やはり俺がSAOにいるのは間違っている 作:gakinaga
新作ではありません!!
朝が来た。
いつも通り、小町はベットから起き上がり学校に行く準備をする。
朝ごはんを作り、学校に向かうのであった。
季節は段々冬に近づいていた。
今年受験生である小町にとって忙しい年である。
暖かかったリビングも冷えてきて空気も乾燥し始めていた。
だが、小町にとって今は非日常なのである。
いつもとは違った日常。
兄である比企谷八幡が居ない日常である。
そう彼の兄は現在SAOに囚われているのであった。
小町side
「ごちそうさま」
食べ終わった後は、片づけた後は鞄を持ち家を出た。
振り返っても、いつものように気怠そうに自転車で送ってくれる兄はいなかった。
最近は落ち着いた方だけど・・。やっぱり心配になっちゃう。
シン兄が昔小町に言った言葉を度々思い出んだよね。
『大切なものってのは、失った時に一番気づくんやあ。』
あの時のシン兄はとても辛そうだったなあ。
最初は何が言いたかったのもよく分からなかった。
でも、今はよく分かる。
今まで当たり前のように、隣で一緒に歩いていたやさしいお兄ちゃんはいないんだから。
そして後悔するのであった。
あの時お兄ちゃんを止めてれば良かったって。
SAO事件当日
この日、私は友達と遊びに行ってた。
その為、お兄ちゃんに小町が遊ぶ筈だったナーブギアを貸していた。
あっ、今の小町的にポイント高い❤
昼ごはんを一緒に食べた時、お母さんから電話かかってきた。
なぜか知らないけど、嫌な予感がした。
なぜなら、お店に置いてあるテレビでSAOに関するニュースが流れていたからだ。
最初はまさかと思ったけど・・・。
電話に出ると、一言告げられた。
『小町、今すぐ病院来て』
私は急いで病院に向かった。
階段を駆け上がり、病室の扉を力強く開けた。
そこには、頭にナーブギアを被ってベットに寝ているお兄ちゃんと隣で泣き崩れているお母さんがいた。
身近な人ほど見えない物があると言うのは本当なんだな・・。
お兄ちゃんが小町にとってどれ程大きな存在だったか思い知らされた。
その日以来、授業から全てにおいて上の空になってしまった。
受験勉強にあまり集中できていない時もある。
先生や友達にも心配されて・・。
小町、これからどうすればいいのかな?
授業が終わると、小町は千葉総合病院に向かうのです。
理由は勿論、お兄ちゃん達の見舞い!!
あっ、今の小町的に高い!!
まあ、両親が共働きだから、小町が行かないとダメなんだけどね。
病室に入ると、兄はベットに横たわっていた。
まるで、死んでいるかのようだった。
始めにこの状況を見たとき小町は何が何だか分からなくなった。
ずっとお兄ちゃんの横で泣いていた。
そんな事しても帰って来るわけないってわかってる。
だけど、これしかできる事が無かった。
ここまで妹を心配させるなんて
ほんと、小町的にポイント低いよ・・。
だから横で寝ているお兄ちゃんの手を握りながらに呟くのです。
「お兄ちゃん、小町置いて、死なないでよね。」
帰って来るの、待ってるからな。
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sideout
病院の外で、白衣を纏った一人の女性が喫煙所で煙草を吸っていた。
その名は平塚 静。彼女は比企谷の担任であり、また彼が所属する奉仕部の顧問である。
何もするわけでもなく、ただ青い空を眺めていた。
空に向かって一言
「全く、君たちは。世話が焼ける生徒を持ったものだ・・・。」
「比企谷、あいつらの事は頼んだぞ。」
side out
帰って来るかどうか分からない。
そんな事は、百も承知である。
周囲には、亡くなってしまったプレーヤーの保護者などもいた。
不安な気持ちに包まれながら、生活するのは辛いだろう。
もしかしたら、死亡届が来るかもしれまい。
そんな中で、彼女らにできる事は何もない。
彼女らはそれでも、彼らを待ち続けるのだろう。
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次回
「ついに俺にとって初めての第一攻略会議が始まる。」
「それじゃあ、攻略会議を始めよう!!」
「だから、ここは皆で協力して事に当たっていくべきだと俺は思う」
「ちょお、まってんか!」