真剣に私と貴方で恋をしよう!!   作:春夏秋冬 廻

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第46話投稿。


第46話 学園の日常、緋鷺刀の噂

川神市――――――

 

関東の南にある政令指定都市で人口全国9位。

 

市の北端には多馬川が流れ東京都との境となっており、東部には東京湾が広がってる。

江戸時代から栄えていた歴史ある街で、武家も多く馬も多かったか事から川に『多馬』の名前が付けられた。

 

古くから閑静な住宅街が多いが、ここ数十年で川神の駅前付近は東京との近さから一気に近代化が進み、若者の街と言われるようになっている。

駅周辺は昼夜を問わず人が多くなった。

 

駅から離れた多馬川沿いの低地は、のどかな田園風景が広がるが、東京湾に広がる埋立地は大規模な重工業地帯となっている。

1つの都市に近代、田園、工業と3つの地域性をもつ都市となっていた。

 

そして何より武術の総本山として有名な寺院、川神院が建立しているのもこの川神市である。

 

そのせいか、何かと土地柄的に武家の血を継ぐ人間が多い。

 

そして私立川神学園――――――

 

川神市の代表的な学校で、個性を重んじるための自由な校則とユニークな行事と授業が特徴的。

学力的なレベルはそれなりで生徒数は多い。

 

中間試験は存在せず期末のみで評価をし、土日は休み。そしてアルバイトOK。

そしてこの学校の最大の特徴が“決闘”といわれるシステム。

 

ある意味で生徒の自主性を尊重するこの校則は、生徒たちに大いに受け入れられ、この学校を目指す者もかなりいる。

 

川神市と川神学園。

 

それが風間ファミリーの過ごす日常の舞台だった。

 

 

 

          §  §  §

 

 

 

  side 篁緋鷺刀

 

お昼になり僕は隣の席のまゆと机を並べて昼食の準備をする。

 

楽しそうに持参のお弁当を取り出し机の上に並べているまゆと、取り巻く雰囲気に少しだけ辟易しながら水筒に入っている烏龍茶をコップに注ぐ僕。

そんな僕たちの一挙手一投足を窺うような視線がここ最近付いて回る。

 

僕たち2人が一緒にいる事に、何か戦々恐々と感じる事があるのだろう。

 

分からないでもないが晒される身にもなって欲しい。

まゆは恐らく刀を持っている事。人付き合いが苦手で僕以外の人と話すと表情が強張ってしまう事。そして松風に話し掛けている事。この3つが総じて『怖い人』と思われている。

 

そして僕はこの外見。入学式の日のあの騒動。そしてまゆと常に一緒にいるという事。これら3つとあの時に絡んできた女子3人が、僕とまゆが一緒にいる事に対し何やら変な噂をクラスに流しているようだ。

 

そんな双方の事情により、僕とまゆは早くもクラスで浮いてしまっていたのだった。

 

溜息を吐きたいのを堪えてお弁当を取り出し箸を付ける。

 

「タカさんは毎日お弁当を持ってきていますけど、お母様が毎朝作ってくれるんですか?」

 

視線を僕のお弁当に向けてまゆが問い掛けて来た。

この雰囲気の中、救いなのがまゆが自分に向けられている視線に気付いていないという事。たぶん僕と会えた事で少しだけ周りを見る事が出来なくなってるんだろう。

 

気付く前に何とかしなきゃいけないかな。

 

そんな事を考えながら僕はまゆの質問に答える。

 

「いや、作ってるのは僕。凛奈さんは朝は低血圧で起きられないから、基本朝の家事は僕が担当する事になってる」

 

あの人は朝は起きられないくせに徹夜は平気でこなす。

最長4日も寝ないで原稿を書き続けた事がある。それなのに平然としていられるくせに、1度寝ると絶対と言っていいほど朝は起きられない。

 

僕を引き取ってすぐの頃は何度学校に遅刻しかけた事か……そういえば凛奈さんはこの川神学園の卒業生だっけ。

 

