アルカナTHEリベリオン   作:イオ・りん

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完成しましたアルカナTHEリベリオン第1話、未熟な所は有りますが観覧してもらえるとなによりです!
切なく、果てしなく、そして葛藤する物語…、それぞれの道を行く者達による戦い…。
それでは第1話気軽に見てください


第1章
第1話「紅い獅子 青いハヤブサ」


時は少し未来、日本では、謎の怪奇現象が発生していた。失踪、謎のノイズ、メッセージ、数々の現象が、起こっている、それらの共通点は「その現象がテレビや、カメラなどの、電子機器のある場所で起こっている事」である。そんな不穏な日々が続く、ある日の事から物語は始まるのであった。雨が降りそうな曇った空の中、とある高校で1人の少年が大きく欠伸をしながらだるそうに教室の天井を見るのであった。

 

「あ~、ダリィな……、何かこう面白い事ないかな~」

 

俺の名前は、獅子堂(ししどう)ハルト、まぁどこにでもいる、平凡的な高校生、そんな俺の通う高校、それは可夢偉町(かむいちょう)にある、私立テクノアカデミー高、ぶっちゃけ言えば電子機器とかを専門に扱う所だ、俺がここに入ったの興味があったのもあるし何かドデカイ事をしたいからだ。まっ最近じゃ特にやりたい事が見つからないがな~。

 

とそこへ1人の女子生徒が、ハルトの元へ駆けつけ、机を勢いよく「ドンっ!!」と叩くのであった。

 

「オッス~、上の空を見るハルト君~、今もしかしてお暇か~い」

 

この陽気で紺色のポニーテールの女は桜木彩(さくらぎさや)、幼馴染兼親友だ、とにかく明るくて強気で、可愛さは何処にいった?ってくらい男っぽい女だ。そのテンションは嫌いじゃないが…

 

オカルトと不思議好きのコイツが言う事は、大体分かるが………

 

「暇ならば私と一緒に最近流行りの怪奇現象を、調査使用じゃないか!、1人じゃ不安だしさ~、せっかく入れる所見つかったんだしさ!なっ!なっ!なっ!」

 

彩は顔を近づけ、ハルトを見つめる。ハルトは断り気味だったが、彩は強引に彼の手を引っ張り、すぐ様学校を出るのであった。歩いて30分、向かった先は、古びた大きな洋館、最近ここで、怪奇現象が起きたのであった。

 

その怪奇現象とは人の失踪、鳴り響くノイズ、壁などに写る謎のメッセージ、ポルターガイストとは、また一味違った感じだ、その現象の共通点は「電子機器のある場所で起こっている事」だ、これがキーワードになる。文字通り屋敷は荒れている。

 

古いブラウン管のテレビ、画面の割れているパソコンが置かれていた。どちらもスノーノイズが流れ、とても見れるような物ではない状態だ。

 

「ひぇ~こりゃ誰か住んでたって所だな~、だとしても何でこんな廃墟に?変わった奴もいるもんだな~」

 

ハルトは当初現象の事を、大人がパソコンなどやりすぎの防止の為の、作り話と思っていた。しかし、現場を見て、改めて確信した、怪奇現象が起こった事を。

 

部屋の中を探索していると、足の小指が何かにぶつかった。ハルトは大きく跳ね上がり、小指に息を、フーフーするのであった。

足元を見てみると、古臭い所にあるとは思えない、近未来的な、灰色の"端末機″らしきものが落ちてあった。

 

 

【挿絵表示】

 

 

ハルトはそれを、珍しい物を見る様に、見惚れるのであった。

 

「なんだこりゃ?それに何だ、このペンダント?それに・・・・・・・タロットカード?」

 

端末機と一緒に、落ちてあったのは、何かに引きずり込まれそうな、デザインのペンダントと、絵のないタロットカードの様なカードだった。

それをじっくり見ていると、古いパソコンから、大きく「グルルルル……」雄たけびの様な、ノイズの様な、音が流れ出した。

 

