神代凌牙はデュエルをしない   作:さらさ

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Go鬼塚再出演おめでとう!
それにしてもハノイの騎士達は一体何がしたいのやら
ブルーエンジェルも何やら悩んでるみたいだし、これからどうなるかたのしみだっぺー

アーティファクトデッキまわすの楽しいね!


55/天城カイトVSジンロン~勇者の遺跡~

飛行船の中は俺達数人しかいないにもかかわらず、賑わっていた

次の遺跡につくにはかなり時間が掛かるらしく、今は各々好きに過ごしている

璃緒はデッキの調整中で、遊馬&アストラルとカイトはスピードデュエルをしており、小鳥ちゃんは応援、オービタル君は飛行船の操作、俺は読書だ

ちなみに遊馬達がやってるスピードデュエルは遊戯王VRAINSの奴を採用しており、大体のルールは

 

・初期手札は4枚

・デッキ枚数は20枚

・メインフェイズ2は無し

・モンスターゾーン及び魔法・罠ゾーンは3つ

 

と、大体こんな感じだ

14年前の記憶だし、もしかしたらちょっとルールは違うかもしれんがね

ちなみに初めてスピードデュエルをカイトとやった時、デッキ枚数が20枚というのを忘れて強欲で貪欲を壺を発動してデッキアウトで負けました

今じゃいい思い出だよね!

 

「おい遊馬!デュエルに集中しろ!」

 

カイトの声が俺の耳に届き、俺はそちらの方を見る

……やっぱりアリトの事考えてたんかなぁ

俺でさえアリトの異変に気が付いたから、遊馬達の驚きは計り知れないだろうね

カイトの説教(?)を耳に入れているとオービタル君から、遺跡が近いとの連絡から入る

 

「次の遺跡にも、何か伝説があるのかしら」

 

「そう言えば、今までの遺跡でも必ず悲しい物語が……」

 

んー、やっぱ偶然じゃないよなー

バリアン七皇も、7つの遺跡も、その伝説も

 

『やっぱお前も関係あるって思うか』

 

ぶっちゃけ割と前から思ってました

というかいきなり脳内に直接語り掛けるのはやめてびっくりするから

 

『無理』

 

さよか

だってここ遊戯王次元だし、バリアン”七”皇と”7”つの遺跡だし

あ、俺の詳しい考えは”52/神代凌牙と拳闘士の遺跡”の最後の方をご覧ください

 

『おいそんなんでいいのかよ』

 

だって二度手間やん……

 

『まぁいいけどよ

 それよりお前の予想は当たってるぜ』

 

……マジで?

 

『マジで

 前の遺跡でアリトが負けた時にな、見たんだ……この遺跡の、あいつの記憶を』

 

……アリトの記憶?

それは何かと聞く前に、飛行船が大きく揺れた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飛行船がいきなり制御不能になり、七夕の某携帯獣映画みたいなところに不時着した

あれかな、特殊な電波的なアレがあったんかなぁ……

どうやらここが次の遺跡の座標の近くらしく、足場の悪い道を黙々と歩いていく

そしてたどり着いた場所には巨大な岩山がそびえたっており、その上に遺跡があるようだ

……え、この岩山を自力で登るん?

 

「すみません、カイト様」

 

カイトがオービタル君の飛行モードで上に行こうとしたが、その前にオービタル君がカイトに謝る

 

「か、体が言う事聞かないぃ~!」

 

ボスンとオービタル君から煙が噴き出しぶっ倒れる

そりゃあのオーバーテクノロジーの塊である飛行船が制御不能になったのに、オービタル君が無事なはずないんだよなぁ

 

「ええー!私こんなところ登れないし、もしかしてここでお留守番!?」

 

小鳥ちゃんがそんな声を上げる

そりゃ普通の女の子の小鳥ちゃんがこの岩山を上るのは酷だろう

 

「ブラック・ミストー」

 

『んだよ凌牙、なんか用か?』

 

「小鳥ちゃんと璃緒ぐらいなら運べるよね」

 

『……あー、別に急ぎじゃないし遅くてもいいんだったら、こいつら2人ぐらい上に運べるぜ』

 

