真剣に私と貴方で恋をしよう!!   作:春夏秋冬 廻

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第78話投稿。


第78話 箱根旅行、プチタイマン川神戦役

先にクジを引く権利は大和が取得した。

 

取得というよりはクリスが献上したようなものだが、とにかく大和は早く終わらせるためには1つでも多く自分が有利な勝負を引かなければならない。

 

神のお陰で少しは体調が良くなったが、それは体内をめぐる気の流れを緩慢させて風邪の症状を鈍くするもので、動き続ければ体内の気は活性化して風邪の症状も悪化していくことになる。

 

早急に終わらせる事が大和のすべき最重要事項だった。

 

「さぁ、栄えある第1試合の種目を決めるクジを引けぃ弟!」

 

百代の言葉に従い、大和は翔一が差し出したクジ箱に手を入れた。

 

「あんッ! そ、そこはぁ」

 

突然京が艶っぽい声を出す。刹那の間も与えず神は一子の両耳を塞ぎ、卓也と緋鷺刀は飲んでいたお茶を吹き出し、岳人は興奮して鼻の下を伸ばしている。

間近でそれを聞いていた大和だが完全無視を決め込み箱の中を探る。

 

「今日の運気を試してみるか」

 

「な、中を掻き回すなんてぇ」

 

「誰かそいつの妄想行為(イマジネーションプレイ)を止めろ」

 

無視していた大和もさすがに我慢ならなかったらしく見学していた仲間に助けを求めた。こんな時、真っ先に動くのがみんなのお兄さん、暁神だ。

 

「ミヤ~、時と場所を考えような~?」

 

「はいやめます」

 

物凄い笑顔で言われた京は脊髄反射並の速度で返答した。さすがは風間ファミリーのヒエラルキーの頂点に君臨する男である。リーダーの翔一すら御する事の出来ない問題もこの男のひと言で終わる時もある。

 

「さぁて……俺はこの赤い紙を選ぶぜ!」

 

赤い紙のクジを箱の中から勢い良く取り出し、隣にいた百代へと手渡す。百代は手渡された4つ折りのクジを開いて中を確認すると、口端を吊り上げて笑みを浮かべた。

 

「弟よ。お前凄いクジ運してるな」

 

「どんなもんよ」

 

そんな百代の言葉に、大和は内心ガッツポーズをする。その言葉を信じるのなら内容は自分の得意分野のクイズ勝負などの頭脳系だろう。

だが大和のその希望は次の百代の言葉に儚くも消え去った。

 

「じゃーん! 金網Death Match!」

 

「ははは! 殺せよ!」

 

体力なんて使う事すら許されない体調だというのに、最も引いてはならない勝負を引き当ててしまい、笑うしかない大和だった。

 

「……よりによって肉弾戦系を引いてどうするのさ」

 

大和の状況を理解している男性陣を代表して卓也のツッコミが入った。だがそんな事言われなくても分かってはいるが、不運としか言いようのないこのクジ引きの結果に、反論する事が出来ない大和だった。

 

「ふふふ。これは面白いなぁ大和? ははは」

 

肉弾戦系の勝負は自分に有利だと分かっているクリスは既に殆ど勝利を確信している。自分がクジを引く事なく勝利を得る事が出来る状況にクリスも笑うしかない。

 

「特殊なルールとか何もないよね?」

 

「寝技ありだ。良かったな。試合にかこつけてあちらこちら触れるぞ」

 

「なっ!? ふ、不埒だぞ大和!」

 

「俺は何も言ってねーだろうが……う?」

 

ルールの確認をしたのに何故か冤罪被せられそうになる大和だったが、そんな性質の悪い冗談のせいもあるのか少しだけ熱が高くなったような気がしてならなかった。

少しだけ頭がボーっとするがそれを悟られないように努めて普段通りの声を出す。

 

「種目、まさかこんな競技ばっかりじゃないよね?」

 

「お前が最高に不利なのを初っ端に引いただけだ。自分でな」

 

「姑息な手段を使うから運に見放されるのだ」

 

体調が悪いのを最初から見抜いている百代は、意地を通して勝負をしようとする大和の意思を尊重して特に何も言わずに普段通りに接している。

一方のクリスは、大和の調子の悪さに全く気が付かず、説教めいた口調で言葉を掛けていた。

 

「金網デスマッチって言うけど……どうやって金網を作るの?」

 

そんな中、もっともな緋鷺刀の疑問が響く。

今いるのは何の変哲もない河原。金網どころかその金網を架ける支柱すらどこにもない。こんな状況でどうやって金網デスマッチをするというのか。

だがその疑問も解決できる人間がここにいる。

 

暁神だ。

 