「なっ、なんだ・・・・・・・?何かの声じゃ・・・・・・・ないよな?」

 

ハルトが後ろを振り返ると、そこから突然と、紅いライオンが現れ「グオオオォォォォォっ!!」と雄たけびを上げながら、ハルトを襲い掛かろうとする――――――――――

 

大きく声を挙げ、両手で防ごうとした、その時―――――――ペンダントから電磁波の様な、バリアが発生し、そのバリアに紅いライオンは、弾かれた。

 

紅いライオンはパソコンではなく近くにあった、ブラウン管のテレビに吸い込まれる様に消えてゆくのであった。ハルトはその場で、腰が抜ける様に、尻餅を着いた。

 

「なっ…何だった今のは…、ライオン…だよな?、一体何で…悪い夢でも見てるのか?」

 

ハルトは自分の頬を抓る、抓った頬は痛い、これは夢じゃない、現実だ。唖然とするハルトの目の前に、他の部屋を調べていた彩が来た。

 

「どうしたのさ~急に大きな声出して?まさか、お化けが出たとか言うんじゃないよね~」

 

彩は、尻餅をついていたハルトをからかいながら、彼の手を掴み、立ち上がらせた。

 

「まさか・・・・・・・それよりさもう帰らね?随分暗くなったし」

 

言えるわけない・・・・・ついさっき目の前で、現象らしき出来事に遭遇したなんてさ・・・・・何かの間違いだよ、きっとこの家の、主の変わった警報みたいなもんさ。でも人いねぇよな・・・・・・・・

 

俺は焦る様に、彩の手を握り、屋敷を急いで去った。

 

「ちぇ~結局収穫なしか~まぁそんな簡単じゃないよね~んじゃっ、また!」

 

ハルトと彩は、街角の分かれ道で別れた。一方屋敷では・・・・・・・入り口近くで小説を読みながら、屋敷を見つめる男の姿が、この男は一体・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

翌朝、今日は土曜日なので、ハルトは電気街のゲームセンターへ、遊びに行った。昨日拾った端末機持ち歩き・・・・・・・

これが彼の人生を大きく変える事となる・・・・・・・・・・

 

「あ――――!!全然取れね―――!はぁ・・・また失敗だ・・・・・・」

 

またクレーンで失敗、これで何度目だよ・・・・・・・・・・

周りなんて気にせず、俺は大きく叫んだ。そんな時だ、1人で、格闘ゲームしている奴を見てた、何というか、普通の光景だ。

その時だ、そのゲームの画面が突然と、スノーノイズが流れ始めた。ソイツは当然「何だ壊れたか?」とイラつく訳だ。するとだ突然画面から、サソリみたいなハサミが現れ、そいつの体を、挟み、画面の中に引きずりこんだ、誰にも知られず。

突然と、密かに消えて行った。

 

「なっ・・・なんなんだよ・・・おい、どうなってんだよ!!」

 

俺はすぐ様、そのゲーム台に近づいた。

辺りを調べてるが、特に何も以上はない、スノーノイズのままの画面を除いて。その画面をよく見ていると、俺は誰かに押されたかのように、画面に顔がぶつかりそうになる。だが、ぶつかる事はなく、逆にさっきの奴みたいに、吸い込まれた、その中はまさに砂嵐の光景だ、そのまま流れていくように前へ進むと、突然昨日拾った端末機が光俺の体を包んだ。

 

「・・・・・・・・遅かったか」

 

一方、ゲームセンター内では、昨日、屋敷の近くにいた男が、スノーノイズの流れるゲーム台の近くにいた。その男の手には、ハルトと同じ、端末機を手にしていた、しかし、ハルトと違い青い色をしていた。

 

「う~ん・・・アレ?・・・・俺ゲーセンにいたよな・・・何で外に?それにここは?」

 

