ちなみにこの話でカイトは出てきません
「ほいでなー、スタンダード次元の榊遊矢と柊柚子・エクシーズ次元のユートと黒崎瑠璃・シンクロ次元のユーゴとリン・融合次元のユーリとセレナで……なんだっけなー……
思い出せん、ゼロリバース?リバイバルゼロ?なんとかゼロって計画に関わっているのだった……!みたいなサムシングなんよ」
『ふーん、そのエクシーズ次元ってここじゃねぇの?』
「多分パラレルワールドって事でしょ?シンクロ次元でも三代目遊戯王の5Dsに出てた元キングと苦労……間違えた、クロウが出てたしなー」
『融合はわかるが……シンクロ、ペンデュラムねぇ……?
どんなもんなんだ?モンスターエクシーズとはどう違うんだ?』
今日は珍しく一人で散歩をしていた、休みの日は引きこもってるか、璃緒といるかトーマスと一緒に遊ぶか
最近はナンバーズクラブの皆と遊んだりもしている、なんて中学生らしい休日なんだ!(驚愕)
……まぁ天の声さんといるから一人というのは語弊があるけど、いや、天の声さんって一人としてカウントしていいのかなぁ?
「まーざっくり言うとシンクロは……エクストラデッキにあるシンクロモンスターと同じレベルになるようにチューナーモンスターと他のモンスターを墓地に送って召喚できるんよ
例えばレベル7のシンクロモンスターを出したかったらレベル2のチューナーモンスター+レベル5のモンスターを墓地に送って召喚!……みたいな?
あとふわっとしか覚えてないけどシンクロチューナーとかアクセルシンクロとか」
『シンクロチューナー……アクセルシンクロ……』
ある意味最強のメタ的存在の天の声さんがシンクロとかペンデュラムとか知らんとはなー
まぁ、ARC-Vでもスタンダード次元も赤馬が融合次元に行ったから融合やらシンクロやらがスタンダードに浸透したみたいだし
シンクロ次元の人間もエクシーズ召喚やら見て驚いてたし、シンクロ次元=シンクロ召喚しかない、エクシーズ次元=エクシーズ召喚しかないって認識で合ってると思う
だからここが四代目遊戯王だとしたらここはエクシーズ次元の元ネタのはずだからペンデュラムはともかくシンクロ、融合がないのは仕方ないのかなぁ……
でも初代から見てる側としてはやっぱ融合がないのは悲しいわぁ……
まぁ、初代から見てるって言っても5Dsはネタを動画で見た程度で話の内容さっぱりわからん
四代目遊戯王見てもないからここが本当にARC-Vのエクシーズ次元の元ネタ世界かはわからんけどな
「返して!それは兄さんと父さんからもらった大事なカードなんだよ!」
「未来への思い……このカード見たことがねぇ!てめぇ見たいなガキにはふさわしくねぇなぁ!」
「ハルト様ノ物デアリマス!返スデアリマス!」
「ん?」
何やら言い争っている声が聞こえる
そっちを見ると小さな男の子と高校生くらいの男子とオボットがいた……なんだその謎の組み合わせは
高校生がカードを上に掲げ、男の子とオボットが必死に取ろうとしている
おいおい……たかがカードをカツアゲとか遊戯王次元ってやつは本当にクレイジーだぜ!
『おい、まさかあのガキどもを助けるつもりか?』
まぁあの子もデュエリストみたいだし、この世界じゃカード=自分自身と言っても過言じゃないしなぁ
それにああいう胸糞悪いの嫌いだしね
『はっ、あんなガキ一人助けたところで何の得にならないだろ』
損得の問題じゃなくてさー、なんだろ、気持ちの問題?
俺がしたいからそうするんだよ、困ってる人がいたら助ける!
『……ただの労力の無駄遣いだろ
まぁ、勝手にしてろ』
この天の声さんすっげー荒んでおるなぁ
なんだ天の声界での人間関係がうまくいってないんかなぁ?いや、天の声界なんてものがあるか知らんけど
それきり反応の無くなった天の声さんを心配しつつ男の子とオボットの方に走り寄って
「俺のキックは防げない!」
思いっきりドロップキックをかます
え?「おいデュエルしろよ」やらないよ?デュエルしてないし、そもそも明らかにあの高校生に非があるんだから手加減なんていらないですわ(真顔)
よろめいた隙をついてカードを奪還、男の子とオボットを小脇に抱えて全力ダッシュ!
