暗殺聖闘士   作:挫梛道

30 / 105
今回の為にスラ〇〇ンク、読み直した(笑)

すいません、前の話、統合したら新着投稿扱いになってしまいました。
m(_ _)m


練習の時間

「皆、揃ってる?」

「お~ぅ、寺坂(あいつ)等以外はな。」

 

球技大会の練習を始めてから2日目の朝。

E組の面々は、普段より少しだけ早く、教室に集まっていた。

球技大会に備えての、男女合同のミーティングの為だ。

 

「じゃ、まずは竹林、頼むぞ。」

「…面倒でした。」

2日間、野球部の偵察に出向いていた竹林が脇に抱えたノートパソコンを開き、律の本体に接続する。

           

≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫

カキーン!!

コーン!

カーン!

カコーン!!

「「「「「「「ぉお~ぅ…」」」」」」」

大型ディスプレイの映像には、ピッチングマシーンから放たれるボールを悉く、遙か彼方に打ち飛ばす進藤の姿が映し出されていた。

その映像だけで、とりあえず意気消沈するE組男子陣。

「キャプテンの四番、進藤一孝。

去年の都大会でも、打率5割の数字を叩き出した、超中学級スラッガーですね。」

「マジか…」

「凄ぇな、あの球も、かなり速いぜ?」

「よ~し、杉野!コイツは敬遠だ~♪」

「打ち取りてぇ~!!」

中村の意見を軽く否する杉野。

 

「続いては、ピッチャーの楫木厚です。」

 

バシッ!!

ズバァン!!

ズドン!!

ビッシィ!!

「「「「「「うっわぁあ~…」」」」」」

野球部エースピッチャー、楫木厚の投球練習の映像を見て、男女問わず、ドン引くE組の面々。

「楫木の球速はMAX140.5㎞。

持ち球はストレートとカーブのみ。

練習試合も9割方ストレートでした。」

「あの豪速球なら中学レベルじゃ、ストレート1本で勝てるんだよな、これが。」

竹林の解説に、杉野が補足する。

「試合終了の お知らせ~♪」

「「「「「諦めるのかよっ!?」」」」」

中村の一言に男子が突っ込む。

「この2人が目立ち過ぎていますが、他のレギュラー達も、決して油断出来る様な選手ではありません。」

「…まあ、対策は今から考えよう。

次はバスケ部だな。」

「はい、奥田ちゃんと律、解説お願い!」

「は、はい!」

「お任せを♪」

 

≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫

「はい、これが女子バスケの主力メンバーです!」

2日間、女子バスケ部の偵察に出向いていた奥田愛美と、彼女のスマホの中のモバイル律が、律本体に映る画像を解説。

 

「先ずはバスケ部エース、パワーフォワードの獅子雄実琴、身長176㌢!

特待生としてバスケ部に居るだけあり、スピード、パワー、ジャンプ力、攻守全てに隙の無い選手です!

彼女にリバウンド勝負で勝つのは難しいでしょうが、それを成さないと試合に勝つのは厳しいでしょう。」

「あー、特待の獅子雄ちゃんね…」

「不破さん、知ってるの?」

「小4と中1の時に同じクラスだったんだけどさ、このコん家って、律が言ってた様に特待でないと椚ヶ丘(ウチ)に入れない位の貧乏でね、いっつも『金貸して、くれんかいな?』って言ってた。」

「バスケについての情報は無いのね…」

「次はセンター、鷹村守璃、身長183㌢!

ゴール下の存在感は攻守、いずれにしても脅威的!

180超えの身長も、決して飾りではありません!!」

スモールフォワードの熊耳朱緒、シューターの潘騨爛々…律の解説は続く。      

「最後に この4人をコートでフルに活かす司令塔、ポイントガード、バスケ部キャプテンの掛布ランディバー、身長168㌢!

スタメンの中では唯一、身長170㌢を割っていますが、小柄な分、スピードは随一!

パスセンスは勿論、時には自ら敵陣に切り込み、その儘決めるのも当たり前な選手です!

如何に彼女にボールを触れさせないのが課題でしょう。」

「「「「…………………………。」」」」

ノリノリな律の解説が終了、想定以上の相手戦力に、言葉を失う女子達。

因みに冴えまくる律の説明の前に、奥田は喋る隙を与えて貰えなかった。

 

「しかし、ありゃ、マジにヤバいな…」

「ああ、掛布は兎も角、残りの4人が…」

「うむ…冗談抜きにパねぇ…」

「…確かに。」

この女子バスケ部の映像を、一緒に見ていた男子達が呟き合う。

「やっぱり、男子から見ても脅威的?」

茅野が問うと、

「ああ、脅威的ってゆーか、胸が胸囲的?

兎に角ヤバくて、パねぇ…」

「「「「ん。ん。ん。ん。」」」」

 

ぴしぃ…

「「「「「「うっぎゃあぁあ!!」」」」」」

男子を代表して答えた岡島の言葉に、女子達の殺気が瞬時に限界突破、イングラムにKG9、デリンジャーにコルガバが、その場に居た男子達に浴びせられた。

「あんなのは飾りよ!

