ラブライブ 未来へ受け継ぐ奇跡の物語   作:杉並3世

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こんばんわ皆さん!

最近サブタイトルを決めるのに一苦労している杉並です。





第二章 ソレゾレノオモイ
11やりたい事


ファーストライブ終了から1週間が経過しGWも過ぎてしまった

 

あの後父さんと一緒に不審者の情報を集めてみたら確かに正午辺りに出たというのは掴んだが穂乃果たちのライブ前後辺りからポツンと情報が途絶えた。警察は単なる不審者騒動でそませたけど、これは俺の想像だけど想像を超える闇があるかもしれない。

 

ライブ終了後はしっかり休養をとり再び練習が始まった。

 

 

 

なわけだが・・・・

 

「ほえ~」

現在アルパカ小屋でことりが白いアルパカと茶色いアルパカに急にはまりだしたみたいだ。

 

「ことりちゃん最近ここに来ているよね?」

「急にはまったみたいです」

「何でうちの学校にアルパカを飼育しているんだ?」

相変わらず謎なところが多い学園である。

これって理事長の趣味かな?それだったら娘のことりにもハマる理由なら納得できるけど。

 

「ことり!たったとチラシを配りに行くぞ!」

「後もうちょっと~」

ダメだ。

完全に夢中になっていて聞く耳持たない。

これが穂乃果ならげんこつ一発下した首根っこ引きずることができるのだが、天使にそんなことも出来ないし、どうしたものかな? 

 

「ゆうにいも触ってみ――ひゃー!!」

「ことり!?」

 

事もあろうに家畜の分際でアルパカ共は我らの大天使であることりの頬を舐めやがった!!

 

「許せん!!」

「悠にい落ち着いてください!」

「離せ海未!俺はこいつらを始末しないといけない!」

「私も弓で射貫きたいのですがそんなことをしたら動物愛護団体が黙っていませんよ」

「いいか海未この世のルールは人が定めたものだ!なら人が動けばおのずとルールは変わる!これは当然の帰結よ」

 

俺の怒りを見てアルパカさんも臨戦態勢に入りやがった!

 

いいだろう!相手してやろう!!

 

かつて訓練の一環とぬかし熊や狼とサシでやりあったことのある体術をとくとご覧あれ!!

 

 

戦闘開始5秒前になったところで体操服を着た生徒が現れる。

「よ~しよ~し!」

その生徒は荒れていたアルパカを宥めて落ち着かせていた。

 

 

「あれ?小泉さん」

「あ、朝霧先輩お久しぶりです」

アルパカを宥めさしたのはこの学校で数少ない後輩の知り合いの小泉さん。

 

「ねぇ!小泉さん」

「は、はい!」

「あなた・・・アイドルやりませんか?君には輝くモノがある」

「穂乃果、それどこの勧誘だ?」

 

いきなり穂乃果がアクドイ顔で勧誘始めた。

こらこら小泉さんが困っているぞ!

 

 

「さて俺たちも戻るか」

俺個人的には小泉さんも入って

 

 

 

「さて、練習はここまでしよっか」

「ふう」

「今日もキツかったね」

放課後、いつもの様に神田明神で練習を行ていた。

といつつも最初に比べたら倍近くの練習量に加えれダンスの練習も加わり内容は濃くなっているけどちゃんと付いてきている。

「でも、そろそろマンネリ化したな」

「そう?」

「今は感じないけど将来の事を考えると何か変化をつけないと」

あれこれ考えているとき社殿から1人の男性が出てきた

 

「おや・・・みなさん頑張っていますね」

「宮司さんこんにちは」

神田明神の宮司さんであり、カフェ&バーの『Secret Liqueur』の常連でもある千堂宗次さん。

 

「何かお悩みですね」

「ええ、練習がマンネリ化してしまってどうしようかな」

「ふむ~・・・・それでしたら裏側になってしまいますがバスケットリングを設置いたしましょうか?」

「よろしいのですか?」

「ええ、実は町内会からそういう意見がありまして」

千堂さんはバスケットボールの選手で高校時代は高校最高(最も高い)の男と言われていたC(センター)で今でも近くのクラブチームに所属している。

「何より家にあるバスケットリングが邪魔で」

「・・・・・それが本音ですか」

 

