暗殺聖闘士   作:挫梛道

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カルマ回終了。
加筆修正しました。


手入れの時間

朝。

財布の中を覗き、ぶつぶつと何かを呟きながら、教室に向かう殺せんせー。    

どうやら、給料日は まだ先なのに、金欠状

態の様だ。             

 

「あ、殺せんせー、ちょっとストップ!」

「にゅや?」

後ろから廊下をダッシュしながら、響が声を掛ける。

 

「こら、吉良君、廊下を走っちゃダメじゃないですか!」

スタタタタタ…

注意するタコを無視して、追い抜く響。

「にゅや?無視?」

 

教室の入口で止まり、殺せんせーの方に響は笑顔で振り向くと、

「せんせーより先だから、遅刻にはならないよね?」

「………………………………………。」

そう言うと、普通に教室に入っていった。

 

教室に入った瞬間、

「……………………。」       

言葉を失う響。

目に入ったのは、教卓の上に、対せんせーナイフを刺され、張り付けにされたタコ。

…と言っても、月を破壊したとか言ってる黄色いタコではなく、海の中や鮮魚店にいる、あの蛸である。 

席に着くと、

「おいカルマ、あれって お前だろ?タコに怒られるぞ?」

空席1つ挟んで隣に座っている赤羽カルマに話し掛ける。

 

「え?いや、それが狙いだし。」

涼しげに言うカルマ。        

その直後、ガラガラと教室の扉が開き、

「おはようございます。」      

担任の殺せんせーが入室する。

いつもなら ここで、日直の号令と共にBB弾が教室内を飛び交うのだが、

「……………………。」

誰もが(約2名除く)緊張した表情の儘、沈黙している。

「…ん?どうかしましたか、皆さん?

…て、これは…?」

ここで黄色いタコが、教卓の上の赤いタコに気が付いた。

「あ、ごっめーん!

殺せんせーと間違えて殺しちゃったぁ♪

捨てとくから持ってきてよ♪」

カルマが挑発的表情で言う。

 

「………………わかりました。」

ナイフの刺さった蛸を手に取り、カルマを見つめる殺せんせー。

 

カルマは心の中で呟く。

(…さあ、来いよ殺せんせー。

身体を殺すのは、今じゃなくても別に良い。

まずは じわじわ…

心から殺してやるよ!)

そう思いながら、背中に対せんせーナイフを構え、獲物が近づくのを待つ。

 

 

 

そう思いながら、獲物が近づくの待っていたのだが、

ギュルルルルルルルルルルルルルル…

その獲物は何時の間に装着したのか、左右計5本の触手の先端の鉄工ドリルを高速回転させている。

 

そして次の瞬間、窓から外に飛び出す殺せんせー。

先程のドリル同様に、何時の間にか、何かが入った紙袋とミサイル?を持っている。

そして

「見せてあげましょうカルマ君!

このドリル触手の威力と…

この自衛隊から奪っておいたミサイルの火力を!」

後部ノズルから、ゴオォと火を噴き出すミサイル。

(((((((本物かよ!)))))))

E組の面々が心で突っ込む中、1人唖然とするカルマ。

 

地面に固定されたミサイルの炎を使い、高速回転するドリル触手で何やら作業を始めた殺せんせー。

 

「先生は…暗殺者を決して無事では帰さない…!」

無表情な眼が妖しく光った次の瞬間…

ヒュッ…

「「熱っ?!」」

カルマと響の口の中に、ホカホカのタコ焼きが放り込まれた。

ソースは勿論、御丁寧にも鰹節や青海苔、マヨネーズも掛かっている。

先程の紙袋には、小麦粉等の材料が入っていた様だ。

 

「このタコ!いきなり何しやG「その顔色、遅刻ギリギリの吉良君は当然として、2人共、朝御飯を食べてませんね?」

「う…」

不覚にも美味いと思いながらも、文句を言う途中に理由を言われて黙る響。

 