意識が朦朧する中、目の前はゲーセンではなく、電気街のど真ん中であった。しかし、普通の街中ではなく、建物などが、コガネムシの様な、色合いをしている。ハルトは、壁によっかかろうとした瞬間だった、ガラス越しに映るハルトの姿、しかしその姿は、機械を思わせる姿だった。

 

紺と銀のツートンカラーで、黄色い両目(ツインアイ)をし、丸みのある肩パーツ、ある程度しか防御出来なさそうな、肘の小手が装備されている、ただ1つ「弱そうな機械」みたいな姿になっていた。その姿に驚いたか、ハルトはその体を触る。

 

「はぁっ?何だこりゃ!?一体どうなって・・・・・ってマジかよ・・・・・・コレ仮想ゲームとかじゃないよな・・・・・・?」

 

嘘だと信じたい、でも目の前で起こってるのは現実、もう何が何だか分からねぇよ!!

 

俺は唖然した、そりゃそうだ、気が付いたら機械の様な体になってんだからよ。そんな驚いてる中、俺の後ろにはさっき人を画面の中に引きずりこんだ、サソリのような黒い怪物がいやがった。途轍もなく毒々しい姿をして、ヤバさが伝わってきた。

 

ってか・・・・・・・・思ったよりデカい、俺の顔は真っ青になった、顔見えないけど。

サソリの様な怪物は、突然と俺に、尻尾を突き刺そうとした、とっさの事だが、何故か避けられた、体が軽くなった?と感じる程思うような動きだ。

ワケも分からず俺は、その場から逃げた、逃げ続ける中、サソリの様な怪物は、口から液体を吐き出し、その液体が掛かった所は、綺麗サッパリと溶けていく、あんなの当たったら、一溜まりもない!、どうすればいいかも分からないまま、逃げ続けて、かれこれ、30分ぐらいたったのだろうか・・・・・・・・・・・・・・・・

 

サソリの様な怪物は、銃弾を弾き返す様な固い皮膚を持ち、毒々しい尻尾を持ち、鉄をも真っ二つに出来そうな、鋭いハサミを持ち、張り付いて移動できそうな、8本足の足を持つ。

 

「っく・・・何なんだよ!あぁもう最悪だ!これからどうすりゃいいんだ?コレ、どうやったら外れるんだ?」

 

ハルトは装着されている機械の頭を取り外そうとするが、ビクともしない。そう焦る中、サソリの様な怪物が迫って来た、絶体絶命――――――!!

 

と思われたが、突然と大きなモニターから、同じく、機械的な体をした者が現れた。青いカラーをしており、中世の騎士と、日本の武者を合わせた姿をしており、肩や頭には、三日月を模様する形をしていて、胸部は、鳥の顔を思わせるデザインしており、ハルトと違い、肩に尖りがある腕に、黄色いラインがある人物だ。

 

サソリの様な怪物は、青い戦士の方向を向き、尻尾の針を発射した、青い戦士は、背中に取り付いてた、赤いパラシュートの様なアーマーを解除し、そのアーマーで針を防御した。青い戦士は、ハルトの元へ飛び降りた。

 

「何だ、まだクリーチャーを持ってないのか?命知らずな奴だな・・・大人しくそこでみてろ」

 

青い機体は呆れ口調で、ハルトを後ろに下がらせた。どうやらあのサソリの様な怪物をクリーチャー(ベノスティンガー)と言うらしい。

 

そう言い、青い戦士は、左腰に取り付けていたホルダーから、1本のビーカーみたいな棒を取り出した。それを、武器であろう刀についている、青い端末機の背部に、差し込んだ。すると「ソードイン」と電子音声が発した。

空から青い鳥が現れ、空から大剣を落とした。青い戦士は、ベノスティンガーに突撃し、大剣と刀の二刀流を振りかざし、斬り付ける。しかしそう簡単にダメージを与える事が出来ず、剣の攻撃を弾かれる。

 

キィィン!!ガキィン!!

