IS - イチカの法則 -   作:阿後回

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今回は少し短めです。


第9話 能力

Ichika side

 

「ふぅ、ようやく行ったか。」

 

俺は更識さんが部屋を出て行ったことで、部屋の中の盗聴器探し(掃除)をすることができる。

俺は一枚の写真を取り出した。

 

『“アルバム”に“(リピート)”を加える能力』

 

一枚の写真は消え、イチカの身体が一瞬光った。

 

『“無機物”のを“生物”に変える能力』

 

部屋中に顔のついた物が沢山出来た。

 

「よしお前ら、盗聴器や監視カメラなどの機能を持つ道具の居場所を教えろ。」

 

「「「ご主人たま〜。ここにあるよ〜。」」」

 

部屋の色々な物から声が上がり、近場から盗聴器などをとっていった。

(この能力本当に使い勝手がいいなぁ。)

 

 

 

能力で探すこと数分。約20近くの盗聴器などが発見された。

 

「ご主人たま〜。これで全部だよ〜。」

 

「「「ご主人たま〜、ほめてほめて〜。」」」

 

「よく頑張ったな。お前ら。」

 

俺は頭を撫でながら、疑問を口に出した。

 

「何でこんなに盗聴器があるのかねぇ。」

 

「ご主人たま、それほどハピネスの秘密は守られているんだよ。」

 

「ありがとうお前ら。もう消えていいぞ。」

 

「「「ご主人たま。また有事には、呼んでください。」」」

 

物たちは戻り、壊れた盗聴器だけが残った。

 

 

 

 

 

荷物整理が終わったところで、急に電話がかかって来た。

 

「はい、もしもし。イチカ・ハイドンですが。

ああ『ーー』か。どうしたんだ?」

 

『ーーーー』

 

「専用機が、後もう少しで出来るのか。どれくらいで出来る?」

 

『ーーーー』

 

「いや一週間後に模擬戦をすることになってな。」

 

『ーーーー』

 

「そうか。ギリギリ間に合いそうか。じゃあ待っている。」

 

『ーーーー』

 

「えっ?汎用機も模擬戦に出して欲しいって?」

 

『ーーーー』

 

「わかった。一週間後また会おう。」

 

プチッ。プープー。

 

電話の音が鳴っていた。

 

 

 

Ichika side end

 

 

??? side

 

「ふぅ、予定通りイチカに専用機のことを伝えることが出来た。」

 

眼鏡をかけた青年が携帯電話を切り座っていた。

そこに頭がリーゼントの青年と、禿頭の大男と、コートを着た少年が現れた。

少年が問うた。

 

「イチカはどうだった?」

 

「予定が少し狂ってね。もう少し早く専用機を作らないといけなくなった。」

 

「いやそういう意味じゃなかったんだけど.........

それより大丈夫?専用機を早めに作るってどういうことだい?」

 

「どうやら、一週間後に模擬戦をすることになったみたいで、早めに作って貰いたいとイチカは言っていた。」

 

リーゼントの青年が声を上げた。

 

「大丈夫だ!お前が全力(マックス)頑張ればその程度どうにでもなる!!!」

 

その声に眼鏡の青年は呆れた。

 

「その自信はどこから来るんだい?これでもハイペースでやっているんだよ。」

 

禿頭の大男はリーゼントの青年と似たようなことを言った。

 

「大丈夫だ!お前は『(おとこ)』だ!その程度の苦難乗り越えられないことはない!!!」

 

「わかったよ。少し予定が狂ったが、イチカ達の為に完成を急がせますか。」

 

眼鏡の青年は驚いたが、少し気合いを入れて、専用機作りへと戻っていった。

 

 

 




うえきの法則キャラを出ました。いったい誰なんでしょうか?
誤字脱字等あればよろしくお願いします。

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