――2009年 5月11日 月曜日 AM8:15――
side 直江大和
朝の登校時間。
今日も今日とて10人の大所帯で学園への道を歩く。といっても完全にひと纏めになって行動しているわけじゃない。
兄弟と姉さんのカップルがひっつき、ヒロとまゆっちの2人が会話をしながら少し後ろを、ガクトとモロが漫画雑誌を読みながら前を行く。京は変わらず俺の側を離れず、クリスはその日によって誰の隣にいるか変わる。今日は京の隣だ。最後にキャップはみんなの周りを行ったり来たりだ。
ちなみにワン子は朝の修練の途中。たぶん変態橋ありで追い付くだろう。
いやしかし本当に兄弟が帰ってきてくれて嬉しいね。なんせ姉さんの機嫌がいつもいい。不満なんて感じていないだろう。そうなれば俺への被害は最小限で済む。
いや、最小限じゃないな。姉さんの事に関してはもう全て兄弟に任せればいい。これで俺はこれからは京の鬱陶しいアプローチを何とかすればいい。
昨日の夜なんか俺が風呂にから上がったタイミングを見計らって脱衣場に入ってきたし、人のトランクスを持って行くし、その代わりに自分の脱いだばっかりの下着を置いて行くし、好きの言葉と共に俺の手を自分の胸に押し当てるし……
そこの羨ましいと思った奴! 確かに役得かもしれないがコレがかなりキツイんだよ!
分かるか!? 1歩踏み込んだ関係になったらあとは老後の人生まで付き添われるんだぞ!? 俺はまだ高校生だ! まだ
何度も説き伏せようとしても返される言葉は同じだ。
『大和は私を助けてくれた』
『大和以外の男は男じゃない』
これも考えものなんだけどな……受け入れればいいじゃないかとよくモロやガクトに言われるんだが、別に俺は好きになってほしいから京を助けたわけじゃない。
あの時俺が京を助けた1番の理由は、自分が情けない人間になりたくなかったからだ。つまりは自分自身のプライドのために京を助けたんだ。感謝される事でもなければ好きになってもらえる事でもない。
その事も京に話しているのに全く聞き入れてくれない。分かっていて、それでも俺の事が好きだという。
京の俺に対する好意ははっきり言って
だから俺は京の思いに応えられない。応えるわけにはいかないんだ。
応えられない想いを与えられ続けるのは正直言って物凄くストレスにもなる。その辺はちゃんと京も理解しているからいつもは軽いコミュニケーションの延長で好意を表すが、時折思い出したかのように直接ぶつけてくる時がある。
昨日なんてまさにそれだ。
別段京が嫌いなわけじゃない。異性として意識しているけど、俺にとって京は友達なんだ。恐らくそのカテゴリーから外れる事はないだろう。
恐らく京もそれを感じ取っているはず。それなのに諦めることなくアプローチをしてくるその姿は、本当にストーカーみたいだ。
以前姉さんが彼女を作ればいいと言った。俺もその意見には同意する。京は俺に彼女が出来たら思うところはあるだろうが、仲を壊すような事はしない。それだけは信用している。
でもだからといって、そのためだけに彼女を作る気にはなれなかった。たったそれだけの理由で彼女を作るのは京に対して失礼な気がするからだ。
だから今の俺は京の年を経るにつれだんだんと激しくなっていく肉体的アプローチを、なんとか理性を総動員してスルーして耐えているのだ。
そんな京を兄弟はだいぶ前から危惧していた。
俺への一途な想いもそうだが、仲間以外の人に対する排他的な態度と依存にも近い仲間意識。『閉ざしている世界』と兄弟は京の心の内をそう評した事がある。
「なに大和? 私の事じっと見て。胸ならいつでも見せてあげるよ。好きです」
「なんでない。俺は変態になりたくない。お友達で」
結局、どうする事も出来ない現状では今まで通りの事しかできないのだ。
side out
side 暁神
「みーんな! おっはよー!」
多馬橋にさしかかる前にカズがタイヤを引きずりながら駆け寄ってきた。今朝も早くから新聞配達のバイトをしていたっていうのに、本当に元気な奴だ。
