キャラたちを可愛く書ければいいなぁと思ってます。
それではどうぞ~
『ユーノ君、ちっちゃくなる。 ――始まり――』
ある日、依頼されたとあるロストロギアの調査中…………そのとあるロストロギアから発せられた光を浴びてしまったユーノ。
そのまま意識を失い……目が覚めたら――
――体が縮んでしまっていた! (小さな探偵風)
「なんでこんな事に……?」
そうぼやくユーノくん。と言いつつも、だぼだぼの服のまま……普段通り業務続行中。
「ってコラァァァ――ッ!?」
そこへ飛び込んできた、ユーノの幼馴染のフェイト・T・ハラオウンの使い魔・アルフ(ロリバージョン)。
「うわっ!? び、びっくりしたぁ……。ど、どうしたのさ、アルフ?」
「どうしたのか? じゃ、無いだろうが! そんな異常事態起きてんなら治療に専念しろ、仕事休め! なんで普通に仕事してんだよッ!?」
「えぇー……」
「なんでそこで嫌がるんだよ!?」
普通に仕事をしていただけ(そこがまず根本的に間違っている)なのに、怒られユーノは不貞腐れるような反応をする。
普段から聡明というか、素直な彼としてはかなり意外な反応である。本当の子供の頃の彼でさえこんな反応はしなかったように思う。(まぁ、今の彼はその頃より若干幼い風貌ではあるが。見た感じ、五歳くらい……だろうか?)
しかし、いきなり理不尽に(だからまずその認識がまちがって(ry)怒られたユーノは不満気である。この真面目系鈍感ショタ司書長は…………。(呆れ)
しかし、ここで引き下がるわけにもいかない。
アルフはとにかくユーノを、せめて診察くらいにはいかせようと、短く明確に、そして尚且つ強制的に言った。
「兎に角、シャマル先生のとこに行ってきなよ」
「でも……」
「良いから! そのロストロギアの解析もそうなった原因も分かってないんだろう? まずは体に異常がないかどうか調べてもらって来なって」
「……分かったよ……」
まだ不満げである。まぁ確かに今ユーノが抜けるのは少々手痛いが、発足当時に比べればここ『無限書庫』も、大分人手も増え……業務も軌道に乗って来た。
だが、それでもまだユーノが一番仕事をこなしている現状に変わりはない。
でもだからと言って、この状態のユーノをそのまま働かせるのははっきり言って問題がありすぎるほどにある。
それに、ただでさえ管理局の中で一番有給ためてる人トップスリー入りは毎回確定なユーノ司書長その人。こんな機会でもなければその溜まりに溜まった有給を消費させることもできないだろうし……丁度いいと言えば、丁度いい。
まぁ、そんな訳で人事部が泣いて喜びそうなくらいに溜まった(カモン、有給申請カモンッ!)、定期預金並みな有給休暇の申請をさせることにしたのである。
「ならとっとと行ってきなよ、有給申請は出しとくから……」
「えぇっ!? 有給って、なんで!?」
「驚くとこそこかよ!?」
アルフ、決死のツッコミである。
「だって別に問題らしい問題もないし、検査したら戻ってくるってば」
「いやいや、ちゃんと戻れるようにしてからにしなよ」
「えぇー……、別にこの姿でもそんなに問題ないし……戻らなくてもいいかなぁって、というか行くのが面倒くさいんだけど……」
「いやいや!? 少しは足掻けよ、抗えよ!! そしてちゃんともとに戻ってから、戻ってきてくれよ!?」
もの凄ぉ~く、普段のユーノより子供っぽい。これは絶対ロストロギアの影響があるような気がする。
こんな子供っぽいユーノを見ることができるのはかなり珍しい。
「だってさ~アルフ。僕が子供になったからって何か不都合なことや面倒な事起こるわけないじゃないか」
そんな呑気なことを言っている我らが司書長殿だが、彼のその楽観的な見解をのたまうが……アルフはなんとなく既に面倒ごとの布石が打たれたような気がした。
まさに完全なる前兆、伏線――イベント発生フラグ投下である。
その予感は早々に的中し、呑気な司書長の見解と憶測はあっさり外れてしまうことになる。