あ、ちゃんとカードは男の子に返しといたからね!
逃げる途中で思いっきり高校生を蹴り上げる
子供をいじめる輩に手加減なんていらんのです
「え、え!何!何!?」
「何ヲスルデアリマス!」
「はーいごちゃごちゃ言わないでちゃっちゃか逃げるよー
君もオボット君もまたあの高校生にカツアゲされたくないでしょ?」
そう言うと男の子とオボットは一応俺が助けようとしているとわかったらしくそのままおとなしく運ばれていく
後ろから何やらさっきの高校生らしき声が聞こえるのでカードを投げる
スコーンと額にカードが突き刺さる、カードの力ってすっげー!
「あー!疲れた疲れた!
なんか逃げるためにこんなところまで連れまわして悪かったねー」
とりあえず縦横無尽に町中を駆け回り、最終的にはあの男の子とオボット達がいた公園に戻ってきました
まさかあの高校生もここに戻ってくるとは思うまい
「ごめんねー、大丈夫だった?」
一旦しゃがんで男の子と目を合わせてやる
「え、あ、大丈夫です!あの、ありがとうございます、これ、兄さんと父さんからもらった大事なカードだったんで……」
「あー、そういやあの高校生に取られた時も言ってたね、どんなカードなん?」
そういうと男の子はカードを差し出してきた
こんな見ず知らずの怪しい女にカードを差し出してくれるとはええ子だな
未来への思い
通常魔法
自分の墓地のレベルが異なるモンスター3体を選択して発動できる
選択したモンスター3体を特殊召喚する
この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は0になり、効果は無効化される
その後、自分がエクシーズ召喚を行っていない場合、このターンのエンドフェイズ時に自分は4000ライフポイントを失う
また、このカードを発動するターン、自分はエクシーズ召喚以外の特殊召喚ができない
な、なんというトリッキー(?)カード……
エクシーズしかできないってことは融合もシンクロもアドバンスも儀式もできないってことやろ?
ここの人はエクシーズしか使わないっぽいしこういう効果になってるのも仕方ないのかな
でもレベル違うのにエクシーズ召喚しろってなんてムリゲー
せめてエクシーズ召喚以外の特殊召喚できたらいいだろうに……
それにライフ4000って一撃死じゃないですかやだー!OCGってたしかライフ8000だっけ?
……OCGでも一発ライフ半分てあかん(確信)
あ、でもたしかDDDで効果ダメージを回復にするってやつがいた気がするし、そいついればなんとかなるんかな?
「モウイイダロ不良鮫!サッサトハルト様ニカードヲ返スデアリマス!」
「オービタル!」
「まーそこのオボット君の行くことももっともだしねー
ほい、もう取られないように気をつけな—」
そう言ってほいとカードを渡す
男の子は少しはにかみ、大切そうにカードをしまう、あらかわいい
「えっと、改めてお礼を言わせてください
僕の名前は天城ハルトっていいます、こっちはオービタル7」
「ハルト君にオービタル君よろしくね
俺の名前は神代凌牙っていうんだー、よろしく」
そう言うとハルト君とオービタル君がそろって顔を見合わせる
ん?どうしたん?
「じゃーハルト君のデッキはまだ完成してないんだ」
「うん、兄さんみたいに僕も
まさかハルト君があのアークライト一家の話に出て来たハルト君とは思わないんだ……
しかも璃緒とも知り合いとか、だから俺が名乗った時に神代に反応したのか
それにしても、
カバンの中からいくつかのカードケースを取り出す
そして一枚だけ、ハルト君とオービタル君には見えないように、俺だけそのカードを見つめた
魔界劇団プリティ・ヒロイン
ペンデュラム・効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1500/守1000
【Pスケール:青2/赤2】
(1):1ターンに1度、相手モンスターの攻撃で
自分が戦闘ダメージを受けた時、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●その相手モンスターの攻撃力は、受けたダメージの数値分ダウンする。
●自分のエクストラデッキから、受けたダメージの数値以下の攻撃力を持つ
表側表示の「魔界劇団」Pモンスター1体を手札に加える。
【モンスター効果】
(1):1ターンに1度、自分または相手が戦闘ダメージを受けた時、
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力は、その戦闘ダメージの数値分ダウンする。
(2):モンスターゾーンのこのカードが戦闘または相手の効果で破壊された時に発動できる。
デッキから「魔界台本」魔法カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。
ペンデュラムカード
この世界には存在しない、次の世代から存在する新しい召喚に必要なカード
なんでこれを持っているのかというと、それは知らない
いつの間にか手元にあった、としか言いようがないのだ
他にも様々なカードを持っているとはいえ、俺が前世で本格的にカードを買い始めたのはARC-Vが始まってから
つまりそれ以降のカード、例えば5Dsの遊星が使ってるスターダスト・ドラゴンは無い
本当に前世で俺が持っていたカードしか現在手元にないのだ
『それがペンデュラムカードか……
上半分が効果モンスター、下半分が緑色……』
いきなり出てこないでよ天の声さん
後ふわっとした知識だけど通常モンスターのペンデュラムカードもあるよー
カードケースのこの辺に……あったあった
メタルフォーゼ・スティエレン
ペンデュラム・通常モンスター
星2/炎属性/サイキック族/攻 0/守2100
【Pスケール:青8/赤8】
(1):1ターンに1度、このカード以外の
自分フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊し、デッキから
「メタルフォーゼ」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。
通常モンスターってなんの効果ももたないのに……
それともこのペンデュラム効果が強いのかな?
