フールリベリオンとラヴァーズリベリオンが戦う中、双方共に1時間の制限時間が切れ、24時間サイバープログラムから出られなくなり、極限のサバイバルバトルが始まる・・・・
一方、ソルリベリオンはストレングスリベリオンと対決する・・・・・果たして、ハルトはどう戦うのか・・・・・・・・・
「戦うしかないのか・・・・・・・」
ストレングスリベリオンにファイティングポーズを構えるソルリベリオン。
お互いに緊張が走る中、先に動いたのはストレングスリベリオンの方だった。
「ファッ!」
ストレングスリベリオンの
「なっ・・・・いきなりかよ!!」
間一髪、ストロングブレイカーの一撃を避けるソルリベリオン。
体制を崩してしまい、少しの間よろけてしまう。
「何てバカ力だよ・・・・・・コイツはヤバいな・・・・・・・・」
ソルリベリオンは、左腰のホルダーからシステムメモリーを取り出し、右二の腕のデバイスに装填「バスターイン」の電子音声と共に、空から、レオファングが召喚され、それを右手に装備する。
「ハァァァァァ―――――――!!」
右腕に取り付けたレオファングにエネルギーを集中させ、右手を後ろに構える。
それに恐れる事無く、ストレングスリベリオンは前進する。
「悪いな・・・・・お前は倒さないけないんじゃ・・・・・・」
小声で言い放つストレングスリベリオン。その口調はどこか、訛っていた。
その声に、聞き覚えがあったのか、ソルリベリオンは動揺する。
「今の声、どこかで・・・・・・・・」
そう考えている内に、ストレングスリベリオンが目の前まで接近していた。
「しまっ――――――――――」
ブォォォォォォォォォォォォ――――――――――!!
咄嗟に、集中させた火球をストレングスリベリオンに放つが、手元が狂ったか、狙った方向とは別に、ストレングスリベリオンの肩の方に放たれた。
「外した・・・・・・それにしてもこの威力、直撃したら危ないかもな・・・・・・・」
火球がかすったストレングスリベリオンの肩のアーマーは、少しであるが、形がなくなっていた。ソルリベリオンも戦いの中で強くなっている証拠か・・・・・・・・・
「まずは・・・・・・アンタから止めねぇと!」
ソルリベリオンは少し後ろに下がり、間合いを取る。
「攻めないのなら・・・・・こっちからいくで!」
ストレングスリベリオンは、右腰のホルダーから、システムメモリーを取り出し、左腕のストロングブレイカーの中に収納されているデバイスに装填「パワーイン」の電子音声と共に、ストレングスリベリオンから、赤いオーラが発生し始めた。
「何だ、このオーラ!?こっからでも凄まじく感じやがる―――――!」
ソルリベリオンが両手で防御の構えを取るが、ストレングスリベリオンは約100mの間を5秒も経たない内にダッシュし、ソルリベリオンに、右アッパーを炸裂させる。
バゴォ―――――――――――――ン!
「ガはっ―――――!」
アッパーを喰らい、地面に叩きつけられるソルリベリオン。胸部と左肩のアーマーに、ヒビが入る。
「何だこの威力・・・・・・・・イてぇってレベルじゃねぇ・・・・・・・・・」
倒れるソルリベリオンを見つめながら、ストレングスリベリオンは、タロットカードを手に取る。
そのカードには、両足に爪の鋭い鋼鉄のブーツを履き、鼻が少し尖っており、キバがドリル状のゾウのクリーチャーが描かれていた。
「行け・・・・・・」
タロットカードを上に翳すと、そのカードに描かれていた
「デカっ!?アイツの馬よりデケェじゃぇねか!!」
アイツとは、国枝半蔵=チャリオットリベリオンの事であり、ペインエレファントの全長は約7m、シルバアーマホースよりも大きい(シルバアーマホースはチャリオットフォートレスの大きさも含まれているが)
「グァっ!?」
ガンっ――――――!
ペインエレファントの尖った鼻が、ソルリベリオンに振り払う様にして叩く。
吹き飛ばされ、受けたダメージが大きく、立ち上がる事もままならない。
「悪く思わんでくれよ・・・・・・家族の為だ」
ストレングスリベリオンは、右腰のホルダーに手を添えた時、ソルリベリオンが語り掛ける。
「家族の為・・・・・・・まさかアンタ・・・・・力か!?」
「その声・・・・・・・お前、ハルトだったのか!?」
家族の為、そしてこの訛った口調、ソルリベリオンは、ストレングスリベリオンの正体が田井中力である事を確信した。そしてまたストレングスリベリオンもソルリベリオンの正体が、ハルトである事を知った。
「へぇ~面白い事になってるね」
その光景を、ビルの屋上で触手をうねらせながら、眺めているハーミットリベリオンの姿が見える。声質は同じであるが、ルナリベリオンと戦った時の女性的な口調ではなく、少年の様な口調であった。
「どうして・・・・・・アンタがこんな戦いに参加してるんだよ!」
ソルリベリオンはストレングスリベリオンに戦いに参加した理由と問う。その答えは・・・・・・・・・・・・
「言ったろ、家族の為・・・・・・みんなに苦しい思いはさせたくねぇ、その為さ」
「だから、お前はここまで来て出稼ぎ来てたんだろ!繁盛してたし、そこまで深刻じゃ・・・・・・・・・」
「金じゃねぇ!叶えたいのは・・・・・・・・故郷の復興さ」
俺の故郷・・・・・・・それは昔、農業が盛んでいて、世界中に野菜を売ってたくらいさ、だがある時、大規模な台風が来てな、そのせいで畑は荒れ、田んぼは溢れ、動物は死んでいった。
おかげで野菜も今までの4割って所さ、今までの様に繁盛しなくなり、暮らしに困った者は数知れない、多くは故郷を離れた者が多い・・・・・・・・・・・
少しでも野菜達の味を思い出してもらう為、俺はこの街にやって来た。
ある時だ、妙な男からこの電話みてぇなもんを渡せれて言われたんだ「この力で戦い、最後の1人になれば、君の望みも叶うだろう」とな。だから俺は勝ち残らなきゃいけねぇ・・・・・・・・あの頃の故郷を取り戻す為!!
