side 暁神
「お疲れさん」
手を挙げて迎えるヤマに俺も応えように手を挙げてハイタッチをする。
「とりあえず、初っ端のピンチはしのげたな」
「そうだな。さっきも言ったけど序盤で1の目が出たら攻守関係なく頼むな」
「了解」
ヤマの言葉に俺もさっきと同じように答える。さっきの攻防で両手が使えなくても何とか出来るのは確認したし、S組が『女王蜂』とコユキ、あとはそうだな、あの中じゃあ英雄と井上か? 井上は上手く隠しているようだがかなり運動神経はいい方だし何かしらの武道もやっているようだ。
その3人が纏めてこない限り俺としては特に気を張る事もないな。あとのメンバーの組み合わせなら油断しないように心掛けるだけで充分だろ。
「でもさすがジン兄ね」
「ああ、最後のボールを蹴り上げた後の一連の動きは素晴らしいものだったな」
「ホントに器用だよね」
どうやらカズとクリスとミヤが最後の片足だけでボールを挟んで取った事に感心している。別にあれってそんなに難しい事じゃないんだけどな。確かに挟み込むタイミングはちょっとシビアだけど、あれぐらいだったら練習すればキャップ辺りは出来ると思うぞ。
まあとりあえず、チームとしての最初の危機は脱したようだし、S組も俺が出てくるのがサイコロの目が1の時だと確信しただろうから無駄に戦力をぶつけてくる事もないな。
暫くはヤマと冬馬の頭脳戦を眺めておくか。
side out
side 篁緋鷺刀
最初の攻防が終わった後に上がった歓声の余韻なのか、周りのクラスメイトたちはまだざわめきの中にその心を置いているようだ。というよりは多分だけどジン兄の凄さにどよめいている可能性の方が高いかも。
「さすがジン先輩ですね」
「ジン兄に出来ねぇことがあるのか調べてみたいぜ」
まゆと松風も感心している。僕たちからしてみれば『さすが』ではなく『ジン兄なら出来て当たり前』って感じなんだけどね。さすがにまだそこまでジン兄の万能さは1ヶ月じゃあ知れ渡ってはいないようだ。
あの人は確かにモモ先輩と同じ『非常識』な存在かもしれないけど、モモ先輩ほど『異常』な存在とは感じない。どちらかと言えばどんな状況であろうとも最善の結果をもたらす『万能』で『有能』な存在に見える。
それはたぶん、あの人が自分の『異常性』をちゃんと認識していて、それなのにあえて『異常と感じさせない』という場所に自分を位置付けているからだ。
武道の世界ではある一定上の強さを持つ者をよく『壁を越えた者』と表現する。
僕の周りではモモ先輩はもちろんの事、凛奈さんや鉄心さん、ルー先生もこの『壁を越えた者』と呼ばれている。かく言う僕も一応はそれに含まれているらしい。凛奈さんの言葉だから身内贔屓7割で僕は認識しているけど。そう考えると恐らく僕と同等程度の実力を持っているまゆも『壁を越えた者』と評してもいいかもいれない。
そしてジン兄。たぶんこの人を評するに当たり『越えている』なんて言葉は生易しすぎると思う。以前、モモ先輩が言っていた言葉を思い出す。
――あいつの強さはなんだろうな……たぶん本当の意味で『超越』なんだろう。私とジンの強さの間には『壁』なんて言葉では言い表せないほど隔絶した目に見えない『何か』があるんだ。私もジジイもその『何か』の前で止まっている。そしてジンはその『何か』の向こうに立っている。私はそう思うんだ――
初めてその言葉を聞いた時は意味が分からなかったけど、時がたち自分が強くなっていくに従ってモモ先輩の言っていた意味を理解した。
僕も上手く表現できないんだけど、たぶんジン兄は『唯一無二』なんだと思う。ありとあらゆる『武』における、誰も到達する事の出来ない場所にいる『唯一無二』。そこに辿り着いたんじゃない。最初からそこにいる存在。