神は緋鷺刀の疑問に答えることなく、大和とクリスを囲うように直径5メートルほどの円を地面に描くと、しゃがみ込み両手の親指と人差し指中指の3本で自分の描いた円の線に触れ、呼気を整え体内の気を解放した。

 

天嶺(てんりょう)雷燼宮(らいじんぐう)

 

   パチン

 

まるで静電気が発生した時のような破裂音がしたかと思うと、2人を囲っている線に淡い青光りが灯り青白い円が出来上がった。

あまりの状況に呆然とする中で、大和が少しだけ震えた声で神に問い掛けた。

 

「兄弟? 今……なにやった?」

 

その問い掛けに神は足元の小さな石を1つ手に取り立ち上がるとそれを掌で転がしながら答える。

 

「何をって、円状に描いた線に俺の気を充填させて一時的な闘気の結界のようなものを作っただけだ。時間が経つか、あるいは俺が触れれば解けるようになっている。でもって効果はこの通り――」

 

手に持っていた小さな石を円の内側に投げ込んだ瞬間、さっきと同じように静電気が発生した時の音が聞こえた。

 

それを見てまさかと思った大和は自分の足元に転がってきた石を拾う。その瞬間に指に静電気が奔ったのを感じてある種の確信を得た。そしてよく見てみると石の表面が少しだけ帯電している。

 

それから推測するにつまり――

 

「俺たちを囲む円柱状に静電気の壁があって、それが金網代わりってことか?」

 

「その通りだ弟よ! ギブアップか3秒間静電気に触れ続けたら負けとなる。安心しろ。ピリッと来る程度だから問題ない」

 

正しく答えを導いた大和を褒めるような口調で言うも百代だったが、大和は心の中で『手の込んだことするんじゃねーよ兄弟!』と思っていたが口には出さなかった。

 

あまりにも不可思議な現象を起こした神に対し、周りは誰も何も言えなかったが、同時に『この人なら何でもありだな』と思ったのだった。

 

「お前の気骨、見せてもらうぞ」

 

取り囲む状況にも動じることなく、既に戦闘態勢に入っているクリスに対して、肉弾戦系の勝負では端から勝ち目がないと分かっている大和はやる気すら沸いてこない。そんな対照的な2人を雰囲気を面白そうに見ていた百代が勝負開始の号を上げる。

 

「それじゃ第1試合。いざ尋常に、勝負!」

 

開始と共に駆け出そうとしていたクリスだったが、それを押し留めるように大和が手を突き出してきたため訝しげ思い足を止める。

たったそれだけの動作でクリスの突撃を防げた大和は、一気に勝負を決するために言葉を掛けた。

 

「クリス、俺は例え勝負でも女の子を素手で殴るような真似は出来ない」

 

だがクリスはその言葉が自分を侮辱しているように聞こえ、目元を厳しくして大和を睨んだ。

 

「それは自分を戦士として見ていない愚弄だぞ大和。これは誇りを掛けた勝負。遠慮は無用。来い」

 

「勝手な自己満足は覚悟の上だが、もう1度言う。俺は女の子をぶん殴るなんて出来ないのさ。だから次の勝負で頑張ることにするぜ……ギブ……アップ」

 

「死闘に幕! 第1試合勝者、クリスー!」

 

大和のギブアップ宣言に翔一が勝者の名乗りを上げる。だがそれでは納得できないのはクリス。当然のように不満の声を上げる。

 

「釈然としないぞ! 結局お前は逃げるのか!?」

 

「逃げるわけじゃない。他にいくらでも競いようがある。他で負けるつもりがないからこそ今ここは退いただけだ。納得していないなら次の俺の戦いぶりを見ろ」

 

クリスも大和の言い分を理解出来ないわけではない。不利な状況を何の準備もなしに対応するのは愚かな事。大和が肉弾戦系の勝負を不利と考えているのは百も承知だから、その中でももっとも不利な今回の勝負を避けただけの事。

 

戦術的撤退。次のための力の温存。軍でもよく行われる作戦だ。

 

大和は間違っていない。客観的に見ても賛同できるところは多い。だが何故か心が納得しないクリスだった。

 

「はい、解説の京さん。今の攻防の説明をして下さい」

 

「えー、第1試合の大和の狙いはこんな感じでしょう。『肉弾戦系では勝てっこない。なら余計なダメージを受ける前にギブアップすべき。だがただ参ったをするだけでは相手が納得しないのでそれらしい理由をこじつけよう』。といったところだね」

 

「なるほどねぇ。大和、あんたって人は」

 

そんな大和の心情を的確に見抜く京に呆れる卓也。幸いにもクリスの耳には入っていなかったらしく、余計な言い争いが起きる事はなかった。

 

「ええい、それでは次だ次!」

 

元々勝つつもりで、勝つ算段も大きく、間違いなく勝てたはずのクリスも、降って湧いた棚ボタのような勝ち方にいい気分ではなかった。

 