「そんな事が・・・・・・・・・・・・」
ストレングスリベリオンが戦う理由を知ったソルリベリオンは、膝から崩れ落ちた。
彼もまた伊織同様、家族の為、そして故郷の為に戦う事に・・・・・・・・・・
「でも・・・・・でもそんな事、お前の家族は望んではいないだろ!それに分かってるだろ・・・・・この戦いに負ければ、存在が消える、もしお前が負けたら・・・・・・お前の家族はお前の事を思い出せなくなるんだぞ・・・・・・・・!!」
涙ながらの、ソルリベリオンの説得、その拳から、心から戦いを止めようとする思いが滲み出ている。
ストレングスリベリオンの心に響いたか、胸を押さえ始める。
「お前・・・・・・どうしてそこまで・・・・・・・」
「こんな戦いしなくても・・・・・・・・お前は故郷を復興できる、そうだろ!!」
「だが・・・・・・・後戻りは出来ん・・・・・今さら・・・・・・」
あぁ、確かにこの戦いからは逃げられない、後戻りは出来ない、だから戦い続けるのか・・・・・・・・・いや―――――――
「後戻りできねぇよ!だから俺は戦いそのもを止める!!きっと方法はある、黒幕を倒せばきっと!」
「黒幕・・・・・・・だが、ソイツが誰か分からん限り・・・・・・・・・」
「いや、黒幕は・・・・・俺達の中にいるらしい、残りの使用者の中に」
「何、残りの使用者の中に!?」
ソルリベリオンは、この戦いの黒幕は残りの使用者の中にいる事を、ストレングスリベリオンに話す。
それを聞き、驚きが隠せないでいる。
「そうか・・・・・・・・そういう事だったのか」
その話を、ルナリベリオンが柱の陰から、ひっそりと聞いていた。本当なら後ろから襲撃しようと考えていたが、気が変わったのか、その場を去る。
「俺達が力を合わせれば・・・・・・きっと出来るさ!」
「ハルト・・・・・・・・っ――――!?後ろ!」
ソルリベリオンの言葉に心が揺らぐストレングスリベリオン。そのソルリベリオンの後ろから、
急いで右腰のホルダーからシステムメモリーを取り出し、デバイスに装填「フィニッシュイン」の電子音声と共に、ペインエレファントが地響きを鳴らす。
ズシン―――――――――――――!
「なっ・・・・・・なんだ!?」
その地響きで、アクスフロッグは地面に落下し、それをペインエレファントが尖った鼻を使い巻き付ける。
「ハルト、しっかり避けろ!」
その言葉通り、ハルトは右側の方向に避ける。その後、ペインエレファントが巻き付けていたアクスフロッグをストレングスリベリオンの方向に投げる。
「ウォォォォォォォォ―――――――――――!」
投げられたアクスフロッグを、ストロングブレイカーで殴り、上空へアクスフロッグを飛ばす。
それに追いつくように跳躍し、アクスフロッグを両手で掴み、地面に叩きつけ、ローリングクレイドルの様に、回転し、最後に壁の方に叩きつけ、
グルグルグルグル――――――――バゴォ――――――――――――ン!
叩きつけらたアクスフロッグは、爆散し、それをペインエレファントが食べ始める。
「すっ・・・・・・スゲェ」
凄まじい力っぷりを目の当たりにしたソルリベリオンは、驚きのあまり、目が離せなかった。
そんな空の前に、ストレングスリベリオンが近づき一言放つ。
「ハルト、確かに俺は間違っていたかもしんねぇ、家族や故郷の事を考えてばかりか、周りが見えなくなってた。すまねぇ」
「いやいや、誰かの為にって思いは・・・・・・強いもんだからな」
これでハッキリした、力と伊織は誰かを思う気持ちが似ていた。そう感じたソルリベリオン。ようやく、分かりあえた人物に出会えて、安心しているかの様に頭を掻く。
「一緒に止めよう、この戦いを」
「あぁ、絶対できるさ、俺達なら!」
ソルリベリオンとストレングスリベリオンが協力する事を誓い、握手を交わそうとした・・・・・・・・・・・・・・・その時―――――――!
