やはり俺がSAOにいるのは間違っている    作:gakinaga

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お気に入りしてくれた皆さんありがとうございます!!
今後、いい作品にできるよう努力してまいりますので!!
何卒よろしくお願いいたします!!



13話 彼ら彼女らはこうして再会する。 後編

あの後、お客さんがたくさん入ってきた為、俺たちは上の階に移ることになった。

由比ガ浜は対応で忙しい為、川崎に案内された。

階段を上がると、奥へ廊下が続き、両側に部屋のドアが並んでいる。

俺たちは、奥の部屋に案内されると、大広間に俺たちは到着した。

 

「ヨッ」

 

そこには先ほど俺たちを見捨てソファーにくつろぐアルゴがいた。

何故か黒いオーラが俺たちをまとい始めた(映像エフェクト)

そして、シンジが剣に手をかけ

 

「なあ、ハチマン。ここで人じゃなくて鼠って切り倒しても、罪にならないよな?」

「鼠だろ?なるわけないだろ。」

 

そんな様子を見ていたアルゴは急に焦りだして

 

「ハッチー?シン坊?どっどうしたんダ・・・?」

 

どうしたのだと訊かれると俺たちはいい笑顔で答えてやった。

 

「安心しろ、ここは圏内だ。死にはしないさあ」

「さて、鼠狩りだ・・。」

 

「待って!!早まるナ!!」

 

俺たちは剣を思いっきり振り上げて

 

「「鼠狩りじゃああああああああ!!」」

 

と叫び

 

「ぎゃあああああああああああああ」

 

一匹の鼠の断末魔の叫びが響き渡ったのだ。

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まあ、そんな感じでクライアントを待っている俺たちだが・・。

 

「おい、まだか・・。」

「知らねえ・・。」

 

俺はシンジから借りた本を読んでいた。

シンジはもう一冊取り出し、椅子に座っていた。

そして先ほど狩られた情報屋は正座していた。

 

「もう少しで来るとメッセージーでは来てたゾ・・。それよりいい加減正座」

「何か言ったか?」

「何もありません・・。」

 

弱っ!!早いよ・・。スライムが倒されるよりも早いぞ・・。

後、素に戻ってんぞ・・。どんだけビビってんだよ・・。

中川の圧力に早くも屈し黙ったアルゴ・・。

俺の方を見てSOSを送るアルゴだが・・。勿論、俺は無視だ。

まあ、こいつも人の個人情報をあらしまくった咎があるから、俺は助けるつもりはない。

手元の本に目を移そうとした時、下から大きな歓声が聞こえてきた。(主に女子)

その声にアルゴも反応し、俺たちの方を向いて言った。

 

「依頼人のご登場ダ?」

 

おいおい、この感じだと大リア充様臭しかしないんだけど・・。

再び俺たちから出始める黒いオーラに気づいたアルゴは少し怯えながら言った。

 

「おっお前たち今度はどっどうしたんだっダ・・。」

 

中川はもの凄い笑顔で俺に言った。

 

「なあハチマン、リア充って血祭りに上げて問題ないよな?」

 

俺の返答は、勿論こうだ。

 

「何言ってんだよ、中川?串刺しにするぞ」

 

そんな異様なオーラと物騒な事言い出す俺たちをアルゴは

 

「ちょっと、待て!!いくらリア充じゃないからって、あっやべ・・。」

 

自分の失言に気づいたアルゴは顔を青くさせると、引き攣った笑顔になった。

こいつには学習能力はないのかな?

後ろに下がり、震えながらアルゴは言った。

 

「おっ落ち着けって・・。ナア?冗談だってナア?」

 

俺と中川は剣をアルゴの顎に当てて言った。

 

「実は俺たち非リア充は冗談いうときも命がけなんや?」

「いいんだな?それが人生最期の冗談でいいんだな?」

 

そしてアルゴは最終手段に踏み切った。

手を頭に当てて笑顔で可愛さアピール。

 

「テヘペロ?」

 

そう来るか

なら、俺と中川は物凄い笑顔で

 

「「アルゴ?guilty」」

 

死刑宣告を下して、剣を振り下ろした。

そして、俺たちは非リア充を代表して、アルゴに天誅を下したのであった。

こうしてアルゴは二度目の地獄を味わった。

すると、背後の扉が開く音がした。

 

「ただいま?」

「あーし、疲れた・・・。」

「ユミコ、頑張ってたからね?」

「ちょっと、ヒナ褒めるなし!!」

「ハヤト君、ちょっと俺神ってなかった!!」

「トベ先輩、普通でした。むしろ足手纏いだったんですけど・・。」

「ちょっと、いろはす!!それはない!!」

 

あれ、えっ何これ?珍百景?

