いい加減タイトル詐欺と言われそうな今日この頃
果たして変えた方がいいのかそうでないのか
「さてブラック・ミスト、我々は重大な問題に直面したわけだが」
『いきなりどうした』
ゲンドウポーズを取りながら天の声さん……否、ブラック・ミストにそう声をかける
なんか今日はデュエル始めるぜ☆ミっていう決意表明の為にブラック・ミストとお話&あわよくばデュエルを教えてもらおうかなーって軽いお話するはずだったのにまさか今まで天の声さんがNo.96ブラック・ミストのカードの精霊だったとは……
いやデュエルを教えてもらえるようになったのは行幸だけどまさかこの世界にもカードの精霊がいるとはなー
アストラルって摩訶不思議生命体がいるからそりゃカードの精霊だっているよな
ハネクリボーもおじゃまトリオも好きだよ!後ヨハンのルビーちゃんだっけ?
って待て待て待てまた話がズレた……
そうだよ俺達かなり深刻な問題に直面してんだよ!
「ブラック・ミスト、まずはこれを見てくれ」
そう言ってDディスクを展開させる
このDディスクは実は璃緒とおそろいなんだ(どやぁ)
俺はデュエルをしないって常々言ってたけど、どうしてもおそろいがいいって言われたのでやりもしないのに買っちゃいましたよ!
でもあの時の璃緒のはにかんだ笑みを見れただけでお姉ちゃんは幸せです
『……?別に普通のDディスクだろ?』
「いや、普通だからダメなんだよ」
俺の意味が理解できないのかブラック・ミストは不思議そうに小首をかした
んんんんんん!待ってお前ってそんな可愛いキャラだっけ?
「ペンデュラム召喚ってモンスターゾーンの両端にペンデュラムゾーンっていうのがあって、そこにペンデュラムカードを置くことによって初めてペンデュラム召喚ができるんだよ
で、当たり前だけどこの世界にはペンデュラム召喚がない、だからこのDディスクにはペンデュラムゾーンがないからペンデュラム召喚できないんだよ」
ARC-VではDディスクは光の板みたいになっていたからある程度は融通が利いたみたいだけど、こっちは完全に機械で出来ているからどうしようもない
「まーペンデュラムは仕方ないとはいえシンクロは出来るし大丈夫でしょ」
『確かにシンクロ召喚なんて俺も知らなかったぐらいだし、それで十分だろ』
そして前世カードを二人で見ながらどんなデッキにするか話す
一応自分なりにデッキを一つ作ってみたりしたんだけど、ペンデュラムが入ってるから使えないんだよな
融合っつーか儀式だとサイバーエンジェルとか
シンクロはPSYフレームに
エクシーズは皆大好き
いや、
それにすっかり忘れてたけど
「うーん、このデッキ使いたかったけどなーペンデュラムなのがなー」
『確かに同時召喚は魅力的だよな、融合やエクシーズなどの特殊召喚がやりやすくなるからな』
「なるほど、ペンデュラム召喚とは同時召喚をする召喚法なのか」
「せやで、ペンデュラムカードにはそれぞれスケールがあって、例えばスケール1と8のスケールだったら1から8の間、つまりレベル2から7のモンスターが同時に召喚できるんだ
あとペンデュラムモンスターは破壊されたときにエクストラデッキに行くんだけど、ペンデュラムスケールがある限りエクストラデッキから何度でも特殊召喚できるんだよ」
「しかしそれだけは無いのだろう?デメリットは?」
「んー、ペンデュラム召喚のデメリットっていうかペンデュラムモンスターのデメリットになるけどいい?」
『デメリットなんてあるのか?』
「ペンデュラムモンスターは破壊されるとエクストラデッキに行くんだけど、まーエクストラデッキに行くから墓地利用できないよね、貪欲な壺とか使えない
後はペンデュラムスケールが無くなっちゃったらエクストラデッキにあるペンデュラムモンスターを再利用するのは難しいって感じかなー」
……ん、ちょっとまて俺一体誰と話してんだ?
ブラック・ミストの方を見るとあいつもその事に気づいたのか俺の方を見て固まってる
声の方向的に聞こえたのは俺とブラック・ミストの後ろ、しかもめちゃめちゃ聞き覚えのある声だし、でもあの二人誰にも言わないって約束してくれたんだけどなあああああああああ!
俺とブラック・ミストでゆっくりと後ろを向く
黄色の逆立った髪に黒を基調とした服を着ている青年
完全にアカデミア絶対カードにするマンです本当にありがとうございました\(^o^)/
『お前は一体……』
「天城カイト、この前あったハルト君のお兄さんだよ」
驚いたようにカイトを見るブラック・ミスト
そしてDディスクをどこからか出現させ(←!?)戦闘態勢を……ってMATTE!