「凛奈さん? タカさんはお母様を名前で呼んでるんですか?」

 

首を傾げながら聞いてくるまゆに、そういえば僕の家族の事情を話していなかったのに気が付いた。

ちょうど話題に上がったのだから今ここで話しておこう。

 

「凛奈さんは僕の叔母さん。父さんの妹なんだけど『叔母さん』って言うと怒られるから名前で呼んでいるんだ」

 

「そういえばあの時も『叔母さんに連れられて』って言ってましたね。ご両親とその方と一緒に暮らしているんですか?」

 

「ううん。両親はもう既に亡くなっている。母親は生まれた時、父親も5歳の時に。両方とも病気でね」

 

何でもない風に応えた僕の言葉にまゆは目を見開いて固まった。

数秒で硬直は解けたものの、今まで合わせていた視線を忙しなく動かしながら小さく口を動かしている。

 

恐らく僕になんて言葉を掛けていいか迷っているんだろう。

僕自身、本当に気にしてないから何でもない風に言ったんだけど、逆に余計な気を使わせてしまったようだ。

 

「まゆが気にする事なんてないよ。もう10年以上も前の事だから僕の中ではとっくに整理がついてる」

 

僕の言葉にまゆは持っていた箸を弁当箱の上に置くと、姿勢を正し伸ばし重ねた両手を膝の上に置きゆっくりと少しだけ体を前に傾け謝意を表してきた。

 

「知らなかったとはいえ、気分を害するような事を言ってしまい、申し訳ありませんでした」

 

思いもよらない綺麗なお辞儀に一瞬だけ見惚れてしまった。

すぐに我に返り僕は手を振ってまゆに声を掛ける。

 

「だから気にしないでって言ったでしょ。僕の中ではもう整理はついてるし、凛奈さんもいい人だから不幸なんて思った事はないよ」

 

顔を上げ安堵するように頷いたまゆ。

安堵したのはむしろ僕の方だった。まさかあんなにはっきりと、しかも綺麗な謝意を貰う事になるとは思ってもみなかった。

いきなりまゆが頭を下げたから、僕たちを窺っていたクラスメイトも何事なのかとより一層、僕たちに気配を送っている。

 

そんな雰囲気を振り払うように僕は努めて明るく振る舞う。

 

「そういう事で僕は今、叔母さんの家に居候の身なんだ。実家は鹿児島だけど、僕自身が凛奈さんについて来たんだ」

 

連れられて来た事は伏せておく。下手に篁の家の事を話して心配させたくはなかった。

 

「まゆは今寮暮らしだからもちろんお弁当は手作りだよね?」

 

「はい、幼いころから家事は教え込まれていましたから、これでも料理は得意なんです」

 

僕の問いかけに可愛らしく握り拳を作って答えるまゆ。

3年前は気付かなかったけど、こう何でもない仕草が本当に女の子らしくて可愛く感じてしまう。

 

何なんだろうこの気持ち。自分でもよく分からない。でもいやな感じは全然しなかった。

 

「まゆっちの料理は本当にスゲーんだぜ。タカっちも1回食ってみろよ」

 

今まで黙りこんでいた松風が急に喋り出した。

タイミングが唐突だねホント。でもそのお陰でしんみりとなりかけていた雰囲気も、僕たちを窺うクラスメイトの気配もいつも通りのものに戻った。

 

「じゃあ今度、作ってきたお弁当を交換しようか?」

 

「えぅ? いえいえいえい! そんな恐れ多いこと出来ませんよ!」

 

いきなりの提案にいつも通りうろたえる。

そんなまゆを面白そうに眺めながら、僕のお昼は過ぎて行く。

 

そんな時テレビから流れて来たニュースに、僕は思わず飲んでいた烏龍茶を吹き出しそうになったのだった。

 

  side out

 

 

  side 直江大和

 