何か、見覚えのある奴らがぞろぞろ入ってきたんだけど・・。

しばきかけられているアルゴの方を向く。

するとアルゴは小さく頷いた。

まじ、クライアントってあいつらなの?

向こうは各自はメニューをいじっていた。

 

「なるほど、確かにあのリア充王なら、あーなるわな・・。」

 

正直、殺気が自然と収まっていくわあ・・。

何せ、目の前にいるのは美男子及び万能な葉山隼人だからな。

顔も性格もいいだよな・・。悟空とベジータがポタラで合体したくらいの絶望感だ。もうなんでこいつ生きてるんだよ。

そして俺たちの視線に葉山が気づくと、俺たちに方を向き、いつも通りの笑顔で話しかけて来た。

 

「やあ、中川君、ヒキタ二君、久しぶりかな?」

 

おい、何か俺の呼び方だけ悪意を感じるんだけど・・。

そう葉山が言うと、他の連中も反応してきた。

 

「あれ、何だ?ヒキオじゃん?」

「こっこれはハヤ×ハチきっきましたわああああああ」ブハッ

「ちょっと、ヒナ擬態しろし!!」

「本当だ!!ヒキタニ君とナカカワ君じゃん!!」

 

何いうか、初めから期待はしてなかったけど・・。

皆さん、人の名前はちゃんとオボエマショウネ?

すると、俺たちの目の前まで一色が近づいてきた。

 

「あれえ、先輩達生きてたんですね?」

 

おい、それだとまるで『先輩、生きることできたんですね』みたい言われている感じだから辞めようね。

あの近い近い・・。まじなんなのこの子・・。

もうあざといの一言に尽きるな、まじで・・。」

何故か一色は頬を膨らませていた。

 

「あざとくなんかないですよ~~~~だ」

 

だから、それがあざといって言ってんじゃん・・。

ていうかあれ俺声に出てた・・・。

肩をトントンされて隣を見ると、目が腐っている「」チャキ

 

「悪かったから、剣を抜くなって」

 

恐いんだけど、何で剣を抜いて首元に当ててんの?

 

「お前に腐ってる言われたかねえわ・・。」

「分かったよ・・。悪かったって・・。」

「あれ誰?」

「おい、また変なコントするつもりじゃねえよな?葉山だろ・・。」

「葉山?あれ葉山?いやいやいや!!お前な?考えてみろ?あいつがいるわけないだろ?」

「何でだよ・・・?」

 

どうやらこいつは現実逃避をしているらしい。

ていうか前話の下りまたやるのかよ・・・。

 

「お前な?そんなんSAOじゃなくなっちゃうよ?HRTになっちゃうよ?ええの?それでええのか?」

「HRT?」

「(H)葉山をめぐって(R)乱交(T)大会」

「いや・・・。さすがにそれは・・・。」

 

ダメだ、自信なくなってきたわ・・。

だってさっきの歓声あったからな。

ちなみにだが、こいつはここでは『白き貴公子』と呼ばれているらしい。

大丈夫だよな?大丈夫だ、問題ない。うん。

葉山の方を見ると、ただ苦笑していた。

そしてアルゴに近づいて、

 

「彼らを見つけてありがとうね。また何かあったらよろしく!!」

 

そう言うと、アルゴは依頼料を受け取ったのを確認して

 

「毎度あリ!!じゃあナ」

 

そう言って去っていった。

くそ、逃がしたか・・・。

まあ、いい。そんな事より今どうするかだが・・。

 

「久しぶりだね。最後に会ったのは第一層かな?」

「そんなことはどうでもいいだろ?一体何のようだ。鼠に依頼料払ってまで俺たちを探してたんだろ・・。」

 