だからこそジン兄は無意識に自分の力を縛り、状況と相対する人に応じてその縛りを緩めている。その結果があの人の有能性と万能性を表しているんじゃないかと思う。
そしてそれが何を意味するかと言うと、ジン兄『が』並び立っているのであって、ジン兄『と』並び立つ人がいないという事。だからあれだけの強さを持つモモ先輩が飽くことなく強さを求め続けているんだろう。
矛盾した言葉かもしれないけど、いつか『唯一無二』のジン兄の隣に並ぶために。
「あ、どうやら次の組み合わせが決まったみたいですよ」
隣りから上がったまゆの言葉に思考の海に沈んでいた事に我に返った。グラウンドの方を見れば次の参加者がスタートラインに向かっているところだ。
僕は何を考えていたんだろう。それ以前に僕が考えたとしてもどうにかなる問題じゃない。恐らくジン兄は自分という存在がどういったものなのか気付いているだろうし、気付いているからこそ今のジン兄の行動や態度があるんだろう。
そうだ、難しく考える必要なんてない。ジン兄はジン兄、それは絶対に変わる事のない事実なんだから。
side out
side 直江大和
さて、攻防は早くも第4ラウンド先攻まできた。ちなみに既にF組では俺とモロがアウトになっている。掻い摘んでこれまでの経過を説明するとだな。
第1ラウンド後攻 青2、赤2、黄3
攻F キャップ ガクト
守S 九鬼 井上
結果 投げ込まれたボールはキャップが奪取。時間ギリギリで投げたガクトのボール
を九鬼が難なくキャッチして終了でSの勝ち。
第2ラウンド先攻 青6、赤2、黄6
攻S 井上 渡辺 坂田
守F 俺 モロ
結果 投げ込まれたボールは井上が奪取。開始2分で俺もモロもアウトでSの勝ち。
第2ラウンド後攻 青1、赤1、黄2
攻F 兄弟
守S 碓井
結果 投げ込まれたボールは兄弟が奪取。器用に蹴りだけで相手をアウトにして
Fの勝ち。
第3ラウンド先攻 青2、赤6、黄4
攻S 碓井 不死川さん
守F ワン子 京 クリス
結果 投げ込まれたボールはワン子が奪取。無謀にも碓井がワン子に攻撃するも
返り討ち。不死川さんは何もせず時間切れ。Fの勝ち。
第3ラウンド後攻 青4、赤4、黄3
攻F ゲンさん ワン子 京
守S 九鬼 不死川さん 榊原
結果 投げ込まれたボールは榊原さんが奪取。作戦通り時間経過で終了。Sの勝ち。
とまあこんな感じなわけなのだが、俺とモロはもとよりS組相手では大した役にも立たないだろうという事は最初から分かっていたため、早々にアウトになり以降の攻撃にも参加しないという旨は前もってみんなに伝えてある。
幸い、アウトになって手は出せなくても口は出せるので作戦の方で貢献するしかない。モロはそれも出来なくて申し訳なさそうな顔をしていたが、さり気なく兄弟がフォローを入れていたし、モロはその程度で卑屈になるような奴じゃないから大丈夫だろう。
そういうわけで実質F組は7人。かくいうS組も碓井が負傷退場し戦線復帰不可能な状態なため人数8人。そして共に3勝3敗の状態なのだ。
いやしかし、相も変わらず兄弟は凄い奴だと思う。実際、攻撃の時に1が出た場合にも出てもらったが、俺は相手をアウトにする事までは期待していなかった。
だが兄弟は器用にも脚だけでボールを操り、相手をアウトにした時もバックスピンをかけていたのだろう、相手に当たったボールは当たり前のように兄弟の方に戻って来ていた。本当に器用な男だよ。
さて、そろそろ様子見は終わりかな。序盤戦は戦績を見れば理想的な運びかもしれないが、明らかにS組は遊んでいる節が見受けられる。本格的に来るとするならばここからだ。