そのブラック・ミストの発言を聞いて小鳥ちゃんはほっと胸を撫で下ろす

まぁここまで来てお留守番ってのもあれやしねぇ

え?オービタル君は、だって?……オービタル君は例のごとくお留守番です

俺、遊馬、カイトは全力で岩山を素手で登る

……なんつーか、デュエリストって本当に人間なのかな(白目)

途中カイトが落ちそうになったりとアクシデントがあったが何とか頂上まで登ることが出来た

中華っぽい寺院が建っていて、とても遺跡とは思えないほどきれいだった

周りを見回しながら門をくぐり、中に入る

 

「す、すっげぇ……!」

 

遊馬が思わず感嘆とした声を上げる

確かにすごい、の一言に尽きる

広い広場には龍の紋章が刻まれており、赤い柱には金色の龍が巻き付いていてめっちゃ中華やんな

 

『気を付けろ、バリアンの罠かも知れねぇ』

 

『あぁ、気を付けて進もう』

 

ブラック・ミストとアストラルの言葉に従い、警戒しながら進む

 

「……遊馬?」

 

小鳥ちゃんの声がすぐそばで聞こえる

遊馬?遊馬がどうしたん?

そちらを見ると、遊馬がフラフラとした足取りで歩いていく

 

「匂う……匂うぜ……」

 

「匂う?……まさかバリアンですの?」

 

璃緒が心配そうにそう言うが、バリアンの匂いとは一体何なのか

 

「うへへぇ……すげぇいいにおいがする!」

 

「「『……はぁ?」」』

 

カイトとブラック・ミストはいいとして璃緒、女の子のお前がそんな声だしちゃあかんでしょ……

遊馬の言う通り何処からか鍋の匂いがする

フラフラとした足取りで広場に設置されてる銅の前まで到達する、あれただの飾りだと思ったけどご飯だったんかい

 

「うっひょー!うまそーう!」

 

遊馬の警戒心仕事しろ

俺もよく璃緒やブラック・ミストに警戒心が死んでるって言われてるけど、遊馬の方がひでぇじゃないか!

遊馬が鍋に手を出そうとした瞬間、彼方から杖が飛んできて遊馬に直撃する、やっぱ罠じゃないですかやだー!

 

「この、戯け者めー!」

 

中華服を身に纏い、長い白髪を三つ編みにした老人が寺院から出て来た

……あの人誰だ?こんな山奥に住むなんて、仙人か……遺跡のNo.の精霊か

 

「人の飯を勝手に食おうとして……!」

 

「ちょっと見てただけだっつーの!」

 

「ダウト」

 

「ダウトですわ」

 

『遊馬、嘘は良くないぞ』

 

「お、お前ら!」

 

『m9(^Д^)』

 

「おいブラック・ミストその顔やめろ!」

 

俺らがどんちゃん騒ぎを起こしていると、カイトが一歩前へ踏み出す

その様子に気が付いたのか、No.の精霊(暫定)は顔をしかめる

 

「貴様ら、何者じゃ」

 

「俺は天城カイト、遺跡のNo.を回収しにきた」

 

その言葉を聞くや否やNo.の精霊(暫定)は警戒するように距離を取る

やっぱこの仙人はNo.の精霊(暫定)じゃなくてNo.の精霊(真)でしたか

 

「ん?お主、もしやドラゴン使いか?」

 

No.の精霊はカイトを鋭い目つきで見る

 

「ああ、そういう貴様もただならぬ気を感じるな」

 

だからそのデュエリスト特有のフィーリングを唐突に出すのやめていただけませんかねぇ(困惑)

ソリッドヴィジョンが発動していないのにも関わらず、カイトのギャラクシーアイズが咆哮する

そしてそれに呼応するように、No.の精霊から未知のドラゴンの咆哮が聞こえた

凄まじい突風があたりをまき散らされる、ギャラクシーアイズ……ドラゴンの咆哮……壊れるバリアンズ・スフィア・フィールド……うっ、頭が!

 

「やはり貴様は!」

 

「我が名はジンロン!No.の遺跡を守る者、お前は中々良い闘志を持っておるな

 お前のようなデュエリストをワシは知っている」

 

「何?」

 

うーん、口調的にそのデュエリストは遺跡のNo.(ジンロンさん)の所有者だったのかな?

ということはやっぱり、この遺跡にも何等かの伝説があるって事か

 

「遥か昔、この遺跡の伝説に残るドラゴンと戦ったデュエリストをな」

 

そんな昔からデュエリストっていたん?

