めて。

「ここが書庫よ」

「これは凄いな」

 

書庫に入るとぐちゃぐちゃ・・・・・とまではいかないけど無数の段ボール箱が床や机に無造作に置かれていた。

 

 

「それじゃ、始めましょう!」

 

資料が入っている段ボール箱にはそれぞれ表題が書かれていたから何処どこにしまうかは分かったけど量が膨大

「・・・・・どうしたの悠斗?」

「いや、この資料が音ノ木坂学園の歴史なんだなと思って」

この膨大な資料には今までの生徒が残していった喜びや失敗談、楽しいことや悔しいことも全て収めてある

 

「・・・・絵里」

「何?」

「この後少し付き合ってくれない?」

「あら?それってデートの約束?」

 

 

おっ!?絵里が乗ってきた。

ここはさっきの仕返しにストレートで・・・・・

 

 

「そうだ」

「ち、ちょっと///何言っているのよ///」

「先に仕掛けてきたのは絵里だろう」

 

逆に絵里の方がやられて顔を真っ赤にしてあたふた始めた。

「それではどこに行くの?」

「それは着いてからのおたのしみさ」

 

生徒会の仕事を早めに終わらせてあるところに向かった。

 

俺たちはもうすぐ音ノ木坂学園の命運を賭けた一世一代の大勝負に挑む。

 

だから絶対にここの参拝だけはいかないといけない。

 

「ここが目的地?」

「そうだ」

幕末動乱明治維新から始まり今日までこの国で殉じた全英霊たちが祭らわれている靖国神社に再び足を運んだ。

 

「ここには何か思いれがあるの?」

 

 

「ここには俺のひい爺さんを始め朝霧一族が英霊として祀られている。最初のファーストライブの時もここを訪れていた」

「そうなんだ」

「うちでは強制ではないと言ってきているのだけど重要なことがあれば必ずここに参拝するのが習わしになっていて」

 

 

「それって私が来てもよかったの?」

「構わないさ。寧ろ喜んでいるさ」

 

本殿に赴き、お参りを済ませてその帰りに・・・

 

「絵里・・・次のライブは成功させような」

「ええ。もちろんよ!!」

 

雲のない青空に向かって改めて成功を誓い、そしてオープンキャンパス当日。

 

この付近の中学生だけではなく少し離れたところからも訪れている学生もいると絵里が言っていた。

μ`sで廃校回避の案は決して間違いじゃなかった。

 

最初は先生に意味あるんと言われ続けていたけど諦めなければここまでたどり着くことができると思った。

 

「おっ!男子生徒もいるのか」

 

このオープンキャンパスから男子生徒も参加可能になっており全体の割合から少ないけど

今回のは男子生徒は初めてと言事もあって集団行動が前提だけどそれは学校側も学生側も安心できる措置。

 

 

「頑張りたまえ」

そう呟やいて自分の中でもそろそろテスト生のレポートを総仕上げに移るかと考えた。

 

 

職員室の前を通ると廃校派の先生方がこの光景に歯を噛みしめた様子だ。

中には顔を青ざめて震えている先生も見受けられる。

 

この廃校で理事長に完全に逆らう形で押したのだ。

恐らくすべてが片付いた暁に自分たちが処分されるのではないかと恐怖に落ちいているようだ。

完全に自業自得なだけにかわいそうとも一切思わなかったが、これを決めるのが陽菜さんだけどどういう判断するか見ものだな。

 

 

「おはようございます黒井先生」

 

「・・・・・・おはよう」

明らかに機嫌が悪いのは目に見えている。

 

「先生見ましたか?あの廃校の危機があった音ノ木坂学園のオープンキャンパスにこれだけの人が集まるなんて」

「・・・・・・・・」

黒井先生は何も答えずさっきより表情は険しくなる。

「凄いですね。人の力って」

「何が言いたいの?」

「別に何もないですよ。ただ思ったことを口にしただけですよ」

先生は何にも言わず逃げるように立ち去る。

 

 

 

過ぎ去った後携帯を取り出して杉並に電話をした。

「もしもし主ですか?」

 

「杉並!そっち独自で廃校派の人間を監視しといてくれ」

「分かりました」

 

 

昔教官が言った。

人は固定概念に惑わされやすい。他人の思考が手に取るように分かるというが実際はそんなことなく、思考を予測するのではなく思考を指定していくことだと言う。

 

