神代凌牙はデュエルをしない   作:さらさ

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この小説ではサルガッソは表側表示のカードとしては扱いません
あくまでサルガッソはこの場所特有の効果でフィールドには存在しない為です
ほら、ドン千のヌメロン・ネットワークだって最初はフィールドになかったからセーフセーフ

TFで凌牙ルートクリア!今は遊馬ルート攻略中
デッキはもっぱらセイクリッドを愛用していて、七皇の剣も入ってて凌牙、璃緒、ベクターのオーバーハンドレットナンバーズはカオスも含めて両方入ってる凄まじいデッキになってます
ホープもいるよ!


41/神代凌牙VSドルべ~サルガッソの攻防~

神代凌牙LP:3000 手札:0

【モンスター】

ガガガガンマン/守2400 ORU:1

【魔法・罠】

守護神の宝札(永続魔法)

修験の妖社(永続魔法) 妖仙カウンター:2

伏せ×1

 

ドルべLP:3200 手札:5

【モンスター】

無し

【魔法・罠】

無し

 

 

「私のターン、ドロー!」

 

ドルべは手札を確認すると迷いなくカードを引き抜く

 

「私は光天使(ホーリー・ライトニング)ウィングスを召喚、このカードの召喚成功時に手札から光天使を特殊召喚できる!私は光天使ブックスを特殊召喚!

 さらにブックスの効果発動!手札の魔法カードを捨てることで手札の光天使を特殊召喚できる、私は光天使ソードを特殊召喚する!」

 

 

光天使ウィングス

星4/光属性/天使族/攻1200

 

光天使ブックス

星4/光属性/天使族/攻1600

 

光天使ソード

星4/光属性/天使族/攻1400

 

 

「レベル4のモンスターが3体……」

 

「行くぞ凌牙!私は3体の光天使モンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!

 光の使いよ、今悠久の時を超え、輝きの衣を纏いて彼の地に降臨せよ!現れろ、No.102光天使グローリアス・ヘイロー!」

 

 

No.102光天使グローリアス・ヘイロー

ランク4/光属性/天使族/攻2500 ORU:3

 

 

全体的に金色の神々しいモンスターが俺の目の前に現れる

背中の大きな翼に102の文字が光っていて手には弓矢を持っている、そしてそこにいるだけで圧倒される存在感

これがドルべのオーバーハンドレットナンバーズ、か……

 

「私は墓地のサルガッソの灯台の効果を発動!このカードが墓地に存在する限り私はサルガッソの効果を受けない!」

 

やっぱ防御策はあったか……

まぁ罠に誘い込んだ張本人だし当たり前だよなぁ?

 

「行け!グローリアス・ヘイローでガガガガンマンに攻撃だ!」

 

「させないよ!罠カードバージェストマ・エルドニアの効果発動!モンスター一体を対象にし、攻守をターン終了まで500アップさせる!

 さらにチェーンして墓地のバージェストマ・ハルキゲニアの効果でこのカードをモンスターとして特殊召喚できる!」

 

 

ガガガガンマン/守2400→2900

 

バージェストマ・ハルキゲニア

星2/水属性/水族/守 0

 

ドルべ LP3200→2800

 

 

グローリアス・ヘイローはNo.耐性があるから破壊されないけど、ダメージは受ける

早めに何とかしないと、下手したらサルガッソのバーンダメージでこっちが負けるし百超えのNo.だから効果も強力なはずだ

 

「ならばグローリアス・ヘイローの効果を発動!ORUを一つ使い相手モンスター1体の効果を無効にし、攻撃力を半分にする!守備表示だから攻撃力はあまり関係ないが、その厄介な能力は封じさせてもらおう」

 

 

No.102グローリアス・ヘイロー ORU:3→2

 

 

ドルべLP:2800 手札:2

【モンスター】

No.102光天使グローリアス・ヘイロー/攻2500 ORU:2

【魔法・罠】

無し

 

 

「俺のターン、2枚ドロー!」

 

カードを見てどう動くか……と言ってもどう動くかは決まってる

やることが決まったんならさっさと動くのみ!

 

「俺はガガガガンマンとハルキゲニアをリリースしてアドバンス召喚!The despair URANUS(ザ・ディスペア・ウラヌス)!」

 

 

The despair URANUS(ザ・ディスペア・ウラヌス)

星8/光属性/岩石族/攻2900

 

 

「なるほど、サルガッソのダメージを受けるくらいならばリリースした方がまし、か」

 

「サルガッソのバーンで負けとかシャレになんないかんね!

 ウラヌスはフィールドの表側表示の罠・魔法の数×300アップする!さらにこのカードがフィールドにいる限り、表側表示の罠・魔法はカード効果で破壊されない!」

 

 

The despair URANUS(ザ・ディスペア・ウラヌス)/攻2900→3500

 

 

青い球体に金色の装飾がされていてどこかエジプトを思い出させるようなモンスターだ

……なんだこの威圧感は、もしかしてこのカードもなんか特別なカードとか?でもARC-Vでは出てこなかったし

それともGXか5Dsか?もう昔の事だから記憶も朧気だもんな……さすがにVRAINSではないよね?

