独逸からの留学生艦アドミラル・グラーフ・シュペーからの追撃を振り切り、天照の乗員らが、昼から我慢していたカレーに舌鼓をうっている中、艦橋ぐらしをしている武蔵では‥‥。
「艦長、無線の修理できました」
明乃が通信室から持ってきた無線機の修理が漸く終わった。
「これで届くの?」
吉田が不安そうに尋ねる。
「問題はない筈です。ただ電源はバッテリーしかないので使える時間は限られていますし、受信機能はあまり期待できません。それでもやらないよりはマシかと‥‥」
無線機を修理した角田がこの無線機の状態を説明する。
角田の説明を聞く限り、決して頼もしい訳では無いが、今は四の五の言っている余裕は無い。
「そうだね」
明乃は緊張した面持ちで、無線機のスイッチを入れる。すると、無線機は作動音を出し、稼働する。
無線機が動き、明乃達はほんのわずかであるが、安堵した表情をする。
そして、明乃はマイクを手にして、
「こちら武蔵。こちら武蔵‥‥至急救援を!」
救難信号を送る。
明乃はこの通信が何処かの誰かに受信される事を祈って通信を送り続ける。
いや、明乃だけでなく、艦橋に居るメンバー皆がそれを祈った。
(この先の人生、ずっと不幸のままでいい‥だから‥だから、これだけは上手くいってくれ‥‥)
真白は自分の不幸体質がこの時だけは作用しないでくれと願いつつ、この通信が受信される事を願った。
そして、その願いは叶った‥‥。
天照の艦橋にて、当直をしていた葉月は突如、鳴り出した非常通信回線の着信音を聞き、受話器を耳に当てる。
すると、そこから葉月の知る一人の少女の悲痛な声が聞こえた。
葉月はその声を聞き、目を見開く。
そして、急いで艦長のもえかを艦橋に呼んだ。
「先任どうしたの?」
「‥‥非常通信回線です」
「どこから?」
「‥武蔵‥‥明乃ちゃんからです」
「っ!?」
もえかは葉月から受話器を受け取ると明乃に話しかける。
「ミケちゃん!?どうしたの!?何があったの!?」
「こちら武蔵‥こちら武蔵‥非常事態です‥至急救援を‥至急救援を‥‥現在位置は‥‥至急救援を‥‥」
もえかは明乃に話しかけるが、向こうの無線機の受信感度が低いのか、もえかの応答に明乃は答える事無く、必死に救援要請を伝えている。
しかも運が悪い事に武蔵の現在位置を知らせている部分がノイズで消されている。
「ミケちゃん!?今、何処に居るの!?返事をして!!ミケちゃん!!」
「非常事態です‥至急救援を‥至急救援を‥‥きゅう‥‥え‥‥ん‥‥を‥‥‥‥」
やがて、受話器から明乃の声は聴こえなくなり、天照の艦橋は不気味な程の静寂に包まれた。
「ミケちゃん‥‥」
もえかは受話器を持ったまま固まっている。
「艦長‥‥」
葉月としてももえかにこれ以上かける言葉が見つからなかった。
その頃、天照にも新たな危機が迫っていた。
横須賀女子の対策室に海上安全整備局から一本の連絡が入った。
「校長、海上安全整備局から連絡です」
「内容は?」
「はい、今回の一件、速やかに学内で対処しきれない場合、大規模叛乱行為と認定し、その際、貴校所属の学生艦を拿捕、それが不可能であるならば、撃沈するとの事です」
「っ!?」
学生の乗る艦を沈める?