とりあえず、三浦たちを外に追い出すと、

さっきの笑顔がうそだったかのように葉山から消えて真剣な表情をしていた。

 

「別に大した理由じゃないんだ。この世界では当たり前のように人は死んでいく。君たちもアルゴと友達なら知っているだろ?」

「「いや、友達じゃないから」」

 

珍しく久しぶりハモりました・・・。

まあ。あんな人の個人情報を盗み出す奴は友達とは言わん。

ストーカーと言う。よって俺は男性にもハラスメントコードのような特殊措置をお願いしたいです。

 

「そっそうなのか、あはは」

 

うわ、これ完全に引いてますね。だって笑ってるはずなのに目が笑ってないんだもん・・。

笑っていいともで『え~~』すら言ってもらえない柄〇明を見ている聴衆から目線だよ。それ絶対。

だが、今考えてみると、俺とあいつは友達という程、仲は良くない。

ただ、お互い利害のために利用しあっているだけだ。

これを果たして友達もしくは友情と呼べるのだろうか?

答えは否や。同じカテゴリに属し、恒常的にコミュニケーションを交わしているからこそ、その親密性は保たれる。

そうしたシチュエーションに依存して人の関係性はようやく接続できるのだ。

だからそれを断ってしまえば人はいつだって一人になれる。

それこそ、電話やらメールやらでしか繋がらない、あるいは繋がれなくなる。

それを人は友情ときっと呼ぶのだろう。

つまり、俺たちは決して友達なんかではない。

すると、葉山は再び真剣な表情に戻った。

 

「もうこの世界からは4000人も死んでいるんだ・・・。」

 

死、恐らく人生でもよく分からない物の一つであろう。

死ぬとは、どういう事なのか?一体どうなってしまうのか?

一度も考えてこなかった事をこのゲームで突き付けられた感覚だった。

宗教などは、基本的にいい事をすれば天国もしくは極楽に行けるが、悪行を行った人は地獄に行くという事になっている。

実際に死後の世界を知っている人は、まずいない。だから聖書に書かれているそうしか言いようがないのだ。

科学的に見れば、体の機能が停止し、生命活動も同時に停止する。一見、単純そうに見えるが、実際そうではない。

俺たちは日々生活していく中で死を自覚しながら生きることは絶対ない。

年を老い、身が朽ちていくと同時に自覚し始めるのだ。

しかし、俺たち、この現実か仮想かも分からない世界に閉じ込められている俺たちは、それいやでも自覚せざるをえない。

圏外を出れば、モンスターに殺されるかもしれない。PKに遭うかもしれない。そんな事におびえながら生きているのだ。

実際にもう4000人ものプレーヤーは死んだのだ。

由比ガ浜のように圏内で商業活動する奴もいるが、攻略の為に最前線に出ている奴はそれと闘っているのだ。

だが、闘っているというのは、少しかっこつけすぎかもしれない。

中には、攻略組にいることで自分の優位性を保ちたいものもいるかもしれない。

まあ、結局何が言いたいかと言うと、恐らくここにいる奴は間違いなく人生で一番死というものを直面し、見ているのだ。

当たり前に見えて、当たり前じゃない。日常、そういう概念が一気に吹き飛んだ感覚なのだ。

恐らく葉山はそういう事が言いたいのだろう。

 

「これから、何が起こるかなんてわからない。だから生きているのか確認したかっただけなんだ。少し安心したよ。」

 

そう笑っていう葉山だが、おかしい。

こいつが親切心で俺たちの事を探すとは到底思えない。

特に生存確認だけなら、俺たちを呼び出す必要なんてないのだ。

 

「お前、他になんかあんだろ?」

 

そう怪訝そうに訊くと、葉山は少し驚いた表情をして言った。

 

「君は鋭いね。いつか訊きたい事があるんだ・・。」

 

メニューから新聞を取り出して俺たちに見せた。

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アインクラッド新聞

幻の闇の四天王姿特集。彼らは存在するのか?存在するなら一体何者なのか?