「わぁぁ……凄い練習量ですね毎日毎日」
「オイラ、ごっつ尊敬するぜ。まさに修行一筋だぜ」
まゆっちが感嘆の声を上げてるけど、それも無理ないだろう。本来ならカズの練習量は明らかなオーバーワークだ。それを毎日繰り返しているのだから本当は身体のどこかに無理がたたってもおかしくない。
それなのにいつもと変わらないでいられるのは、身体の頑丈さもそうだが、何より回復速度が普通より早いんだろう。
「そりゃそうよ、アタシはみんなよりスタートダッシュが遅れたぶん頑張らないといけないしね! だからアタシは今日も走るわ! うりゃー!」
努力を苦と思わない性格に恵まれた身体の頑丈さ。ただの武芸者になるのならこれ以上ない才能かもしれないが、カズが目指しているのは川神院の師範代。それだけじゃ越えられない壁がある。
あいつはその壁にぶつかった時、どういう答えを出すんだろう。走っていく背中を見ながらそんな事を思う。
「行っちゃいましたね……10年も経たずにあそこまで強くなるなんて……」
「努力の賜物だろうな。そこは尊敬する」
いつも近くで見ていた俺たちにしてみれば、当たり前すぎるカズの姿にクリスとまゆっち、新入りの2人は感心する。才能のあるこの2人の目に、努力を続けるカズはどんな風に映っているんだろうか。
「本当に凄いな……」
誰にも聞かせる事のない小さな声で呟くモモ。腕を組んで至近距離にいたせいで俺の耳にはその呟きが聞こえてしまった。
複雑な思いの混ざり合った言葉だな。モモはモモで、カズのあの姿を見る度に決断しなければならない辛さに苛まれているんだろう。
その事に関しては部外者である俺は口を出す事は出来ない。せめて気付かないでいてやる方が優しさだろう。
「いつかモモ先輩と肩を並べたりして」
「あのワン子が? ハハ、そりゃ無理ってもんだろ」
「でも面白そうだな〜。姉妹対決か……結構美味しい賭けになりそうだな」
お気楽なタクとガクとキャップ。3人は武道の世界の事を余り知らないから、カズの歩む道の厳しさもそれに決断を下すモモの辛さも分からないんだろう。でもそれは責める事じゃない。
その道を進むと決めたのはカズで、それに決断を下す役を引き受けたのはモモだ。武道をしているメンバーと、空気を読むのが上手いヤマは、何となしにそれを理解しているのか、キャップたちのような話に加わる事はなかった。
と、先に行ったはずのカズが橋の手前で止まっている。何事かと思ったがどうやらモモの挑戦者がいたらしい。常人より強い気配があった。
「モモ先輩。どうやらいつもの挑戦者みたいだよ」
「はははっ、これはいいタイミングだ。ちょっと鬱憤晴らしに行ってくる」
ヒロの言葉に嬉しそうな声を上げてモモが小走りに駆けて行く。それに手を振って見送りながら、まあ勝負は一瞬だろうなと考える。
案の定、なにやら勇者の証とか、自分より強い奴に会った事がない云々と言っていた相手は、モモの繰り出した蹴りで発生した竜巻に巻き込まれ一瞬で倒れ伏した。
あー、どうやら鬱憤は晴れなかったようだ。どことなく不満そうな雰囲気が漂っている。帰ってから息抜きをさせないと駄目だなあれは。
携帯で川神院に連絡を取りながら、俺は放課後の予定を考えていた。
side out
side 黛由紀江
今はお昼休みの時間です。
いつもならタカさんと机を並べてお弁当を食べるのですが、昼休みなってすぐに教室に来られた凛奈さんに引きずられるように連れて行かれました。従って今日は私1人でお昼を取っています。
それはいいのですが――
「ま、松風。何故かいつもよりも注目されているような気がするのですが……」
「おう、今まゆっちはお立ち台に立ってヒーローインタビューされるプロスポーツ選手なみに目立ってるぜ」
や、やっぱりそうですよね? 私何かしたんでしょうか? お昼休みは常に注目されていましたけど今日ほど視線を集めた事は今までなかったはずですよね?
