現在連載投稿している小説『X StrikerS 00 〜大空と革新者と炎の女神達〜』と並行で、沢田綱吉×リインフォース・アインスの長編小説をやりたくて投稿しました♪(⌒▽⌒)
小説の内容としては、ツナとアインスが『テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー2』の世界にトリップし、絆と愛を育みながら世界を救う話です♪
X StrikerS 00と共々、この小説の応援よろしくお願いしますm(_ _)m
それでは、ツナとアインスのプロローグをどうぞ!!(⌒▽⌒)
プロローグ 『大空』と『祝福の風』
愛する『主』の命と未来を守る為に、自らを犠牲にすることさえ厭わない覚悟を持つ、美しき『祝福の風』の名を冠する乙女……
地球を創造した礎である秘宝の一つを命と引き換えに守る為の生贄、または人柱として、その命を散らせつつあった恩師である小さな『
『大空』の少年が偶然拾ったある『リング』がきっかけで、二人は異世界にて邂逅する。 そして二人は互いに成長し、その世界を救う為に共に戦うことになる……
これは『大空』の少年と『祝福の風』の乙女が織りなす……光り輝く絆と愛の物語……
――――『海鳴市』――――
雪が降りしきる中、夜の海鳴市の街を一望できる丘の上にて、ある一人の長い銀髪の女性が最期の時を迎えようとしていた。
彼女の名は『リインフォース』。
夜天の書の融合騎であり、『祝福の風』の名を冠した女性。
リインフォースは自身の体内にある夜天の書を呪われた魔導書と呼ばせる原因となった防衛プログラムーーナハトヴァールの残滓が再び暴走するのを防ぐ為に……そして、彼女にとって最愛の人で、夜天の書の主である心優しい少女をその脅威から守る為に、自身を救ってくれた魔導師の少女---『高町なのは』と『フェイト・テスタロッサ』達の協力を何とか得て、ナハトヴァールの残滓と共に自らを儀式消滅しようとしていた。
そんな彼女の元に、リインフォースの主である、車椅子に乗った茶髪の少女『八神はやて』が現れ、消滅しようとしているリインフォースを止める為に悲痛な叫び声をあげた。
「あかん! リインフォース、やめて! 破壊なんかせんでええ! 私がちゃんと抑える! 大丈夫や、こんなんせんでええ!」
「主はやて……良いのですよ」
「良い事ない! 良い事なんか……なんもあらへん!」
「随分と長い時を生きて来ましたが……最後の最後で私はあなたに綺麗な名前と心を頂きました。 ほんの僅かな時間でしたが……あなたとともに空を駆け、あなたの力になることができました。 騎士達もあなたの御傍に残すことができました……心残りはありません」
「心残りとか……そんな!」
「ですから……私は笑って行けます」
「あかん! 私がきっと何とかする! 暴走なんかさせへんて約束したやんか!」
「その約束はもう立派に守って頂きました」
「リインフォース!」
「主の危険を払い、主を守るのが魔導の器の務め。 あなたを守る為の最も優れたやり方を私に選ばせて下さい」
「そやけど……ずっと悲しい思いしてきて……やっと……やっと救われたんやないか!」
はやての目からは涙がどんどん流れていく。
「私の意志は、あなたの魔導と騎士達の魂に残ります。 私はいつもあなたの傍にいます」
「そんなんちゃう! そんなんちゃうやろ!」
「駄々っ子はご友人に嫌われます。 聞き分けを……我が主」
「リインフォース! ……あっ!」
はやてはリインフォースの元へ車椅子を進めようとしたが、車輪が雪で隠れていた石に引っ掛かり、勢いよく前のめりで車イスから落ちた。
「なんでや……? これからやっと始まるのに……これから、うんと幸せにしたげなあかんのに……」
泣きじゃくるはやての元にリインフォースが近づく。
「大丈夫です……私は、もう世界で一番幸福な魔導書ですから……」
「リインフォース……」
「我が主……一つ、お願いが。 私は消えて、小さく無力なかけらへと変わります。 もし宜しければ、私の名はそのかけらではなく、あなたがいずれ手にするであろう、新たな魔導の器に贈ってあげていただけますか? 『祝福の風』――『リインフォース』……私の願いは、きっとその子に継がれます」
「リインフォース……」
「はい……我が主」