「マッハでタコ焼きを作りました。

これを食べれば、健康優良児に近付けますね。」

「………………!」

あらゆる意味で、あまりの想定外規格外に驚くカルマ。

「カルマ君、先生はね、手入れをするのですよ。錆びて鈍った暗殺者の刃を…!」

更に殺せんせーは、作ったタコ焼きを口いっぱいに頬張りながら言い続ける。

「今日1日、本気で殺りに来るがいい。

その度に先生は…君を手入れする!」

「………………!!」

この台詞を聞いたカルマが、殺せんせーを殺気を込めて睨みつけた その時、

「あ、タコがタコ焼き食ってる…これ、共食いじゃね?」

「にゅやや?!」

どっ!!!!!

響の一言で、緊張感で張り詰めていた教室の空気が一瞬で緩み、大きな笑い声が沸き起こる。

 

しかし、カルマは この空気をスルー、依然として殺気を放ちながら、黄色いタコを睨み続ける。

「放課後までに、君の心と身体をピカピカに磨いてあげましょう。

ヌルフフフフフ…」

そのカルマに対し、響の台詞による動揺から快復した殺せんせーは言い放ち、そのタコの眼がキラリと光った。

「あ、それからカルマ君?

先程のタコですが、食べ物を粗末にするのは感心出来ませんね?

そもそも、世の中にはですね…」

…かと思えば、嫌がらせは良しとしても、その為に食材を粗末にした件を普通に説教する殺せんせー。

 

 

「だから言ったろ?あのタコ怒るって…」

「そっち!?」

響の呟きに応じたのは、隣に座っている櫻瀬だった。

 

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓改行1時限目、カルマは昨日同様、授業中にエアガンを使っての暗殺を試みたが、銃を使う動作がスロー過ぎるとばかりに、その手を黒板の位置から、最後席まで伸びた触手で絡め止められ、ネイルアートという手入れまでされる始末。

(策無しなスタンドプレイじゃ無理だよ…)

響は声を出さずに呟く。

 

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「失礼しまっす…」

1時限目が終わり、2時限目との間の10分間の休憩時間、響は職員室を訪ねた。

 

「おや吉良君、何か用事でs(スタスタスタスタスタ…)にゅや!無視?」

「烏間先生、少し調べて欲しい事があるんですけど…」

 

響が烏間に頼んだのは、一応は成績優秀なカルマが、この成績至上主義の椚ヶ丘で、暴力沙汰程度でE組行きになった正確な理由。

渚達から聞いた、只の暴力事件程度では、少し腑に落ちない部分があった。

昨日、帰り際に聞いた、「前の先生は勝手に死んだ」という言葉も気になり、その辺りの詳しい事情を烏間に調べて欲しいと頼んだのだ。

「分かった。E組(副)担任の俺なら、本校舎の学年主任や生徒指導の先生に聞けば、話してくれるだろう。」

「お願いします。」

烏間に一礼すると、響は職員室を去った。

 

「吉良君、私の前では、あんなに礼儀正しくないですよ?

烏間先生、彼に必要以上の脅しか体罰か何か、したんじゃないですか?」

「単に貴様が尊敬されていないだけだ。

自覚しろ、タコ。」

 

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四時限目。

「お味は どうですか、吉良君?」

調理実習の授業、殺せんせーが響の班に、出来栄えを聞くと、

「ウチは、お母さんがいるから完璧♪」

「えっへん!」

響の台詞に、「E組のお母さん」こと、原寿美鈴が両手を腰に当て、誇らし気にポーズを取る。

女子中学生に「お母さん」の呼び名は どうかと思いもするが、本人は気にしない処か、寧ろ気に入ってる感すらあるから問題無いのだろう。

続いて

「…う~ん、どうだろ?

なんか味がトゲトゲしてんだよね?」

「どれどれ♪?」

一方、不破優月の班は何やら味がイマイチな様だ。

殺せんせーがスプーンを手に、味見しようとした時、

「へぇ?

じゃ、作り直したら?1回捨ててさ!」

ドンッ!