 

 

「ねえねえ!これからうちによっていかない?」

着替えが終わりそれぞれ帰宅準備していたとき穂乃果から魅力な提案をしてきたけど

「ごめん、今日用事があって」

「これからですか?」

「アルテールスから知り合いがこっちに来てな。その案内を頼まれているんだ」

「アルテールスからですか?」

 

「ああ、昔からの知り合いで日本で仕事することになってな」

「でも、それじゃ練習に来ない方がよかったのでは」

「といっても到着時間に余裕があったからね。そろそろ行くよ」

「お疲れ様でした」

「お疲れ様」

「お疲れ~」

三人と別れた後、そのまま羽田空港国際線ターミナルに向かう。

 

国際旅客ターミナル2階にある到着ロビーでその人を待っていた

 

「ミゼット提督から話は聞いていたけどまさかこうして再び相見えるとはな」

「ご無沙汰しております主!」

彼は杉並。

俺が最も信頼している人の1人で、俺と同じ国際武器ライセンスを所持して懸賞金をかけられている犯罪者を捕まえるフリーの賞金稼ぎだったけどある時を境に信頼関係を築き俺の右腕となり主として慕っている。

 

「元気だったか?」

「主もご壮健で何よりです」

 

基本は賞金稼ぎを生業しているがそれ以外にも超常現象や、古代遺跡にも精通している。それもあってか女性陣から近付きたくなく、違った意味での残念系イケメンの1人。

 

マイペースで飄々とした性格だが、洞察力は鋭く、かの張良や諸葛孔明に勝るとも言える天才的な作戦立案、独自の地下組織を持ち、広大な情報網をもつ情報収集、工作活動に関しては全幅の信頼されている。

 

それで付いた渾名が奇術師ートリックスターー

 

「それでこっちにはどんな用事で」

ただ例の結果を伝えるだけ来るはずはないし、おそらく本来の案件の別件という形だろう。

「ええ、ミゼット提督からの辞令で人事交流の一環で内閣府職員として出向することになりました」

「お前が内閣府の職員!?」

 

ブラックジョークにしては全然笑えないな!

 

「ひょっとして内調か」

日本版CIAとも言われている内調・・・・内角情報調査室

可能性があるとしたらそこだけど・・・・

「それは主と言え言えません」

不敵な笑みを浮かべるだけで、それ以上の発言はしなかった。

つまり察してくれ・・・・か。

 

「それよりも俺としては主の色んな噂を聞いております」

「何の?」

「惚けても無駄だですよ。既にネタは上がっている」

さすがにこいつの前では隠し通せれなかったか

「その中で一番驚いたのはまさかスクールアイドルのマネージャーをやっているとは」

「まあ、いろいろあってな」

日本に戻る前では想像も出来なかったよ

 

本当、人生何が起こるかわからないな。

 

さて、本題に入ろっか。

 

「それで成果は?」

「主の予想通りです。やはり廃校派のバックにはユニオンの影があります」

「でもどうして積極的に?もう前政権の影響は残っていないのでは」

「今、ユニオン国内の経済が立ち回っていないことは知っているな?」

「まあニュースにも頻繁に取り上げているからな」

 

今のユニオン国内は経済が立ち回っておらず崩壊の危機にあると言われている。

それでも持ちこたえているのは情報を統制やシャドーバンクといった水増し統計でどうにか持たしている感じだ。

 

「あの事件以降俺達は秘密裏にユニオンの内部事情を調査していました。それで分かったのが連中の狙いはおそらく数年後にあるスポーツの祭典だろう。更に音ノ木坂学園を廃校した暁にはその企業の重役に取り込んでやるみたいなことをいったらしい」

「それであのカス共は了承したのか!?」

「その答えは主が一番知っているのでは」

 