昼はニュースを見るならテレビを付ける事を許されている。

なんとなしに流れているニュースを眺めながら、クマちゃんに買ってきてもらったパンをかじる。

 

「なんか面白いニュースやってないかしら」

 

俺の斜め前の席でワン子が京と面向かいながら2杯目の牛乳を飲んでいる時だった。

 

埼玉で起きた無銭飲食の犯人を男子学生が取り押さえたというニュースが流れて来た。特に気にするニュースでもなくさらりと聞き流そうとした時、あろう事か聞き覚えのある名前が聞こえて来た。

 

『男を取り押さえたお手柄の男子学生は、神奈川県川神市在住の風間翔一さんで――』

 

   ぶはっ

 

ワン子が吹き出した牛乳を京が華麗にかわしていた。

騒然となるクラスに小笠原さんの声が響く。

 

「ちょっと! テレビに映ったの風間君!?」

 

「他にいないよね」

 

モロの呟きに頷く。

 

以前新聞に載ったのに今度はテレビか。話題に事欠かない男だなホント。

騒ぎだすクラスメイト(主に女子)を眺めながら、キャップの行動がもたらす影響というか被害というか、そういった物を考えると頭が痛くなる。

 

どうか警察のみなさんにお手数をおかけしていませんように……

 

「ダメだ繋がらない。やっぱりキャップ本人で間違いないよ」

 

「何をやってるんだ……うちのリーダーは……そのうち帰ってくるだろ」

 

本当に自由すぎる男だよ、俺たちのキャップ風間翔一は。

 

 

午後の授業も滞りなく終わり、下校時刻になった。

 

特にやる事のない俺とガクトとモロは、1時間ほど各々帰宅部としての自由行動を取りそののち校門前に集合した。

ちなみにワン子はすぐに修行のため川神院に帰り、京は今日は所属する弓道部に顔を出すと言っていた。

姉さんは基本用事がない限り帰りが一緒になる事は殆どない。

 

借りていた本を返し人脈を広げるための下準備をいろいろとやって俺は、集合場所の校門前に行く。すると既にガクトもモロも来ており、今日はヒロも待っていた。

 

「今日はもう帰るのかヒロ?」

 

ヒロは名目上ではあるが剣道部に入っている。

鉄心さんに頼まれて仕方なくといった感じだったが、ヒロの剣術は剣道とは全く違うもので余り剣道をやる事に意味はないとのこと。

そのため火曜と木曜の週2回と後は気が向いた時に顔を出せばいいとの条件で入部したらしい。

 

「顧問の先生に頼まれてた事はやったからね。この後川神院に顔を出すからみんなと一緒に帰るよ」

 

そう言って歩きだしたヒロと一緒に校門を出て帰宅の路につく。

ヒロは3年前ぐらいから時々ではあるが、川神院の修練に参加している。そのためか最近かなり力がついてきたらしく、武力でいえば現風間ファミリーでは姉さんに次ぐ強さを持っている。

全くそんな風に見えないのがヒロの凄いところでありおかしいところあった。

 

「しっかし男4人で帰宅っつうのも色気ねーな」

 

「ガクトは女の子の事ばっかだね」

 

「女みたいな顔した奴はいるけどな」

 

からかう感じでガクトはヒロに向かって言葉を掛ける。

それを聞いたヒロは満面の笑みを浮かべて逆にガクトに詰め寄った。

 

「なに? 岳人君。女顔の男で良かったら付き合ってあげようか? その代わり3日3晩地獄の痛みを感じるようにしてあげるからね?」

 

笑顔で恐ろしい事を言うヒロはガクトは震えながら物凄い勢いで首を振る。

いい加減、女顔ネタでヒロをイジルのはやめろと何度も言っているのに全く学習能力のない男である。

特に最近はその女顔が顕著になってきており、私服の場合だとまず間違いなく女とな違われナンパされると嘆いていたばかりだ。

 