「危ない―――――!」
バッ――――
ストレングスリベリオンがソルリベリオンを突き飛ばす。
「なっ・・・・・・何っ・・・・・・何を!」
尻もちをついたソルリベリオンが起き上がり、目にした光景は・・・・・・・・
「オイ・・・・・・何だよコレ・・・・・・・」
「ばっ・・・・・バカな・・・・・・」
ストレングスリベリオンの腹部に、紫色の槍の様な物で貫かれており、槍が引っ込むと同時に、地面に倒れ込む。
その光景を目の当たりにし、手を伸ばそうとした時・・・・・・・・・
「ハハハハハハ―――!随分壮大な茶番劇だったね!!まっ、三流にも劣るけどね」
ストレングスリベリオンの背後から、ハーミットリベリオンが現れ、さっきまでの会話の内容を、嘲笑っていた。
「お前・・・・あの時の―――!」
ソルリベリオンは、ハーミットリベリオンを見て、以前ギガ・オーガ戦にて目にした事を、思い出す。
「覚えていたのかい・・・・・・・それは嬉しいね」
ゆっくりとこちらへ近づいてくるハーミットリベリオン。
ソルリベリオンの3歩前まで近づいた時、その足をストレングスリベリオンが掴む。
「ハルト・・・逃げろ!お前は・・・・・生きろ・・・・生きて・・・・・この戦いを止めてくれ!」
「おっ・・・・・・おい・・・・やめろ・・・・・・やめろぉ!!」
ストレングスリベリオンを助けようと、ソルリベリオンがハーミットリベリオンの方に前進するが、紫色の触手がソルリベリオンを襲い、道を阻む。
「さてと・・・・・・さっさと終わりにするか」
ハーミットリベリオンは左腰のホルダーからシステムメモリーを取り出し、膝のランタンを展開し、中に収納されていたデバイスに装填「フィニッシュイン」の電子音声と共に、ハーミットリベリオンの元に、
「ガハっ・・・・・・・・あぁ・・・・・・・」
既に虫の息のストレングスリベリオンを、ヴェノムクラーケンが地面に叩きつける。その後触手を開放し、尖った触手でストレングスリベリオンを百裂拳の如く突く。
ガンガンガンガン――――――――ズガズガズガズガズガズガ――――――――――――!
「さぁ、これで止めだ――――――!」
突き上げられ、上空に飛ばされたストレングスリベリオンに、ハーミットリベリオンがハーケンスピアに紫色のエネルギーを集中させ、勢いよく、ストレングスリベリオンの方に投げる。
ビュン――――――!
投げられたハーケンスピアは、ストレングスリベリオンを貫き
「そんな・・・・・・・・・・」
降りかかる血を見て、ソルリベリオンは膝から崩れ落ちた。
そして、自身の目の前に、ストレングスリベリオンが地面に叩きつけられる。
「おい・・・・・しっかりしろ!お前・・・・・・故郷を復興したんだろ!だったら・・・・・・こんな所でくたばってる時じゃないだろ!!」
ストレングスリベリオンの肩を揺らすソルリベリオン。
そんな彼の肩を掴み、言い放つ。
「すまんのぉ・・・・・・・もう無理みたいだべ。もっと・・・・・早く気づいていれば、こんな事にならんかったかもな・・・・・」
その言葉はとても弱っており、体全身が震えていた。
「ハイハイ、遺言はそれだけ?じゃぁ、バイバーイ」
1本の触手が、倒れているストレングスリベリオンを掴み、柱の方に放り投げる。
「みんな・・・・・・・・約束・・・・・・守れんかったわい・・・・・」
チュド―――――――――――――――――――――――ン!
最期の言葉を残し、ストレングスリベリオンは爆散する・・・・・・・・・・・・その残骸が、辺りに散らばる。アルカナデバイスは無傷で、地面に落ちた後、瞬間移動する様に消えてた。
「そんな・・・・・やっと・・・・・・やっと分かり合えたのに・・・・・・・クソォォォォォォォォォォォ!!」
ソルリベリオンにとって初めて戦いの中で分かり合う事が出来た人物。
助けられなかった、その悔しさのあまり、雄たけびを上げる。その姿を、ハーミットリベリオンは嘲笑う。
「何をおかしな事を・・・・・・・戦い続けるのが僕らの宿命じゃないか」
「っざけんな・・・・・ふざけるな!」
ハーミットリベリオンの言葉に対し、ソルリベリオンは怒りの限界を迎えた・・・・・・・・拳を握り締め、体全体から力強いオーラが放たれる。
「話し合いで、分かり合える奴もいる・・・・・でも、お前みたいに殴らないと分からない奴らもいる・・・・・・・だった俺は―――――――」
左腰のホルダーからシステムメモリーを取り出し、右二の腕のデバイスに装填する「フレイムイン」の電子音声と共に、ソルリベリオンの体は炎に包まれる。
「何?やる気になった?だったら・・・・・」
それに対抗し、ハーミットリベリオンも左腰のホルダーからシステムメモリーを取り出し、膝のランタンの中に収納されているデバイスに装填する「スピアイン」の電子音声と共に、クラーケニールが空から召喚され、それを手に取る。
「ウォォォォォォォォォォォォォォォォ――――――――」
炎を纏い、ハーミットリベリオンに前進するソルリベリオン。
ハーケンスピアを構え、心臓目掛けて突き刺そうとするが・・・・・・・・・・
ガシ―――――っ!