あんな現場を見たからには正直何も言い返せれなかった。

 

「ただ、厄介な面子もある」

「厄介な面子?」

「UTXだ」

「!?」

まさかの名前に驚きを隠せれなかった。

「UTX学園も廃校派の先生を取り込んでいる情報も入っています」

「・・・・・・・・・・・ここまで大人ども腐っているとは思いもしなかった」

「調べられる限りはここまでです」

「すまない。助かった」

こっから先は覚悟を決めないと

「なあ、俺もμ’sの練習見に行ってもいいか?」

「どうした?普段そういうのに興味のないお前が」

「何でですかね・・・・多分名前に引かれたと思う」

確かにμ’sの意味を最初に教えて貰ったのは他ならぬこいつだからな。

 

東京駅で杉並と別れた後、俺は秋葉原に寄ってみたらいつもと同様多くの人でごったかえしていた。

 

今後の活動のことを考えていた。

かつて杉並から教えて貰ったμ’sの名前の9人の女神からの由来だと後6人入ることになる。

 

それに一体どういう考えで俺達をμ’sと付けて、ボックスにこの名前を投稿した生徒も気になる。

 

 

路地を歩いていたら音ノ木坂の制服を着ていた女子生徒がうろうろしていた。

「よ。小泉さん」

「朝霧先輩」

「どうしたの?こんなところをうろついて」

「じ、実は・・・・・」

学校で西木野さんの生徒手帳を拾って届けていく途中で道に迷ったみたいだ

「ちょっと見せてくれる」

 

「あ、タブレット」

鞄の中からタブレットを取り出して生徒手帳に書かれた住所をマップ検索した。

「よし、場所もわかったから一緒に行こっか」

「え!?ご迷惑では」

「もうこの後用事も何にもないし」

 

 

 

 

 

 

 

「こ、こいつは!?」

「お、大きいですね」

 

歩く事数分・・・・

生徒手帳にかかれた住所にたどり着くとそこにはとてつもなくデカイ家が建っていた

立札にも西木野と書かれているから間違いないだろう

土地も込めたら最低億は行くだろうな

お嬢様な雰囲気だったけどまさか正真正銘のお嬢様とはな。

 

「・・・・とりあえずチャイム」

チャイムを押して暫くすると女性の声が出た

「私は音ノ木坂学園生徒の朝霧悠斗と申します。お宅のお子さんである西木野真姫さんが落とした生徒手帳を届けに参りました」

「朝霧!?ちょっとまってね」

しばらくして扉をかけて出てきたの西木野さん似ているがどこかほんわかしたお姉さんが出てきた

「始めまして。母の真里ともうします。」

「「・・・・・・え!?」」

お母さん!?

嘘だろ・・・・・って俺の身内に年齢詐称の人たちがいるんだった。

「改めまして音ノ木坂学園の3年生の朝霧悠斗と申します。こちらは西木野さんと同じクラスメイトの小泉花陽です」

 

「わざわざ届けてきていただきありがとうございます。さあ、中へどうぞ」

内装も想像通りに豪華だシャンデリアに絵画と想像以上の品だ。

 

「今、真姫ちゃんは病院の方に顔を出していて、もうそろそろ帰ってくると思うから中で待っていて」

「あ、あの・・・病院って何か病気なのですか?」

「いいえ、私たち病院を経営していて。真姫ちゃんにはお父さんの着替えを届けにいっている」

 

病院を経営しているのか!

だからこんなに豪邸なのだな。

「病院って西木野病院ですか?」

「知っているの?」

「はい、この辺りでは大きな病院です」

西木野病院か・・・・・どっかで聞いたことがあるな。

「どうぞ」

「いただきます」

紅茶を出されて一口飲んだ。

 

「それで朝霧さん・・・間違っていたら申し訳ないのですがお母さんの名前ってひょっとして外科医の麻衣ではないでしょうか?」

「え!?」

何故知っている!?