はっ!? もしや知らないうちにクラスメイトのみなさんを不快にさせるような事しでかしてしまったのではないでしょうか!?
どうしましょうどうしましょう松風いったいどうすればいいんでしょうか今日に限ってタカさんがいない事の時に私はいったい何をしてしまったというんでしょうかああ見られています特に女子のみなさんの視線が視線が視線が怖いものがまじっていますよ何かヒソヒソ話されていますよきっと私の事を話しているに違いありませんごめんなさい謝りますからどうすればいいんでしょうかぁ!?
(落ち着けまゆっち! タカっちがいない時にテンパったら取り返しつかねーぞ!)
はっ!? そ、そうですね。今日はいつもフォローして下さるタカさんがいらっしゃらないのでした。お、落ち着かなければいけませんよね。
それでも顔を上げる勇気はありません。視線が物凄く私に向けられています。でも本当にどうして今日に限ってこんなに注目されているんでしょうか。やっぱりタカさんがいらっしゃらないからなのでしょうか……
「そういやあ、入学してからタカっちとお昼一緒じゃないの今日が初めてじゃね?」
「確かに言われてみればそうですね。学園にいる時はいつも一緒に昼食を取っていましたね」
「クラスメイトにしてみりゃあ、それが珍しいからまゆっちを見てるんじゃねぇかとオイラは思うんだよ」
そうなんでしょうか? それとは違った気配を感じなくもないんですけどね。ただ地元の時とは違う遠慮がちな視線じゃないのはいいのですが……この視線の意味もよく分からないですけど余りいいものじゃないですよね、きっと。
だってヒソヒソ話をされながら見られるのは余りいい気分じゃありません。
(でもよーまゆっち。ここらで金曜集会の時、ジン兄が言っていたように勇気を出して友達作ってみようぜ)
それはいい考えですね松風。タカさんも力を貸しくれると仰っていましたが、1度は自分自身だけの力でやってみないといけないですよね。
(それじゃあ差し当たって隣の席の少女に声かけようじゃーか)
い、いきなり高ランクの任務ですよ松風! NA○UTO的に言えばSランク任務です! 下忍以下の私には到底完遂できない任務ですよ!?
(いや! そんな事はねー! まゆっちのスペックはオイラが1番よく知っている! その気になればSランク任務なんて朝飯前だぜ! 行けー! 行くんだまゆっち! お前の力を見せてやれー!)
松風の心の声援を受け、私なけなしの勇気を振り絞ります。そうです。ジン先輩も仰っていたではありませんか。まず何より勇気を出せと。
私の周囲の現状を鑑みるに、恐らく待っていては友達は出来ません。ならばどうすればいいか。答えは1つしかありません。自分から友達を作りに行くしかないんです。
松風! タカさん! 見守っていて下さい! 黛由紀江! 行きます!
(おお! 行けまゆっち! オイラは隣で、タカっちは空から見守ってるぜ!)
それじゃあタカさん亡くなられた方みたいじゃないですか!? っと、今はそんな大ボケをかましている暇はありません!
さあもう1度! 黛由紀江! 行きます!
「あ、あのぉ~……」
「――なんであの場面で打たれるかな? キャッチャーはいったいどんなリードをしてんのよ……せっかく最終回まで勝ってたのに最後の最後で逆転サヨナラってどういう意味? しかもサヨナラ逆転満塁ホームランよ? しかも今年ドラフトで入ったばっかの高卒ルーキーによ? しかも代打のプロ初打席によ? なに物凄い自信つけさせるような事してんの!」
こ、怖い! 怖いですよ松風! 何やら物凄い怨念めいた雰囲気があとからあとから、これでもかと言うぐらい溢れ出ていますよ!
「なんかヤベー奴に目を付けっちまったんじゃね?」
「で、ですが、あんな可愛らしい外見をなさっているのに……」
「人は見掛けによらねーって事だな。また1つ大きくなったぜまゆっち」
そうですね……って綺麗に纏めてどうするんですか!? ああ! いったい私はどうすればいいのでしょうか!? タカさん! 早く戻ってきて下さい! お願いします!