「なっ・・・・・・こんな力・・・・・どこから!!」
ハーケンスピアが掴まれ、目の前まで引き寄せられるハーミットリベリオン。その鳩尾に右拳のパンチが炸裂する!
バキ――――っ!
「へぇ・・・・・本気出せば出来るじゃん・・・・・・さぁもっと掛かってき来なよ!」
ソルリベリオンを挑発するハーミットリベリオン。
それに乗ったのか乗らなかったのか分からないが、一瞬で背後に移動し、頭を掴み地面に叩きつける。
バゴォ―――――ン!!
「あっ・・・・・・侮っていた・・・・・・これ程まで強いとは・・・・・随分厄介な奴だ・・・・・」
頭を撃ち付けられ、立ち上がるハーミットリベリオンは、ソルリベリオンの強さを侮っていた事を改めて考えてる。
次の手を考えていると、体から粒子が溢れ出す、制限時間が来たのだろう。
「フゥ・・・・どうやら時間の様だね、また戦える事を祈るよ」
そう言い残し、ハーミットリベリオンは監視カメラの中から現実世界へ戻る。
「俺は・・・・・・俺は―――――――――――!!」
空を見上げ、悔い改めるソルリベリオン。戦いを止める。だけど言葉だけじゃない、時には拳を交える事も必要だと、改めて感じていた・・・・・・・・・・・・
◇◆◇
そして、フールリベリオンとラヴァーズリベリオンの戦いはと言うと・・・・・・・・・・・
「ハァ・・・・・ハァ・・・・・・ここまで来れば、一先ず安心だね」
愛人と双葉が来た場所は、廃墟と化したビルの中の一室であった。
走り続け、体力を回復している最中であった。
「それにしても、後どれくらいなのかしら・・・・・・・・・・」
後何時間で24時間になるのか・・・・・・・・・・デバイスを確認すると、残り時間は23時間を示していた。つまりは1時間変身不能の時間は過ぎた。
「まだ1時間・・・・・・・・・こんなのどうするれば・・・・・・・」
不安を感じたのか、双葉は頭を抱える。
そんな彼女を安心させるため、愛人は彼女を抱きしめる。
「心配ないさ、僕が付いている。だからそんなに震えなくていいんだよ」
「ありがとう・・・・・・・」
少し心が落ち着いたか、双葉は少しの間眠りに着いた。
「さて・・・・・・誰もいないか・・・・・・」
双葉が眠っている間、愛人が窓から様子を見る。
少し遠くに数体のクリーチャーがいる事が確認されるが、こちらには反応していない。もちろん我怨も。
「とにかく、ここからどうするべきか・・・・・・・っ!」
戦いの中で、攻撃を受けた右足が痛み、座り込む愛人。
双葉に知られない様、少し遠くへ離れる。
「ん・・・・・・数にも限りがある、何時まで持つか・・・・・・・」
ポケットの中にしまってあった痛み止めを飲み、痛みを和らげる。
だが、薬も限りがある。それに薬が切れれば、痛みは倍になって返ってくる・・・・・・・・・・・・
「彼女にはもう指一本触れさせない・・・・・・・・絶対に」
双葉を守る為、2人だけの楽園の為・・・・・・・愛人は戦う。どんな手段を使っても・・・・・・・・・・・・・
◇◆◇
一方我怨は・・・・・・・・・・
「何処だ・・・・・・何処にいやがる!ハァ・・・・・俺を焦らすなぁ!!」
目に着いたところを手当たり次第探し出すが、一向に見つける事が出来ない。彼の殺気に反応したか、イェナイェーガーが5体程我怨の後ろから奇襲に掛かる。
「あぁん・・・・・・・お探しなのはお前らじゃぁねぇんだよ!!」
苛立ちが高まったのか、イェナイェーガーを蹴り上げる我怨。変身しないでクリーチャーに太刀打ち出来る、彼の戦闘能力は計り知れない。
立ち上がり、すぐ様我怨に襲いかかるが・・・・・・・・・・
グチヤ―――――――!
その後ろから、バイオヘルダイル、アポロナインフォックス、バンデットシーミアが頭から食らい始める。我怨には契約クリーチャーが3体いる、戦えない間、クリーチャーがカバーしてくれる、その分ではラヴァーズリベリオンの戦法と五分五分である。
「さぁて・・・・・ど~こにいるのかな~」
鼻歌を挟みながら、愛人達を探し出す我怨。
果たしてどちらに女神は微笑むのか・・・・・・・・・・その時、我怨の頭上から、何者かが襲いかかる――――
「あぁ・・・・待ってたぜ!!」
現われたのは、双葉が変身したラヴァーズリベリオン
その頃、愛人が双葉の所に戻ると・・・・・・・・
「双葉・・・・・・一体何処に!?」
そこに双葉の姿はなかった。激しい音が聞こえ、ビルを降りて、辺りを見回す。
「あそこからか・・・・・・・・・」
ビルから右の方へ移動し、双葉を探す。200m先の方まで移動すると・・・・・・・・・
「このっ!私がアンタを倒す!そして、最後まで勝ち残る!!」
「姿勢はいいなぁ・・・・・・・だが、そんなザマじゃ俺を倒せねぇよ!!」
ラヴァーズリベリオンFとフールリベリオンが戦闘を行っていた。それを目にした愛人は、隅っこの方へ隠れる。
「双葉・・・・・君って奴は・・・・・・」
自分の為に戦ってくれる事に、嬉しさを感じていたが、今は心に押し止めている。状況を見ながら、様子を見続けている。
「ハァ・・・・・・・とんた期待外れだな、まっもう1人いたなぁ・・・・・・」
ラヴァーズリベリオンFを圧倒し、装甲にヒビが入るくらいのダメージが入っている。止めを刺そうと、フールリベリオンが右腰のホルダーに手を添えようとした時・・・・・・・
ギャオォォォォォォォォォォ――――――――!