「ほらクジを引けクリ。面白いの当てろよ〜」

 

「では……これだ!」

 

クリスから手渡されたクジを開いた百代は少し意外そうな顔をした後、勝負をしている2人を見て面白そうな声で勝負内容を述べた。

 

「今回は少し大和有利かもしれんが面白い。歴史雑学。テーマは“武器”。出題者はタカとまゆまゆ」

 

突然の指名に驚く緋鷺刀と由紀江。急に注目を浴びたせいで由紀江は慌てて緋鷺刀の背中に隠れる。その行動に京と岳人がニヤけた笑みを浮かべるのを見て、緋鷺刀は小さく溜息を吐いた。

 

「面白そうなもの引いたな。それジン兄が考えた奴だぜ。勝負内容は聞いての通り。テーマである武器にちなんだ歴史の雑学問題をヒロとまゆっちに出してもらい。2人がそれを答える。簡単だろ?」

 

「ちょっと待て、出題者が2人という事は2問なるという事だろ? 正解数が同じだった場合どうやって勝敗を分ける?」

 

勝負内容を説明する翔一にクリスが勝敗についての問題点を挙げる。だがその疑問に答えたのは勝負の発案者である神だった。

 

「出題者の2人には複数解答ある問題を出してもらう。勝敗はより多くの答えを当てた方が勝ち。これなら文句ないだろ、クリス?」

 

矛盾のない回答にクリスは納得して頷く。

 

一方、突然の出題権を与えられた緋鷺刀と由紀江はどんな問題にするかを考えている。出題するのは複数解答のあるもの。雑学だから歴史的な出来事そのものでは拙い。しかも知識豊富の大和と日本かぶれのクリスの勝負になる問題となるとかなり限られてくる。

 

「どうするまゆ?」

 

「なくはないですけど……テーマが武器ですからかなり限られてしまうんじゃないでしょうか」

 

「例えば、新撰組隊長連中の使ってた刀とかどうだい? オラ近藤と土方と沖田しか知らねーけどよ」

 

無責任な発言の松風に緋鷺刀は苦笑をする。松風はある意味で由紀江の本音が出る。さっきの言葉からは、出題が難しいのか適当に出せばいいと思っているのかの判断は出来なかったが。

 

緋鷺刀は考える。

テーマが武器と決まっている以上は出題できるものは限られている。それに自分たちを出題者として名指しした事にもきっと何か意図があっての事。

 

そして気付く。この勝負に関しては大和有利だという事。

 

競技となるクジの殆どを百代と翔一が作ったというのなら、勢いとノリで作られた競技も多いはず。第1試合の金網デスマッチがいい例だ。

大和の風邪を予測していたわけではないが、落ち着いて頭を使う競技を神はあらかじめ入れていたのだった。

 

そして緋鷺刀と由紀江を出題者に選んだのにも意味があった。

クリスはある意味で日本マニア。場合によっては日本人ですら知らない知識を持っている。もし出題者が卓也や京だったらクリスは答えてしまうかもしれない。

 

だから神はテーマを武器に決めて、剣術家系の緋鷺刀と由紀江を出題者としたのだった。

 

「まゆ、オーソドックスに『五剣』と『三槍』でいこう」

 

緋鷺刀の意図をすべて読む事は出来なかったが、由紀江は言葉に頷く。恐らく『五剣』の方は大和もクリスも正解するだろうが、『三槍』の方は難しいと由紀江は思っている。

それ以前に由紀江はそれ以外の問題を作ることが出来そうになかった。

 

緋鷺刀は考える。この勝負、第1試合とは逆の構図。勝負開始前から自分不利なクジをクリスが引いた。今回の勝負は大和の勝利がほぼ確定されているのだった。

 

「タカにまゆまゆ、問題は出来たか?」

 

少しだけ打ち合わせをしていた2人は百代の言葉に頷き、視線を大和とクリスの方に向ける。いつの間に用意したのか既に解答用のスケッチブックとマジックを持っていた。

 

「よし! では問題だ!」

 

百代の掛け声に最初に由紀江が1歩前に出る。話し合いで先に問題を出す方も決めていた。由紀江も最初から分かっていた事だったため、混乱する事なく落ち着いて問題を述べる。

 

「えっと、1問目は数ある有名な日本刀の中で『天下五剣』と称される刀を全て答えてください」

 

「2問目は『天下三槍』と称される槍を全て答えてください」

 

由紀江が言い終わると同時に緋鷺刀も出題する。これは体調が芳しくない大和の事を思っての事で、解答正解数の多い方が勝者になるのなら、問題を纏めてしまえば時間が早くなると思ったからだった。

 

