つながり ~君は1人じゃない~   作:ティア

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2日連続での更新です。この調子でいけたらいいと思っていますので、がんばっていきます。


ride17 悔しさは、次への一歩

「長話にもそろそろ飽きてきたでしょ?だから、このターンで終わらせよう。このファイトを」

 

唐突なファイト終了宣言。それを聞いて、俺は手札を確認する。

 

残る手札は5枚。内1枚はグレード3のドーントレスドライブ・ドラゴン。これはガードに使えない。

その他は、槍の化身ター、ブルーレイ・ドラゴキッド、ガトリングクロー・ドラゴン。ドラゴンモンク ゴジョー。

ゴジョー以外はトムのアタックに対してガードに使えない。そのことを考えて、上手くガードしていけば……。

 

「トム、アマテラスの後ろに、オラクルガーディアン ジェミニ(8000)をコール。トムの後ろのサヨリヒメ、アマテラスの後ろのダークキャットは退却」

 

「……!それは……!」

 

「ダークキャットのブースト、スサノオでジ・エンドにアタック。カード名にアマテラスを含むヴァンガードがいるから、パワープラス3000!(19000)」

 

「……ブルーレイ・ドラゴキッドでガード!」

 

「ジェミニのブースト、日輪の女神 アマテラスでアタック!(21000)」

 

「……ター、ガトリングクローでガード!ベリコウスティで、インターセプト!」

 

このアタックは、トリガーを2枚引かないと突破できない。次のトムのアタックは、ゴジョーとバーサークドラゴンのインターセプトでガードできる。

……けど、それはトリガーが出なかったらの話だ。1枚でもトリガーが発動し、効果がサイレント・トムに加われば、ガードすることは……。

 

「ツインドライブ!1枚目、日輪の女神 アマテラス。2枚目、バトルシスター じんじゃー。ゲット、クリティカルトリガーだ」

 

「そんな……」

 

「効果は全て、トムに追加(13000 ☆2)」

 

トリガー……しかもクリティカル……。ヒールトリガーを2枚引かないと、俺の負け……。

 

「……覚悟を持て!そうすれば、僕のように強くなれる。たったそれだけだ。何も難しいことはない」

 

「覚悟を……」

 

「……ラストだ。ジェミニのブースト、トムでジ・エンドにアタック!(21000 ☆2)」

 

「く……ノーガード……」

 

ダメージトリガーは不発。俺は負けた。……完敗だった。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

「……僕の勝ちだね」

 

シュンキがデッキを片付けている中、ワタルはただ呆然としていた。うつむいて、動く気配すらない。

 

「これが、今の君と僕の差だよ。その決定的な差は……やっぱり、覚悟だ」

 

「…………」

 

「黙って聞いていてくれていいよ。こっちが一方的に喋ってるだけだから」

 

いまだにうつむいているワタルの態度に構うことなく、1人で話を進めていく。

 

「……さっき、チームの話をしたよね?昔の話って言ったけど、今はまた別のチームに入ってる」

 

「…………」

 

「……グランドマスターカップ」

 

その言葉に、ワタルは顔を上げる。シュンキはそれを横目で見るも、さほど気にせず話を続ける。

 

「僕も出るつもりなんだ。今のチームでね」

 

「…………」

 

「もしかしたら、どこかでファイトすることもあるかもしれないね。その時は……」

 

その時になって、ようやくシュンキは、ワタルの方を見た。

 

「……君の覚悟、僕に見せてほしい。今の君にはない覚悟を、いつか僕に見せてほしい。その時は、僕も相応の覚悟を持ってファイトに挑もう」

 

「……俺の、覚悟」

 

「覚悟を持てば、人は強くなれる。……けど、間違えないで。覚悟を持つことと、強さを求めることは違う。強さなんか、覚悟1つで十分だから」

 

そう言ったシュンキの言葉には、深い重みがあった。声のトーンも少し低くなり、真剣さを持たせるには申し分なかった。

 

「強さを求めても、道を踏み外すだけ……。強くなりたい、勝ちたいと……それだけに執着して、全てが壊れてしまった人を……僕は1人知っている」

 

「それって━━━」

 

「……覚悟を持て!その方が、確実で、何のリスクもなく強くなれる」

 

誰のことなの?……と、続くはずだったワタルの言葉は、それを遮るように張り上げたシュンキの声に消される。

その質問に対する答えを、打ち明けたくはないとでも言うように…………

 

「……次にファイトできる時を、君の覚悟が見られる時を、楽しみにしているよ」

 

期待の言葉をかけ、シュンキはその場を立ち去った。残されたワタルは、シュンキの背中を見ているしかなかった……。

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

「……少し、言い過ぎてしまったかな……」

 

ワタルの下を離れたシュンキは、先ほどまでの言動を思い返していた。

 