エロい人には解らないのよ!!」

地雷を踏んだ男子達が阿鼻叫喚の悲鳴を上げる中、小柄な緑色の髪の少女が涙目ながら、夜叉の様な形相で叫ぶのだった。

 

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

放課後。

 

「はい、茅野さん!また3歩歩いたわ!!

2歩以内に、可能なら、ボールを持ったら直ぐ、歩かずに体制を整えて投げる!!」

「はい!!」

 

旧体育館に、烏間から女子陣のコーチを任された園川雀の声が響く。

 

「不破さん!レイアップは膝を柔らかく、体全体で跳ぶ!

ボールはリングに置いてくる感覚よ!!」

「は、はい!う~、庶民シュート、舐めてた…」

 

「よし!5分休憩!!

皆、初日よりはマシになってるけど、まだまだ集中力が欠けているわよ!」

「「「「「「「は…はぃ!…」」」」」」」

今日で練習3日目だけあり、確かに慣れてきてはいた。

女子陣が集中力に欠く理由、それは、園川雀が着用していた、エンジ色に2本の白ラインのジャージ。

所謂゙イモジャー゙なのだが…

しかしながら園川に、其れを突っ込める勇者は誰一人として居なかった。

「あ゙っあ゙ぁん゙!?」

…だって、この園川、普通に鬼コーチで怖かったから…。

 

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓改行一方、グランドでは男子達が野球の特訓。

 

其処では

ブォン!!

「速ぇ~!!」

「あんなの打てる訳が無ぇ~!!」

殺投手(ピッチャー)が300㎞の球を投げ!!

 

スパァ!

「はい、アウトですねぇ…

木村君、もう少し、速く走らないと。」

「マッハで捕球送球するな!!」

殺内野手が分身で鉄壁の守備を敷き!!

                  

更には殺捕手(キャッチャー)が囁き戦術で打者の集中力を掻き乱す!!

「吉良君、昨日は また夜遅くまで、彼女サンと楽しげに話してましたね~?

あの会話、甘党の先生が、ブラックコーヒーを飲んでしまう程でしたよ~?」     

…ぷちっ!!

「うらぁ!死ね、このタコ!!」

「にゅやーっ!?」

手にした【対せんせーラバーシート】をコーティングした金属バットで、殺捕手の脳天目掛け、縦一文字に振り下ろす響。

「待ちやがれ、このタコ!!

一遍ぶっ死なす!行ってこい黄泉比良坂!!」

「にゅやーっ!?ごめんなさい吉良君!

少し落ち着いて!!」

響と殺捕手の追い駆けっこが始まった。

 

「おいおい、あの殺捕手、一体 吉良に、何を囁いたんだよ?」

しかしながら、分身である、殺投手や殺野手陣は健在。

まだまだ余裕な殺監督。

 

≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫

「「「「ゼィゼィ、はぁはぁ…」」」」

 

何だかんだで、殺監督によるマッハ野球の特訓で、息絶え絶えなE組男子達。

昨日までは偵察で、今日から練習に参加した竹林に至っては、大の字で地面に倒れている。

そんな中、殺監督は

「そろそろ、監督のマッハ野球にも慣れた所で、次のステップに進みましょう。」

「「「「「「次のステップ?」」」」」」

「はい。皆さんは朝、ピッチャー楫木君の投球の映像は見ましたね?」

「ん。カーブもだけど、とりあえずストレートがパなかった。」

「その通り。聞く話では、かなりプライドの高い生徒だそうですから、まさか君達、E組相手に変化球を投げるという選択は無いでしょう。

すなわち、ストレートさえ見極めてしまえば、こっちのもんです。」

「それが出来りゃ…」

「大丈夫ですよ、前原君、これからの練習は、投手が楫木君と全く同じフォームと球種…そして楫木君と『全く同じ超スローボール』で投げますから。」

「「「「「「「「!!!!!!」」」」」」」」

「さっきまでの殺投手の球を見た後では、彼の球なんか、止まって見えるでしょうねぇ?」

「「「「「「「「あ…」」」」」」」」

「そうですね…先ずは、確実にバント出来るレベルまで到達して貰いましょう!」

「「「「「「「「応っ!!!!」」」」」」」」

 

殺投手の仮想・楫木の打撃練習が終わった次は、特別コーチの烏間による、鬼ノックで練習は締め括られる。

「よし、今日は終了だ。」

「「「「「「「ありがとうございました!

お疲れ様っしたー!!」」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

「悪い杉野、渚、もう少しだけ良いか?」

「吉良…?」「吉良君?」

 

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

そして、球技大会の日を迎えた!!

 

 




オリキャラのビジュアルは
獅子雄実琴……………黒神くじら
          (めだかボックス)
鷹村守璃………………松本乱菊
          (BLEACH)
熊耳朱緒………………魔王
          (まおゆう)
潘騨爛々………………ヘスティア
          (ダンまち)
掛布ランディバー……支取蒼那
          (ハイスクールDxD)

楫木厚…………………花宮真
          (黒子)

…を、松井先生風にアレンジした画をイメージして下さい。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。