「落ち着けブラック・ミスト!なしていきなりそんな警戒してんの!?後そのDディスクどっから出した!?」
『こいつが俺達に接触してきたってことはハルトとオービタルが約束を破ったてことだろ?っつーことはペンデュラム召喚とかも知ってるだろ?』
「せやかて工藤!」
『なんやと工藤!』
「やかましいわ!」
「茶番は済んだか?」
「あ、なんかごめん」
だって茶番しないとこんこ空気に耐えられそうにないんや……
てかマジでなんでカイトがここにいるんだよ!
いや、ペンデュラム召喚を聞いても驚かないってことはハルト君達から俺の話を聞いたって事でいいんだけど
……あー、それで真偽を確かめに来たんか
「別に手荒な真似をする気はない
貴様には色々聞きたいことがあるからな、一緒に来てもらうぞ」
「ですよねー^p^」
そんなことだろうと思ったよ畜生め!
バレるのは時間の問題だとは思ってたけど早いなー、ハルト君、結局約束守ってくれなかったんか……
「(´・ω・`)」
『だから俺は言ったんだ、助ける利益はねぇって』
「だってぇ……(´・ω・`)」
しょんぼりしてるとカイトが近くに寄ってきた
心なしか焦ってるようだけどどうしたんやろうか
「俺は確かにあの時貴様達の間で何の話があったか知っている
ギリギリのラインでハルトは確かに約束は破ってないが、それでも実質的には破ったといっても過言ではないだろう
ハルトはまだ子供だ、あんな話を子供のハルトが抱え込める話じゃない、だからハルトを責めるな
だが、ハルトは約束を破ったことを気にしている、万一の時に連絡を入れろと言ったのは俺だ、責められるべきは俺だ、ハルトじゃない」
ちょっとだけ申し訳なさそうな顔でカイトは俺にそう言ってくる
あー一応申し訳ないって思ってるんだ、これで平然としてたらハルト君達にまたあった時八つ当たりしちゃう自信あったわ
確かにあの話は子供とオボットには重すぎたな、反省反省
『で、聞きたい事っていうのは何だ?』
そうだ、聞きたい事があるって言って接触してきたんだよな
でも大方予想はついてるけどね
「ああ、ペンデュラムやシンクロ、お前の言っていた歴代遊戯王とやら、特にこの世界が元になったというARC-Vの話とかな
一緒にハートランドまで来て話を聞かせてもらおう、安心するといい、あの話はハルトとオービタルは俺にしか話してないし俺も誰かに話す気はない」
あ、あかん、これはがっつり話さないといけないパターンですわ(白目)
まさかあん時の自分で蒔いた種がここまで綺麗に花咲くと思わなんだ\(^o^)/
とりあえず大人しくカイトについていくしかないなー
「はいはいわかってるよ
というかこれでまた他の人に話してましたてへぺろ☆って言われたら自分の自業自得だけどキレるわ」
『お前ってやつは……』
そう言いながら俺は腰かけていたベンチから腰を上げる
あーもー本気であの時何にも考えないで
どうしてこんなめんどくさい事になったんだ!まるで意味が分からんぞ!
「その前に、おい、そこにいるのはわかってるんだ、いい加減出てきたらどうだ?」
カイトがいきなりカードを木に向かって投擲する
毎回思うけどこの世界のカードの耐久性ってどうなってんの?木にぶっ刺さるほどの硬さとは……
てか待ってその言い方だとまだ誰かいるって事!?勘弁してくれよおおおおおお!
ガサガサと木が揺れたかと思ったらそこから一人の人間が出てくる
……ん?んん!?
「あ、あの……決して盗み聞きとかじゃなくて、シャーク先輩を見かけて、元気がなさそうだったから良かれと思って、元気づけようとして、その……」
「アイエエエ!ナンデ!零ナンデ!?」
拝啓、我が妹璃緒へ
俺の秘密を知るやつがたくさん増えました
天城ハルト
天城カイト
オービタル7
No.96ブラック・ミスト
真月零
……これ、もうどうにもならないんじゃないの?
Dディスクにペンデュラムゾーンないからペンデュラム召喚できないよなーって考えた結果がこの話
今更ですけど基本的に大まかな流れは考えてますけど一話一話その場で考えて書いています
なので結構自分でもどうしてこうなった!ってなるパターンが多いです
この話も実はそうです、零君が出てくる予定は全くありませんでした