Ichika side
織斑先生がハイジとのやりとりを終了したあと、ハイジの自己紹介が始まった。
「三人目の男性IS操縦者として見つかった、ハイジだ。眼帯をしているが、まあ気にしないでくれ。一年間よろしくな!」
(あいつ、シスコン出なければいいけどな。.......まあ出るんだろうな。)
俺はハイジの『発言』により少し冷静になった。
(だが、一番気になるのは怒りが、繁華界にいた時くらいに収まっていたことだ。怒りが収まっていたということは、あの限定条件のおかげ?みたいなものか。
とりあえず、あの程度で済んで良かったな。一次選考時まで戻っていたら確実にボッチ確定していたからな。)
あいつへの感謝とプラスへの怒りを思いながら授業は過ぎていった。
Ichika side end
Madoka side
また、兄さんを止められなかった。
私は兄さんの笑っているところが好きだ。
喜んでいるところが好きだ。
困っているところが好きだ。
でも私は、兄さんが怒っている時は嫌いだ。兄さんが怒っている時、私は兄さんのことを怖がっている。兄さんが変わってしまうことを怖がっている。
(私もハイジさん達みたいに止められるようになれるかな?)
私は心の中でそう思った。
Madoka side end
〜〜放課後〜〜
Ichika side
授業が終わり俺はハイジのところへ向かい、質問した。
「ハイジ。プラスの命令で俺をお前の隠れ蓑にしたのは本当か?」
少し冷静になったあとあいつの言った言葉を聞いて少し怒りが戻ったらしく、声に《ドス》がきいていた。
ハイジは焦りながら答えた。
「ああ、その通りだ。」
「ならすぐ「ちょっと待て⁉︎」
俺がプラスを抹殺してこようとするとハイジに止められた。
「何するんだよ!」
俺の言葉にハイジは、
「プラスからの命令で『お前は幹部から降格』。俺やマドカと共にハピネス社所属のIS操縦者になることが会議で決定した。あと今までの地位ではなくなったことによりお前への仕事はIS関連だと。」
なかなかの好条件であった為、怒りが引き驚きが勝って来た。
「どういうことだ!あの目的を失ったあとなぜかある意味ブラックになったあの社長が使える人材を放っておくことがない!どういう風の吹き回しだ!」
その言葉にハイジも笑って返した。
「あのおっさんが言うには、『お前らの年齢は普通学生をやっているものだ。特にお前らは学校にほとんど通わずに生きてきたんだ。休暇扱いにしてやる。存分に青春を謳歌してこい!』だそうだ。」
その言葉にちょっと呆れながらも安心したところで、
「ちょっといいかな?三人目の男性IS操縦者さん?」
織斑達が声をかけてきた。
「何の用だ?」
ハイジが返すと、
「オレは織斑秋一。一人目の男性IS操縦者だ。そいつはオレの誘いを無下にした挙句、オレ達を馬鹿にしてきた。だからそんな奴放って置
いて、オレ達とつるまないか?」
どうやらこいつは俺がさっき言った言葉を聞いていなかったようだ。
バキィ!!!
「おい、テメェ今何つった!」
織斑は、ハイジの殺気に体を硬直させた。
「貴様!なぜ秋一に危害を加えた!」
額に青筋を立てながらハイジが答えた。
「イチカはなあ。俺や妹を地獄から救ってくれたんだよ!そいつはまだこいつのことを何も知らないくせに馬鹿にしたんだ!友人であり恩人であるこいつを馬鹿にされて怒らない程俺の『筋』は曲っちゃいねぇ!」
俺はハイジの言葉に呆れていたが、嬉しかった。
「ハイジもう行こう。そいつ等は人の話を聞かないんだ。それより、他に紹介したい人がいるんだ。もう行こう。」
篠ノ之が何か叫んでいたが、無視してその場を離れた。
ハイジ達の顔合わせが終わり、家に帰ろうとしたが政府の対応で寮の部屋が早く空いたことを知った。
なぜかハイジ達と同じ部屋ではなかったが、そのことを気にしないで自分の部屋に向かった。その後俺はそのことを後悔することと知らずに............
「へぇ、ここが俺の部屋か。」
1035号室と表記された鍵を見ながら1035室つまり、自分の部屋のドアを開けると.........
「お帰りなさい。ご飯にします?お風呂にします?それとも、わ・た・し?」
目の前に裸エプロンの痴女がいた。
IS原作キャラ登場です。
お気に入り100人越えありがとうございます。
誤字脱字等あればよろしくお願いします。