「黛さんがまたストラップと会話してるよ」
「顔もめちゃくちゃ怖いし」
「なんか落ち込み始めてるし!?」
「「「総じてなんか怖い! 早く戻ってきて篁君!」」」
そんな内容のヒソヒソ話がクラスのいたるところで起きているのに、私は気付くどころかそんな余裕すらありませんでした。
side out
side 川神一子
足元を狙っての払い斬り。1回転して横薙ぎ。切り返して逆袈裟の斬り上げ。手首を返しての振り下ろし。勢いと共に腕を引き力を解き放つように連続の突き。
アタシとしてはかなりの速さで攻撃したのに、ジン兄は余裕すぎるぐらい余裕でかわし、最後の突きは刃を指2本で挟んで止められた。
薙刀を引いて間合いを空けようと思ったのにビクともしない。
え? ちょ! なにコレ?
かなり全力で引っ張っているのに、涼しげな顔でたった2本の指でアタシの全力と渡り合うジン兄。やっぱりお姉様と同じで凄いわ。
今日の夕方はお姉様が100人組手を行うから道場で修練は出来なかった。どこでやろうかなと考えていたら、ジン兄に誘われて手合わせをする事になったの。
場所を多馬川の河原に決めて、そこに向かう途中で寮に帰るところだった大和とばったり遭遇。ジン兄が『ついでに見ていけ』って言って帰りたがってた大和もムリヤリ引っ張ってきた。
さすがの大和もジン兄にはかなわないみたいね。っていうか、アタシたちの中でジン兄の上に立てる人っているのかしら?
前に京が言ってたけど、アタシたちのヒエなんとかってものの頂点に立ってるのがジン兄だから、誰も逆らうこと出来ないらしいわ。
よく分かんないけど、アタシたち風間ファミリーの中でジン兄が1番偉いって事よね? うん、それなら分かるわ。
それで大和が見学している中、アタシとジン兄の手合わせが始まったってわけ。
「軽い。自分の持ち味が速さだと分かってるのはいいが、手先だけの攻撃になってるぞ。フェイントでない限り、1撃で倒すつもりで攻撃しろ」
厳しいお言葉をもらう。でも速さを生かそうと思うと余り力入れられないのよね。1撃で決めようと思うとどうしても溜めを作らないといけない。でもそれって速さとは真逆の事よね。
「それは分かるんだけど……えっと、力を込めようとなると、どうしても溜めを作んなきゃいけないでしょ? そうするとせっかくのスピードが……」
思ったままの事を言葉にするとジン兄は少しの間考え込んだ。そして見学していた大和を呼ぶとアタシの前に立たせた。
「えっと……俺に何をさせようってんだ、兄弟?」
いきなりの展開に困ってる大和。アタシの前に立った事でもしかして手合わせさせられると思ってるのかしら。さすがにそれはないわよ。大和には悪いけど、手合わせして為になる事はないわよね。
でもジン兄は大和の疑問に答える来なくアタシたちに指示を出して来る。
「カズ、左腕を上げて肘を伸ばして掌をヤマに向けろ。ヤマは右腕をカズのように上げろ。ただし握り拳だ。で、その拳をカズの掌につけろ」
訳が分からないまま言われた通りにする。お互い腕を突き出した状態でどうしていいか分からないアタシたちはジン兄の方に視線を向ける。
「ヤマ、その状態のまま押してカズを動かしてみろ」
「いや無理だから」
ジン兄の言葉に大和がすぐにツッコミを入れる。うん、悪いけどアタシも大和に押されたぐらいでグラつくような鍛え方はしてないわ。いったいジン兄はなにをやらせたいのかしら。
それでも言われた通りにアタシを押しのけようとくっつけた拳に力を入れて押してるけど、肘が伸び切った状態じゃあろくに力なんて入んないわよ。
案の定、全く動かなかったアタシに大和が溜息を吐く。それを見て小さな笑いを零していたジン兄が大和に何やら耳打ちした。それを聞いて怪しそうな顔をしている大和。
なにを言われたんだろ。そんな事を思っていると大和が呼吸を整えるように小さく息を吐く。何かやるんだ、そう思った瞬間、アタシは後ろに押されて尻もちを着いていた。
え? 何でアタシ押されたの?