「やっぱり麻衣先輩の息子さんなのね!」

「母をご存じなのですか?」

「ええ、麻衣先輩とは学校も病院でも先輩後輩の関係で最後まで仕事をしていたのよ」

思い出した!!

西木野病院って母さんが最後に勤めていた総合病院だ。

「・・・・・とごめんね。なんか身内の話になっちゃって」

「い、いえ」

「ただいま~ママ誰か来ているの?」

 

「よっ」

「お、お邪魔しています」

「何でいる・・・・・のですか?」

相変わらずツンツンしているね。

「小泉さんが君の生徒手帳を拾って届けに来て、俺はその付き添い」

 

 

「あら?真姫ちゃん、悠斗君の事知っていたの?」

「以前少しだけ」

それだけ言って他は何も言わなかった

俺も正直アレをほじくり返して欲しくないから俺も黙った。

 

 

「こ、これ西木野さんのだよね?廊下に落ちていたから」

「何であなたが」

「ご、ごめんなさい」

「何で謝るのよ・・・・・その・・・・・あ、ありがとう」

相変わらずこの真性ツンデレお嬢様は本当に素直じゃあないんだから。

 

「ね、ねえ西木野さんってμ’sに興味あるの?」

「ゔぇえ」

「チラシの前に生徒手帳が落ちていたから」

「そ、それは・・・・・」

慌てて反論しようと勢いよく立ち上がったせいで、テーブルに膝をぶつけて、おもいっきり転けてしまう

「大丈夫か?」

「そう思うのでしたら助け・・・・・」

 

言い切る前にそっと手をさしのべた。

「ほら」

「あ、ありがとう・・・・・・ございます////」

顔を真っ赤にしながらお礼を言う辺りツンデレだなと思った

「私・・・・・西木野さんが放課後の音楽室でピアノを弾いている姿を良く見るの。歌声・・・・とっても綺麗だから」

「それは同感だな」

あの歌声とピアノの演奏力、それに作曲のセンスはおそらく幼いからの努力した結果だろう。

 

「私ね・・・医学部に入ることが決まっているの」

「医学部?」

「そう、両親の後を継ぐ為に。だから私の音楽は終わったの」

「そうか」

紅茶を一口飲んだ。

「それじゃ何で音楽室でピアノを引いていたの?」

「そ、それは」

俺の問いに西木野さんは黙ってしまう

「本当はまだ諦めたくないのじゃない?」

「・・・・・・・」

おそらくまだ諦めたくないのって気持ちが燻っているのだろう

 

この間のライブ時なんか夢中になって見ていたから本当は凄く音楽活動をやりたいと思っている。

 

けど自分のやりたいことと両親の後を継ぐ・・・

 

その2つに挟まれて迷い混んでいる。

 

 

 

「さて、ずいぶん長居したし、そろそろお暇させてもらおっか」

 

 

帰り際に俺は・・・・

「時間は有限しかないのだ。それをどういう風に過ごすかは自分の自由だけど、その事を頭の片隅に覚えていて」

「え!?」

最後にそう言い残した。

 

 

「少し待って」

玄関で靴を履いていたら後ろから真里さんが小さな箱を持ってきた。

「これをあなたに」

「これは・・・・・メスですか」

「ええ、あなたのお母さんが最後まで使っていたものよ」

母さんは亡くなる直前まで手術台に立ち、最後まで医者の本文を貫いた。

 

「先輩の遺言で息子が15才になったら渡してって言われていたけど、その時にはアルテールスに渡っていたって話だから預かっていたのよ。遅れましたがこれをあなたにお返しします」

「慎んでお受け取りします」

俺は小包をしっかり受け取った。

後で父さんや紀衣さんに連絡して見せないと。

 

 

 

西木野さんの家を出た頃は日が沈みかけていた。

 




いかがでしたか?

もうにこりんぱなの後編は9割完成しておりますので手直ししたら公開します

この話に出てきた杉並はもちろん某シリーズの悪友と赤髪のお嬢さんの付き人を足して割ったキャラにしました(多分)


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