俺が嫌味たっぷり言ったことにより、中途半端にプライドが高い先生たちが何らかのリアクションを起こす確率が上がる。

それを利用して一網打尽!あわよくばバックの組織ごと壊滅してやろうとも思ったがそれは取らぬ狸の皮算用というものだ。

 

少なくとも廃校を回避して廃校派の影響がなくなればいい。

 

 

 

「あら?今度は父さんから?もしもし?」

杉並の電話が終ったとたんに父さんからも連絡が来た。今日は電話が多い日になりそうだな。

「やっほー悠君!!」

「どうした父さん?」

相変わらず、ハイテンションな父親だ。

「今日あれだろう!音ノ木坂学園のオープンキャンパスだろ?激励を送ろうと思って」

「ありがとう」

 

 

「それでどんな感じ」

「リアルタイムで公開しているから見てみ。凄い出来だよ!!」

「そっか!それは楽しみだよ」

父さんとの電話って基本ロクな案件しかなかったから、こんなにこやかで電話するのは久しぶりだな。

「それと近々ちょっと個人的な事なんだけど相談事に乗ってくれないか?」

「相談事?」

「そう」

あの父さんが個人的な相談事!?マジでロクな案件じゃなければいいが。

 

「ま、そういう訳でよろしくね♪」

「おい!父さん!!」

そう言って電話を切られた。

この後のライブの事もあるし相談内容は気になるが今は気にしないでおこう。

 

 

 

 

幼馴染で従妹である穂乃果の廃校回避という思いから始まったスクールアイドルµ`s

 

 

 

短い期間だったけどやるべきことは全てやってきた後はこの本番に全てを出すだけになった。

準備を終えて俺たちは舞台袖で待機していた。

 

「希は大丈夫か?」

この中で唯一ライブやPVに唯一参加していない希。

 

 

「うちは大丈夫や」

涼しい顔をして落ち着いているように見える。

いらない心配だったかな?

 

「うちより心配せねばあかん人いるんやない?」

希は目線で絵里の方に向けた。

 

「・・・ったく希は何でも御見通しかよ!」

「まあね♪」

叶わないと思いつつ絵里の方に寄った、

 

 

「大丈夫か絵里?」

久しぶりの舞台で緊張していないか心配していたけど・・・

「心配しなくても大丈夫だよ!それに生徒会長でいつも壇上にあがってしゃべっているから平気よ!!」

「そうだった・・・・・て言う訳ねえだろう!」

「いたっ!」

「見え見えなんだよ」

嘘丸見えの絵里にデコピンを食らわした。

「あははっ、ハ、ハラショーやっぱり分かった?」

「幼馴染を除いて一番接する時間が長いのは絵里何だぞ」

よく見ないと分からないレベルだけど明らかに緊張の色が見える。

 

「・・・・・・う、うん。まだ少し」

「それじゃ!この間付き合ったお礼に今度は絵里が行きたいところに行こう!」

「私の?」

「そう、俺だけじゃ不公平だし、これでお相子って事でどうかな?」

「うん!じゃ、その時になったらお願いします♪」

気が付いたら絵里の手の震えが止まっていた。

これで絵里の緊張が解けれるのなら俺の財布何て痛くもかゆくもない!

 

 

穂乃果の提案でエンジンを組むことになったが・・・・

 

 

「もう!悠にいも入ればいいのに」

「バカ言え!俺はμ`sの影だ。影が光に混ざっちゃダメだろう」

さっきから穂乃果が俺も円陣入ろうとしつこく言ってくるがこれは俺のポリシーに反するし、µ`sの意味がなくなってしまうだろう!

 

「それじゃ、行くよ!1!」

 

「2!」

 

「3!」

 

「4!」

 

「5!」

 

「6!」

 

「7!」

 

「8!」

 

「9!」

 

「「「「「「「「μ`sミュージック・スタート!!」」」」」」」」

 

9人になって初めての掛け声。

 

 

「それじゃ、俺は外から見ている」

ステージの外に行き、客席エリアには多くの学生や保護者で溢れていた。部活紹介で来ていた在校生も教室の窓から見ていた。

 

 

「よお、雪穂」

「あっ、悠にい!久しぶり」

 

「こんにちは悠斗さん」

「亜里沙ちゃん!君も来ていたのか!?」

「はい!」

 

「あれ?悠にい亜里沙ちゃん知っていたの?」

雪穂から凄い気迫の目で迫られていたけどもう俺にはその耐性が付いているので平気だ!