勝手な行動だったが、大和の風邪を知っている神や翔一も、体調が悪いのを見抜いている百代も何も言わなかった。大和もクリスもそういうルールなのだろうと思い疑問を持たなかった。

 

「問題は出た。内容からして正解数は8個だな。より多く答えた方が勝ちだからな。それじゃあシンキングタイムは5分だ」

 

神の言葉にスケッチブックに解答を書き始める大和とクリス。

大和は特に悩む事なく答えを書き込んでいく。雑学と分かった時点である程度の問題を予測していたのだ。出された問題もその予測内のものだから悩む事はなかった。

 

逆にクリスは手が止まった。日本が好きで、日本の歴史も自負できるほど勉強してきた。だから由紀江が出した問題の方は思い出せば書く事は出来たが、緋鷺刀の問題は難しかった。クリスは日本の歴史の中で有名な槍は1本しか知らなかったからだ。

 

「はいシンキングタイム終了~! 答えを見せろ」

 

百代の宣言に2人揃って答えを書いたスケッチブックを前に出す。

書かれている答えは大和が8個。クリスが6個。知らないものを書いても仕方ないと腹を括ったクリスは自信のある解答だけを書いた。

 

見比べてみるとクリスの書いた6個の答えは大和も書いている。それを見たクリスはこの勝負、自分の勝ちがなくなったと判断した。引き分けの可能性が残っているは確かだが、知識豊富の大和が取り零すとは思えなかったからだ。

 

「それじゃあタカにまゆまゆ。答えを頼むぞ」

 

「は、はい。『天下五剣』は童子切安綱(どうじぎりやすつな)鬼丸國綱(おにまるくにつな)三日月宗近(みかづきむねちか)大典太光世(おおでんたみつよ)数珠丸恒次(じゅずまるつねつぐ)の5本の事です」

 

「『天下三槍』は御手杵(おてぎね)日本号(にほんごう)蜻蛉切(とんぼきり)の3本だよ」

 

結果、クリスは書いた答え全部正解だったが大和は全解答8個全て正解。クリスの予想通り今回の勝負は大和の勝ちで決着がついた。

 

「第2試合、歴史雑学勝負は大和の勝ち!」

 

翔一の勝ち名乗りで第2試合が終了した。これで1勝1敗。互いに想定内の結果になっているが、大和としては体調の事もあり早く勝ちを積み重ねたかった。

 

「しっかし、大和はともかくクリスはよく知ってたな。俺様全く分かんねーぞ」

 

「凄いわよねクリ。日本人のアタシたちより日本に詳しいじゃないかしら?」

 

「ワン子、そこ褒めるトコロ違う」

 

「どっちかって言うと、クリスの知識はマニアだよね」

 

観客席では勝者の大和を褒めるよりも、クリスの凄さを感心していた。勝ったのに誰もなにも言ってくれない仲間に少し落ち込む大和だった。

 

「俺の勝ち。1勝1敗だな」

 

「……振り出しか」

 

余裕がありそうに言葉を口にする大和だったが、状況は刻一刻と自分不利へと変わっていく。何もしていないとボーっとなって意識が遠のいていきそうな感じを何とか繋ぎ止めている。

 

早く勝負を決しなければ。いずれその前に自分が倒れる。

 

そう感じながら、大和は第3試合の種目を引くべくクジ箱に手を伸ばした。




あとがき~!

「第78話終了。あとがき座談会、司会の春夏秋冬 廻です。今回のお相手は――」

「どうも、暁神です」

「さて、今回のお話ですが久し振りの一話通しての三人称」

「何か理由あってか?」

「クリス視点にしても大和視点にしても他人視点にしても今回はやりにくいと判断したから。大和はまともに思考が働かないし、前回でクリス視点やったけど意外と難しかったしね」

「それで全部三人称ね」

「そういうこと」

「ところで、勝負内容が原作と違うのはなんでだ? 結果は同じみたいだけど……」

「何と言うか……原作通りでもよかったんだけど、せっかくオリキャラがいるんだから君と緋鷺刀にも少しばかし勝負に混ざってもらおうと思ってね」

「ふぅん。ってことは次の勝負内容も変更するのか?」

「そのつもりだけど、アレだけは原作通りやろうと思う」

「ああ、アレはね」

「そう、アレは」

「俺たちだけで納得して大丈夫なのか?」

「原作知ってる人はたぶん分かると思うけど……知らない人はなんの事か分かんないよね」

「いいのか悪いのかはよくわからんがな……ところでヤマとクリスの勝負、あと何話続くんだ?」

「分かんない」

「オイ……」

「実際何話かははっきり言えない。たぶん2・3話だと思う。だから『Chapter5 箱根温泉激闘編?』はあと5・6話で終了かな?」

「本当だろうな?」

「たぶん……きっと……そうなればいいかな?」

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