真剣に私と貴方で恋をしよう!!   作:春夏秋冬 廻

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第42話投稿。

ようやくここまで来ました。


第42話 彷徨いの夜明け、そして始まる物語へ

――2008年 8月31日 日曜日 PM10:30――

 

  side 暁神

 

結論から言うと、やっぱりすぐに帰国は無理なようだ。

 

諸所の手続きや健康診断、事情聴取などで最短でも3ヶ月。

今回の俺の場合だと下手すりゃ最長で7・8ヶ月は掛るらしい。

 

まあ、事情が事情だし今までいた場所も公に出来ないとの事だし、仕方ないと言えば仕方ないのかもしれない。

 

あの後、記憶が戻り俺は彼に連れられてすぐに日本大使館に向かった。

到着した時は夜遅くだったが大使館はかつてないほどの喧騒に包まれたらしかった。

 

『君は2年前の爆弾テロを未然に防ぎ燃え盛る建物の中からその身を呈して子供を助けた。そしてその結果で行方不明。ある意味で君はこの国でも日本でも一種の英雄扱いだったんだ。そんな君がいきなりこの国の特殊部隊の隊長と一緒に来たんだ。驚くなと言う方が無理だよ』

 

そう言ったのは大使館に勤める外交官の1人だった。

 

英雄ね……なんかむず痒い気がしてならない。そんなこと言われたいから取った行動じゃない。子供を助けたのだってただ助けたかったからだ。

 

その思いを言葉にして伝えたら、その人は笑ってこう言った。

 

『そんな考えで行動できるからこそ君は英雄なんだよ』

 

何を言っても無駄なんだと悟った。

 

大使館の職員たちは、俺が見つかった事をメディアを通じて大々的に発表しようと言ったが、それは全力でやめてもらった。

さっきも言ったようにこんな風にして欲しくてやった事じゃないし、何より目立ちたくなかった。

 

何度も説得して何とか納得してもらい、とりあえず身近な人に連絡する許可だけを貰うと、俺は実に2年ぶりに川神院に電話をした。ダイヤルを押す指が微かに震えていたのは俺だけの内緒だ。

 

今日の日付と今の時間を考えると、日本では9月1日の昼前後ぐらいの時間帯だろう。

2学期の始業式の日だから鉄心さんは川神院にいないかもしれない。

そういえばモモは川神学園に進学するって言っていたけど、ヤマたちはどうしたんだろう。たぶんみんな川神学園に進学した可能性は高い、というか間違いなく川神学園に進学しただろう。

 

受話器からのコール音を聞きながら、今のみんながどんな高校生活を送っているかを想像する。騒がしく、でも楽しいのは間違いないだろう。

そんな事を考えていたら、コール音が途切れ受話器の向こうから懐かしい声を聞いた。

 

『もしもし? 川神院ですが?』

 

「っ!」

 

聞き覚えのあるその声に、一瞬だけ息が詰まった。

 

だがそれも数秒。込み上げてくる嬉しさと溢れ出ようする涙を堪え、俺は声を出した。

 

  side out

 

 

 

          §  §  §

 

 

 

――2008年 9月1日 月曜日 AM11:30――

 

  side audience

 

学園の始業式も終り少しだけ暇になった学園長の川神鉄心は、少し早いが昼食のために川神院に戻っていた。

 

玄関をくぐり静かな廊下を歩きながら考える事は神の事。

行方不明になって既に2年が経過していた。事件を知ってからすぐにアメリカに渡り情報収集して分かった事は、殆どニュースで流れる事件の概要と同じものだけだった。

1番知りたかった神の行方は全く知る事は出来なかった。

 

生きている。

 

そんな事は鉄心も疑っていない。

でもあの神が2年も経つというのに全く連絡もしないという事実に、何かの事件に巻き込まれたのか、または連絡も出来ないような状況なのではないかと考える時もある。

 

『案外、記憶を失っているのかもしれませんネ』

 