いや、初代遊戯王でもアテムが王様やってた時に……いたっけ?あれ、でもモンスターとか普通にいた……っけなぁ?

やばい、全然思い出せん

 

『そのデュエリスト、ミザエルという者だな』

 

「え!?」

 

「ああー」

 

「やっぱり、そうなのね」

 

やっぱ関係あったか―

というか璃緒も同じ結論になってたなんてお姉ちゃんびっくりです

 

「っていうかシャークに璃緒さんもわかってたの!?」

 

「詳しくは”52/神代凌牙と拳闘士の遺跡”の最後の方をご覧ください」

 

「以下同文、ですわ

 どうやら凌牙も私と同じ結論に至ったようですし」

 

『君達は何を言ってるんだ』

 

ごめんなメタ発言多くて

 

『まぁいい、回収した遺跡のNo.の記憶が私に教えてくれた

 我々が探している7枚のNo.、その遺跡にまつわる遺跡の伝説はバリアン七皇が人間であった時の物語だったからだ』

 

「そんな……じゃぁアリト達は元々人間だったの!?」

 

『……その通りだ』

 

その言葉に小鳥ちゃんも遊馬も大きく目を見開く

 

「じ、じゃ今までの遺跡の伝説はドルべやアリトやベクターが人間だった時の……!」

 

人間だったベクター達の悲惨な末路

どんな経緯であれ、人の悪意に殺された魂

 

「遊馬、凌牙、璃緒、このデュエル俺に任せてくれないか?

 ここに俺がやってきたのは単なる偶然じゃない、運命……いや、ドラゴン使いの宿命だ」

 

「よかろう、ワシに勝つことが出来たら遺跡のNo.はお前に託そう

 じゃが負けた時は、お主のドラゴンをいただくとしよう!」

 

「構わん、俺が負けるなどありえん」

 

実際カイトが負けてるとこなんて見たこと無いからなー

そういうわけで俺達は後ろに下がり、完全に傍観の体勢に入る

 

「その生意気な口、いつまで続くかのぉ!」

 

「デュエルモード、フォトンチェンジ!

 ……さぁ、狩らせてもらおう、貴様の持つ遺跡のNo.を!」

 

「「デュエル!」」

 

 

ジンロンLP:4000 手札:5

【モンスター】

無し

【魔法・罠】

無し

 

天城カイトLP:4000 手札:5

【モンスター】

無し

【魔法・罠】

無し

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一つ聞かせてもらおうか、遺跡の伝説のミザエルと戦ったのは貴様か……そしてミザエルは貴様に勝ったのか?」

 

ここに伝説として残っている以上、ミザエルはきっとジンロンに打ち勝ち、ともに過ごしていたのだろう

だが、聞かずにはいられなかった

 

「さぁ、どうかのぉ?ワシのターン、ドロー!

 ワシは幻木龍を召喚、さらにフィールドに地属性モンスターがおるので手札から幻水龍を特殊召喚できる!」

 

「そのモンスターは……!」

 

 

幻木龍

星4/地属性/ドラゴン族/攻 100

 

幻水龍

星8/水属性/ドラゴン族/攻1000

 

 

あのモンスター達はミザエルとのデュエルで出てきたモンスター達だ

幻木龍はドラゴン族・水属性のモンスターと同じレベルになる効果を持っている

 

「その顔はこのモンスター達の効果をわかっておるようじゃな?

 ワシは幻木龍の効果発動!この効果で幻水龍と同じレベル8となる!」

 

 

幻木龍 星4→8

 

 

『これでレベル8モンスターが2体……』

 

「来るよ、カイト!」

 

「行くぞ!ワシはレベル8となった幻木龍と幻水龍でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!

 雷鳴よ轟け、稲光よ煌け!権限せよ、我が金色の龍!No.46神影龍ドラッグルーオン!」

 

 

No.46紳影龍ドラッグルーオン

ランク8/光属性/ドラゴン族/攻3000 ORU:2

 

 

空を曇天が覆い、雷鳴と共に姿を現した1体のモンスター

西洋のドラゴンではなく、中国や日本で多くみられる、まさに龍と呼ぶに相応しい存在感

キラキラと煌く白い体毛と龍の周りを漂うORUの存在で、余計にその存在感を濃くしている

あれが、この遺跡のNo.……!

