先週から学校が始まったので、出来るだけペースを守るつもりですがしばらく不定期になります。
??? side
IS学園の校門前に眼鏡の青年が立っていた。
「予定通り間に合ってよかったですね。模擬戦までにISを届けないとイチカが困ってしまいますから少し急ぎましょう。」
そう言って青年は一人でIS学園の中に入っていった。
Ichika side
〜模擬戦当日〜
あれから数日がたちクラス代表決定戦が始まろうとしていた。だが俺は、ISの練習をしていない。発覚後ハピネス社にて練習に取り掛かろうとしたが、地獄人としての超身体能力と天界人としての能力『神器』の一つである九ツ星神器
織斑達がなにやらもめているようだが、関わりたくないので無視しよう。
山田先生が近づいて来た。
「ハイドン君すみませんが、織斑君の専用機がもう少し時間がかかるので先にオルコットさんと試合をしてくれませんか?」
「すみません、山田先生。うちの会社が俺の専用機を持ってきてるそうなので、もう少し待ってくれませんか?」
俺がそういうと山田先生が驚いた。
織斑先生も近づいてきて、
「おい、ハイドン。専用機のことを何故報告しなかった。」
「何故と聞かれても、俺達ハピネスはどこの国にも属さない秘密主義なのは有名でしょう?それをわざわざIS学園や日本政府の要請などこちらには聞く理由はありません。」
ハピネスは一度女性権利団体のISや日本政府のISに襲撃されたことがあった。その時に日本政府の繁華界を知っている上層部に働きかけ、ハピネス社の立場を特殊にしてもらったのだ。
「貴様ッ「すみませんが、イチカ・ハイドンという方はいませんか?」
眼鏡の青年がこの部屋に入って来た。
「ここは関係者以外立ち入り禁止ですよ。」
「ボクは関係者ですよ。ボクの名前はキルノートン。ハピネス社の開発支部に所属しています。イチカ・ハイドンの専用機を持って来ました。」
キルノートンの言葉にイチカ以外の此処にいる者達が驚いた。
「久しぶりだなキルノートン。」
「ええ、貴方がボクに声をかけてくるというのは予定通りです。」
「その口調は相変わらずだな、キルノートン。
それよりも時間がないそうだ。機体の説明をしてくれ。」
キルノートンは頷き、持っていたスイッチを押した。
二つのコンテナが開き、中にある二つのISが姿を現した。
其処には、機械らしさを感じられない二着の服が吊るされていた。
「左のISがハピネス社が開発した試作型汎用機《
「ハイドン。織斑のISがまだ到着していない。
お前が先に試合をしろ。」
織斑先生がやつあたり気味にそういった。
「わかりました。それでは......」
俺が専用機《理想の才》に触ろうとした時、
「ハイドン君。すみませんがISスーツを着用しないのですか?」
「ええ、俺達はうちの会社以外ではデータを公開しないことでIS学園と契約していますからわざわざ着る意味が無いのですよ。」
繁華界と人間界の上層部の契約は元々繁華界の住民を隠匿する為の契約をしている。曲がりなりにも繁華界の壁外営業許可証『グリーンバッチ』を持っている俺は繁華界の住民の一人と考えられているので繁華界人への情報規制がかけられ、俺達への人間界の上層部からの圧力等はありえないので、契約を破る行為を行うのはいつも秘密を知らされていない女性権利団体やテロリストが破る行為を行う。そのおかげで、先程のようなこちらに有利な条件を飲ますことができる。
「では、もう行きま「ちょっと待て。」
俺が再び専用機に触ろうとした時キルノートンが声をかけて来た。
「君には先に汎用機を使用してもらう。」
「おい、どういうことだ!!!」
専用機にはフォーマットフィッティングが必要である。IS自体嫌いな俺が開発支部にいた頃に嫌でも知らなければいけないことだったので、大抵のことは知っている。その上、基礎中の基礎である作業を無視して汎用機に乗る必要が無い。
「先に専用機のフォーマットフィッティングする必要があるだろ!!わざわざ汎用機に乗る必要が無い。」
「そのことは解決しているよ。」
「どういうことだ⁉︎」
「君の専用機《理想の才》はフォーマットフィッティング中待機状態になり、その状態でフォーマットフィッティングすることになるんだよ。
さあ、君の専用機に触れてみなよ。」
俺は疑いながら機体に触れると、機体は手袋に変わった。
手袋は、包帯みたいなデザインに手の甲には緑色で刺繍されたような木のマークとその上に地獄人の服のデザインがついている。
「へえ、気に入ったよ。ありがとうキルノートン。」
俺が5年前に出会った兄さんや、2年前に出会った植木さんとアノンさんをイメージしてデザインされた待機状態に俺は感動していた。
「わかった。みんなに伝えておくことを約束しよう。
急いでたんでしょう。早く行った方がいいんじゃないかな?」
俺は《真実の世界》に乗りながらキルノートンを見る。
「じゃあ、あの女尊男卑娘をぶっ飛ばしてくるよ。」
「君があの女を倒すことは予定に入っている。だが、あえて言おう『頑張って来い』」
俺はキルノートンへ手を振って、アリーナに飛び立った。
イチカのISが登場しました!!!
《真実の世界》は、次回無双します。