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見出しはこんな感じだった。

記事によると、ずいぶん前に攻略組が到達する前にボスが倒されている事が何度かあったらしい・・。

そして、噂によるといきなり現れた黒フード四人衆がボスに挑み倒してしまっているだとさ。詳しく知りたい人は最後に説明してるからそれを読むこと。

おいおい、ここまで、広まっているのかよ・・・。誰だよ、リークした奴。

中川は睨みながら、葉山に言った。

 

「一体何が言いたい?」

「まあ、そう睨むな。ただ奇妙な点があった。」

「この四人が出てきたのは、君たちが姿を消した後、そして君たちが姿を出し始めた頃に彼らは姿を消したんだ。」

「おいおい、まるで俺たちが犯罪者予備軍みたい言い方やな・・。」

「そうは言ってない。実は今その四人を手に入れようとギルドが調査しているんだ・・。」

 

なるほど、彼らを自分のギルドに入れる事で、権威を上げようとしているという事か・・。

随分と高く買われてるんだな。そいつらは。おいおいもしかしてだが・・・。

 

「俺たちがそいつらだと言いたいのか?」

 

そう言うと、葉山は少し目線を逸らし、頷いた。

確かに、こいつは厄介な問題だな・・。

ディアベルが死んだあの時から現在、全員を纏められるリーダーがいない。

アインクラッド解放軍とドラゴンナイツが衝突している状態だ。

しかしそれがむしろ均衡状態を保っているとも言える。

 

「万が一の話だ、万が一彼らの中の一人が一つのギルドにはいったとしたら・・・。」

 

完全に均衡が崩れて、ドロドロの混乱状態が起きてしまう。

確か、アインクラッド解放軍のリーダーって短気な性格だったよな・・。

うわああ、これは最悪だな。

 

「一応、聴いていいか?今まで一体君たちはどこにいたんだ?」

 

どこにいたか?と聞かれていてもな・・・。

 

「俺は、アルゴと情報屋をやっていた。」

「俺はエギルと商いやっとた」

 

何だろう、まるで職務質問されてる気分なんだが・・・・。

懐かしいな・・。警察に会うたびに心がドキドキするんだもん。

それにしてもまじでこいつ疑ってるんだよな・・・。

だが俺たちの返答を聞くと、少し表情が柔らかくなったように見えた。

 

「そうか、なら安心したよ・・.あと、もう一つ聞いていいか?」

「何だよ・・・。」

「実はここ最近気になる動きがあってね・・。ラフィンコフィンって知っているか?」

 

俺たちは少し体をビクッとさせた。知っている・・・。

 

「どうかしたのか?」

 

俺たちの挙動がおかしかったのか葉山が訊いてきた。

 

「いや、なんでもない・・。そいつらがどうかしたのか?」

「最近、彼らのPKによる被害が広がっているんだ・・。」

 

奴だ・・・。奴のギルド・・・。

だが、知っていると言えなかった・・。

これは未練があるからか、それともまだ俺は・・。

いや、やめだ。あれは俺が勝手に抱いた理想であり幻想だ。

理想を誰かに求めてはいけない。 それは弱さだ。憎むべき悪だ。

罰せられるべき怠慢だ。 自分に対する、周囲に対する甘えだ。

失望していいのは自分に対してだけであるべきだ。 傷つけていいのは自分だけだ。

だから俺はまた

 

「いや、知らない」

 

嘘をつくのであった。

この判断が後で思い寄らない事態へ発展したのは、後の話。

今度は下の階からまた別の歓声(今度は男性)が聞こえてきた。

その歓声を聞いた葉山は

 

「やっと、来たか」

 

とつぶやいた。

えっまた誰か来るのかよ・・。

もう勘弁してくれよ・・。今日は休日だぞ・・。

休みたいんだよ・・・。俺はこの時休むという選択肢諦めたのであった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

さてエブリワン!!ここで八幡クイズで~~~す。

目の前に阿修羅が現れた、どうする?

1 闘う

2 逃げる

3 諦める

さてどれだ?

デジャブだなってハチマンシラナイ

という冗談は置いといて・・・。

 

「さてと二人とも久しぶりだね」

 

やばいやばいやばい・・。何がって?