だがそれを否定できない俺たち。

今こうやって並んで歩いていても、昔から知っている俺たちですら遠目に見たら男子の制服を着ている女子に見えるだろう。

 

ヒロ本人は深刻に思っているようだが凛奈さんが言うには、

 

『あと5・6年、20歳を過ぎる頃には今度はいい男になってるさ。だから気にするな』

 

らしく、ヒロはその言葉を信じて今を生きているのである。

頑張れヒロ。

 

「彼女欲しいってよく言ってるけど、岳人君はどんな女の子が好みなの?」

 

変態橋を通り過ぎ朝と同じ多馬川沿いを歩いていると、ヒロが珍しくガクトに女子の話を切り出した。

いきなりのヒロの質問に多少は驚いていたガクトだったが、腕を組み何かに納得しながら答えた。

 

「やっぱ胸だよな。ナイスガイな俺様に釣り合うような巨乳の美人だ」

 

「性格無視して外見だけ? それって女の人に失礼じゃない?」

 

「性格なんて俺様にかかれば誰でも従順にしてやるよ」

 

その自信は言ったどこから来るんだろうかこの筋肉バカは。

俺と同じ事を思ったのだろう、モロもヒロも明らかにガクトの意見に引いていた。ヒロなんかは引くというより蔑むような視線だったが、いつも通り空気の読めないガクトはヒロの視線に気付く事はない。

 

「そういえば寮に1年生の女子が入ったって言ってたけどその子はどうなの?」

 

「1年なんざハナから眼中にない。同年か年上だ」

 

探るように聞いたヒロだったが、ガクトの言葉に何故か安堵したような表情を見せていた。

その表情の意味が分からず、問い掛けようかと思ったら、俺より先にモロがヒロに言葉を掛けた。

 

「そういえば噂になってるんだけど、もう彼女がいるんだって? タカ?」

 

「ぬあにぃぃぃ!」

 

何故か真っ先に反応したのはガクト。

聞かれた本人であるヒロは間抜けにも口を開けたままモロを見ている。恐らく聞かれた事の意味を理解していないのだろう。

察しのいいヒロにしては珍しい反応だった。

 

「オイコラ、タカ! なに俺様を差し置いて彼女なんか作ってんだよぉ!?」

 

呆然としたままのヒロに掴み掛ろうとしたガクトだったが、無意識のままに反応したヒロに数メートル先に投げ飛ばされた。

そのお陰で我に返ったヒロだったが、自分が投げ飛ばしたガクトを気に掛ける素振りすら見せずに、モロに食って掛かった。

 

「ちょ、ちょっと待ってよ卓也君! なにその噂!? 何でそんな噂が流れているの!? 全然意味分かんないんだけど!?」

 

声を荒げ慌てるヒロ。ここまで取り乱すのは本当に珍しい。

そんな珍しいヒロの勢いに押されたモロは顔を引きつらせながらも噂を教える。

 

「いや、確証がある話じゃないから噂なんだろうと思うけど、タカがクラスの特定の女子と仲良くしてるってよく1年生が話してるから、彼女じゃないかなって思ったんだけど……違うの?」

 

モロの言葉に愕然と肩を落とすヒロ。

 

「僕って、噂になるほど目立つの?」

 

そんな外見をしていて自覚がないのか。

2年生や3年生でもかなりの噂が立っているっていうのに。

 

「物凄い話題の新入生だよお前は。その外見から本当は女で家の事情で性別偽って男子として過ごしてるんじゃないかって話が最有力。次に性同一障害だから男の制服を着ているんじゃないかって話。3番目が趣味で男の格好をしているって話」

 

2年・3年の間で広まっている噂を有力な順から教えてやると、ヒロはヤバイ感じに上半身をフラフラさせる。

まさに魂が抜けて立っているのがやっとといった感じだ。

 

「なんで……なんで……全ての噂が女の子前提なんだよ……」

 