ルーが冗談交じりで言った言葉を思い出し、鉄心は小さく笑みを零した。あながちその冗談は冗談じゃないのかもしれない。

 

そんな事を考えていたら、廊下の先にある電話が鳴っているのが聞こえた。

辺りに誰もいないのを気配で分かっていた鉄心は、少しだけ歩調を速め鳴り続ける電話のもとに着くと、受話器を取り少しだけよそ行きの声で対応した。

 

「もしもし? 川神院ですが?」

 

『っ!』

 

受話器の向こうの人間が息を呑んだのが分かった。

一瞬イタズラ電話かと思った鉄心だったが、受話器の向こうから何となく感じる雰囲気に、イタズラ電話でない事を感じ相手が声を出すまで待つ事に決めた。

 

沈黙は数秒。電話越しの相手は震えるような声で言葉を紡いだ。

 

 

『鉄心さん……ですか……?』

 

 

その声を聞いた瞬間、鉄心は全身に痺れが走ったと言ってもいい感じを受けた。

 

懐かしい声だった。

この2年間ずっと探し続けていた声だった。

生きていると信じて、帰ってくると信じて待ち続けた声だった。

 

鉄心は震える声を何とか抑えて、ゆっくりと確認するかのように言葉を掛けた。

 

「神……なのか?」

 

『はい。ご無沙汰です』

 

電話越しの神の声も感無量といった感じだった。

実際に神の方も何とか声を震えるのを抑えている状態だった。お互い抑え込んで言葉を紡げば、溢れ出す感情に何を言っていいか分からなくなりそうだった。

 

「元気にしておったか?」

 

『はい。2年もの間、何の連絡もせずご心配をおかけしましたが、変わりはありません」

 

「そうか……」

 

電話口にも拘わらず鉄心は深く頷いた。

本当に心から良かったと鉄心は思った。何故連絡してこなかった、何故連絡するのにこんなにも年月がかかった、などいろいろ聞きたかったが、今は何より無事を喜びたかった。

 

「今どこにおる?」

 

『大使館です。無理を言って夜遅くなのに入れてもらいました』

 

「そうか……すぐにそっちに向かう。詳しい事はその後じゃ」

 

『分かりました』

 

簡潔に用件だけを言い合う。

話し出せば止まらないのは鉄心も神も分かっていた。だから無駄な事は何も話さず、直接顔を合わせてからゆっくり話す事を暗黙の了解で察したのだった。

 

ひと言ふた言、確認を取り合った後、鉄心は万感の思いを込めて神に声を掛けた。

 

「神。生きておると信じておった。よう無事じゃったな」

 

『――はい!』

 

少しだけ震えた、それでいて力強い返事を受けた鉄心は『また後でな』と言葉を掛けて受話器を置いた。

ほんの数秒、その場で佇んでいた鉄心だったが、意を決したように顔を上げるとその口元に小さな笑みを浮かべ、颯爽と廊下を歩いて行った。

 

これから忙しくなる。

 

そう思いながらどうやって孫娘たちを驚かせようかと考える鉄心だった。

 

  side out

 

 

 

          §  §  §

 

 

 

――2008年 8月31日 日曜日 PM11:50――

 

  side 暁神

 

「Or contact with?(連絡がついたか?)」

 

受話器を置く俺の背中に彼の声が掛けられた。

恐らく別室で行われていた事情聴取と、俺の今までとこれからの扱いについての説明も終わったのだろう、部屋の椅子に座ってこちらを見ていた。

 

振り返った俺も隊長の対面にある椅子に座り言葉を返す。

 

「Yes. Is like coming over here soon.(はい。すぐにこっちに来るそうです)」

 

「Do so.(そうか)」

 

小さく笑って俺の言葉に応えたと思ったら、彼は急にテーブルに手を着くと額をぶつけそうな勢いで頭を下げた。

突然の行動に呆然のなる俺に彼はその姿勢のままで話し出した。

 