たぶん葵も同じ事を考えているだろう。一瞬だけ視線を向けたが、同じように俺を見ていた葵の口端が上がるのがしっかりと見えた。
「さあ! 次のサイコロが振られたぞ! 青6、赤3、黄6だ!」
「どちらかと言えばさっきからF組はサイコロの目の運が悪いな」
姉さんの実況に凛奈さんの解説が入る。確認してみるも、言葉通りなんとなしに運が悪い気がしないでもないな。
攻守共に3人、時間は9分か……葵の奴が本当に遊びを捨てて本気で来るなら今回から仕掛けてくるはずだ。間違いなく最大効果を狙って出鼻を挫いてくるはず。予想できる相手メンバーから負ける確率の方が高いな。
恐らくこの次のS組守備時に葵は間違いなく出てくる。で、俺と同じようにアウトになったままでいるはずだ。つまりあいつは元より自分を攻撃の戦力とは考えていない。そう考えると攻撃は九鬼、井上、忍足さん、榊原さん、あと渡辺と坂田。最大効果を考えるなら九鬼、忍足さん、榊原さんの3人だ。
どうするべきか。負ける確率が高いのだから無駄にアウトの数を増やさない方法か、それとも勝負を早く終わらせるためにあえて人数を切るか……
俺たちがやったように負傷退場の事も考慮するならワン子、京、クリスは出しにくい。情けない事だが男よりも武士娘たちの方が戦力になるのだ。
「で? 次はどーすんだよ大和。俺様いつでも行けるぜ」
「行けっつーんなら行くが、そろそろ腹の探り合いは終わる頃だろ」
さすがゲンさん、良く分かってるな。
うだうだ考えていても仕方ない、ここはまず男たちからいこう。
「よし、じゃあ次のメンバーを発表するぞ」
side out
side 葵冬馬
F組は風間君と島津君と源君ですか。予想通りですね。
3勝3敗といい感じに状況が進んでいますが、あくまでそれは
「それでは作戦通り頼みますよ。英雄」
「任せておけ。今回、我はお前の作戦に口出しはせん。すべからくお前に従おう」
勘違いされがちですが英雄はきちんと人の言う事を聞いてくれます。確かに傲岸不遜で唯我独尊なところもあるのも否定しません。しかしそれは英雄にとって周囲に自分が認める人間が余りにも少なく、そして大概が自分1人の力で出来てしまうからの行動なのです。
つまりは、自分が認めそして自分よりその分野で秀でている人間がいるのなら、英雄はその人間の言葉に耳を傾ける柔軟性をちゃんと持っているんです。
自慢になってしまいますが、そういった意味で私は英雄に認められているという事です。
さて、こちらの勝利に対する不安要素と言えば神君ですが、彼の使いどころは僕には予想できそうにありませんね。その辺りはやはり付き合いの長い直江さんの方が心得ているでしょう。だからこその先手です。
F組には申し訳ありませんが、早々に人数を減らさせてもらいましょう。
side out
side audience
「さあ、両軍のメンバーが決まったぞー。攻撃側S組、九鬼英雄、忍足あずみ、榊原小雪。守備側F組、風間翔一、島津岳人、源忠勝だー」
「どうやら、S組は本気でF組を潰しに来たようだな」
百代の実況に凛奈の解説が的確に入る。その言葉を聞いて大和は自分の予想通りになった事に内心で舌打ちをした。
大和としては冬馬が出てくる事はないと分かっていたが、もしかしたら渡辺、坂田が出てくるかもしれないという希望があった。
これからの戦力として一子、京、クリスの3人を温存したいという実情もあり、出てくるのが渡辺、坂田なら翔一、岳人、忠勝の3人でも完全にとはいかないが運が良ければ負傷退場させる事が出来るかもしれない、との考えから選んだのだ。
