第31話「数奇な再会」
「ン―――――久々の学校終わったー!!」
「よかったねぇ~何とか宿題終わって」
9月1日、時刻は15時10分。
夏休みが終わり、再び学校が始まった。どうやら宿題はギリギリにならなかった様だ。
授業が終わり、ハルトは羽を伸ばす様にして両手を挙げた。
「助かったぜ、ありがとうな彩」
「この調子で、勉強もしっかり頑張ってくれればいいのにね~」
何時もの様に当たり障りのない会話をし、日常を満喫しているハルト。そんな時、教室の扉が開いた。
「獅子堂ハルトさん・・・・・・お話があります」
やって来たのは、生徒会副会長の
「アレは副会長?何でハルトの事呼んでるの?」
「さっ・・・・・さぁ?俺は別にマズい事はしていないぜ」
永子はハルトの方へ向かい、どんどん近づいてきた。
「えっ・・・・・ちょっ、何ですか!?」
迫りくる永子に対し、後ろの下がりだすハルト。窓側の方に下がり、逃げ場がなくなった。
それでも容赦なく迫る永子。
「ひっ――――――!?」
10㎝近くまで近づいた永子は、右手で窓の方をドンと手を置いた。そして・・・・・・・・・・・・・
「是非・・・・・・・ご飯の作り方を・・・・・・・・・・・」
「えっ?」
顔を横に向けながら、ハルトに伝えた。その言葉に対し、ハルトは首を傾げていた。
「臨海学校でのアナタのカレー、とても美味しかったです・・・・・・・・ですから、是非、私に美味しいご飯の秘訣を・・・・」
「そっ・・・・・そゆこと?」
何がなんだかサッパリ分からないハルトは、苦笑いする他なかった。
その光景を見ていた彩は・・・・・・・・・・・・・・・・・
「えっ・・・・・何がどうなってんの?」
緊張のあまり、胸を押さえ、ハルトの方を向いていられない。
「では、また後日」
「はっ・・・はぁ・・・・」
永子は教室から去った。自分の机に戻るハルトの元に、彩が向かう。
「なっ・・・・何だったの?」
彩は気になって仕方がない。特にやましい事じゃないので、ハルトは正直に話した。
「えぇっと・・・・何でも飯の作り方を教えて欲しいとか」
「なっ・・・・な~んだ!そういう事だったのか~」
一安心したのか、彩は胸に手を当て、ゆっきり息を吐いた。
(よかった・・・・・本当によかった)
「さ~て、帰るか!」
荷物をまとめ、ハルトと彩は教室を出た。
一方その頃、
「また学校が始まったか・・・・・・・・・」
帰る途中、空を見上げながら歩いていた。
『持って・・・・・・・・・・・・・今年いっぱいかと・・・・・・・・・・』
医者に言われた言葉が頭に過ぎる。
宣告された時まで後3ヶ月。それまでに戦いが終わらなければ・・・・・・・・・・・・・・・・
「由奈・・・・お前は絶対、俺が救ってやる」
そう胸に誓い、前に進んでいると・・・・・・・・・・・・・・
「キャッ――――!?」
「っ―――!?」
横から通ってきた、青いシャツに、グレーのジーパンの少女と激突してしまう。
「イテテ・・・・・ゴメ~ン大丈夫?」
「ハァ・・・・急に走ってきやがっ・・・・・・て?」
伊織は少女の方を見た。その少女は以前、双園祭でジャンボパフェの場所を聞いて来た、金髪の少女だった。
「お前・・・・・・確か、前に・・・・・・」
前に会った事尋ねようとした時―――――
「いた・・・・・見つけたぞ!!」
少女が通って来た横の方から、3人のチャラい男が走って来た。
「あっ・・・・・ヤバ」
どうやら彼女は、男達に追いかけられていた様だ。
「お前・・・・何したんだ?」
妙な事に巻き込まれた伊織。ため息を吐きながら少女に問う。
「何もしてないよ!アイツらしつこくナンパしてくるから、ちょっとからかっただけ!!」
少女の話によると、歩いている時、男達にしつこくナンパをされ、路地裏に連れていった。
何かをしようとする仕草と同時に、生ゴミの大量に入ったゴミ箱を、男達の頭の上に落として、追いかけられていた。
「そりゃ、自分が悪いだろ、俺を巻き込むな」
「そんな事言わないでさ、お願い」
今にも泣きそうな目をしながら、少女は伊織に助けを乞いながら、袖を掴みだす。