って駄目だ駄目だ、デュエルに集中しないと

見た感じグローリアス・ヘイローの効果は相手ターンでは発動できないみたいだし、少しでもLPを減らしておかないと

幸い伏せカードも無いはずだし、このターンは凌げるはず

次のターンもあっちが新たにモンスターを召喚しない限りは平気……な、はず

というか攻撃力の上昇値が600ってことはサルガッソはフィールド魔法として扱われないのか?この場所特有の効果って事?まぁいいか

 

「行け!ウラヌスでグローリアス・ヘイローを攻撃!Weil of despair(ウィル・オブ・ディスペア)!」

 

「少しでもライフを減らそうという魂胆のようだが……甘い!私はダメージステップ時手札からオネストを発動!」

 

「嘘だろ初手から握ってたん!?」

 

オネストは光属性のモンスターと闘う時に警戒しなければならないカードだ

光属性のカードがバトルする時に手札から発動できるカードで、相手モンスターの攻撃力を自分の光属性のモンスターに加算できるという恐ろしいカード

 

 

No.102光天使グローリアス・ヘイロー/攻2500→6000

 

神代凌牙LP3000→500

 

 

「ああああああ!」

 

勢いよく後ろに吹っ飛ばされ2、3回バウンドして岩に叩きつけられる

背中に強烈の痛みが走り、思わず意識を失いそうになるが歯を食いしばり痛みに耐えた

 

「シャーク!?おいシャーク、大丈夫か!」

 

「凌牙!大丈夫ですの!?」

 

鉄男と璃緒の心配そうな声がDゲイザーを通して聞こえてくる

平気だよ、なんて口に出そうとしたけど声が出ない

ひゅっひゅっと変な呼吸をして、必死になって痛みに耐えて立ち上がる

打ちどころが悪かったのか足に力が入らない

 

『俺が支えてやるよ』

 

黒い触手が体に巻き付く

いつの間にか来たブラック・ミストが俺を支えてくれているせいか、足の痛みも気にならない

色々言いたいことはあるけど、声を出すのが厳しいし今はありがたく力を貸してもらおう

 

「No.96か……明確な意思を持つNo.

 このデュエルはお前が引き継ぐのか?」

 

『ちげーよ、俺はあくまで凌牙の補助だ

 ……こんな状態でまともにデュエルできるとおもってんのか?』

 

「まぁいい、ならばターンを進めろ」

 

そう言ってドルべは続きを促す

俺は手札を1枚罠・魔法ゾーンにセットする

 

『俺達はこれでターンエンドだ』

 

 

神代凌牙LP:500 手札:0

【モンスター】

無し

【魔法・罠】

守護神の宝札(永続魔法)

修験の妖社(永続魔法) 妖仙カウンター:2

伏せ×1

 

 

声を出すのがつらいのでブラック・ミストに代わりにエンド宣言してもらう

というか残りライフ500ってサルガッソで死亡圏内やないか(絶望)

でもエクシーズモンスター出さなければいい話だよね!

 

「俺はRUM-リミテッド・バリアンズ・フォースを……」

 

『待て遊馬!』

 

他の皆がどういう状況かDゲイザーで確認すると遊馬とアストラルが言い争うような声が聞こえて来た

零の為に手早くベクターを倒そうとRUMを使いたい遊馬と、もっと慎重になれというアストラル

確かに遊馬のデッキはカイトと違って融合や儀式を使わない、完全にエクシーズ特化のデッキだからサルガッソの効果をもろに食らう

遊戯王次元でのライフが4000である以上慎重にならざらるおえない

そして慎重にならなかった結果がライフ500である

 

「いいのかぁ?そーんな悠長な事言ってて?このデュエルが長引けば長引くほど大切なお友達がどうなるか、俺はなーんの保証もできないぜ?」

 

そういってベクターは零の体を足で軽くつつく

 

『凌牙!』

 

ブラック・ミストの声で、ようやく自分がベクターの方に体を向けていることが分かった

無意識のうちにあっちに行こうとしてたみたい

 

「ごめん」

 

『……気持ちはわかる、でも今は落ち着け』

 

こくりと頷きDゲイザーに目を向け遊馬達のやり取りを見守る

ベクターのその行動に遊馬も激昂しRUMを発動させる

ホープは白と金の、まさに正義の味方のようなモンスターだが、黒に赤いラインが入って闇落ちしてしまったような風貌に代わっていた

 

「ホープレイVが来たか……さぁ!サルガッソの効果を受けてもらおうか!」

 

「うわあああああああ!」

 

雷が遊馬に直撃し、後方に吹き飛ばされる

場所が特殊なせいか500のダメージでもかなりのリアルダメージを俺達は受けなければならない

 

「あちらの心配するのもいいが、そろそろ私の相手をしてもらおうか!ドロー!