(まあ、俺がそう考えたんだ、葵の奴が同じ事を考えている可能性の方が高いのは分かってたんだがな)
心の中で愚痴を言いながらもそれを表には出さない大和。軍師として指揮を取る立場にある以上は毅然としていなければならない。例え負ける事前提であろうとも。
「では第4ラウンド先攻、始メ!」
開始の掛け声と同時にルーがボールを投げ込んだ。誰もが今まで通り、攻撃側のS組がボールを率先して取りに行き、守備側のF組がサークル内に向かって走っていくと思っていた。だが状況は思っていた通りには動かなかった。
「あーっと! どうしたS組! 誰も動かないぞー!」
百代の実況の声の通り、英雄もあずみも小雪もスタートの位置から一歩も動いていない。その状況からして冬馬の作戦だという事は間違いないのは大和にも理解できている。だが攻撃側であるはずのS組がボールを取りに行かない理由が分からなかった。
「へっ! 誰も行かねぇなら俺様が行くぜ!」
S組のメンバーが誰も動かない事をチャンスと捉えた岳人は放り投げられたボールを取るべく駆け出した。その声が発せられた瞬間、英雄とあずみの気配が一瞬だけ変化したのを感じ取った神は、S組の作戦を一瞬で理解した。
「ガク! ボールに触るな! 何もしないで陣地に入れ!」
だがその助言は少しばかり遅かった。
「行け! あずみ!」
「了解しましたぁ! 英雄様ぁ!」
英雄の号令が響きそれに従いあずみが瞬く間に岳人へと肉薄した。ボールを手にして意気揚々だった岳人は神の言葉に訝しさを感じ振り返ったが、その視界には既にあずみの蹴りが迫っていた。
一瞬、何が起きているのか分からなかった岳人は、そのまま何が起きたのか理解することなくあずみに蹴り飛ばされ意識を失った。
岳人がホールを手にした瞬間、『守備側選手が全員陣地のコートに入るまで互いを攻撃する事が出来る』というルールが発生する。S組の策士、冬馬はまさにそのルールに則ってF組の選手を強制負傷退場させる作戦を取ったのだ。
「ガクト!?」
「よそ見しちゃダメなんだよー」
岳人が蹴り飛ばされ驚きの声を上げる翔一のすぐ後ろに、いつの間にか小雪の姿があった。咄嗟に振り返り間を空けようとしたが既に自分が詰んでいる事を翔一は自身の野生の勘で理解していた。
「ちぇいさー!」
気の抜けた掛け声とは正反対の鋭さのローキックが翔一の脚を薙ぎ払った。その勢いに足は地面を離れ翔一はグラウンドに倒れ込む。そして脚に奔った激痛から骨折まではしていないが、この試合はもうまともに歩く事すら出来ないだろう事を瞬時に理解したのだった。
「島津!? 風間!? チッ!」
ほんの数秒の出来事に舌打ちをした忠勝だったが、自分1人でこの状況を打破する事は不可能なのは分かり切っているため、すぐにコートの中に駆け込もうと走るがその行動は遅かった。
「はい、貴方もここまでです」
声と共に下から伸びてきたあずみの掌底に顎を打ち上げられ、何とか堪えようとたたらを踏むが間をおかずに放たれた回し蹴りに腹を打たれ、その痛みに耐えきれず忠勝もその場に倒れ伏した。
本当に数秒の出来事だった。実際に岳人がボールを手にてから10秒もかかっていない。
ボールを持ったまま気絶した岳人。脚の痛みで立つ事が出来ない翔一。的確に鳩尾を打たれ痛みを堪えるように倒れ伏す忠勝。この状況では勝敗は明らかだった。
「島津、風間、源ダウン! 試合続行不可能! S組の勝ち!」
「何という事だ! ついにS組がその牙を剥いたー!」
ルーの宣言と百代の実況に静まり返っていた生徒たちから途端に歓声が上がった。だがF組の生徒たちは呆然とそれを眺める事しか出来なかった。ただ1人、この状況を予想できた神だけが小さく溜息を吐くと呆然とするクラスメイトに声を掛けた。