クリーチャーの雄たけびが聞こえた。フールリベリオンが空を見上げると頭上にドラゴキューピッドが飛び舞、火球を放つ。
ブォ―――――!
その隙に、愛人がラヴァーズリベリオンFをこちらに呼ぶ様に右手を振り、合図をする。
「愛人・・・・・・・分かったわ」
フールリベリオンが火球の攻撃を受けている内に、ラヴァーズリベリオンFは、愛人の方へ移動する。
「全く・・・・・無茶して」
「ゴメンなさい、でも、貴方ばかりに無茶させたくなくて・・・・・・・・・」
「ともかく、体制を立て直そう」
そう言い、愛人達は、離れた場所へと移動を開始する。
「ハァ・・・・・相変わらず、くっ付くのがお好きなご様子で・・・・・・・」
火球を防ぎながら、フールリベリオンはニヤリと笑う。
「ハァ・・・・・・ここなら追っては来れない」
ラヴァーズリベリオンFのアーマーを解除した双葉は、落ち着いて深呼吸をする。
「奴には普通に向かっては勝てない、僕らの力を最大限生かして戦うんだ」
愛人は、真正面に戦っては、フールリベリオンには勝てないと判断した。そこで、自分らなりの戦いを行なう作戦を考える。
「2手に別れるんだ、それでどちらかが奴を見つけたら、倒さなくていい、時間稼ぎをするんだ。戦っていない方が、僕らのクリーチャーを使って背後に回るんだ、近くまで移動したら、戦ってる方はうまく変身を解除して、そこを背後から一気に仕留める。それでいいかい?」
愛人の考え、2手に別れ、それは片方が戦っている間に、片方がドラゴキューピッドに乗り、戦っている所まで移動する。
その隙を突いて、片方が変身を解除した瞬間、もう片方が背後から一気に止めを刺す事。確率は半々、だが彼らにこれ以外の勝機はない。チャンスは一度切だ。
「分かったわ・・・・・・・必ず勝ちましょう」
「あぁ・・・・・絶対さ」
そう言い、誓いのキスをした後、2手に別れた。
これがどう互いの運命を左右するのだろうか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「っく・・・・・・逃げてばっかいんじゃねぇよ、こっちはよう、ウズウズしてんだからよぉ!!」
探し回るフールリベリオンは、苛立ちのあまり、周りの物に八つ当たりをしながら、愛人達を探していた。
そこへ背後からやって来たバイオヘルダイルが何かを伝える様に唸る。
「フッ・・・・・・・なるほどな」
何かを悟ったフールリベリオンは、薄ら笑いをする。この笑みの意味とは・・・・・・・・・・・・
「さて・・・・・何処にいるのやら・・・・・」
フールリベリオンを探す愛人。しかし油断は出来ない、周りにはクリーチャーがいるのだから。
それに警戒しながら、辺りを見回す。
「いた――――!そうだ、足止めだけでいい・・・・・・・」
フールリベリオンの姿を発見した愛人は、デバイスを左二の腕に装着し、ラヴァーズリベリオン
「ハァァァァァァァァァ―――――!」
「あぁん・・・・・・・・」
フールリベリオンに正拳突きをお見舞いさせようとするが、その拳を片手で受け止められ、そのまま放り投げられてしまう。
グシャぁ―――――!