目の前に笑ってるはずなのにラスボスオーラを纏っている阿修羅がいるんだもん。

 

「で、今までどこに居たのかな」

「えっと、おっお久しぶりです・・・。」

「うん、久しぶり。で、どこに居たの?」

 

中川を見ると、顔面蒼白で震えてたが、なんとか言い訳を考えている模様・・。

俺はと言うと、両手の角度を合わせて土下座準備スタンバイ・・。

ちなみに葉山はレベリングで現在不在・・・。

 

「ちょっとシエスタ決め込んでいまして・・。」

「へえ~~、じゃあ私も今からあなた達にベギラマ決めてあげましょうか?」

 

そう言って腰に刺さっているレイピアを引き抜き俺たちに向ける鬼。「ハチマン君?」

 

ふぇん、恐いよ!!何か心読まれているんだけど・・。

早く馬車に行きたい・・。クリフトとブライと交代したい気分だわ・・。

こいつあれだわ。フローラとローラとかじゃないわ・・。アリーナだよ・・。

後ろからキリトがアスナを宥めようとするが瞬殺された・・。さすが戦闘狂

戦闘以外が全く使えねえ・・・。

何故この二人がいるかと言うと、俺たちが姿消した後なんだかんだこいつらと会ってパーティー組んでるそうです。

 

「アスナさん、彼らみたいな馬車行き残念キャラは放っておきなさい。時間の無駄よ。」

 

そんな事を仰るのは、AFL幹部且つ奉仕部部長雪ノ下雪乃

初め聞いた時、特に驚きもなかった。むしろやってそうだもん。

ちなみに、なぜこいつはここにいるかと言うと・・・。

『姉さんに無理やり睡眠薬飲まされてね・・・。気づいたらこの世界に居たのよ・・。』

雪ノ下さん、あんた妹に何してるんですか・・・?

そんな上から目線の言い方に中川がムカついたらしく

 

「おい、幹部だからって調子乗ってんじゃねえぞ?」

「あら、負け惜しみかしら?あなたの場合犬の遠吠えじゃなくて子犬の遠吠えぐらいが調度いいかしら?」

「うっせ、ヒロインにもなれない女は黙ってろ?お前なんてクリフトと端っこでパフパフしてろ」

「あら、天空の勇者おろか、勇者(主人公)にもなれない遊び人が何を言ってるのかしら?」

「あん、テメェのその頭にザラキ決めてやろうか?お前遊び人なめんなよ?、レベル20になると悟りの書なしで賢者に転職できるんだぞ?優秀なんだぞ?」

「貴方の場合、戦闘中ろくに役に立たず、ルイーダの酒場でだけ飲んだくれているだけじゃなくて?そんな人がレベルが上がるとでも・・?」

 

おいおい、喧嘩おっぱじまってるんだけど・・。

さすが、負けず嫌い同士だな・・・。

 

「あら、そこのモンスター、変な事考えているとあなたをポリゴンに返すわよ」

「そうだぞ?ゴーストは隅っこでダジャレ言って自爆テロしてろ」

 

何こいつら急に矛先俺に向けてるの?

本当、茅場さん・・。個人情報保護条例を設定お願いします。

すると由比ガ浜が雪ノ下に抱き着いて

 

「ゆっゆきのん落ち着いて!!ね?」

「ちょっと分かったから・・。離れてくれるから。暑苦しい・・。」

 

百合百合しいな・・。まあもう見慣れたんだけどな・・。

しかし、キリトは見慣れたなかったようで、少し顔が赤かった。

 

「なあ、ハチマン。ユキノさん達っていつもこんな感じなのか?」

「そうだな・・。」

「ほら、雪の女王も妹のアナには甘いんだろ。そんな感じだよ。」

「いや、たとえがよく分からないんだけど・・。」

「つまり、どんなに怖いジャイアンも劇場版じゃ甘くなるんだよ・・。」

 

確かに、昔から疑問に思うんだが・・・。

ジャイアンって劇場版だと妙にいいやつに見えるのは何故でしょう?