「きゃっ!」

スープの入った鍋の取っ手を思い切り叩き、ひっくり返すと同時にナイフで切り掛かるカルマ。

…が、

「………!!」

「エプロンを忘れてますよ?カルマ君。」

次の瞬間、カルマはエプロンを…学校指定の無地な実習用エプロンではなく花柄の、胸には大きなハートマークをあしらわれた可愛いエプロンを身に付けていた。

カルマ本人は一体何が起きたのか、解らない顔をしている。

しかも ひっくり返されたスープは全て、殺せんせーがスポイドで空中回収して、何事も無かったかの様に鍋の中に。

ついでに砂糖を加え、

「あっ!!マイルドになってる!!」

 

顔を少し赤らめ、頭に結ばれたエプロンと同柄の三角巾を拭い執り、少し焦りの表情を見せるカルマ。

因みにカルマのエプロン姿は可愛いと女子には評判が好く、男子は笑うのを我慢していたとか。

「ほれ、笑い過ぎて腹筋が割れたぜ!」

「「「「「きゃあぁーーーーっ♪

…って、わざわざ この場で見せなくてもいいからっ!!」」」」」

響の腹筋も、女子には好評判?になった。

 

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「…そんな事があったんすか?!

この学校、改めてダメダメじゃない?」

「…俺も驚いている。

しかも、それを教師が普通と考えている辺りにな…」

「…すいません烏間先生、ありがとうございました。」

「いや、気にするな。

これからも何かあるなら、遠慮なく頼るがいいさ。それが生徒と教師だ。」

「はい!それでは失礼します。」

 

昼休み時間、4時限目の調理実習で、「お母さん」中心で作ったスープを昼食にした響は職員室の烏間を訪ねた。

机の上にはハンバーガーとスープの入ったマグカップが。

調理実習での お裾分けに、恐らくは倉橋辺りが持って来たのだろう。

響は午前中に烏間に頼んでいたカルマの情報を教えて貰いに来たのだった。

 

「マジに とんでもねーな…

…でも、納得出来た。」

そして烏間から聞いた内容は、響の予想の僅かに斜め上をいっていたのだった。

 

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5時限目

(…無理だろ?あのタコは実は弱点が多い。

しょっちゅうドジってるし、テンパった時は並みの反応速度だ。

…だが、それでも今のカルマじゃ、殺せんせーは殺れないよ?

前世(むかし)、やはり策を張り巡らせる様なタイプの敵と何度か戦ったが、その手の奴は皆、自分の策に勝手に潰れていった。

カルマ、お前も同じタイプなんだよ?

ほら、また手入れされてるし…?)

 

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放課後。

カルマは校舎裏の崖、真横に生えた松の木の根元に腰掛け、爪を噛みながら、物思いに耽っていた。

まあ、考えているのは、「如何にして あのタコを殺るか」以外は無いであろう。

 

そんなカルマに渚と響が近づく。

「…カルマ君、焦らずに皆と一緒に殺っていこうよ?」

「カルマ…あのタコに個人マークされた日にゃ、どんな手を使っても単独プレイじゃ無理ゲーだぜ?ありゃ普通じゃねーよ。

だいたい お前、もう策も何も無いだろ?」

「…やなこった。

俺が1人で殺りたいんだよ?変なトコで死なれんのが一番ムカつく。」

「……。」

「カルマ、お前さ、大野に…」

「…関係ないね。」

 

カルマがE組行きになった理由…

それは、2年の時、当時の3-Eの生徒が集団でリンチを受けているのを助けたのが理由…。

普通なら虐められいた生徒を助けたのだから、多少のやり過ぎがあったにしろ、必要以上に咎められる話ではない。

…なのだが、その「加害者」が3年トップの優等生達だったという事。

それだけで、被害者がΕ組生徒というだけで、この加害者は お咎め無し。

更には、その未来有る生徒に怪我を負わせたとして、カルマを一方的に断罪。

当時担任だった大野は、カルマは成績優秀だったから、多少は目を瞑っていたが、自分の評価に傷が憑くなら話は別と、機械的に切り棄て、Ε組へ追放したのだった。

この時から、カルマは教師に対する信頼を完全に消し、更には「生きていても人は死ぬ。そいつに絶望したら、自分にとって、そいつは死んだと同じ。」と考える様になった。

 

「カルマ…」

 

 

「ヌルフフフフフ…

さて、カルマ君、今日は沢山、先生に手入れをされましたね?