「Not be allowed to apologize for is known. Also know that my self-satisfaction. Still, just let me say a word and I want an apology.(謝って許される事じゃないのは分かってる。俺の自己満足なのも分かってる。それでも、謝罪とひと言だけ言わせてほしい)」

 

さらに頭を下げ、ついにテーブルにその額を押しあて、彼は全ての思いを吐きだすかのような声で謝罪の言葉を紡いだ。

 

「Sorry. Sorry to steal your precious two years.(すまなかった。君の貴重な2年間を奪ってしまって申し訳なかった)」

 

そう言い切った後も頭を上げることなく伏せたままの彼に俺は首を振りながら声を掛ける。

 

「Please face up. I thought it intentionally difficult for you not even once.(顔を上げて下さい。俺は1度も貴方を憎くいと思った事はありません)」

 

その言葉にゆっくりと顔を上げた彼に安心させるように頷くと、俺は彼の目を真っ直ぐ見てもう1度だけ感謝の意を述べた。

 

「I told you to. And also thank you enough.(貴方には言ったはずです。感謝しきれないと)」

 

「But……(しかし……)」

 

なおも言い募ろうとする彼に首を振る事で言葉を止めさせる。

俺自身がいいと言っているのだから謝罪はもうやめてほしい。これ以上言われると俺の方が変な罪悪感を感じてしまいそうだ。

 

そんな思いと彼の罪悪感を少しでも軽くするために、俺は思っている事をそのまま言葉にする。

 

「I do not think that the last two years also vain. I think the time has been spent and will always be my sustenance.(この2年間の事も決して無駄だと思っていません。俺は過ごしてきた時間は必ず自分の糧になると思っています)」

 

そう、記憶喪失の2年間を無駄かどうかを判断するのは彼ではなく俺自身だ。

かつて小学生の時に、あの多馬川で冬馬と初めて会った時に言った言葉。

 

『それをしてきた自分を否定しない』

『自分が費やしてきた時間は決して自分を裏切ったりしない』

 

それは今でも俺の持論だ。

確かに回り道だったかもしれない。確かに他人から見れば無駄な時間だったかもしれない。でもこの2年間は俺にとって意味のあるものなんだ。それを否定されたくはない。

 

『Got spend what is human, Whatever it is not wasted anything. So Please do not apologize. You are not a bad thing.(人が過ごして手にしたものは、何であろうとも無駄な事はなに1つありません。だから謝らないで下さい。貴方は悪い事はしていません)」

 

そう言って彼の前に右手を差し伸べる。

俺の行動に一瞬だけ訝しげな表情を見せたが、すぐに握手を求められているのだと気付いた彼はテーブルの上に置いていた右手を俺に右手に重ねた。

 

「I think you and glad to have met. Please tell the troops thank you to the people.(貴方と出会えて良かったと思ってます。部隊の人たちにもありがとうと伝えて下さい)」

 

「No, thank you welcome here. I feel fortunate that you met with.(いや、こちらこそありがう。君と出会えた事を幸運に思うよ)」

 

そうしている内に大使館の人が部屋に入ってきて、寝室の準備が出来たと知らせてくれた。

俺と彼は手を離しお互い小さく笑い合うと、まだ話が残っている俺はこの部屋に残り、彼は部屋から出て行くためにきびすを返した。

だが踏み込もうとした足を止め彼は再び俺に視線を向け声を掛けて来た。

 

「『Darkness』. There is something I want to ask you.(『黒髪』。君に聞きたい事がある)」

 

「What?(なんですか?)」

 

まだ何か重要な事でも残っていたのかと思った俺は身を正す。しかしその口から出た声はイタズラめいた口調だった。

 

「What's your name?(君の名前は?)」

 

一瞬だけ何を聞かれたか分からなかったが、そういえば彼が俺のパスポートの中身を見ておらず、俺もまだ本名を名乗っていない事に気付き、小さく吹き出してしまった。

数秒だけ肩を震わせて笑いを堪えていた俺は、落ち着かせるように息を吐き、彼のその質問に笑みを浮かべて答えた。

 