悪い冗談だ。
「このままでは本当に叛乱と見なされて、ブルーマーメイド本隊の治安出動もありえます」
ブルーマーメイド本隊全てを使えば、天照と言えども数と補給の問題で撃沈は免れないかもしれないが、それでは乗艦している生徒の生命にも危険が生じる。
「まだ、真実が明らかになっていないのに、生徒達を危険な目に遭わせる訳にはいきません!!私達は生徒の安全の為、あらゆる手を尽くしましょう」
「はい」
「国交省の統括官と文部科学省の教育総監に連絡を入れて頂戴」
「はい」
教頭と秘書が慌ただしく動いている中、
(真霜があの命令を下したの?いや、そんな筈は‥‥)
海上安全整備局から下されたあの命令を真霜が下した命令とは思えない真雪。
最悪の場合、自らの後輩達を殺す様な命令を自分の娘が下したとは思えなかったのだ。
いや、思いたくなかった。
真雪の読みは当たり、自分の知らぬ間に下されたこの命令の内容を知った真霜は激怒し、
「なんですか!?この命令は!?」
海上安全整備局の作戦室にて命令を下した上層部に食って掛かっていた。
「どうしたのかね?宗谷一等監察官」
「何をそんなに怒っておる?」
(どの口がほざくか!!)
「この命令は何なのですかと聞いているのです!!今回の件に関しては私に全権が委ねられている筈です!!ソレを勝手に!!」
「我々は少しでも君の仕事を早く片付けられるよう手助けをしただけだ」
「その通りだ。それで君にとやかく言われるのは心外だ」
(コイツら、何が何でも葉月を反逆者に仕立て上げて殺すつもりね‥‥)
「兎も角、ブルーマーメイドの責任者として、この命令は撤回するので、そのおつもりで‥‥」
真霜はそう言って作戦室を足早に出て行った。
しかし、一度出た命令を撤回するにはそれなりの時間がかかり、今日中に撤回するのは無理があった。
(葉月‥無事で居てね‥‥)
真霜は葉月の無事を祈りながら、一分一秒でも早くこのふざけた命令が撤回できるように動いた。
その頃、天照では‥‥
(武蔵からの‥ミケちゃんからの救援要請‥‥私はどうすれば‥‥)
もえかの心は揺れ動いていた。
未だに叛乱者の烙印が押されたままで武蔵の救援に行けるのか?
途中でブルーマーメイドに見つかれば、そのまま拿捕されてその後は長時間の事情聴取の為、拘束され武蔵の救援には行けない。
武蔵の救援に行くには一度、叛乱社の誤解を解いた後ならば、自由に航行出来る。
しかし、それでは、時間が掛かる。
もえかの心中は揺れに揺れ動いていた。
甲板では推測員兼ラッパ手の万里小路楓(まりこうじかえで)がラッパを吹いていたが、お世辞にもうまいとは言えない。また楓と通信委員の他に砲術委員が火器管制の整備・点検を行っていた。
この先もなにがあるのか分からない為、武器だけは何時でも使える状態にしなければならいない。
ある程度自動化されているとはいえ、ちゃんと整備をしなければ動作不良を起こす事だってある。
砲術委員の仕事は今後の天照の乗員の生命の安全が掛かっていた。
そんな砲術委員やマストの修理を行っていた通信委員にみかんはおにぎりと唐揚げ、スティック野菜を差し入れする。
幸子はそんな整備中のクラスメイト達に声をかけ、修理・整備状況を聞いて回り、纏め上げた内容をもえかと葉月に報告した。
それによると、やはり通信に関しては、送信は不可能で受信のみで、既に日が暮れ始めたため、高所である通信マストの修理はこれ以上危険と判断し、明日へと持ち越しとなった。
また、機関部も猿島、シュペーとの戦いで無理をしたので、総点検となった。
そんな中、天照は海上安全整備委員会からの広域通信を傍受した。
その内容は‥‥
現在、横須賀女子海洋高校の艦艇が逸脱行為をしており、各港湾施設は同校の艦艇の入港を一切認めないモノとする。
また、以下の艦艇は拿捕が不可能な場合、または抵抗する場合は撃沈もやむなしと判断する。
超大型直接教育艦 天照
「げ、げき‥‥」
撃沈と言う言葉を聞いて立石は固まり、
「撃つのは好きだけど撃たれるのはやだ~!!」
西崎は頭を抱える。
と言うか、誰だって撃たれるのは嫌に決まっている。
「‥と、言う事はどこの港にも寄れないって事?」
「そう言う事になりますね‥‥」
もえかは海上安全整備局からのこの命令で、日本に存在する数多くの港に入れなくなった事にやや狼狽する。
無理矢理入港すれば、その行為自体が治安を乱すと判断され、攻撃を受ける可能性もある。
「私達完璧にお尋ね者になってるよぉ~」
鈴は舵を握りながら大号泣。
(もしかして武蔵も同じ状況なのかも‥‥だから、ミケちゃんは助けを‥‥でも、武蔵もこの天照同様、超大型直接教育艦‥にも関わらず、撃沈命令が出ているのは天照のみ‥‥これはどういう事?)