まだまだ殺しに来ても良いですよ?

もっとピカピカに磨いてあげましょう。」

そこに黄と緑の縞模様なタコが現れる。

 

「……」

待っていたかの様に微笑むカルマ。

「せんせー、確認したいんだけど…

殺せんせーって先生だよね?」

「…?はい。」

カルマの質問の真意を完璧には読めないが、「先生か」という問いに対し、肯で応える殺せんせー。

カルマは更に問い続ける。

「先生ってさ、命を懸けて生徒を守ってくれる人?」

「勿論。それが先生ですから。」

やはり肯で応える殺せんせー。

 

「そっかぁ、良かった…」

チャッ…

カルマは懐から拳銃型のエアガンの銃口を殺せんせーに向け、

「吉良、お前 さっき、もう俺には殺れる策が無いとか言ってたよね?

…でも、まだ有るんだな?」

「カルマ?」

トン…

「確実なのが…ね…!」

そう笑いながら言うと、カルマは座っていた松の木から仰向けの姿勢で、崖から飛び降りた。

「カルマ!!」「カルマ君!!」

 

 

落下中も銃口を上に向けるカルマ。

(さあ、どうする?殺せんせー?

助けに飛び降りたら、救出する間に撃たれて死ぬ!

…かと言って見殺しにすれば、俺の中で、先生としての あんたは死ぬ!!

殺せんせー!

あんたは俺が この手で殺してやるよ!!

さあ、どっちの「死」を選ぶ?)

いずれにせよ、自分の勝ち…そんな風に勝ち誇った顔で墜ちるカルマを上からマッハで追い抜き、下側に回り込む黄色い物体…否、殺せんせー。

触手を伸ばし、ネット状に変形させ、

ばふっ

「えっ…?」

ガッチリと大の字の形で受け止めた。

 

 

 

「カルマ君!」「カルマ!」

渚と響が崖から身を乗り出して叫ぶ。

「ふぅ…あっの、バカルマが…」

「よ、良かったぁ…」

 

 

そして その下では、殺せんせーがカルマに話し掛ける。

「カルマ君、自らを使った計算尽くしの暗殺、お見事です。

先生がマッハで助けたとしても、君の身体では音速には耐えられない…かと言って、ゆっくり助ければ、その間に撃たれてしまう。そこで…」

ねばぁ…

「くっそ!何でもアリかよ!この触手!!」

「…先生、ちょっとだけネバネバしてみました。」

殺せんせーの触手からは粘着性の物質が分泌され、カルマは正しく、蜘蛛の巣に掛かった虫の如く、張り付け状態で動けなかった。

 

「ヌルッフフフフフフフ…

これでは撃てませんねぇ?

ああ、因みに…生徒を見捨てるという選択肢は先生には在りません。

いつでも信じて飛び降りて下さい。」

 

この一言でカルマは憑き物が取り除かれたようなスッキリした顔になり、

(ダメだ こりゃ…死なないし殺せない…

少なくとも…先生としては…。)

そう、心の中で呟いた。

 

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

「カルマ君…普通に無茶するね…」

「別にぃ…」

崖の上に戻ったカルマに渚が心配そうに話すも、当のカルマは軽く流す。

「全くだ…渚も そうだったけど、お前等、命を安く見過ぎだ!」

「うぅ…スイマセン…」

「あはは…」

「このタコが居なけりゃ、今頃 全殺しにしてるトコだぞ!」

「はは…半殺しじゃないんだ…」

響の身体は殺せんせーの触手に拘束されていた。

「この前の渚君の事がありますからねぇ…

殴り掛かるのは分かってましたから、少し大人しくしてもらっています。」

「分かったから、もう放せ、このタコ!」

 

 

 

「ま、今のでマジに策が無くなったから、暫くは大人しくして計画の練り直しかな?