 私はグローリス・ヘイローで凌牙にダイレクトアタックだ!ライトニング・クラスター!」

 

『罠カード幻影騎士団(ファントム・ナイツ)ウロング・マネリングを発動!相手モンスターの攻撃宣言時、その攻撃を無効にし効果モンスターとして攻撃表示で特殊召喚できる!

 さらに効果で墓地のバージェストマ・エルドニアを通常モンスターとして特殊召喚できる!』

 

 

バージェストマ・エルドニア

星2/水属性/水族/守 0

 

幻影騎士団(ファントム・ナイツ)ウロング・マネリング

星2/闇属性/戦士族/攻0/守0

 

 

「これくらいは躱してくるか……私はこれでターンエンドだ」

 

 

ドルべLP:3200 手札:2

【モンスター】

No.102光天使グローリアス・ヘイロー/攻2500

【魔法・罠】

無し

 

 

『俺達のターン、2枚ドロー!

 ウロング・マネリングの効果発動、このカードおよび表側表示の幻影騎士団カードを墓地に送ることでデッキから2枚ドローできる!』

 

「ウロング・マネリングを墓地に送り、2枚ドロー」

 

合計4枚のカードをドローし、手札からカードを抜き取ろうとした瞬間

 

「ぐおおおおおおおおおおおおお!」

 

遊馬達の方でそんな爆発音と叫び声が聞こえて来た

巨大な光の柱が立ち上がり、このサルガッソ全体を大きく揺らす

飛行船の方で歓声が聞こえるがアレ零大丈夫なの!?意識がないし危ないと思うし!

煙が晴れる頃にはベクターの姿は無く、倒れている零だけがそこにいた

 

「ブラック・ミスト、零を、今のうちに」

 

『!ふざけんな!こんな状態のお前を置いて行けるか!』

 

「でも、チャンスは今しか!うっゴホッ」

 

大きい声を出したせいか喉の痛みで変な咳をする

皆がデュエルをしている今しか、零を助けることは出来ない

遊馬はベクターを倒し(?)喜んだが、零が倒れているのを見て顔を歪める

 

「でも、真月は……なぁ真月、目を覚ませよ!真月!真月ー!」

 

必死に零を呼び続ける遊馬の様子は痛々しい

飛行船の皆も、璃緒も鉄男もカイトも、そんな遊馬の様子に何も言えなかった

……間に合わなかった、ここまで来て、助けることが出来なかった、なんて

 

「……!」

 

拳を思いっきり岩に打ち付ける

この衝動を、怒りをどうすればいいのか、なんでもっと早く助けに来なかったのか

そうすれば、もしかしたら助けることが出来たかもしれなかったのに

 

「ありが、とう、遊馬君」

 

ユラリ、と零が立ち上がる

満身創痍だが無事で本当によかった……!

ふぅと力が抜け、体がよろめくがブラック・ミストが支えてくれた

 

「真月、よかった、本当に……!」

 

遊馬が零の方に向かい、零の状態を確認しようとする

 

「ふふふふふはははははは!なぁーんちゃって!」

 

いきなり笑い出した零の様子に思わず遊馬も足を止める

ケラケラと楽しそうに笑う零の場違いな声に思わずカイト達もデュエルの手を止めていた

 

「真月?お前、一体、どうしたんだよ」

 

「お前らは本当にいいやつだなぁ!見せてやるよ、もっと面白い物をよぉ!

 さぁ!お楽しみはこれからだ!はあああああ!バリアルフォーゼ!」

 

紫色の光が零を包み込み、凄まじい暴風がサルガッソを駆け抜ける

体が浮き飛ばされそうになるが、ブラック・ミストが体を支えてくれてなんとかことなきことを得る

ばさりと学校の制服を突き破り黒い羽が背中から現れ、体が、顔が変化していく

……そしてそこにいたのは、先ほどまで遊馬とデュエルをしていた……バリアンの1人、ベクターだった

 

 

神代凌牙LP:500 手札:4

【モンスター】

バージェストマ・ハルキゲニア/守 0

【魔法・罠】

守護神の宝札(永続魔法)

修験の妖社(永続魔法) 妖仙カウンター:2

 

ドルべLP:2800 手札:2

【モンスター】

No.102光天使グローリアス・ヘイロー/攻2500

【魔法・罠】

無し




完全に予告詐欺ですほんとうに(ry
いや、だって衝撃の真実を全部言っちゃうと切りのいいところで終わらなそうだったんや……すまねぇ……すまねぇ……
あと最新のパック買いました!トリックスターと聖杯シリーズが可愛いんじゃ~

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