「っ・・・・・流石に、通用しないか」
「やっとお見えになったか、で、ハニーの方はどうしたよ?」
フールリベリオンは双葉がいない事に気づき、何処にいるのかを聞く。
「そんな事、簡単に教えるワケないだろ!」
ラヴァーズリベリオンMは武器無しで、素手でフールリベリオンに挑む。と言うのも、ドラゴキューピッドは双葉が乗っている為、武器を召喚させる事が出来ない。
「いいねぇ!!楽しもうじゃぁないかぁ―――――――!」
ダイルブレードを握り、フールリベリオンは、ラヴァーズリベリオンMの方に前進する。
「分が悪い・・・・・・だとしても!!」
果敢に挑むラヴァーズリベリオンM。武器を持つフールリベリオンの方が、押していても、それでも耐え続ける。双葉が来るその時まで・・・・・・・・・・・・・
「始まったのね・・・・・・愛人、今行くわ・・・・・」
ドラゴキューピッドに乗っている双葉は、デバイスで、2人が戦っている事を確認し、その場所へ悟られない様、移動を開始する。
「どうした?さっきから攻撃が当たらないけど」
ダイルブレードの1振り1振りを身軽に交わすラヴァーズリベリオンM、その隙を突いて、左足で、背後から蹴りを与え、フールリベリオンは倒れ込む。
「グッ!?やるじゃぁねぇか、だがよぅ、こっからが本領と言う所だ」
立ち上がったフールリベリオンは、笑いあげながらラヴァーズリベリオンMに向かって行く。そこである事に気づく。
「どうしてだ?何故狭い所ばかり向かって・・・・・・これじゃぁ・・・・・・・」
フールリベリオンが攻める場所の殆どが、狭いエリアの方へ近づいていく、このままじゃ背後からの襲撃が出来ない。何としても、広い場所へ引き寄せようと、攻めるが、首筋を掴まれる。
「いい事を1つ、教えてやるよ、俺もなぁ・・・・・1人で戦ってんじゃねぇんだよ!!」
そのまま、ビルの方へ力強く放り投げる。
「ゲホッ・・・・ゲホっ・・・・・・早く、ここから出ないと・・・・・・ハッ―――――!」
立ち上がり、ビルの中から出ようと扉の方に移動すると、扉は封じられていた。そして周囲を見てみると・・・・・・・・
「そんな・・・・・・・こんな事が――――!」
部屋の中一帯が、太い紐の様な物で囲まれていた。つまりはここから移動が出来ない状態となってしまった。
「一体、コレはどういう事なんだ!!」
「オイオイ、俺が何も知らないと思ってたか?全部筒抜けだよ」
扉の近くまで来たフールリベリオンがラヴァーズリベリオンMに言い放つ。
その後ろにはバイオヘルダイルが。そうさっきバイオヘルダイルが伝える様に唸っていたのは、愛人達の作戦を密かに聞いており、それを伝えていたのだ。
「クリーチャーが伝えていた・・・・・・言葉が通じないのに何故!?」
「あぁ・・・・・・強いていうならよぉ、勘って奴だ」
バカな・・・・・・勘だけで、作戦が見破れる!?ありえない・・・・・・このままじゃ双葉が!
「何処にいるのかしら・・・・・・・」
ラヴァーズリベリオンMの所まで移動する双葉、何かを感じたのか、ドラゴキューピッドは行くべき場所とは別の方向へ移動し始める。
「えっ!?何してるのよ!向かうのはあっち!」
言う事を聞かないドラゴキューピッドから飛び降り、双葉は、愛人の元へ走り出す。
「お願い・・・・・・今行くから・・・・・・・・・」
「言ったろ、1人じゃないって、ソイツをよく見てごらん」
「これは・・・・・・まさか!?」
言われるままラヴァーズリベリオンMが太い紐の様な物によく見る、そして上の方を見ると、天井にはバンデットシーミアがぶら下がっていた。そうこれは、バンデットシーミアの伸びた腕であった。
1人じゃないといった意味、それは契約クリーチャーの事であった、バイオヘルダイル、バンデットシーミア、アポロナインフォックス、3体所有しており、戦いに応じた戦略を練っていたのであった。
「気づいても遅ぇよ、精々ハニーの死にざまをあの世で見てな」
フールリベリオンが左腰のホルダーからシステムメモリーを取り出し、ダイルデンジャー中に収納されているデバイスに装填する「フィニッシュイン」の電子音声と共に、バンデットシーミアの手足を使い、パチンコの様に反射し、ラヴァーズリベリオンMにダメージを蓄積させる。弱った所に、頭部に両足で勢いよくバンデットシーミアの腕で反射し、キックを炸裂させ
バキ―――――――――――――――っ!
強烈な蹴りを喰らい、ラヴァーズリベリオンMはビルを突き抜け、地面に落下し、無残に爆散する――――――
皮肉にも、その光景を双葉が目にしてしまう・・・・・・・・・
「えっ・・・・・・嘘でしょ・・・・・・・・」
その光景を目の当たりにするも、愛人の死を信じられないでいる。
「いやぁ・・・・・・・・愛人ぉ・・・・・・・嘘だよね?嘘って言ってよ!!」
その言葉に返答はない、残ったのは無残に燃えるラヴァーズリベリオンMの残骸、そして流れる愛人の血であった。
「あらら・・・・・見ちまったか・・・・・不幸なこったぜ」
「あぁ・・・・・・・・あぁ・・・・・・・・」
愛人を殺したフールリベリオンに対する怒り、それよりも彼に対する恐怖心の方が強く、体中震え、脅え、言葉が出ない。
「どうしたよ、敵討ちしねぇのか?俺が憎いだろ?さぁ、さっさと来いよ」
「いっ・・・・・・・・いや・・・・・いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
発狂する様な奇声を上げ、フールリベリオンの元から逃げ出す。
「何だよ、つまらねぇな・・・・・・・ってあぁ・・・・また時間切れか」
呆れるも追いかけようとするが、再び制限時間となり、強制的にアーマーが解除される。
「まぁいいさ、焦らしもまた悪くねぇ」
逃げる双葉の方を見つめながら、床に流れる愛人の血を指につけ、それを舐めた。
彼の狂気的精神が、双葉を苦しめる・・・・・・・・
数時間が経ち・・・・・・・・・・・・トイレの中に隠れる双葉。
愛人を失い、1人となった悲しみ、目の前で殺された絶望、そして何よりも我怨の狂気に恐怖している。
「もう無理よ・・・・・・・・あんなの勝てるわけない・・・・・・・私1人じゃ・・・・・・」
ラヴァーズリベリオンは2人で真価を発揮させるリベリオン。
1人では半分の力も出せない。
「後・・・・・・・・20時間!?あぁ・・・・・・私はどうすれば・・・・・・・」
出口が開くまで後20時間、この時間こそが恐怖そのものだ。クリーチャーの足音にさえも、双葉は驚き、錯乱する。
「やぁ・・・・・こんな所、地獄よ!誰かぁ・・・・・・助けてよぉ・・・・・・誰かぁ・・・・・・」
助けてくれる存在は何処にもいない・・・・・・・そんな孤独の時間は続く・・・・・・・・・・・・
ドゴォォォォォォォォォォ!!
