前回の予告が嘘になりました。
すみません!!!
Killnorton side
イチカがピット内に戻って来た。
僕はさっきの戦い方は珍しい事が起きたので驚いていた。
「はい、これ。これで試作機のテストが終わった。
次からは専用機を使わせて貰うぞ。」
「ああその事はいいんだか......珍しいな、イチカ。
あんな戦い方するなんて予定外すぎる!」
「あんな戦い方?」
「そうだ!。
ハイジから聞いていたが、今回かなり怒っていたようだったじゃないか⁉︎なのに『手心』を加えるなんて君らしくないじゃないんじゃないのか⁉︎」
そう今回はどこかおかしかった。
イチカはハイジが来る前に『命』を賭けると言ったのだ。『命』を賭けるとは即ち、過去のバロウの最も優先した『目的を達成するならば、他の全ての物を捨てる』という覚悟をしたことに他ならない。
じゃあなぜイチカは、あの女を徹底して倒すことがなかったのか疑問しかなかったので、僕はこの珍しい事に少し『興奮』していた。
(きっと何か面白い理由がある)
「ああ、その事か。理由は簡単だよ。
「えっと......もっと他にないのかい。」
その答えはまた計算外だった。
「ああ、
「はあ、そういえば君は李崩に能力無しで勝つ人でしたね。」
理由は期待外れだったが、これもまた、面白い。
試合が盛り上がってきたようだ。某人間のクズが何か言ってるようだ。
『オレは、千冬姉を......みんなを守る力を手に入れたんだ!!!』
織斑は随分と勝手な言葉を言っている。
イチカの方は今の言葉でイラついているようだ。
「はあ、君を迫害しておいて『守る力』はおかしいんじゃないかな。」
「あいつは自分の『力』と兵器の『力』を間違えているんだよ。だから手に入れたなんて喜んでいるんだ。
だがあいつは自分の力を過信して溺れている上、天才と呼ばれるポテンシャルで胡座をかき、苦渋すら味わったことが無い。
紛れも無い『弱者』だ。そんな人間に『守る力』自体に発展することは絶対にない。
苦渋を味わったことがない人間の言葉など聞くことに値しない。」
やはりイチカはあの戦いの時の感情を失っているらしい。昔のイチカならば、確実にピットから出て織斑に向かい『
今のイチカはかなり温厚になっている。
(バロウ達に土産話が出来たな)
ー試合終了ー
「どうやら試合が終了したようだね。
結局勝ったのは織斑だったけど何か思うところでもありますか?」
「何も無い。ただ勝ったのが織斑だったというだけだ。」
「おい、ハイドン!!!試合の準備をしろ!!!」
織斑千冬が呼んでいる。
「じゃあ、行ってくる。」
イチカは仏頂面でそう言った。
Killnorton side end
Ichika side
反対側ピットから織斑が飛び出して来た。
「ハイドン!
なんであそこまでやったんだ!!!」
織斑はさっき戦ったクソ女と何かあったらしい。
「あそこまでとは?」
「セシリアのISはさっきの試合ビットすら使えないくらいまで痛めつけられていて、《打鉄》で戦ったんだぞ!」
「へぇ、そうだったんですか。
どうでもいいですね。」
「どうでもいいってお前、ふざけんなよ!
普通男は女の子に手をあげたらいけないのにあんなにまで痛めつけるなんて.........許せねぇ!!!」
はあ、くだらない。
「もう試合が始まります。
くだらないこと言って無いでかかって来たらどうですか?」
「テメェ⁉︎」
ー試合開始ー
Ichika side end
次回、織斑を叩き潰します。