『お、おま、レスキューラビットとか知らないのか?』
( ゚Д゚)ハァ?
いや待て、のんきに天の声さんと話してる場合じゃなかった
えーっと確かあのカードはこの辺に……あったあった
「
どのみち俺はデュエルしないから必要ないし」
そう言ってカードケースから何枚かのカードを取り出す
通常罠
(1):フィールドの攻撃力が一番高いモンスターが相手フィールドに存在する場合、
自分フィールドのX素材を持った、「ギャラクシーアイズ」Xモンスターまたは
「サイファー」Xモンスター1体を対象として発動できる。
そのXモンスターのX素材を全て取り除き、
そのXモンスターの同名モンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚する。
効果モンスター
星4/光属性/機械族/攻1600/守 800
「光波双顎機」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):エクストラデッキから特殊召喚されたモンスターが相手フィールドに存在し、
自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):手札を1枚捨てて発動できる。
手札・デッキから「サイファー」モンスター1体を特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「サイファー」モンスターしか特殊召喚できない
効果モンスター
星4/光属性/機械族/攻1400/守1200
(1):自分フィールドに「サイファー」モンスターが存在する場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):このカードをリリースして発動できる。
自分フィールドの全ての「サイファー」モンスターのレベルをターン終了時まで4つ上げる。
そう、アニメでカイトが使ってたサイファーシリーズです、え?
待ってないです\(^o^)/
「このカードに書かれてる、❝「ギャラクシーアイズ」Xモンスターまたは「サイファー」Xモンスター1体を対象として発動できる❞って……
それにこのモンスターカード……兄さんでもこんなカード持ってるの見たことない……」
「解析不能!解析不能!データベースニコノカード情報ガナイデアリマス!
ハルト様!スグサマハートランドニ戻リ、カイト様にコノ事ヲオ伝スルデアリマス!」
……え、カイト
あ、え、いや、ちょっと待って
確かにハルト君の名前は天城ハルト、カイトも天城カイト
カイトも
それにアカデミア絶対カードにするマンの時も家族がカードになってたって言ってたし
あれ、ってことはカイトってZEAXLから参戦したキャラなの!?
確かにGXからエドとか明日香ちゃん、5Dsから元キングとクロウも出てたしZEAXLから誰かしか出てくるだろうなーとは思ってたけどそっかー、カイトがそうだったのかー
ん?だとしたらハルト君の発言おかしくない?カイトが使ってるカテゴリーってサイファーでしょ?なのに、兄さんも持ってないって……
……考えるのはここまでにして……この状況、まずくね?
『非常にまずいな』
とりあえず俺はあの腹パンされたりそこで黒崎が大活躍していた!したり(無言の睡眠)したりARC-Vで数々の伝説(笑)を残した最強のネタキャラである黒崎隼のあの有名なセリフを俺なりに改変し、そして高らかに叫んだ
凌牙ちゃんとうとうやらかすの巻
ちなみに凌牙ちゃんはこの世界のカイトもサイファーを使うと思っています
GXと5Dsから参戦したエド達は元々のカテゴリ、エドだったらD-HERO、クロウだったらBFを使ってたので
フォトン(ZEAXL)→サイファー(ARC-V)と変わってるのを知りません
そしてハルト&オービタルに強化フラグが立ちました^^