だって、いつも絶対ジャンアン政唱えてんだぞ・・。

 

「にしても、お前たちが四強って呼ばれていたとはね・・。」

 

シンジの言う四強とは、攻略組で現在最も強いと言われている四人を四強と呼んでいるらしい。

『白い貴公子』葉山隼人

『氷の女王』雪ノ下雪乃

『黒の剣士』キリト

『閃光』アスナ

まじでいいな・・。何がって?

だって俺いまだ『狂人』呼ばわりだぞ・・。

別に気にしてないからいいんだけどさ・・。

とりあえず、用は済んだようなので、帰るとしますか。

 

「あら、比企谷君中川君ちょっと待ちなさい」

 

おい、誰に言ってるか知らんが、比企谷を呼んでるぞ。

ガシっと肩をつかまれる俺・・。はい、比企谷は僕です・・。

 

「どこに行くのかな?ハチマン君、シンジ君。まだ話終わってないんだけど?」

 

後ろを振りぬくと先ほども黒いオーラを纏っていらっしゃるスタンド使いがいるのであった。

 

「いや、かえりょうかと?」

「もっもう用事は済んだのやろ?」

「アスナさん、先に借りていいかしら?すぐ終わるから」

 

奥から由比ガ浜を引き連れたままやって雪ノ下がアスナに言った。

するとアスナは指を顎に当てて、少し考え込んだ。

 

「う~~~ん、まあユキノさんならいっか?後で返してもらえれば問題ないよ?」

「ありがとう。」

 

もう突っ込まないけどさ・・。

せめて人間として扱ってくれませんか?

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アスナとキリトは一旦自分の部屋に行ってそれぞれくつろぐらしい。

 

「で、一体、何の用や?部長さん?」

「貴方、ここではプレーヤー名で呼ばないといけないというルールがあるのよ。頭おかしくなったのかしら?」

「お前も人の事言える立場じゃねえだろ・・。」

 

雪ノ下は俺たちが座っている目の前の机に紅茶を入れたコップをそれぞれ置いた。

 

「何、お前料理スキルでも取ってたの?」

「一応ね。由比ガ浜さんの取得できるよう一緒に手伝っていたら、いつの間にか取得してたのよ。」

 

なるほどね・・・。だからあいつここでウェイタレスやってたんだな。

 

「で、一体何の用だ。俺あれがあれして色々とあれだから早く帰りたいんだけど」

「全く文章になってないのだけれど・・。あなた一応向こうでは、国語学年3位なのでしょ?少しは真面な日本語使ったら?」

 

うぜえ・・。何がうざいかって?

この女、自分が学年一位だからって罵倒せずに遠回りに自慢してるように聞こえてくるんだよ・・。

 

「まあ、いいわ。単刀直入に言いましょう。あなた達二人にはAFLに入ってもらいます。」

 

・・・・・・。

う~~~ん、よく聞こえなかったな?

難聴の人ぐらい聞こえなかったな?

今なんて言った?

 

「ワンモアタイム、プリーズ、ユキノさん?」

「あら、ここに来て、頭だけでなく、耳まで腐ったのかしら?」

 

本当、一々人を罵倒しないと気が済まないの、こいつ・・・。

雪ノ下は奥の壁にもたれ、髪を撫でながら言った。

 

 

 

 

 

 

「あなた達には、私達が所属するギルドAFLに入団して貰います。」

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人物紹介

雪ノ下雪乃

 

アインクラッド解放軍幹部

また『氷の女王』と呼ばれるほどの強者であり、四強の一人である。

現実世界では、奉仕部部長である。

成績優秀、容姿端麗でありアインクラッドでは彼女のファンクラブが存在する。

武器は、日本刀。

 

葉山隼人

 

アインクラッド解放軍幹部

四強の一人である。

イケメンかつリア充であり、アインクラッドのプレーヤーからはその性格の良さから絶大な信頼を得ており

あのキバオウですら、罵声を浴びせないほどである。

武器は、片手剣そして盾

 

闇の四天王

 

第3層で出没した謎の四人集団。

攻略組が到達する前にボスを倒してしまう。

しかし、存在は確かに確認されているわけではない。

だが、目撃情報はいくつかあるらしい。

しかし彼らは第20層で突如姿を消した。

はてさて一体何者なのかはお楽しみ!!

 

 

 

 

 

 




次回 

雪ノ下雪乃は

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