トイレの壁が崩れ後ろを振り向くと、巨大化したビーワプスが数匹群がっていた。
「ひぃ――――っ!もぅいや・・・・・・・やめてよおおおおおおおおおおおおおお!!」
クリーチャーに恐れを感じ、変身もせずに、双葉は逃げ出す、隠れればクリーチャーに襲われ、逃げ、それの繰り返しが幾度となく続いた・・・・・・・・・・・・・・・・・
そしてそれが45回目の時・・・・・・・・・・
「あぁ・・・・・・・愛人・・・・・・何処にいるの・・・・私を追いてかないで・・・・・・・」
遂には、愛人の幻覚を見える様になってしまった。
そんな時、ポケットから落ちたデバイスにふと目が入る。
「ようやく・・・・・・・・ようやくよ・・・・・・・!」
画面を見ると、出口が開くまで、30分を切っていた。逃げ続けている内に、時間があっという間に経っていた・・・・・・・・・
「戻って、誰かを利用すれば・・・・・・・・・」
愛人の代わりの他のパートナーを見つけようと考える双葉、それは仮初めの共闘、全ては愛人をよみがえらせる為に、自分を偽ってでも勝ち残る、彼女の目は考えるあまり、赤く充血していた。
「み~つけた」
その背後に、きき覚えのある声がする。フールリベリオンだ。
「ヒィっ!?なっ・・・・・・何で!?」
「さぁ?何でだろうね?」
「後30分・・・・・・・それさえ凌げば私は元の世界に帰れる!」
双葉はデバイスを左二の腕に装着し、ラヴァーズリベリオンFに変身する。
「ハァ――――!」
足元を崩そうと、フールリベリオンの足の付け根を狙うが、逆に足を引っかけられ、転んでしまう。
「よくも・・・・・・・・絶対に許さない!」
<<ショットイン>>
元の世界に戻れるという希望を得て、恐怖よりも怒りが強くなった。しかし、それでもフールリベリオン強さは変わらない。
「そうか、ソイツは結構だ・・・・・・だが」
「っ!?」
ガン―――――っ!
ラヴァーズリベリオンFの背後から、何者かが突進を仕掛けた。その正体は・・・・・・
「一体なにが・・・・・・・」
よく見てみると、赤茶色のアルマジロトカゲ型のクリーチャー・・・・・・・ディスティニーラチェルタであった。
「こんな時に・・・・・・・こんな奴!」
ディスティニーラチェルタに気を取られていると、正面から、フールリベリオンがアッパーを炸裂させる。
「オイオイ、よそ見すんなよ」
フールリベリオンの両手をみると、なんとフォーチュンリベリオンの武器ある、ホイールパンチャーが装備されていた。そこから察するに、フールリベリオンはディスティニーラチェルタとも契約している事になる。
「えっ・・・・・嘘でしょ・・・・・・だって契約カードは1人3枚のはずじゃ――――――!」
「あぁ、そうだな、だが他の奴から奪って使うのも・・・・・・・ありなんだよなぁ」
話は双葉が逃げた直後に遡る。ラヴァーズリベリオンMの残骸を見つめる我怨、攻撃の衝撃落としたのか、契約カード2枚が散らばっていた。それを手にした時、目の前にディスティニーラチェルタが現れた。
「いい収穫だったぜ・・・・・・それと、楽しかったぜ、お前との鬼ごっこ」
フールリベリオンが左腰のホルダーからシステムメモリーを取り出し、デバイスに装填「フィニッシュイン」の電子音声と共に、隣同士に立ったフールリベリオンとディスティニーラチェルタは互いを回す様に臀部を持ち上げ一斉に丸くなり、高速でタイヤの様に回転しはじめラヴァーズリベリオンF目掛けて、突撃し、連続で弾く、最後に挟み撃ちにして、ラヴァーズリベリオンFに激突し
「きゃあああああああああああああ!!」
激突した衝撃で、弾き飛ばされ、ラヴァーズリベリオンFのアーマーが解除され、双葉は地面に叩きつけらた。
デバイスは離れた方向まで吹き飛ばされる。
これで双葉はなす術を失ったのであった・・・・・・・・
「して・・・・・・殺してよぉ・・・・・もぅ、いいからさ・・・・・」
術を失い、諦めた双葉は、フールリベリオンの膝を掴み、自らを殺してほしいと頼む。
「そりゃ無理な相談だ、だってこのまま殺したらルール違反だ」
ルールの1つ「リベリオン同士の戦い以外での殺す事(脱落させる事)もペナルティと見做す」今この場で双葉を殺せば、ペナルティが発生する。
それを分かって上でフールリベリオンは双葉の要求を断る。
「だからよぉ、逃げたきゃさっさと逃げりゃいいじゃねぇか」
言われた通り、弱った体で走る双葉、しかし彼女は気づいていていない、デバイスを手にしていなければ出られない事に・・・・・・
「ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・これでやっと・・・・・・」