もえかはこの海上安全整備局から命令に疑問を感じた。
「艦長、どうします?」
幸子がもえかに今後の方針を尋ねる。
一般の港には入港できなくても学校の港には入れる筈‥‥。
学校側に訳を話し、武蔵の救援を頼むか?
それとも港にはもう入れないのだから、このまま武蔵の救援に向かうか?
もえかに重い決断が迫られた。
そんな中、葉月は人知れず海図台の近くで一人憤慨していた。
(真霜さん、これは貴女の命令ですか?‥‥確かに貴女は『敵対行動をとらない場合、法律での範疇での行動を認めます』と言っていたが、詳しい事実確認をせずにこんな命令を‥‥いや、そもそもの発端は真雪さんからの依頼だった‥‥自分が天照に乗艦する事を知った後、真雪さんが古庄教官に密かに天照を反逆者に仕立て上げる様に密命を下していたら‥‥そして、それを機に真霜さんが討伐命令を下す‥‥そうすれば全て辻褄が合う‥‥そんなにも自分を殺したかったのか?‥‥そんなにも‥‥そんなにも‥‥)
今回のこの通信を受け、葉月の中で、真霜と真雪に対して不信感が生まれた。
葉月が宗谷親子に不信を抱いていた頃、もえかも決断を下した。
「‥‥学校へ戻る方針は変えず、このまま学校へ戻ろう。武蔵の件は学校に報告して先生達に任せよう」
学校へ戻る方針を変えずに当初の予定通りの行動をすると言った。
もえかとしては武蔵の‥親友の様子は気になる。
しかし、艦長と言う今の立場から、もえか一人の私情でクラスメイト達を危険な目に遭わせる訳にはいかなかった。
もえかとしては苦渋の決断であっただろう。
「みんな、今日は色々あって疲れたでしょう?此処は私が残るからみんなは休んで‥‥」
もえかは皆を労おうとして、他の艦橋メンバーに休みを言い渡すが、
「今夜の当直は私と広瀬さんです」
幸子に出鼻を挫かれた。
「正しい指揮をするためにも休むのも必要ですよ。艦長」
今後の方針を聞いて海図台からもえかに声をかける葉月。
「わ、私は大丈夫だから‥‥」
「艦長」
「な、何かな?先任」
葉月はもえかにツカツカと近づく
「休める時は休んでください」
「で、でも‥‥」
「いいから‥休んでください。い・い・で・す・ね?」
「う、うん‥わかったよ‥先任」
葉月の勢いに負けてすごすごと部屋に戻るもえかだった。
部屋に戻ったもえかは寝間着であるジャージに着替え、ベッドに横になる。
(ミケちゃん‥‥助けに行きたい‥‥でも今は‥‥ゴメン‥‥ゴメンね‥ミケちゃん)
超弩級戦艦の艦長を務めていながら、親友を助けに行く事が出来ない無力な自分。
助けに行けない罪悪感にかられながらもやはり体は疲労していた様で、ベッドに横になった途端、もえかは急激な睡魔に襲われ、目を閉じた。
それからどのくらい時間がたっただろうか?