「Jin……Jin Akatsuki」

 

  side out

 

 

 

          §  §  §

 

 

 

――2008年 9月7日 日曜日 PM3:00――

 

  side 川神百代

 

「え? 鉄心さんが海外に行ってまだ帰ってきてない?」

 

大和の驚いた声に私は頷く事で答える。

 

今月の1日に川神学園から帰ってきたら、ジジイは急用でその日のうちに海外に行ったと聞いた。ルー師範代に事情を聞いても分からないと答えるばかりで何の用なのかは知る事は出来なかった。

 

まあルー師範代は川神学園の教師だし、あの日は私たちと一緒で川神学園にいたのだから、知っている方がおかしいがな。

 

「鉄心さんの事だから海外での講義が急に入ったんじゃないかな? 以前も急に海外に行って1週間ほど帰ってこなかった時があったよね」

 

「そうなんだがな……」

 

タカの言葉に相槌を打つものの、私は何故かその理由に納得できなかった。

何か私の本能が今回の海外出張はもっと深い理由があると言っている。だがそれを証明する確かな理由もないからどうももどかしいのだ。

 

「納得できないって感じだねモモ先輩」

 

京のツッコミに私はまたしての頷いて答える。

 

今秘密基地にいるのは私を含めて4人。

私以外は声を出した順に大和、タカ、京だ。他の4人は多馬川の川辺でワン子の修行に付き合って今はいない。ここにいるのは話の分かる奴らばかりだから素直に言っておこう。

 

「納得というより、なんか隠してるような気がするんだよ」

 

「鉄心さんが?」

 

「ああ、あのジジイ何かして私を驚かせようとしている、そんな気がするんだ」

 

「姉さんの勘って時々、とんでもなく正確に物事を捉えるからね」

 

呆れたような困ったような表情の大和に、タカも京も頷いて同意してきた。

失礼だな。それじゃまるで私が直感のみで生きているように聞こえるじゃないか。

あながち否定できない事ではあるけどな……

 

「ねえモモ先輩、前から気になっていた事があるんだけど聞いてもいい?」

 

取り留めのない会話をしていると京が急に私に問い掛けて来た。

 

「うん? いいぞ、なんだ?」

 

携帯のメールをチェックしながら京に質問を促す。

そろそろ借金返済のためにバイトをしなければならないな……いいバイトがないか後で弓にでもメールしてみるか。

 

「それ」

 

メールを打ちながら質問を待っていると、何かを指さしたような雰囲気と声に、私は携帯の画面から顔を上げ京の方を見た。

思った通り京は私の方を見て指を指していた。

 

何を指しているかと指先の延長線上に視線を持っていくと、京が指差したのは私が持っている携帯。正確にはその携帯にストラップとして付けている、ジンから貰った小さな四つ葉のクローバーのブローチだ。

何故これを指さすのか分からない。ファミリーのみんなはこれがジンからの初めての誕生日プレゼントだと知っているはずだ。

 

「このブローチがどうした?」

 

「ブローチの方じゃない。それを見て思ってたんだけど、ペンダントの方はどうしたの? ここ最近っていうかジン兄が行方不明になってから付けてるの見た事ないよ」

 

私たちの会話が聞こえていたのだろう、大和のタカも読んでいた本から顔を上げてこっちを見ていた。

 

ああ、そういう事か。

京の言う通り、ジンが行方不明になってからあの告白してくれた時に貰ったペンダントは付けていない。

実際は付けようにも付けられないと言うのが正しいがな。

 

「別に付けたくないわけじゃない。持ってないから付けようがないだけだ」

 

「失くしたの?」

 

正直に言った私の言葉に最初に反応したのがタカだった。

まあ持ってないと言われれば当たり前な反応だろう。だが別に失くしたわけではない。というかジンから貰った物を失くすなんて愚かな事を私がすると思っているのか、タカは。

 