 

「ワシはドラッグルーオンの効果発動!自身以外のドラゴン族モンスターがいない時、ORUを1つ使い手札のドラゴン族モンスターを召喚条件を無視して特殊召喚できる!

 ORUを1つ使い、手札からレベル8の武装神竜プロテクト・ドラゴンを特殊召喚する!我が元に姿を現せ!武装神竜プロテクト・ドラゴン!更にプロテクト・ドラゴンに装備魔法ドラゴン・シールドを装備する!

 プロテクト・ドラゴンは装備魔法1枚につき500ポイント攻撃力がアップする!」

 

 

No.46紳影龍ドラッグルーオン ORU:2→1

 

武装神竜プロテクト・ドラゴン

星8/光属性/ドラゴン族/攻2000→2500

 

 

青い巨体を持った新たなドラゴンがフィールドに現れる

そして装備魔法によりプロテクト・ドラゴンは堅牢な鎧を纏い、新たな姿を俺に見せる

装備魔法は厄介な効果を持つ物が多く、あのドラゴンを倒すか装備魔法を破壊するのが先決だろう

だが、ドラッグルーオンは自身以外のドラゴンが居ない場合、手札からドラゴンを呼ぶ効果も厄介だ

どちらを先に倒すべきか……

ドラッグルーオンに目を向けると、フィールドから掻き消えてしまった

 

「何!?」

 

「嘘!ドラゴンが消えちゃった!」

 

訳もわからずドラッグルーオンが居た場所を見つめていると、ジンロンの笑い声が響いてきた

 

「ドラッグルーオンの効果じゃ!このカードは自分フィールドに自身以外のドラゴン族モンスターが存在する時、ドラッグルーオンは攻撃対象にならず効果の対象にならない!

 これでお前はワシのNo.に指1本触れる事は出来ない!」

 

……なるほど、ならばプロテクト・ドラゴンを倒すことが先決か

 

「フハハハハハ!お主、プロテクト・ドラゴンを倒そうと考えておるようだがそうはいかん!

 ドラゴン・シールドは装備モンスターを戦闘と効果破壊から守り、戦闘ダメージを0にする!

 さらにプロテクト・ドラゴンが表側表示で存在する限り、装備魔法は罠・魔法・モンスター効果では破壊されない!ワシはこれでターンエンドじゃ!」

 

 

ジンロンLP:4000 手札:2

【モンスター】

No.46紳影龍ドラッグルーオン/攻3000 ORU:1

武装神竜プロテクト・ドラゴン/攻2500

【魔法・罠】

ドラゴン・シールド(装備魔法)

 (対象:プロテクトドラゴン)

 

 

『なるほど、プロテクト・ドラゴンとドラゴン・シールドはお互いを守り合う効果を持っている

 この鉄壁の守りを突破するのは難しいだろう、だがカイトなら……』

 

なるほど、まさに鉄壁の守りにふさわしいな

しかしどんな完璧なロックを仕掛けようと、突破できない壁はない

それに俺の手札には既に攻略できるカード達がそろっている

 

「俺のターン、ドロー!

 俺はフォトン・スラッシャーを召喚!このカードは自分フィールドにモンスターが存在しない場合特殊召喚できる!

 さらに同じ縦列にカードが2枚以上存在する時、紫宵の機界騎士(ジャックナイツ)をその縦列に特殊召喚できる!」

 

 

フォトン・スラッシャー

星4/光属性/戦士族/攻2100

 

紫宵の機界騎士(ジャックナイツ)

星8/光属性/サイキック族/攻2500

 

 

白を基調とした外殻を持ち、紫のラインが入っている紫宵の機界騎士(ジャックナイツ)と呼ばれるモンスター

機界騎士(ジャックナイツ)は総じて縦列に2枚以上カードが存在する時特殊召喚できる共通効果を持っている

さらに攻撃力が2000以上で、このカードはレベルが8もあるので凌牙から譲り受けてデッキに入れている

 

「俺は攻撃力2000以上のモンスター2体をリリース!