「この女・・・・・・・俺達を舐めてるのか!?」
怒りが込みあがって来る男達、その矛先はやがて伊織にも向けてきて・・・・・・・・・・・・・・・・・
「コイツもむかつくぜ!」
「もういっその事、やっちまおうぜ!」
伊織の胸倉を掴み、路地裏の方へ連れていく。そして壁の方に、伊織を叩きつけた。
その様子を、端っこで見ている少女。これは流石に伊織も我慢の限界の様だ。
「悪くおもうなよ・・・・・恨むなら、あの女を恨めよ!!」
「ハァ・・・・・・」
振り下ろされる男の拳を、伊織は軽々と避け、逆に男の足を引っかけ、転ばせる。
「コイツ・・・・・・ふざけやがって!!」
襲いかかる男の胸倉を、伊織は掴み、睨みつけながら、壁の方に向かって押しつけていく。
「いい加減にしろよ・・・・・・お前ら」
伊織の鋭い目を見た男達は、急に怖気づいたのか、慌てて逃げだしていく。その様子を見ていた少女は、伊織の方へ近づいていく。
「いやぁ~アレだけで追い払っちゃうなんてやるねぇ~助かったよ」
「っく・・・・・お前なぁ、人を巻き込んでおいてそれか?」
助けてもらったのに対し、軽々しい口調で話しかける少女に、呆れていた。
「いやいや、本当に感謝してるよ。あわゆくばずっと守ってもらいたいな~ってぐらい」
どこか誘っている様にも見える少女。しかし伊織にそれは通用しない。一緒にいるだけでも疲れてしまうのか、壁に寄っかかり、頭を押さえる。
「ハァ・・・・・・どこかのバカを思い出す」
少女を見ていると、バカ、つまりはハルトを思い出してしまった。能天気で、考え無し、少しだが同じものを感じていた。
「じゃっ、何かあったらまたよろしくね~」
そう言い残し、少女は去っていった。身勝手に振り回され、猫背になりながら、伊織も路地裏を出た。
「何なんだあの女は・・・・・・・」
どうやらまだ怒りが収まっていない様だ。ここまでイラつかせたのは、ハルトぐらいだ。
「っ――――――こんな時にか!!」
頭の中に、クリーチャーが現れたビジョンが流れ、アルカナデバイスを取り出し、位置を確認する。
感知した場所は、ゲームセンターであった。
そのゲームセンターでは、さっき逃げた男達が遊んでいた。
「ヒャッハー!スカッとするぜ!!」
ゾンビシューティングゲームをしており、ストレスを発散していた。
そんな時、画面にゾンビとは違う
「んっ、何だありゃ?」
新手の敵だと勘違いし、男はクリーチャーを撃ち続ける。そして画面から手が出てきた途端驚いて大声を上げてしまう。
「ぎゃあああああああああああ!!」
「アイツらっ――――――!」
伊織はクリーチャーの頭を掴み、画面の中に押し戻す。男3人は驚きのあまり、気を失っていた。
変身しているのが気づかれない様、伊織はプリクラ機の中に入り、デバイスを画面に翳す。
「セットオン!」
デバイスを右二の腕に取り付けられているアタッチメントのセットし、ルナリベリオンへと変身すし、画面の中に入り、サイバープログラムへと移動する。
ゲームセンターの外へ出ると、目の前には分福茶釜に登場するタヌキの様な
警戒の体制を取りながら、ルナリベリオンはゆっくりと近づいていく。
「ハッ――――――!」
新月を振り下ろし、ラクーンケトルを斬り付けようとするが・・・・・・・・・・・
「コイツ・・・・・相当硬いな」
頭を釜の中に隠し、新月の一撃を防いだ。反撃するかの様に。右手に持っていた釜のフタの様な武器でアッパーを喰らわせ、吹き飛ばされる。
「チっ、出てくるクリーチャーも少しづつ強くなっている様だな・・・・・・」
戦いが進むにつれ、現れるクリーチャーもどこはかとなく、強くなっている。
ラクーンケトルが追い打ちを掛ける様にして右手の武器を振り下ろす。それと同時に、ルナリベリオンはホルダーからシステムメモリーを取り出し、新月に取り付けられているデバイスに装填する。
<<シールドイン>>
左手にブルームーンファルコンの翼を彷彿とさせる
「さっさと終わらせた方がよさそうだな」
早く止めを刺そうと、ホルダーからシステムメモリーを取り出そうとした時――――――――――!