ベッド横の内線電話が鳴り、その着信音でもえかは起きた。
「艦長!水測の万里小路さんが海中で変な音がするって‥‥艦長、艦長」
「すぐ行く!!総員起こし!!配置につけ!!」
幸子からの報告にもえかは飛び起きて急ぎ艦橋へと上がった。
天照の艦内では夜にも関わらず、総員起こしがかかり、眠っていた乗員は起こされ、配置につかされる。
起こされた乗員は皆、眠そうでブツブツ文句を言いながら配置について行く。
「状況は!?」
「えっと‥‥方位30に二軸の推進機音を探知、感2‥現在音紋照合中‥‥です」
「既に航海灯も消しています‥‥」
艦橋に飛び込んできたもえかに幸子と葉月は現状を報告するが、二人はもえかの姿を見て、固まる。
「水上目標がいないってことは…潜水艦!?」
「恐らくは‥‥ただ‥あの艦長‥‥」
葉月がもえかに気まずそうに声をかける。
「ん?なに?」
「その‥‥大変言いにくいのですが‥‥」
「どうしたの?」
「‥‥艦長、寝癖が凄いですよ」
「えっ?」
幸子が手鏡を渡し、もえかが自分の顔を見ると、確かに寝癖が酷かった。
「//////」
「艦長、此方へ」
葉月はもえかを艦長席に座らせ、持っていた手櫛でもえかの髪を梳かし始めた。
「納沙さん、艦内に対潜戦闘の用意を下令して」
葉月はもえかの髪を梳かしながら幸子に指示を出す。
「は、はい。全艦、対潜水艦戦闘用意!!」
幸子は伝声管で葉月の指示を艦内に流す。
そんな中、
「ふぁぁぁ~どうしたの?こんな時間に‥‥?」
アザラシの様なアイマスクをつけた立石とあくびしながらまだ寝ぼけ眼な西崎が艦橋に入って来た。
「って言うか艦長何やっているの?」
「うぃ」
西崎と立石が葉月に髪を梳かしてもらっているもえかをジト目で見ながら尋ねる。
「あっ、これは‥その‥‥//////」
「す、すみません遅れました~!!」
次いで鈴が慌てて艦橋に入ると、彼女も寝癖が酷かった。
「うわぁっ、航海長すげぇ寝癖」
西崎が鈴に寝癖を指摘すると、
「えっ?ああっー!!」
寝癖の事をすっかり忘れていた鈴は慌てる。
「知床さんも髪、梳かしてあげるからこっちおいで」
「は、はい//////」
もえかの髪を梳かした後、次は鈴の髪を梳かす葉月。
「なるほど、そう言う事ね」
西崎は鈴と葉月の行動を見て、なぜもえかが葉月に髪を梳かしてもらっていたのかが分かった様だった。
鈴の髪を梳かし終えた後、各部から配置完了の報告が来た。
夜寝ていたせいか時間がかかった。
(今後の課題だな‥‥)
時間が掛かり過ぎた事でやはり、夜間訓練の必要性もあった。
「音紋照合いたしました。東舞校所属艦、伊201ですわ」
音紋照合の結果、近くに潜んでいる潜水艦の所属と艦名が分かった。
「ありがとう万里小路さん」
「どういたしまして」
「東舞校?」
聞き慣れない学校名に首を傾げ西崎。
「男子校ですね」
幸子が、東舞校がどんな学校なのかを説明する。
「へぇー男子校なんだ」
すると、左舷側の見張りをしていた山下秀子(やましたひでこ)が意外そうに言う。
更に右舷側の見張りをしていた内田まゆみ(うちだまゆみ)も男子校のイメージを言う。
「潜水艦は全部男子校ですもんね。でも狭くて暑くて臭くて‥‥」
「わ、私には無理‥‥」
鈴が潜水艦の生活を想像して涙目で言う。
(確かにUボートや伊号潜は狭いからな‥‥でも、独逸の潜水空母や砲撃潜水艦、そして、大西洋で一度だけ見たあの秘匿潜水艦なら居住性は良さそうだったけどな‥‥)
葉月は前世で見た独逸と日本の巨大な潜水艦なら居住性はきっと海上艦並みによかっただろうと思った。
「絶対追手だよ!撃っちゃおう!」
西崎が先制攻撃を仕掛けようと言うが、もえかも葉月も其れに対してはやはり消極的だった。
もし、あの潜水艦がたまたまこの海域を航行していただけならばどうだろうか?