 闇に輝く銀河よ、希望の光となりて我が僕に宿れ!光の化身、ここに降臨!銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)!」

 

銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)

星8/光属性/ドラゴン族/攻3000

 

 

「それがお前のドラゴンか」

 

「ああ、お前に俺のドラゴンの力を見せてやる!」

 

俺の最も信頼するエースモンスター

除外効果を使えばプロテクト・ドラゴンはフィールドから消え、対象を失ったドラゴン・シールドは破壊される

銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)が居ればプロテクト・ドラゴンを突破できる

 

「それはどうかな?この瞬間、ドラッグルーオンの更なる効果発動!相手フィールド上のドラゴン族モンスターの効果を無効にする!」

 

「なっ、ギャラクシーアイズ!?」

 

ドラッグルーオンが一度咆哮すると、ギャラクシーアイズを囲うように光の紋が出現し、ギャラクシーアイズの力を奪い、光の翼は失われてしまった

俺のギャラクシーアイズがエクシーズ殺しのモンスターならば、ドラッグルーオンはまさにドラゴン殺しのモンスター……!

 

「さぁ、お前はこの壁をどう乗り越える!?」

 

確かにギャラクシーアイズの効果を使えないのは痛手だ

しかしいくらでもやりようはある、俺はこの程度では止まらない

 

「ふんっ、貴様は俺が鉄壁の守りの前で途方に暮れる姿を見たかったのだろうが……

 その程度の壁、全力で打ち崩す!俺は手札から速攻魔法月の書を発動!プロテクト・ドラゴンを裏守備表示にする!」

 

月の模様が掛かれた青い書が現れ、パラパラとページが捲られる

ピタリととあるページで止まり、書が輝いたかと思うとプロテクト・ドラゴンがフィールドから消え裏側になったカードだけが残っていた

 

「うまいですわね、裏側になったモンスターに装備魔法は装備できません

 よって対象を失ったドラゴン・シールドは破壊されます」

 

ドラゴン族モンスターがフィールドから消えたことによりNo.が再び姿を現す

残念なことに俺の手札にはドラッグルーオンを倒すカードは無い

まずはプロテクトドラゴンを倒すことが先か

 

「俺は裏守備となったプロテクト・ドラゴンを攻撃!破滅のフォトン・ストリーム!」

 

効果は無効になっているが、その強さは変わらない

ギャラクシーアイズから放たれた光の渦がカードに直撃する

 

「うわーやったぜ!先制パンチだ!」

 

「※ただしライフは削れてない」

 

後ろが騒がしいが気にしてなどいられない

この程度の壁、いくらでも打ち崩して見せる

 

「これは愉快じゃ!決して破壊できぬものをあえて破壊する、見事だ!お前に及第点をやろう!」

 

まるで自分が試されているようで、気に入らない

俺は不機嫌さを隠さずジンロンに話しかける

 

「気に入らんな、貴様に点数を付けらるれるいわれはない」

 

「褒めているのだ!全く、ドラゴン使いは偏屈な奴が多くてたまらんわ

 ミザエルもそうじゃったわ、今のお前によく似ておる」

 

「俺はあいつとは違う」

 

同じ銀河の瞳を持つ竜を従えているとはいえ、考え方も、戦略も違う

比べられるなんて俺とミザエルに対する侮辱もいいところだ

 

「カイト!お前のデュエルまだまだ見せてもらうぞ!

 まだ打ち破るべき壁は残っているのだからな」

 

「ならばすべて打ち壊すのみ!俺は手札から強欲な欠片を発動!さらにカードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

―――……オオオオオオオオオオオオオオオオオオ!

 

突然ギャラクシーアイズとドラッグルーオンが咆哮を上げる

遊馬達は何が起きたかわからないが、ギャラクシーアイズを持つ俺ならわかる

……もう1体のギャラクシーアイズを持つ者、ミザエルが、この遺跡に近づいている事を

 

 

天城カイトLP:4000 手札:0

【モンスター】

銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)/攻3000

【魔法・罠】

強欲な欠片(永続魔法) 強欲カウンター:0

伏せ×1

 

ジンロンLP:4000 手札:2

【モンスター】

No.46紳影龍ドラッグルーオン/攻3000 ORU:1

【魔法・罠】

無し




ジャッジ・バスター「いいよなあああああお前ら召喚されてさあああああああ!」

スカイ・ペガサス「原作では私も1回しか召喚されてないから安心しろ(白目)」

ドラッグルーオン「ワシは大活躍じゃがな!」

ライオンハート「君達元気だなぁ(小並感)」

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