「心配なのは……僕の言葉に心が折られてしまわないかだね」

 

けど、ファイト前の彼を見ていたら、どうしても言わずにはいられなかった。チームとしての覚悟が感じられなかった彼に、どうしても覚悟を持ってほしかった。だって……

 

「……また、シオリさんがヴァンガードを始めて、全国に行くって言ってるんだ。だったら、応援してあげたいじゃないか……」

 

彼の言う通り、シオリさん以外の2人は強いんだろう。明確な目的と、相応の覚悟を持っていることだろう。シオリさんは……言うまでもない。

 

だったら、後は彼だけだ。彼に足りない覚悟を、俺が与えてやることで、シオリさんのチームはより強くなる。

 

だから、こんなことで心が折れてほしくはない。今のシオリさんのチームメイトは、君なんだから。

 

「……けど、多分彼なら大丈夫。きっと立ち上がる。そうだろう?確か……小沢ワタル」

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

「…………」

 

しばらく動けなかった俺は、ようやくデッキを片付け始めていた。

 

『君には、覚悟が足りない』

 

「…………」

 

『今の君では、チームの足を引っ張るだけだよ』

 

「…………」

 

『……覚悟を持て!そうすれば、僕のように強くなれる!』

 

何だろうな……この気持ちは。今の俺の中にうごめいている、このどうしようもない気持ちは。

 

あいつに対しての怒りか?……いや、違う。

 

反論できないことに対してのやるせなさか?……いや、違う!

 

俺が、弱いからか……?いや、違う!!

 

そんな……そんな理由なんかじゃない……!俺の中にある、この気持ちは……!

 

「……俺は」

 

……悔しかったんだ。俺が一番感じていたのは、チームの足を引っ張ることになる自分への、怒りだった。

 

チームに入って、一緒に全国を目指そうって、そう言い合って……俺もその気でいた。

 

だから俺も、少しでもファイトの腕を上げたくて、星野さんや……森宮さん、佐原君とファイトしていた。

 

けど……俺に足りないのは、気持ちだった。あるように見えていただけで、実は何もなかった。

 

何もないせいで、俺が皆の足を引っ張ることになるなんて、悔し過ぎるだろ……?全国に行く想いが叶わなくなるのは、辛すぎるだろ……?

 

「……やってやるよ」

 

あいつは……照山は言った。誰かのために戦える人は、強くなれるって。覚悟は、人を強くするって。

 

だったら、覚悟がどれほど俺を強くしてくれるのか、見せてもらおう。そして、いつの日か、あいつに見せてやろう。俺の覚悟を。

 

「……俺の覚悟で、全国への道をつないでやる!足なんか、引っ張らせない!3人で行くんじゃない……俺たち、4人で全国に行くんだ!!」

 

ワタルは立ち上がる。今の自分を突きつけられ、その不甲斐なさに心を痛めながら。

それでも、シュンキに教えられた言葉を胸に、前を向く。……覚悟を持て、と。

 

静かに闘志を燃やし、覚悟を高ぶらせながら、ワタルは決意を新たに歩き始めた……。

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……後、どれくらいだろう?」

 

私はずっと歩き回っていた。ホールの中を歩いて、ファイトをして、終わったら次の相手を探してまた歩く。

 

「なんか……疲れてきたよ」

 

その時だった。ホール内に放送が流れ、バトルロワイアルの終了が告げられる。ようやく、終わったか……。

 

「結局、みんなやシュンキ君には、会えなかったな……」

 

まぁいいか。最初の部屋に戻れば、みんなに会えるわけだし。そう思い、私は最初の部屋に戻り始めた。

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

「……結構戻ってきてるね」

 

私が部屋に戻ると、既にほとんどの人が戻ってきていた。見渡してみると、森宮さんやシュンキ君たちの姿を見つけることができた。……けど

 

「シオリさん、お疲れ。結果はどう?」

 

「まずまずかな?とにかく疲れたよ……。森宮さんはどうだった?」

 

「私は、ちょっとリンと約束したから……結構勝ってるわよ」

 

「そうなんだ……。そう言えば、さっきからずっと気になっているんだけど……」

 

私の視線の先、そこにいたのは、小沢君と佐原君。気になっているのは、その様子だ。どことなく元気がないというか……。

 

「そうなのよ、さっきから2人ともあんな感じで……」

 

「……何かあったのかな?」

 

「そうね……。けど、大丈夫よ。今のトウジは元気がないっていうより、闘志に満ちあふれてるって感じだし。小沢君も、どこかそんな雰囲気が出てるし」

 

みんな、この2時間の間に色々あったんだな……。私はただファイトしてただけだったけど。

 

「あーあー……。えー皆さん!全員帰って来たようなので、ここで結果を発表したいと思います!」

 