さて、世界はこんなこんなはずじゃなかったことばかりだ、と某黒ずくめの元・執務官、現・提督の司書長の悪友が語ったように、まさしくこんなはずじゃあなかった事が起こりだすとは……誰も(?)予想していなかった。
「兎に角、早く行って来なよ。どうせまだ行きたがらないだろうから、助っ人も呼んだし」
「助っ人……? って、誰?」
その時、『無限書庫』の扉が開き、二人の少女が入って来た。
「こんにちわ~」
「おぉ~来た来た。」
「まさか、助っ人って…………」
「やっほ~アルフさん、ユーノししょちょー。ししょちょーホントに小っちゃくなっちゃったんですねぇー、可愛いです~」
「こんにちは、お邪魔しています」
やってきたのは、金髪オッドアイと銀髪オッドアイの少女たちだった。
「や、やあ…………いらっしゃい、ヴィヴィオ、アインハルト……」
「お久しぶりです♪」
「こんにちは、ユーノ司書長」
普段なら娘のような可愛い子供たちも、現在のユーノには悪魔の手先にしか見えなかった。
そんな訳で、咄嗟に逃げようと少し体をずらしたら……バインドされた。
「あの……アルフ? これは……?」
「よし。ヴィヴィオ、アインハルト。連れてって♪」
「「ラジャー/です」」←大人モード発動。
「いや、ちょ、ちょっと待っ……」
「問答無用です」
「申し訳ありません、さすがにそのままの司書長を放置しておくわけには……」
「それはじゃあ頼むよ~二人とも」
「なんでぇ~~っ!? 誰か助けてぇ――っ!」
しかし、悲しいかな今子供の姿になってしまっている彼は……大人モードの二人に抱えられ、おまけにアルフからバインドを掛けられた状態であり――彼にはもはや逃げ道などは無く、それに加えて既に動けるような体制・状態ではなかった。
× × ×
医務室にて――
シャマル先生の診察を受けた彼は、一応健康的な意味では問題ないという診断を受けた。(ただ思考は少しだけ子供よりになっている様な傾向がみられるが、勿論それも酷いものではなく少しわがままになったり、思考が短絡的になる程度の物である)
ならさっそく、と無限書庫に戻ろうとした彼をシャマルも加わった三人のお姉さんに止められる。
「い、行かせてよ! 僕は、仕事がしたいんだぁー!」
「だ、駄目ですよユーノくん!」
「そうだよユーノくん。子供になったのにいつもみたいなペースで働いたら!」
「そうですよ、司書長……いえ、ユーノさん」
ワーカーホリックここに極まれりな状態の、ショタユーノくんを取り押さえるお姉さん三人組。
「じゃあ、どうしたら行かせてくれるの!? 模擬戦でもして君らに勝てばいいの!?」
「えぇっと……まぁ、その状態で勝てる気があるなら……たぶん」
「まぁ、そうですね……ユーノさんは検索以外の魔法のチェックはまだしてらっしゃらないようですし、案外丁度いいかもしれませんね」
「あ、私はここに残らないといけないので模擬戦なら三人でということになりますが……(本当はあの頃よりショタになったユーノくんを、もう少し楽しみたかったんですけどねぇ……)」
「ホント!? よし、ならやろう。すぐやろう!」
そういうや否や速攻で模擬戦の場所を借りるユーノくん。こういう時便利ですよね、権力って。←(提督待遇)
そしてサクサクと場所を取り付けると、せかすような勢いで二人を戦技場に向かうユーノくん。
この人どんだけ仕事したいんだろう、とヴィヴィオとアインハルトは思った。
正直休ませられるのは嫌なユーノくん。理由は特にないほかにすることが特にない事や、この後依頼がたまる事などを恐れていたりする部分も無くもないが……やはり一番の理由は、仕事がしたいからなのかもしれない――ユーノくんマジワーカーホリック。
そんな訳で、唐突に始まることになったこの模擬戦。はてさて、一体どんな結果になる事やら……。
――こうしてこの騒動は幕を開け、始まったのである。
いかがでしたか? 面白かったら幸いです。
投稿は不定期になると思いますが、これからもよろしくお願いします。