神代凌牙はデュエルをしない   作:さらさ

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66話まで見終わりましたー!
改めて見るとトロン兄弟のあれやそれが改めてわかって胸が痛い
とくにⅣと凌牙のデュエルがやばい
トロンの信じない発言とかⅣの待ってますって伝えてくれ発言とかやばい


4/神代凌牙の大脱走、そして再会

点滴を打たれながら凌牙は空を見てた

別に今まで眠っていた空白の時間を悔いていたわけではない

そう、ただ一つ、たった一つの答えだ

 

「(……璃緒とⅣになんて言い訳しよう)」

 

絶対に正座で説教コースだ

ツンデレ気質のⅣと璃緒だが、二人とも根本が似ており、根が優しい自慢の友人と妹だ

だから勝手な真似をしてかばった挙句一年間寝てました☆とかあかんわ(白目

ため息をつき、また無意味に外を眺めてみる

ちなみにこの行為、何の意味もありません

 

「しゃーない、逃げるか」

 

 

 

やばい

 

「やっちまったああああああああああ!」

 

思わず叫んでしまった

しゃーないじゃねーよ逃げるかじゃねーよ!

町中の人が俺を見ている

そりゃそーだよなんてったって病院服だからな!

その場のテンションとノリで行動するもんじゃないって俺は学びました(小並感)

これからどうしよっかなーなんかここまで来たらもう限界まで逃げよう

 

「ねぇ」

 

後ろを振り返ると緑のまるで貴族が着るような服を着ている、仮面をつけた少年がいた

 

「ん?どうしたんだ?迷子になったのかな?」

 

しゃがんで目線を合わせてやる

こんな小さな子供がなんでこんなところにいるんだ?親御さん、こんな小さい子から目を離すなよ

 

「君の名前は、もしかして神代凌牙って名前かい?」

 

「え、そうだけど」

 

……俺の名前を知っている?

このショタは一体何者なんだ

璃緒はともかくなんで俺なんだ?

 

「……僕は君に謝らなければならない、すまなかった」

 

「ふぁ!?」

 

ええええええええええええ!

俺こんなショタに謝れるそうなことされてないしむしろ初対面なんですがそれは!

あ、やめて頭下げないで!めっちゃ見てる!めっちゃ人見てるから!

 

「と、とりあえず頭をあげよう!な、な?」

 

「でも、僕は……」

 

「俺は君に謝れることされてないから!」

 

そういうとショタは悲痛な顔をする

ふえええええ、意味がわからないよぉ><

……我ながら気持ち悪いな

 

「父さん!どこに行ってたんですか!?」

 

「だめじゃないですか父様、勝手に動いたらダメですよ!」

 

「ったく、せっかくWDC終わったってのに騒々しいっての」

 

父さん!?え!このショタが父さんってどういうこと!?意味が分からないんですけどおおおおおお!

声がした方を見るとショタと同じような服を着た三人組がこちらに駆け寄ってくる

……って、え

 

「はぁ!Ⅳ!?」

 

「凌、牙?」

 

そこにいたのは一年前のあの日、炎に包まれていた友人だった

 

「えぇー、お前と璃緒から逃げるために病院逃げ出したのに無いわー、この再会はないわー」

 

「お前、なんでここに」

 

「病院から抜け出しちった☆」

 

「ちった☆じゃねーよ馬鹿じゃないのかお前!?」

 

「ほんとそれな」

 

「わかってたんなら抜け出すんじゃねーよ!」

 

「だって一年間寝てたとかお前と璃緒の正座で説教コースやんけ!」

 

一年間寝ていた

その言葉を聞くとⅣは悲痛な顔になりうつむいてしまった

最初に俺とあったショタもうつむいてしまう、おいなんだそれ流行ってんのか?

残りの二人を見ると二人そろって俺を見て驚いていた

 

「え、じゃあ彼女が神代凌牙なんですか……!?」

 

「あ、はい神代凌牙です」

 

「そうか、貴女が……」

 

「え、なにが?」

 

やめてお前らだけで通じ合わないで、俺全然話に付いていけてないから

なんなん?お前ら俺に対して何かあんの?

 

「あー……とりあえずどっかお店入りませんか?」

 

 

 

「ありのまま起こったこと話すぜ!」

 

「長くなるから三行な」

 

「気が付いたら

 Ⅳの家に

 お邪魔してた」

 

あれれー?おかしいなー?俺お店に入りませんかって言ったよな?なんでなん?

連れてこられたのは大きな西洋風のお屋敷だった

こいつ、あった時からお上品だと思ってたがマジもんの金持ちだとは思わなんだ

座っているとミハエルが紅茶を入れてくれた、うん、うまい

てか俺はⅣと呼んでるけど家族であるミハエル達がⅣの事をトーマスって呼んでるし訳が分からないよ!

あ、ちなみに道中で自己紹介してもらいました

長男クリストファー・アークライトことⅤ

次男トーマス・アークライトことⅣ

三男ミハエル・アークライトことⅢ

父親であるバイロン・アークライトことトロン

まじであのショタ三児の父親でした(驚愕

 

「こんな兄様、初めて見ました」

 

ミハエルはそうつぶやくと同意を求めるようにクリスとトロンの方を見る

その言葉にうんうんとうなずく二人

 

「毎回思うのですが俺まったく話に付いていけないんですがねぇ

 後俺はお前の事なんて呼べばいいの?トーマス?Ⅳ?」

 

「……いや、俺はお前と一緒には、いられない」

 

「おい合法ショタお前の息子がとち狂った事言ってるんだがどういうことだ」

 

「とりあえずその呼び方やめてくれない?」

 

どういうことだと説明しろやぁ……

俺が寝ていた一年間の間に何が起こったの?

 

「まぁいい、僕が説明するよ

 君が意識が戻らず、一年間ずっと寝たきりになっていたのは僕のせいなんだ」

 

「ち、違う!凌牙、違う!俺が悪いんだ!父さんは悪くない!お前ら双子を引き裂いたのは俺だ!だから、父さんは……!」

 

「トーマス!何言ってるんだ!あれは君のせいじゃない!僕の復讐に巻き込んで息子たちを捨て駒にした僕が悪いんだ!トーマスは僕の命令に従っただけだ!」

 

「父さんにトーマス!落ち着きなさい!」

 

「なぁなぁミハエル、俺あっちサイドの事情知らないから全く意味が分からないんだが

 あっちサイドだけで盛り上がられても俺全く話に入っていけないんだけどどうすりゃいいんだ?」

 

「なんか、ごめん……」

 

「とりあえずそっちで盛り上がってないでちゃんと説明くれ、誰が悪いとかそういうのを決めるのは話を全部きいてからだ」




璃緒と会う前に再会したのはⅣでした
ちょっとだけトロン一家のターンが続くんじゃ

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