 

「あぁ使うのか・・・・・・俺にも使えるかな?」

 

それを見たハルトは、見様見真似で、左腰のホルダーに触れ、ビーカーの様な棒を取り出した。すると何故か、右肩に取り付いていた端末機が、縦に下がった。そこに棒を差し込むと、自動的に端末機が上がり、それと同時に「ロッドイン」と電子音声が発し、空から雑に銀色の棒(ブロンズロッド)が「ポロっと」落ちてきた。

それを拾い、ハルトは、ベノスティンガーに突っ込んだ。青い機体はそれを止めようとするが・・・・

 

「何か・・・意味分からねぇけど・・・俺もやってみっか!!」

 

「おいバカ、そんなんでどうにかなる相手じゃ―――――」

 

ガキン―――

 

「ウォォォォォォ!!って嘘・・・曲がった!?」

 

ハルトの一撃は、ベノスティンガーハサミに当たった、がしかし、棒はグニャッと曲がり、ハサミで殴られ、ハルトは後ろへ吹き飛ばされた。

青い機体は、呆れて頭を押さえる、そして手を翳し、そこからタロットカードが現れた。そこにはハルトとのカードとは違い、青い鳥の絵と、月が描かれ「(MOON)」の文字が刻まれていた。

それを青い端末に翳すと、カードから、青い鳥が現れ、その嘴で、猛スピードで、ベノスティンガーを突いた、突かれた体には小さな穴が空き、苦しみ出し、むしゃらに暴れ始めた。

 

その姿は、三日月を思わせる頭の飾りや、羽根を特徴とし、足の爪は純金の様に輝き、あらゆるものを掴めそうだ、刀の様に鋭い嘴をもつ。

 

「さて・・・これで終いだ!!」

 

青い機体は、左腰から棒を取り出し、再びそれを、青い端末機に差し込むと「フィニッシュイン」と音声と共に、青い鳥が機体の背中を掴み、空高く飛び上がり、目にも見えない速さで、べノスティンガーに突撃し、大剣の高速な剣裁きで、何度も切り裂く、そして最後に、上空から剣で斬り上げ、ベノスティンガーは真っ二つとなり、爆散し、その残骸は粒子状のエネルギーとなり、青い鳥が、啄む様に食べ始めた。

 

「うげっ・・・エグッ・・・まぁ何より助かったよ~ありがとなっ、てかこれ何なんだよ!?アンタ知ってんのか?」

 

礼を述べ、質問責めするハルトは、青い戦士に手を伸ばすが、それをあっけなく振り払われた。

 

「戦う気がないなら消えろ、ここは甘ちゃんのくる場所じゃ・・・・・・・・っ!?」

 

「グルアァァァァァァァァァァァ!!」

 

青い機体が、ハルトを呆れ口調で、ここから去る様に言うが、その時ビルの上に、屋敷で見た紅いライオンが現れ、口から火炎の弾を2人の方向へ吐き出した。

その衝撃で辺りのビルは破壊され、逃げようとすえう二人は、小さな建物の中まで吹き飛ばされた・・・・・・・・

 

「うわああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――――――――――!!」

 

 

 

 

ToBe Continued……




【今回のクリーチャー】

ベノスティンガー
巨大な赤紫のサソリ型クリーチャー。ランクA
両腕の巨大なハサミと尻尾の針を武器とする。あらゆるものを弾き返す程頑丈な皮膚を持つ
ゲームセンターに訪れた若者を狙いエサとしていた。



見ていただきありがとうございます。
最初なので、まだ分からない所もありますが、話が進むにつれ、明かされることになります!!
次回では今回起きた出来事が明らかになります(作品紹介でネタバレとは言わないでねw)
それでは次回にご期待ください!

メインキャラの中で誰が1番好きか?

  • 獅子堂ハルト
  • 三日月伊織
  • 国枝半蔵
  • 黒崎我怨

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