マイクを片手に、桜川さんが参加者の前に立つ。そう言えば、桜川さんにも会ってなかったな。それを言い出すと成宮さんにもだけど……。

 

「では、まず優勝から。優勝者は……2人います!」

 

……2人!?その言葉に、参加者がざわつき始める。一体、誰が優勝したのかと。

 

「まず1人目は……12勝!森宮リサさんです!」

 

「……えっ、森宮さん!?」

 

「言ったでしょ?結構勝ってるって」

 

確かに言ったけど……。まわりからは、森宮さんを称えるように拍手が響く。

 

「けど、凄いな。まさか優勝するなんて……」

 

「本当だな。正直、佐原かと思ったんだが……」

 

「……あっ、小沢君」

 

確かに、元気そうではある。落ち込んでいるような感じはしない。

……けど、何だろう?どことなく、雰囲気が違っているような……。

 

「どうした、星野?……何か、変か?」

 

「あぁいや……少し雰囲気が違うなって……」

 

「……ちょっと色々あってな。まぁ、こういう雰囲気も悪くないだろ?」

 

戸惑いはしたけど、この雰囲気が悪いわけではない。少しクールになったというか……。私には、小沢君に影響を与えたものが一体何なのか、そちらの方が気になった。

 

けど、言及はしない。言いたくないことは、私にだってあるからね……。

 

「2人目は……同じく12勝で……恥ずかしながら、この私、桜川リンとなりました」

 

「えっ!?桜川さんが!?」

 

「佐原の実力なら、森宮と並んでもおかしくないだろ……?」

 

「どれだけトウジ推しなのよ……。それより」

 

(……本当に、勝ち上がってきたわね。意地でも私と話をしたいみたいね)

 

(リサ、あなたをこのままにはしておけない。このまま進んだところで、待っているものは何もないのよ!!)

 

桜川さんと約束したって、森宮さんは言ってたけど……こうなることが、2人の約束だったというのか。

 

「続けて、5位までを発表します!2位は、11勝で成宮ヒロキさん!3位は、9勝で佐原トウジさん!」

 

成宮さんが2位なのか。けど意外だな……。佐原君、3位だったんだ。

さっきから佐原君の方を見ているんだけど……喜んでいる様子は……それほど見られない。

 

「……何があったんだろう」

 

「では4位。7勝で2人います。星野シオリさん、照山シュンキさんです!最後に5位は、6勝で小沢ワタルさん!」

 

よかった。とりあえず4位だ。しかもシュンキ君と一緒の位置にいるということは……まだまだ私のファイトの腕も、衰えていないということかな?

 

シュンキ君の方を見ると、こちらにガッツポーズを送ってきた。それを見て、こっちもガッツポーズを送り返す。こういうやりとりが出来るのは、なんだか懐かしい。

 

小沢君は……5位か。これで全員上位に入れたことになるね。

 

「その他の人たちの順位は、この後、この部屋の出口付近に掲示しますので、そちらで確認して下さい。では続けて、優勝者が2人いるので、決勝ファイトを行います」

 

あっ、そうだった。優勝者が2人以上いた時は、その人たちでファイトして、優勝者を決めるんだった。

 

「では、これからファイトテーブルを用意するので、優勝者の2人は、ファイトの準備を始めて下さい」

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

……全く、何でリンとファイトしないといけないのよ。腕もそんなにないと思っていたけど、勝ち残るなんて……かなりの腕なのは間違いないわね。

 

「ファイトテーブルの準備完了……と。2人とも、準備はいいか?」

 

「「いつでも!」」

 

リンと向かい合い、デッキを準備していく。こうしてリンとヴァンガードをすることになるなんて、誰が想像したかしら?

 

「リサたちのチーム名……本当に、エレメンタルメモリーなの?」

 

「さっきも言ったでしょ?このチームで、私は全国に行く。その想いは、変わることはない」

 

「……ただ名前をつけるだけなら、何にも思いませんわ。ですが、あなたの考えは……!」

 

「……話はファイトでするんでしょ?始まる前から、気が早いわよ」

 

長くなりそうなリンの話を遮り、ファイトの方に話を持っていく。

 

「じゃあ、行くわよリン」

 

「えぇ。いつでも」

 

「「スタンドアップ!ヴァンガード!!」」

 

「先陣のブレイブ・シューター!(5000)」

 

「案内するゾンビ!(5000)」

 

うわ……リサはグランブルーを使っているの?何を思って、こんな不気味なクランを……

 

「私の先攻ね。ドロー、ティアーナイト キブロス(7000)にライド。ブレイブ・シューターは先駆で左後ろへ。ターンエンドよ」

 

「では参りますわ。ドロー!伊達男 ロマリオ(8000)にライド!ゾンビはスキルで後ろに移動。続けて、サムライスピリット(7000)をコール!」

 