ブツブツ小さな声で呟くヒロを見て俺とモロは声をひそめて話し合う。

 

「ねえ大和、今のタカにあの噂はまずいんじゃない? 下手したら数日間使い物にならなくなるよね絶対?」

 

「その可能性は大いにあるな。でも早めに知っておいた方がダメージは少ないぞ」

 

「止めを刺そうっていうの?」

 

そんな風にヒソヒソと話し合っていたため、飛ばされたガクトが起き上がりこっちに来ているのに気付かなかった。気付いていたらこの後に起こる惨劇を止める事が出来たかもしれなかった。

 

だが、今の俺たちにそれを止める事は出来なかったのだった。

 

「いってぇな……オイ、タカ! テメー何しやがる! ちったあ手加減して投げろよ! お前がレズだって噂、誇張して広めてやるぞ!」

 

「「あ」」

 

ガクトの言葉にその場が凍り付く。

俺たち以外誰もいなかったのが唯一の救いだっただろう。

 

そう、ヒロにまつわるもう1つの噂。

モロが教えた噂の事なのだが、モロはヒロが男だという事をちゃんと分かっているから『彼女』と勘違いしたが、ヒロを女だと思っている噂を広めている人にとって、特定の女子と仲良くしているという噂は、結果としてガクトがさっき言った噂となって広まっていた。

 

俺とモロはすぐに我に返りヒロの方を見る。

さっきまで上半身を揺らし小さく呟いていたヒロだったが、今は俯き静かに佇んでいる。だが纏う雰囲気はさっきとは別の意味でヤバくなっていた。

 

ゆっくりと顔を上げガクトの方を向くヒロ。その顔には完全に表情が消えていた。

 

あの顔は本当にヤバイ。

過去俺たちはあの顔を2回見た。

その2回とも目を覆いたくなるような惨劇が起きた。

しかもその2回とも被害者は今回と同じガクトだった。

 

本当に学習能力のない男だ。

 

表情の消えたヒロの顔を見て、自分の失言の拙さに気付いたのだろう、まるで助けを求めるかのようにガクトは俺たちを見る。

それに対する俺たちの答えは最初から決まっている。

 

俺とモロは万感の思いを込めて首を横に振った。

 

その直後、多馬川沿いにガクトの断末魔が響き渡ったのだった。

 

教訓。篁緋鷺刀に度が過ぎる女扱いでからかうな地獄を見るぞ。




あとがき~!

「第46話終了。あとがき座談会、司会の春夏秋冬 廻です。今回のお相手は――」

「直江大和です」

「原作突入したことで原作主人公です。さて今回のお話ですが……」

「しかし、2話使って1日しか進まないのかよ」

「まあ、前回と今回は原作開始1日目をやろうと思ってたからね……しかし思いもよらない弊害が」

「なんだよ?」

「いや原作に沿った物語の進行だからある程度原作でのシーンを使うわけなんだけど」

「会話文ばかりで描写文の挿入が難しい。描写文を増やすと会話文を削らないければならない」

「そうなんだよ! 原作を崩さないためにやるとどうしても描写文が難しくなるし文字数が増える。だから会話文を削ろうとすると厳選しなければらない。さらにそこにオリジナルシーンを追加しなければならないで大変なんだよ!」

「ある程度見通しを立ててから書けばいいだろ」

「見通して立ててんだけどね……これでも」

「もう40話も越えてるのにまだその程度のレベルなのか」

「うるさいよ。まあそういう事なので、原作にあるシーンもいくつか削っていくことになりますでご了承ください。原作知らないで読んで下さっている方には本当に申し訳ありません」

「それより今回の話で聞きたい事なんだけど、ヒロに対する噂が不憫すぎるぞ」

「それはあれだ、緋鷺刀の外見を強調させようという魂胆なんだよ。少しでも緋鷺刀を目立たせようという作者の親心だ」

「ヒロにしてみれば余計なお世話だろ……」

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