リインフォースははやてにそう答えると、また魔方陣の中心へと戻っていく。
「主はやて……守護騎士達……それから、小さな勇者達……」
万感の思いを籠め、祝福の風---リインフォースは感謝の言葉を口にする。
「…………ありがとう」
それがリインフォースの最後の言葉だった。
彼女は光の欠片となり、消え去った……
――――『並盛町』――――
「つ、疲れた……り、リボーンのやつ……毎度毎度無茶させやがって……おかげでこっちはいつもボロボロだよ……とほほほ」
イタリア最強のマフィアーーボンゴレファミリーの次期ボス候補であるが、正式にボスの証である大空のボンゴレリング(※現在はボンゴレギア)の所有者として認められ、普段からは想像できない並外れた死ぬ気の強さで幾多の戦いを乗り越えてきた茶髪の少年--ツナこと『沢田綱吉』は、何処かボロボロに近い状態かつおぼつかない足取りで一人夕焼けに染まる並盛町のとある道を歩いていた。
虹の代理戦争から数ヶ月後、中学3年に進級したツナは仲間達や家庭教師のリボーンと共に平和な日々を過ごしていた……勿論ツナは相変わらずリボーンによるスパルタ教育でしごかれたり、個性豊かな仲間達の暴走に巻き込まれたりと、ハチャメチャな毎日を過ごしているとも言えるが……
今日もリボーンのスパルタ指導による修行があり、彼に色々無茶振りさせられたようだ……どんな無茶振りだったかは読者の皆さんのご想像にお任せする。
まあ虹の代理戦争を終えてからのリボーンのスパルタ教育によって得られた成果の一つとして、ツナの身体能力または頑丈さが段々人外レベルに達して来ていることだ。
リボーンが繰り出すハンマー(10t)やバズーカによるツッコミで何万回ブッ飛ばされても、癇癪を起こしたランボと彼の匣(ボックス)アニマルである雷牛の牛丼による電撃攻撃で何万回黒焦げにされても、雲雀に何万回噛み殺されても……etc
普通だったら間違いなく死んでいたと思われるそれらを、彼は「痛い!!」とかだけで済ましてしまい、元雲のアルコバレーノで、不死身と呼ばれたスカルでさえもビックリするような不死身っぷりを発揮する程であった……家庭教師であるリボーンにとってはツナのそんな成長を見れて嬉しいことであろうが、何万回も死にそうな目に合っているツナ本人にとっては全然嬉しくないのは間違いないだろう。
まあ何にせよ、今日の修行を終えたツナは家に向かって帰ろうとしていた。
ちなみにリボーンはと言うと、少し用事があるとのことなので現在別行動を取っていた……まあ今日中には帰って来るらしいが……
「はあ……俺、いつかリボーンに修行でうっかり殺されそうな気がする……マジで」
そう言いながらも、ツナは家へと歩みを進める……そんな時だった。
「? あれ何だろう?」
目の前に何やら光る物が道端に落ちていたのだ。
ツナは何故かそれが気になり、その光る物がある場所へと近づく。
そこに落ちていたのは小袋だった。
ツナはその小袋を拾い上げてみると、中身があるのがわかる。
そしてその小袋をよく見てみると、口の所が少し開いており、中に何か光る物が入っているのがわかる。
「この袋、中に何が入ってるんだろう? …………ちょっとだけ中身見ても問題無いよね?」
ツナは好奇心から小袋の中身を見ようと、開いていた小袋の口をさらに広げた。
その小袋の中に入っていたのは……
「……リング?」
中央に白銀色の少し大きめな宝石が埋め込まれ、その宝石をまるで幼子のように優しく抱きしめる天使のような羽を生やした女性の形をした金属の装飾が施されたリングだった。
「(このリング……何だろう、不思議な感じがする……まるでボンゴレリングみたいに大きな力を秘めている気がする。 もしかして、死ぬ気の炎を灯す為のリングなのか……?)」
ツナの血筋ーーブラッド・オブ・ボンゴレから来る力ーー超直感がこのリングが大きな力を秘めており、死ぬ気の炎を灯す為のリングであることを直感した。
しかし、このリングが死ぬ気の炎を灯す為のリングであるならば、何故そんなのがこんな道端に落ちていたのだろうか?
ただの落し物にしては妙である。
「うーん……取り敢えずこれは持って帰ろう。 んで、リボーンに相談してみよう」
そう言って、ツナはリングの入った小袋を持って帰路につこうとした……その時だった。
ボウッ!!