渚君、吉良、手伝ってくれるんだろ?」

「う、うん、勿論だよ、カルマ君!」

「仕方ねぇな…協力してやるよ。」

カルマの申し出に、渚と、触手の拘束から解かれた響が応じた。

 

 

「ヌルフフフフフフフフ…

おやぁ?もうネタ切れですか?」

「ん?」「え?」「あ゙ぁ?」

「敗者への手入れグッズは、まだまだ沢山ありますよ?

君も案外、チョロい人ですかぁ?」

洗顔美肌液やシャンプー等を持ち、若気た顔で… いや、これは元からか…兎に角、昨日の「チョロい人」発言を根に持っていたのか、人を舐めた様な顔で挑発する殺せんせー。

イラ…

3人に殺意が湧き起こる。

上着の懐から、ズボンのポケットから、リストバンドから対せんせーナイフを取り出す3人。

「「「死ね、このタコ!」」」

(あはは…殺したいけど…それは変わらないけど…さっきまでとは何かが違うよ!)

渚と響、この2人と一緒にナイフを振り回しながら、カルマは思う。

 

「「「ふぅ、はぁ…」」」

一通り暴れ、それぞれ頭にネコ耳、ウサ耳、イヌ耳のカチューシャを付けて肩で息をする3人。

そして

「殺せんせー、殺るよ?明日にでも!」

明るい笑顔で親指を首に当て、首狩りポーズからサムズダウンするウサ耳カルマ。

その顔を見て、殺せんせーは顔をオレンジ色にし、朱色の○を浮かべて思った。

(ヌルフフフフフ。

健康的で爽やかな殺意。

もう、手入れの必要は無さそうですね。)

 

「さて、今日は帰るか。」

「ん、そうだね…」

「渚君、吉良、帰りに何か食べてかね?

俺が金、出すよ。」

「まじ?」

「え?いいの?」

「ああ。臨時収入あったし。」

そう言いながら、財布を取り出すカルマ。

「君達、下校中の買い食いは…って、

ちょっ、それは先生の財布じゃあないですか?!」

「え?職員室の殺せんせーの机の上に落ちてたのを拾ったんだけど?これ、殺せんせーの財布?」

「先生の机の上にあったのだから、先生のに決まってるでしょう!

カルマ君、返しなさい!」

「だから、無防備に置いとくなっての!

吉良、パァース!」

「おぅ!ほれ、渚!」

「うわわ!急に投げないでよ!」

「渚君、返して!」

「はい…、カルマ君!」

「にゅやーーーーーー!」

 

 

 

 

「吉良も甘いよな~」

「あはは…カルマ君が酷過ぎるんだよ…」

 

結局 財布は、殺せんせーがマジ泣きし始めたから仕方なく、渚のパスを受けた響が返してやったのだった。

 

 




〓〓〓〓〓〓〓次回予告!〓〓〓〓〓〓〓
 
「吉良響さんと潮田渚さんですね…?」
「誰?…って、えっ、ミネアさん?」
「ちょ、出る作品、間違えてますよ?」
「あっ、分かったわ!
次回は『コラボの時間』ね!」
「不破ちゃん、違うと思うよ…」
 
「吉良さんと潮田さん…
貴方達2人に、女難の相が出ています…」
「嘘?」「まぢ?」
 
「兎に角、気をつけて下さいね…
では、わたしは これで失礼します…」
「あ、ちょっと、ミネアさん…?
…て、行っちゃったよ…。」
「渚ぁ…俺 次、休んで良い?」
「だ、ダメだよ!」
「次回『修羅場の時間』!お楽しみに!」
「不破ちゃん、絶対に違うから…」
 

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