ビデオデッキまで約5m、ようやくといったその時、双葉の服の襟を誰かが引っ張った。
「そんな・・・・・・嫌だ・・・・・死にたくない―――――――!!」
そこには無数のクリーチャーが双葉の周りを囲んでいた。
その足元には、1本のシステムメモリーが置いてあった。
「これって・・・・・オレが手を下したことにはならねぇよな?」
フールリベリオンのアーマーを解除した我怨は笑う。走る双葉に向かって、マークインのシステムメモリーを投げていた。
自らは殺していない、手を下すのは、クリーチャーなのだから。
「ごめんなさい・・・・・・ごめんなさい!!もう悪い事しないから・・・・・・・・・・・やめてよぉ・・・・・・」
命乞いはクリーチャーには通用しない。次々と双葉の体を食い漁る、手を千切り、足を頬張る、次第に彼女の嘆きは小さくなり、やがて・・・・・・・・・・・・・・
「これもまた「永遠」なのかもな・・・・・・ただし、地獄でな」
クリーチャー達がそれぞれ満足したのか、解散する。残ったのは、無残にも食い荒らされ、原形をとどめていない。
残ったのは、双葉の頭だけだった。
我怨の言う「永遠」「地獄」これまで、愛人と双葉の行ってきた事、当然天国へは行けない、地獄での永遠が2人を待っている・・・・・・・・・・・
「コイツは貰ってくぜ」
散らばった契約カード1枚を手にする。
30分が経ち、現われた出口用のゲートからサイバープログラムを抜け出す。
2人だけの幸せを求め、互いしか信用できなかった、それは同時に1人になった時の絶望感は異常なものとなる・・・・・・・・・・・・・ここから先、待っているのは希望か?絶望か?そこへ辿り着くのは自分次第・・・・・・・・・・・
現在リベリオン使用者 22人中残り16人
ToBe Continued……
【今回登場したクリーチャー】
ペインエレファント
【全長】7m
ストレングスリベリオンが契約するゾウ型のクリーチャー。ランクA
両足に爪の鋭い鋼鉄のブーツを履き、鼻が少し尖っており、キバがドリル状が特徴的。
契約クリーチャーの中で1番の大きさを誇り、圧倒的な力で敵を一掃する。
ヴェノムクラーケン
【全長】3m
ハーミットリベリオンが契約するイカ型のクリーチャー。ランクB-
10本の触手で相手を翻弄させる。暗闇の中で光る。吸盤は一度吸いついたら簡単には離れない。
ストレングスリベリオン
【パワーイン】
ビルドアッパー ランクB-
筋力上昇させる能力。通常の10倍の力を引き出す為、元々パワーのあるストレングスリベリオンだと他のリベリオンが使用する以上の力が引き出される。
【フィニッシュイン】
ダイナミック・ウィン・ホール ランクA+
ペインエレファントが地響きを鳴らし、怯んだと所を花で巻き付け、地面に叩きつけた後、ストレングスリベリオンの方に投げつける。その後敵をを両手で掴み、地面に叩きつけ、ローリングクレイドルの様に、回転し、最後に壁の方に叩きつける。
ハーミットリベリオン
【フィニッシュイン】
ハーミット・ロウ ランクB
ヴェノムクラーケンが相手を巻き付け、地面に叩きつけた後、触手で連続で突き、吹き飛ばされた所をハーミットリベリオンがハーケンスピアを投げ、相手を貫く。
今回は少し長くなりましたね。
ようやく他の使用者と分かり合えたハルト、しかしそこにハーミットリベリオンが割り込み力は敗れた・・・・・・・・考えた改め、拳で語る事を決めたハルト、動き出したハーミットリベリオンに注目してください!
そして、ラヴァーズリベリオン・・・・・・壮大な結末が待っていました。頼れる人を失い、孤独になってしまった双葉に待っていたのは、絶望だけ・・・・・・本末転倒と言うべきなのだろうか・・・・・・・・24時間と言うサバイバルの乗り切っても、希望は一瞬にして絶望に変わる。
今後もこの様なサバイバルはあるかもしれません。どう切り抜けるのかに注目してください。
そして新たにディスティニーラチェルタを仲間にした我怨。彼の脅威はまだまだ終わらない・・・・・・
次回、伊織の元にある人物が迫り・・・・・・・・・・ご期待ください!!
メインキャラの中で誰が1番好きか?
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獅子堂ハルト
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三日月伊織
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国枝半蔵
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黒崎我怨