「んぎゅっ!?」
蝶々の羽の様なブーメランが、ラクーンケトルに直撃し、地面に倒れる。
ブーメランが返ってきた先、そこには白にアゲハチョウとカラスアゲハみたいな色をした女性的なプロポーションをしたリベリオンらしき
アゲハチョウの模様をした音符の様な形をしたヘッドギアに、カラスアゲハの模様をしたドレスっぽい肩、蝶々の羽の形をした白いスカート、ハイヒールの様な形をした足が特徴の戦士だ。
「いただき!」
エンプレスリベリオンは、立ち上がったラクーンケトルに向かって走り、返って来たブーメランを持った左手を振り下ろし、退ける。
「新たなリベリオンか・・・・・・・・」
その戦いの様子を、見つめるルナリベリオン。相手の戦力をどんなものか、把握したい様だ。
「ヤァっ―――――!」
右手に持っていた少し長いバタフライナイフの様な
「さて、おしまいにしますか」
左腰のホルダーからシステムメモリーを取り出し、左肘に取り付けてあるデバイスに、システムメモリーを装填する。
<<フィニッシュイン>>
電子音声と共に、巨大なアゲハチョウ型の
「ハァ―――――フッ―――――!!」
近づいて来たラクーンケトルに、左手のブーメランで振り抜き、ブーメランが突き刺さったままの状態で上空へ投げつけ、バタフライヴァルキュリアが回転しながら、体当たりをし
地面に叩きつけられたラクーンケトルは爆散―――――!その残骸を、バタフライヴァルキュリアがストロー状の口で、吸い始める。
「・・・・・・・・・」
クリーチャーを倒して油断している所を、ルナリベリオンが近づこうとするが・・・・・・・・・・・・
「フフっ」
ルナリベリオンの方を向いたエンプレスは、にこやかに笑い、手振って、バタフライヴァルキュリアの上に乗って、その場を去った。
「アイツ、中々の強さだな。だが大した問題じゃさそうだな」
戦いを終えたルナリベリオンもまた、ゲームセンターの方へ戻り、入っていったプリクラ機から現実世界戻った。
現実世界から戻り、中から出ようとした時―――――
「やぁ、また会っちゃったね」
何と目の前には、さっきあった金髪の少女が立っていた。
「お前、何でここに・・・・・・・まさか」
「そっ、そのまさかだよ、私がさっきのエンプレスリベリオンだよ」
さっきのエンプレスリベリオンが、この金髪の少女であった。その事に、伊織は少々驚いていた。
「私、アリア・クィンテット。よろしく」
少女の名は、アリア・クィンテット。金髪に翡翠色の瞳である事から、他国出身だと思われる。
伊織に手を伸ばし、握手を試みるが・・・・・・・・・・・・・・
「あっ、ちょっとどこ行くの?」
伊織はそれを無視し、ゲームセンターを出ていく。
「ねぇ、待ってってば!まだ君の名前聞いてないんだけど!」
その後を、アリアは付いていく。
「付いて来るな。それとも、俺と戦いたいってワケか?」
「いや、そういうワケじゃないよ、自分の名前なのったんだから、君の名前も教えてよ!」
立ち止まった伊織。このまま無視し続けても、彼女は一向に退かないと思い、仕方なく自分の名前を名乗った。
「・・・・・・・三日月伊織だ」
「へぇ、いい名前だね。カッコいい」
「もういいだろ、さっさと失せろ」
「ひど~い、もうちょっと愛想よくしてもいいんじゃない?」
どんどん進んでいく伊織を引き留めようと、アリアは必死に声を掛ける。
「いいか、俺とお前はリベリオン使用者、つまりは敵同士なんだ、分かるな?その気になればお前ぐらいならすぐにでも・・・・・・・・・」
最後の言葉を言いかけた時、アリアの顔を見て、青葉カレンの事が脳裏に浮かんだ。今でも彼女の事が胸に突き刺さっている。
そう思うと、伊織は言うのを踏みとどまった。
「いや、何でもない。とにかくさっさと離れろ。俺の気が変わらない内にな」
そのまま伊織は止まることなく、歩き続けた。アリアは追いかける事なく、彼の後姿をただ見ているだけであった。
何を思ってたのか考えながら、アリアは首を傾げていた。
そして同じ頃・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「あ~あ、なんか大変な事になりそうだな~」
家に帰らず、港のベンチでジュースを飲みながら、海を見ているハルト。永子に料理を教えて欲しいと言われた事が未だに驚きを隠せていない。
「今度の休日に呼ばれたけど・・・・・・俺に教えられるか?」