航行していただけで此方が先制攻撃を仕掛ければ、正真正銘の反逆者になってしまう。
「何とか、伊201とコンタクトはとれないかな?」
「普通の電波は海水で減衰するので届きませんね。しかも天照は今、送信できませんし‥‥」
「じゃあ、アクティブソナーをモールスの代わりに使ったら?」
「確かにそれならコンタクト取れるかもしれませんが、下手にソナーを打てば戦闘行為とみなされて攻撃を受ける可能性があります」
葉月がアクティブソナーを打つ危険性も指摘する。
「ソナーでも何でもいいから撃っちゃえ!」
西崎はうてるモノなら砲弾だろうと魚雷だろうとアクティブソナーでも何でも良いようだ。
「何を言っている?ダメに決まっているだろう」
(トリガーハッピーか?この娘は?)
確かに葉月が選んだ天照の乗員は皆、個性的だった。
その頃、海中では‥‥
東舞校の伊201は潜望鏡深度で海上を航行する超弩級戦艦を補足していた。
「見てみろ副長、バカでかい艦だ」
伊201の艦長は副長に海上を航行している超弩級戦艦を確認させる。
「うぉっ!!確かにデカイですね‥‥艦長、アレが例の‥‥」
「ああ、反逆艦だ」
伊201の下にも海上安全整備局からの通信が入っており、あの通信には、天照の写真もFAXにて送信されており、伊201もその写真を手に入れていた。
「どうしますか?」
「追撃するぞ。幸い奴は先行している伊202の方向へと向かっている。直ぐに暗号通信で伊202にも知らせろ。準備出来次第、連繋攻撃を行うぞ」
「‥ですが、攻撃は最終手段で最初は降伏勧告を送るべきでは?」
副長は艦長に攻撃する前に降伏勧告を送るべきではないかと言う。
すると、艦長は‥‥
「何を言っている、俺達はもう降伏勧告を送っただろう?それにも関わらず、奴は逃げている‥‥だろう?」
ニヤリと悪巧みをしていそうな笑みを浮かべる。
「‥‥」
「副長、言いたい事は分かっている。だがな、潜水艦乗りたるもの勘を鈍らせないようにしないとな。あんな大物を狩れるチャンスはもうこの先来ないかもしれないのだぞ」
「し、しかし‥‥」
「俺達は何も悪い事をするんじゃないぜ、何せ反逆者を討伐するんだからな、正義は俺達に有る」
「は、はい」
伊201は通信アンテナを海上に出して、先行する伊202に暗号通信を送った。
しかし、天照を捕捉した連絡は、ブルーマーメイド、ホワイトドルフィン、海上安全整備局、そして自分達の学校にも連絡はいれなかった。
もし、ここで伊201がブルーマーメイド、ホワイトドルフィン、海上安全整備局に連絡を入れていたら天照はいずれの組織に捕捉、拿捕されていたかもしれない。
そう言う意味では天照は救われたのかもしれない。
この時、伊201の乗員達は反逆者を撃破した英雄、狩人気分になっていただろう。
だが、彼らはまるで英雄か狩人にでもなった気分だったのだろうが、残念、狩人は自分達では無かったと自覚する事になるとはこの時、彼らは知る由も無かった‥‥。