 

 

・・・・・・・耐性が付いた時点で色々負けてしまっているけど。

 

「亜里沙ちゃんのお姉さんと同級生で一度だけあっていた」

「そうなんだ」

納得したのか気迫が収まった。

 

俺って女難の相があるのかな?

 

「雪穂と亜里沙ちゃんって同じ学校なの?」

「うん!一番の親友なの!!」

 

雪穂と別れた後、少しウロウロしていたら関係者とも保護者とも違う異質の人が立っていた

 

 

「東條さん!?」

「やあ、朝霧君」

まさか政府高官の一人である内閣官房副長官自ら訪れているとは思いもしなかった。

 

「どうかしましたか」

「姪が出るライブを見に行かないでどうするんですか!?今日は仕事とは関係ないです」

といっても今日は関係者か保護者しか入れないのに入ってきていると見ると内閣官房副長官の権限をゴリ押しで入ってきたのだろう。

もかしてこの人・・・・シスの文字が見え隠れするのかな?

 

 

 

「時間です」

時計を見ると開始時間になり、ステージに目を向けると9人が一斉に並びだした。

 

「みなさんこんにちは!音ノ木坂学園スクールアイドルμ`sです!」

 

最初は穂乃果の挨拶から始まった。

 

「私たちはこの音ノ木坂学園が大好きです!この学校だからこの最高のメンバーに出会いました」

 

これまでも軌跡を一つずつ言葉に表していき・・・

 

「これからやる曲は私たち9人になって初めてできた曲です。私たちの・・・スタートの曲です」

 

START:DASH!!はμ`sの始まりの曲であり、この曲はμ`sの意味である9人女神が集まって最初の曲・・・・ここから本当のスタートである。

 

 

「それでは聞いてください!」

 

「「「「「「「「僕らのLIVE 君とのLIFE」」」」」」」」

 

 

もう言う事がないほど文句なしだ!

 

練習で見せた以上の出来だ!

 

「いい笑顔じゃないか」

 

もう俺の予想が斜め上どころかZ軸に飛び出るほど予測するのが困難。

 

一体彼女たちはどこまで伸び続けるのか・・・

 

マネージャーとしていや・・・一人のµ`sのファンとして彼女たちの行きつく先を見て見たくなってきた。

 

俺の頭の中で絵里が加入してからの出来事が走馬灯のように過る。

 

皆でファーストフード店言ったときまさか絵里が初体験とはさすが驚かされたよ。

どこまで脅かせてくれるか

 

その中でさらに驚いたのが、希がバーガーに何かの呪文をかけていた。

すごく怖いよ!

 

それ以外にもいろんな出来事を思い出してきた。

 

 

 

「彼女たちいい笑顔ですね」

 

東條さんがそう呟いた。

 

「ありがとうございます朝霧さん。希が・・・人前であんなに笑顔で踊れているなんて兄貴分としてとして感無量です」

 

含みのある言葉が気になったが・・・・・

 

「まだまだこれからですよ。彼女たちが輝くのは」

 

敢えてそれは聞かず、このライブに集中した。

 

 

 

そしてライブは終わり、みんなは汗をかいている。けれど皆の顔を疲労感よりやりきった感のいい笑顔があふれていた。

 

そして見ていた中学生・保護者・関係者・その他一名が盛大な拍手を送った。

 

ライブは大成功だ。

 

「みなさん!本日はありがとうございました。私たちはこれからラブライブに向けてスタートします!どうか応援の方よろしくお願いします」

 

 

 

穂乃果が最後の言葉を締めくくってライブは終了した。

 

 

「・・・・・私も頑張らねば」

 

「何か言いました?」

 

「いいえ。それでは朝霧さん、私はこれで」

「はい。今日はご足労ありがとうございました」

 

 

こうしてμ`s9人のライブは終了し、オープンキャンパスは無事終了した。

 

後はここに来てくれた中学生がどういう気持ちなのかは後になってみないと分からないがとにかくみんな・・・お疲れさま!!

 




これで第2章は終了です。

次は第3章に入ります。


それではまた次回へ!

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