人に教えるのはあまり得意でないハルト。少し不安が過ぎっていた。その時、向かい側の方から誰かが殴られる男が聞こえた。
「なっ・・・・・何だ!?」
音の聞こえる方に、ハルトは向かった。
向かった場所は、港近くのコンテナターミナル。そこには、数人の不良と喧嘩をしていた
「おぅ、お前は・・・・・・・」
「黒崎、お前―――――!」
倒れる不良を前にして、黒崎を見つめるハルト。彼のこれまで行って来た所業に怒りを感じていた。
「丁度いい、コイツらじゃ退屈してたんだ。久々にお前とサシでやるのも悪くねぇ・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「何だ?怖気づいたのか?」
立ち止まるハルト。そのまま我怨は、不良の持っていたスマホを取り出し、地面に置き、デバイスを翳した。
拳を握り、ハルトも同時にスマホにデバイスを翳す。
「セットオン!」
我怨はデバイスをアタッチメントに取り付け、フールリベリオンを変身し、一足先にスマホに入り、サイバープログラムへ向かった。
「・・・・・・セットオン!」
ハルトはためらいながらも、デバイスをアタッチメントに取り付け、ソルリベリオンに変身。スマホの中に飛び込み、サイバープログラムへと移動する。
「さぁ・・・・・・始めようぜ」
フールは左手のバイオヘルダイルの顔をを模した
<<ソードイン>>
空から降って来た、バイオヘルダイルの尻尾を模した鋸型の
「ハァ―――――!!」
「ッ―――――」
咄嗟にシステムメモリーを右二の腕に取り付けてあるデバイスに装填「シールドイン」の電子音声と共に、両肩にプロミネンスレオの鬣を模した
「ヤッ!!」
フールの右腕を弾き、左フックを腹部に炸裂させる。そこからさらに頭部にローキックをかました。
「うぅっ―――――やるじゃねぇか」
口を拭くよう仕草をしながら、フールは立ち上がった。
「黒崎!こんな戦いもう終わりだ!俺が戦いを終わらせる、お前の好き勝手もこれまでだ!!」
フールに指さし、戦いを終わらせる事を宣言する。これ以上、彼の好き放題を見逃しておけない、誰にも死んでほしくない、この戦いで散っていった使用者の為にも・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「んな事、知った事か。俺は今こうして楽しめりゃぁ、それでいいんだよ!!」
ソルリベリオンの方へ走り出し、ダイルデンジャーを振り下ろそうとした時――――――――――
「何―――――!?」
ソルリベリオンがホルダーから
「・・・・・・・・・・」
<<ユニゾン――――――>>
二の腕に取り付けてあるデバイスを手に取り、前に突き出し、ユニゾンカードをデバイスに翳すと、鬣が白と黒となったプロミネンスレオを模したした
「ほぅ・・・・・・そういや、お前もその力を手に入れてたなぁ」
炎を振り払うと、システムメモリーを取り出し、胸部のライオネルコアの口を開き、中に装填する。
<<ソードイン>>
電子音声が発生し、両手と、背中に装備されていた
「ハハハ――――そうこなくっちゃなぁ!!」
振り下ろされたライガーデュランダルを、ダイルブレードで防ぎ、鍔迫り合いとなる。
「俺は・・・・・・・戦いを止める!!」
「ハッ、勝手に言ってろ!!」
ダイルブレードを弾き返し、そのままフールを斬り付け、10m後ろへ、吹き飛ばした。
「ぐっ・・・・・やるなぁ」
システムメモリーを取り出し、ライオネルコアに装填する。
<<バスターイン>>
電子音声と共に、胸部にエネルギーが蓄積を始める。
「フッ」
<<バスターイン>>
右手にアポロナインフォックスの尻尾を模した、
「ハァァァァァァァァァァ!!」
口の中のエネルギーがオレンジ色になると同時に、強力な
「何―――――!!」
エネルギーが溜まっておらず、撃つ事が出来ず、ソルリベリオンの一撃が直撃し、コンテナに激突した。
「ハァ・・・ハァ・・・いいねぇ、だいぶ強くなったじゃねぇか」
立ち上がったフールは、ダイルデンジャーを展開し、システムメモリーを装填する。
<<フュージョンイン>>
バイオヘルダイル、スターウェイブ、デスティニーラチェルタ、アポロナインフォックス、バンデッドシーミアが召喚され、合体し、サイコディスカイザーとなり、ソルリベリオンを睨み付ける。
「さぁ・・・・もっと楽しもうじゃねぇか!!」
雄たけびを挙げ、地面を踏みつけるサイコディスカイザー。高らかに笑うフールと共に、走りだす・・・・・・・・・が―――――!