「失くしたわけじゃない。あれはジンにお守りとして渡した」

 

「お守り? 兄弟から貰った物をか?」

 

「ああ、必ず返すようにと約束も取り付けてな。恋人である私をほったらかして海外に行くんだ、必ず返してもらえるものをお守り代わりにしないといつ帰ってくるか分からんからな」

 

「それで行方不明になって……なんか皮肉だな」

 

「ほう? 面白い事を言うな大和? 何だ? 私が渡したせいでジンが行方不明になったとでも言いたいのか?」

 

自分が言った言葉が私の癪に障ったのに気が付いたのだろう、大和は座っていたソファーから飛び上がると、そそくさとタカの後ろに隠れた。

 

「失言だと思うなら口に出すなよ弟」

 

追い掛けてもよかったがそんな気も起きなかったので特別に許す事にした。

自分の後ろで大きく安堵の息を着いている大和に、タカは呆れたような顔をしていた。逆に京は何故が不満げだった。

 

「何でタカの後ろに行くかな大和。私ならちゃんと(一生)守ってあげるのに」

 

「お前のその言葉は信用できない。どうせ守るの前に『一生』がついてるんだろ」

 

「大和凄い! 私の思考が読めるなんて相性の良さ抜群だね! もうこれは一緒になる以外ないよ。だから結婚しよ大和」

 

「恋人すっ飛ばして夫婦かよ!? お友達でお願いします!」

 

いつもの他愛のない2人のやり取りに私は厭らしく口端を上げると、割って入るように未だタカの後ろにいる大和に言葉を掛ける。

 

「いい加減、京の想いに応えてやったらどうだ? なんなら姉権限で命令してやる」

 

「モモ先輩ナイスアシスト!」

 

「越権行為だ! 舎弟契約を破棄するぞ姉さん!」

 

ほう、いい度胸だ弟よ。

よもやあの時の契約条件を忘れたとは言わせんぞ。

 

「いいのか? 契約不履行の場合、嬲り殺すという条件だったはずだが?」

 

「理不尽すぎるだろ!? ヒロ! 助けてくれ!」

 

後ろから肩を掴みタカの体を激しく揺らす大和。揺らされながらもタカは顔に苦笑と諦めを交ぜたような笑顔を浮かべる。

 

「無理なの分かってるでしょ大和君。自分で何とかしてね」

 

最大の援軍を本人に断られた大和は絶望といってもいい表情を浮かべて、心の奥底からの絶叫を上げた。

 

「何でもいいから早く帰って来てくれ! 兄弟!!」




あとがき~!

「第42話終了。あとがき座談会、司会の春夏秋冬 廻です。今回のお相手は――」

「えっと、久しぶりです。直江大和です」

「あとがきでは本当に久しぶりだな。以前の登場が14話だから……」

「実に28話振りだぞ」

「おお! アニメに例えると実に2クールも出てなかったのか!」

「何に例えてんだよいったい……」

「まあ細かい事は気にすんな。さて今回のお話ですが……何だろな?」

「俺に聞くな作者! 書いてるのお前だろ!?」

「そうなんだけど……とりあえずなんていうか、後日談みたいなものと思って下さい。一応今回でこのエピソードは終わりです」

「自信持って言えないのかよ……まあいい。ってことは次から原作突入?」

「っぽく行こうかと」

「どういう意味だよ? 時間軸的に原作だろ? もう2008年9月まで来てんだから」

「すぐに原作開始の時間軸にはいかないという事。ちょっとした予告になっちゃうけど、入学式で緋鷺刀と由紀江の再会を書こうかと思ってね」

「あ~、ヒロの相手まゆっちだって言ってたもんな」

「そろそろ緋鷺刀にもオリキャラとしての存在感を出させようかと……」

「うまく書けるのか?」

「誠意努力致しますので皆様のご期待に添えれるような気持ちで頑張ってみようかなと思う所存でございます」

「ややこしい言い回しはするなよ」

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