「さぁ、来なさい!」

 

「言われなくても!サムライスピリットでキブロスをアタック!(7000)」

 

「ノーガード!」

 

ダメージには、ティアーナイト ルーカスが入る。トリガーではない。

 

「次!ゾンビがブーストし、ロマリオでキブロスにアタック!(13000)」

 

「こっちもノーガードよ」

 

「ドライブチェック……ナイトスピリット。クリティカルトリガーですわ!効果は全てロマリオへ!(18000 ☆2)」

 

なっ……!?もうクリティカルトリガーを!?これじゃあ、いきなり3ダメージじゃない……。

ダメージには、ティアーナイト ラザロス。そして、ジェットスキー・ライダー。クリティカルトリガーが出てしまい、不発に終わる。

 

「ターンエンド。この勢いで、勝ってしまいますわ!」

 

 

リサ:ダメージ3 リン:ダメージ0

 

 

「そんな冗談!ドロー、ティアーナイト ラザロス(10000)にライド!続けて、ティアーナイト ルーカス(9000)、コーラル・アサルト(8000)をコール!」

 

そんな勢いで押しきれるほど、ヴァンガードは甘くはないわよ!

 

「ラザロスで、ロマリオをアタック!(10000)」

 

「ノーガードですわ」

 

「ドライブチェック、虹色秘薬の医療士官。ゲット、ヒールトリガー!ダメージを1枚回復して……ルーカスにパワーを(14000)」

 

「ダメージは……ルイン・シェイド」

 

「次はコーラルで、ロマリオへ!(8000)」

 

「お化けのちゃっぴーでガード。スキルで、デッキから……スピリットイクシードをドロップゾーンに置かせてもらいますわ」

 

スピリットイクシードがドロップゾーンに……ということは……。

 

「……スペリオルライドの下準備ってことね」

 

「そう。これで次のターン、私はあなたより先にグレード3になれますわ」

 

スピリットイクシード。ドロップゾーンからのライドを可能とするユニット。コストとして、リアガードのナイトスピリット、サムライスピリットを1体ずつソウルに入れることで、ドロップゾーンからライドできる。

 

だが、グレード3になるまでにドロップゾーンに置くことは難しく、リアガード2体を失うことになるので、使えたらラッキー程度だ。

 

しかしリンは、既にスペリオルライドのためのパーツをそろえている。

手札には、さっきのドライブチェックでナイトスピリットが。リアガードにはサムライスピリットがいる。次のターンにライドされることは、目に見えていた。

 

「……だったら、ブレイブ・シューターのブースト、ルーカスで……ロマリオよ!(19000)」

 

「ロマリオを……?いいのかしら?サムライスピリットにアタックして、スペリオルライドを回避しなくても」

 

「どうせサムライスピリットには、ドロップゾーンから復活できるスキルがある。だったら、こうするのが一番よ!」

 

「……なるほど。考えなしにアタックしたわけではなかったみたいですわね。ノーガード!」

 

イービル・シェイドがダメージに入る。これでダメージは追いついた。けど、まだこれだけじゃない。

 

「アタックヒットにより、ルーカスのスキル発動!CB2で1ドロー!ターンエンドよ!」

 

 

リサ:ダメージ2(裏2) リン:ダメージ2

 

 

「私のターン、スタンドアンドドロー。……リサ、そろそろ話の続きよ」

 

……いつかは来ると思ってたけど、少し早い気がする。まだお互いにグレード3にすらなってないのに……。まぁ、リンはこのターンでなるのか。

 

「……エレメンタルメモリー。今になって思えば、懐かしいですわね。……けど、今あの人がこのチームを見て、一体何を思うのかしらね?」

 

すると、リンの顔つきが一変して、哀愁を漂わせる表情へと変貌した。

 

「きっと、あなたの思うような感情は生まれない。哀れに……いえ、哀れとも感じないでしょうね。あるのは、ただ虚しさだけ……」

 

「そんなこと……!」

 

「ないとでも?なら、このファイトでわからせますわ。スケルトンの剣士(8000)にライド!そして、ナイトスピリットをコールし……スキル発動!」

 

サムライスピリット、ナイトスピリット、2体がソウルに入り、ドロップゾーンから1枚のカードがリンの手に握られる。

 

「不屈なる魂!頑固たる意思よ、迷える霊の炎を重ねて、生まれ変わりなさい!!スペリオルライド!スピリットイクシード!!(10000)」

 

私よりも先にグレード3が姿を現した。これで先にツインドライブを使われて、手札的にも優位に立たれてしまう……。

 

「行きますわリサ……。あなたの想いが、どれほど一方的かということ……今!この私が、教えて差し上げますわ!!」

 

優勝者を決める2人のファイトは、リサの過去をも巻き込んで、さらに激しさを増していくことになる……。

 

 

 

 


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