バタン――――――――――――――――!!
「ハァ?」
突然、サイコディスカイザーが前から倒れた。その衝撃を右手で防ぐフール。
「一体何が?」
サイコディスカイザーの首元をよく見ると、一本の針が刺さっていた。
針を抜くと同時に、小さな虫の様な物体が、フールを襲う。
「んぁっ――――――何なんだ!!」
小さな物体を振り払おうとするフール。その背後には、女王バチの身体に、エメラルドゴキブリバチの様な顔、背中には2本の針が垂れ、蜂の巣の様な尻尾が特徴の
「お前かぁ・・・・・いい所で邪魔を――――――」
フールの背後に、ビーワスプが3体現れ、右手の針を、フールの首元に突き刺した。
「うっ・・・・・・なん・・・・・だ?」
針を刺されたフールは、膝から崩れ落ちる様に倒れ、気を失った。
「何が起こってるんだ・・・・・・・?」
今の状況が掴めないソルリベリオン。それを諸ともせず、3体のビーワスプはフールの腕を掴み、落ちていたスマホに投げつけ、現実世界へ戻した。
「ちょっ――――――」
それを追いかける様に、ソルリベリオンもスマホに飛び込み、現実世界へ戻った。
現実世界へ戻って最初に見たのは、倒れている我怨であった。
「アイツ・・・・・・・」
倒れている我怨に近づこうとした時、近くでサイレンが鳴り響く音が聞こえ、ハルトは見つからない様に隠れた。
「警察?何でここに・・・・・・・・」
我怨の周囲に数台のパトカーが止まり、出てきた警察2名が、我怨の腕を掴み、パトカーの中に入れ、走っていった。
「なっ・・・・・何なんだ!?」
突然の事で、状況が掴めず頭を掻くハルト。その後ろのコンテナで、黒のワンピース レディーズドレスに、サングラスを掛け、日傘を差した女性とすれ違った。腰には、ハチの模様をしたマスコットを着けた女性が、こちらの様子を見ていた。
「フフっ、これで少しは楽になりそうね」
彼女もまた、リベリオン使用者なのか?果たして、その正体は・・・・・・・・・・・・・・・・・・
現在リベリオン使用者 22人中残り15人
ToBe Continued……
【今回登場したリベリオン&クリーチャー】
エンプレスリベリオン
【全長】176㎝
【体重】50キロ
【総合ランク】B-
【常設武器】
アリア・クィンテットが変身するリベリオン。
白にアゲハチョウとカラスアゲハみたいな色をした女性的なプロポーションに、アゲハチョウの模様をした音符の様な形をしたヘッドギア、カラスアゲハの模様をしたドレスっぽい肩、蝶々の羽の形をした白いスカート、ハイヒールの様な形をした足が特徴。
防御、補助系に特化しており、長期戦に向いている。
【シールドイン】 グローリアブーメラン ランクC
バタフライヴァルキュリアの羽を模した盾。
羽を分離し、ブーメランとしても使用できる。
【フィニッシュイン】 ミステリアスワルキューレ ランクB+
ストロー状の口で、敵を巻き付け、地面に引き回し、エンプレスに向かい、左手のブーメランで振り抜き、グローリアブーメランを突き刺さし、上空へ投げつけ、バタフライヴァルキュリアが回転しながら、体当たりする。
バタフライヴァルキュリア
エンプレスリベリオンが契約する蝶々型のクリーチャー。ランクB
鱗粉には、回復効果があり、ある程度のダメージなら、即座に回復出来る。
ビーメイヴ
女王バチとエメラルドゴキブリバチを合わせたようなクリーチャー。ランクA
ビーワスプなど、ハチ型のクリーチャーを使役し、操る事が出来る。
背中の垂れた2本の針は、脳を洗脳する猛毒が仕込まれている。
伊織とアリアの出会い、それは彼の運命を大きく変える。
そして、突如と現れたビーメイヴと謎の女性、我怨が警察に捕まったのは彼女の仕業なのか?あらゆる思考が渦巻く中、一体次は何が起こるのか・・・・・・・・?
次回もご期待ください!!
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メインキャラの中で誰が1番好きか?
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獅子堂ハルト
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三日月伊織
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国枝半蔵
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黒崎我怨