「とりあえず男子たちであの3人を運んでくれ。ガクは気絶してるし、恐らくキャップとゲンは痛みで立つ事すら出来ないはずだ」
その言葉に6人の男子生徒が慌てて倒れている3人に駆け寄り、そのまま救護テントの方へと運んで行った。それを眺めていた神は隣にいた大和に言葉を掛ける。
「そろそろ本気で来るとは思っていたが、こうも極端な方法で来るとはさすがに思わなかったな」
「お互いに攻撃が出来るルールがある以上、手っ取り早く終わらせる方法は強制的に負傷退場させる事だからな。いずれやってくるだろうとは思っていたけど、ここでやるとはな……読み切れなかった俺が甘かった」
渋い表情を浮かべた大和を慰めるように神は頭を小さく叩いた。
「ま、とりあえず次は俺が行くよ。S組――というか冬馬がその気ならこっちから仕掛けたとしても文句はないだろ」
「それはそうかもしれないが、次のサイコロの目が1とは限らないぞ?」
「たぶん1が出る気がする。それからちょっと耳かせ」
不思議に思いながらも耳を寄せた大和に神は小さな声で何かを教える。それを聞いた大和の表情に驚きが浮かぶがすぐに納得したように数回頷いた。それを隣で見ていた卓也と京は2人の行動にお互いを見遣って小さく首を傾げたが、作戦の事ならば口を出す事ではないと判断して何も言う事はなかった。
「おーっと、どうやら孤門先生の診察の結果、3人は試合続行不可能と判断された模様」
「まあ、3人とも的確に急所にいい攻撃を入れられてたからな。あれをくらっておいて出ろって言う方が酷だろ」
案の定、岳人、翔一、忠勝の3人は
実質、F組の戦力は神、一子、京、クリスの4人しかいない。はっきり言ってしまえば両手を使えないハンデがあろうが、神だけでどうにか出来るだろうと大和も思っている。しかし何から何まで神に頼りっきりでいいのか、という考えも確かにあるのだ。
「ヤマ、難しく考えるな。これは遊びだ」
そんな大和の心内を理解している神は何でもないように言葉を掛ける。その言外に自分を追い詰めるような事じゃないと言われた大和は心のどこかで安堵したような感じだった。
「さあ! 続いて第4ラウンド後攻のサイコロが振られるぞ!」
かくして、百代の言葉で次の攻防のサイコロがルーの手によって投げ放たれ、攻撃側人数を決める青のサイコロは神の言葉通りに1の面を上に向けたのだった。
あとがき~!
「第96話終了。あとがき座談会、司会の春夏秋冬 廻です。今回のお相手は――」
「川神一子よ!」
「さて今回のお話ですが――」
「間を空けたことに関して何か言った方がいいんじゃないの?」
「出鼻を挫かれた!? らしくない物言いだなワン子」
「うん、大和に言えって言われたの」
「素直に従うあたり調教がいき届いてるね……言い訳はない。いまだにスランプから脱していないだけ」
「スランプってそこまで続くものなの?」
「どうなんだろうか? 初投稿・初連載の小説だからな。実際これがスランプなのかどうかも怪しい。一応は頭の中では展開とかは考えることはできるんだが、いざパソコンの前に座ると上手く書くことが出来ないんだよ」
「そんなこと言われてもアタシにはどうしていいか分からないわ」
「別に答えを求めているわけじゃない。まあその話は置いといて、今回でちょこっとC・D・Bの展開が進んだ。たぶん次回で球技大会の話は終わると思う……思いたい……そう思えればいいな」
「なんか言葉がだんだん弱気になっていってるわ」
「というわけで、みさなん。見捨てることなくこれからもよろしくお願いします」
「次回もまたよろしくねー!」