「分かったか?」
「全然分かんないわよ〜」
差し出してくれたジン兄の手を掴んで立ち上がる。分かったかなんて言われても全く分かんない。何がどうなったのよいったい。現に押した大和も呆然としている。
大和が力で押すために溜めを作った風には見えなかったし、それ以前にさっき言ったように肘が伸び切った状態じゃ大した力も出ない。なのにさっきかなりの力で押された。
「力ってのは溜めを作らなくても伝える事が出来るんだ。足の踏み込みと身体を捻じる事によって生まれる回転エネルギーを使えば、予備動作なしでもそれなりの力を出せる。さっきヤマには右足に力を入れると同時に腕を捻じれって伝えたんだ」
「そうなんだ。それだけであんなにも力が出るもんなんだね」
「まあな。それにお前の武器は薙刀だろ? 基本の攻撃は薙ぎ払いや斬り下ろしだ。身体全身を使っての攻撃が多いから、知っておいて損はないはずだ」
そうれもそうね。今まで
ちょっと技術的なモノが必要かもしれないけど、努力だけは人には負けない自信があるわ。
「しっかし、捻じりの力って凄いんだな。俺がワン子を押し倒す事が出来るなんて」
「ボクシングにもコークスクリューってパンチがあるだろ? 力の弱い者がそれを補うためのれっきとした武道の技術なんだよ」
感心してる大和にジン兄が説明をする。確かに武道に技術だけどあんまり考えた事なかったな……じーちゃんかルー師範代に聞けば教えてくれるかな。それともジン兄に聞いた方がいいのかな……あ、でもジン兄は川神流じゃないからダメか。
「しかし押し倒すね……もう少し言葉の使い方があるだろヤマ」
「そこで上げ足取るなよ!」
何やら言い争ってるけどジン兄に聞いてもいいのかな? よし! ダメもとで聞いてみよう! ダメだったらダメで後でルー師範代に聞けばいいもんね!
「カズ、基本は教えるから準備しろ。応用は後でルー師範代に聞けよ」
意気込んでいたら先にジン兄に声を掛けられちゃった。でも教えてくれるっていうんなら大歓迎だわ!
「うん!」
強くなれるならなんだってやるわよ! 今のアタシに立ち止まるなんて言葉はないんだから!
目指すは川神院師範代! その目標までノンストップなんだから!
あとがき~!
「第89話終了。あとがき座談会、司会の春夏秋冬 廻です。今回のお相手は――」
「川神百代だ」
「はいよろしくね。さて今回のお話ですが、いろいろなキャラのエピソードが進み始めました」
「いろいろありすぎて何が何だか分からんな」
「そりゃ君が頭悪いからだろ」
「いい度胸だなお前。地獄見るか?」
「俺をノしたら座談会終わるからな。さて話の方だけど、とりあえず原作の一子ルート、京ルート、由紀江ルートを徐々に始めたって感じだな」
「一気にやる気なのか?」
「そのつもり。とりあえずは大和の一子ルートを中軸として、京ルート、由紀江ルートを織り交ぜていく。その間に君たちのイチャつきエピソードも織り交ぜようかと」
「どんどんやれ! 私は大歓迎だ!」
「はいはい。分かりましたよ」
「ところで、大和はワン子、タカはまゆまゆだけど、京のルートは誰がやるんだ?」
「神がやる。京ルートは京の心の救済を目的で織り交ぜるから、外の世界を気付かせるのが神の役目にした」
「寝取りはないよな?」
「ない。絶対にない。安心しろ。それから神は全てのルートに少しずつ関係していきます。主人公ですから」
「最近は主人公らしくないけどな」
「すみません。では今回はこれにて次投稿もよろしくお願いします」