「え!?」
何と小袋に入っていたリングから突如深い青色が混じった白い炎……死ぬ気の炎と思われる炎が放出されたのだ。
「ななななななななな、何で死ぬ気の炎が勝手に!? 俺、何もしてないのに!!」
確かにツナはリングに死ぬ気の炎を灯すどころか、リング自体はめてすらいないのだ。
それなのに、リングから死ぬ気の炎が勝手に放出されたのだ……これははっきり言って異常である。
「どどどどど、ど〜〜しよ〜〜!!」
パニック状態になってしまったツナには、最早どうしようも無い状況であった。
そんなツナを余所に死ぬ気の炎は更に燃え盛るのと同時に、巨大な白い炎の塊を生成した。
そして、生成された炎の塊は……
ゴワアアアアアアアアアッ!!
「んなーーーーーーーーーー!!」
まるで火炎放射の如く、ツナに向けて巨大な白い炎を照射した。
「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
ツナは逃げる間も無く、その炎に容易く呑まれるのだった……
暫くして白色の炎の放出が治ると、そこにはツナの姿が無かった。
果たして、ツナはどうなってしまったのだろうか?
ツナの行方を知る者は誰一人いなかった……
――――『グラニデ』――――
この世界の名はグラニデ。
いつ誰が決めたのか、この世界に住む者は自らの世界をそうよんでいる。
この世界では世界樹から生まれるマナの恵みを受けて生活していた。
そして、果てしなく広がる水平線の中、一隻の船が浮かんでいた。
船の名は『バンエルティア号』……かなりかわった外観をした船。
その船の甲板に一人の少女がいた。
ピンクの髪をなびかせたセーラ服みたいなワンピースを着た少女。
そこへ羽のはえた小動物のようなものが飛んで来た。
小動物のような生き物の名は『パニール』、ピンクの髪の少女の名は『カノンノ・イアハート』。
二人が話をしている時、後方に見えていた大きな木――『世界樹』がまぶしい光を放つ。
そして光は世界樹を中心に集まり空に向かって一直線に何かを飛ばした。
「……今の光、世界樹がなにかを吐き出したみたいだったけど?」
「まぁ、なにかしらねぇ?」
カノンノは空を見上げるが先ほどの光は跡形もなくいつもの青い空が広がっているだけだった。
「見失っちゃった……なんだったんだろ?」
カノンノが空から世界樹に視線を向け何もないか見てみるが相変わらずいつもの目にしている世界樹があるだけでかわったとことはなかった。
カノンノが世界樹から視線を逸らそうとした時……
ガアアンッ!!!
突如背後で何かが船にぶつかる音がして、後ろを振り向くと……
「……っ!?」
「ひ、人がッ!? はわわぁぁぁ、人が空から降ってきたわぁぁあ~!!?」
そこには極上の絹糸のように滑らかな長い銀色の髪に、脚部分にスリットが入ったチャイナドレスのような黒い衣服を身に纏った美女が倒れていた。
さらに……
ぴゅうううううううううう……
「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!?」
「っ!? えええええええええええええええええええええええええええ!!?」
「はわわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、空からさらに人が降ってきたわぁぁあ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!?」
続けて空から茶髪の少年が落ちてくることに、カノンノとパニールは驚くばかりであった。
そして、茶髪の少年はそのまま……
ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッ!!!
激しい音と共に甲板に激突した……
「「……………………………………はっ!!?」」
驚きのあまり呆然としていたカノンノとパニールは暫くして正気に戻り、慌てて落ちてきた二人に駆け寄る。
「だ、大丈夫ですか!!? い、いや、大丈夫じゃないかもしれないけど!!!」
「お、落ち着くのよ、カノンノ!! まずは二人を医務室に運ばないと~!!!」
「そ、そうだね!! パニールは皆を呼んできて!!」
「わ、わかったわ!!」
そう言って、パニールは甲板を後に船室へと向かった。
そして、その間カノンノは二人の脈を確認することにした。
「…………良かった……二人とも気絶してるだけみたい……」
二人が気絶しているだけのことに、カノンノはひとまず安堵の溜息を吐く。
「でも、急に空から降ってくるなんて……何者なんだろう、この二人?」
カノンノはただそう疑問を抱くばかりであった……
彼女は知らない……空から落ちてきたこの二人が、この世界の危機を救う『光』になることを……
これが……カノンノ・イアハートと……『大空』の少年――沢田綱吉、『祝福の風』の乙女――リインフォースの初めての邂逅だった……
To Be Continue……
如何でしたでしょうか?
設定等については、後にアップします(⌒▽⌒)
何故トリップ先がレディアントマイソロジー2なのかと言うと、一つ目の理由としてはあるユーザーさんと相談して決めたのと、二つ目の理由はレディアントマイソロジーシリーズの中で2の話が好きだからです♪
テイルズキャラに関しては、2に出なかったキャラも追加で登場させる予定です♪
それでは、次回もよろしくお願いしますm(_ _)m