英語ができない魔法使い   作:おべん・チャラー

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23話

 ホグワーツ特急に揺られながら、オーシャンは頭の中で情報を整理していた。

 まず、忘れもしない、日本で見た夢の件である。こちらに背中を向けて、ブツブツと独り言を言っている気味の悪い男の夢。

 オーシャンはある仮定を立てた。しかも、かなり的確だと思われる仮定である。

 

 あの夢に出てきた男こそ、シリウス・ブラックなのではないか。ウィーズリーおじさん達の話を偶然聞いてしまったあの時、オーシャンはそう思った。

 今でも鮮明に覚えている、あの夢の背景が、地下牢教室に似ていると思ったのも道理である。シリウス・ブラックの後ろにあった冷たい鉄格子こそ、本物の牢。魔法使いの監獄、アズカバンなのだから。

 あの夢からは、執念の様なものが感じられた。ウィーズリー氏は、シリウス・ブラックはハリーを殺そうとしているのだという。しかし、それ以外にもあの夢からは、喜びと驚きを感じ取る事が出来た。仮にハリーを本当に殺そうとしているのだとしたら、あの夢から何故驚きの感情を感じ取ったのか説明がつかない。何かしらブラック自身が見つけた事実に、驚きつつも喜んだのではないのだろうか?

 

 ウィーズリー氏によれば、ブラックはしきりに「奴はホグワーツにいる」といううわごとを繰り返していたそうだ。その言葉から、ブラックはハリーを殺そうとしているなどと何故言えるだろう。ハリーがホグワーツに入学して三年経っている。ハリーを抹殺しようというなら、殺しに来ようと思えば、彼の入学前にいくらでも時間はあったはずだ。

 ブラックはヴォルデモートの腹心の部下であったという情報から考えると、ヴォルデモートと敵対していたダンブルドアを狙った発言に取れない事も無い。しかしそれこそ、今更どうして、という疑問は残る。

 脱獄を『今』決行したという事を考えると、『今のホグワーツ』に何かがあると考えざるを得ない。ブラックはそれを知った。そして、それはブラックにとってずっと探し求めていたものである可能性が高い。

 

 もうひとつ、気になっている事がある。それは、妹の助言だった。

 妹の空は、あの夢を『警告夢』か『魂の共鳴』であると言った。

 『警告夢』であればいいが、『魂の共鳴』であれば、それはシリウス・ブラックとオーシャンの間に共鳴する『思い』があるという事を意味する。

 オーシャンは自分とブラックとの共通項になりそうなものを考えてみた。答えは簡単。ハリー・ポッターである。

 オーシャンは過去二年とも、ハリーを事実上『守って』いる。シリウス・ブラックと『共鳴』するのであれば、ブラックもハリーを『守ろうとして』いなければ辻褄が合わない。やはり、ただの『警告』なのか…。

 

 そこまで考えていると、フレッドとジョージの二人から声がかかった。同じコンパートメントにいたリー・ジョーダンも、頭上の荷物置きからトランクを下ろそうとしている。

 「おい、オーシャン。そろそろ用意した方がいいぜ。どうやら到着するみたいだ」

 「え、もう?早いんじゃない?」

 そう言い返した所で、列車の速度ががくんと急激に落ちた。

 「なんだって?着いたんじゃないのか?」フレッドとジョージが言うが、いつもの様に徐々に速度を落とさない列車に違和感を覚えた様だ。みんなでそわそわと成り行きを見守っていると、列車が完全に止まり、ふと、車内の明かりが落ちた。突然の事に、列車内が混乱に包まれる。

 あちらこちらから、人と人とがぶつかり合う音、パニックになっている生徒達の声が聞こえた。フレッド、ジョージ、リーも口々に「何があったんだ!?」「どうしたってんだよ!」などと叫んでいる。オーシャンは三人を嗜める様に言った。

 「貴方達、落ち着きなさい。何事にも不具合というものはあるわ」

 その冷静にお茶でも啜っている様な言葉に、ジョージが言った。「さすが日本人の言う事は違うよ!」

 続いてフレッド。「日本人は例え地震が起こってもその場から動かないって、本当か!?」

 「災害に発展する予感がしない限りは、みだりにその場を動いたりしないで状況を的確に判断する事よ。待ってて、運転手さんに何があったか聞いてくるわ」

 そう言ったオーシャンは夜目を利かせて立ち上がった。彼女は忍術の基礎訓練の一環で、突然の暗闇にもすぐ目が慣れる様に訓練されていた。

 

 オーシャンがコンパートメントのドアに手をかけて引くと、三人の人間が雪崩れ込んできた。オーシャンは危うく身をかわす。入ってきた三人は団子になって床に倒れこんだ。

 「あら、マルフォイじゃない。どうしたの?」

 床に転がっているマルフォイと腰巾着達は、今しがた入ってきたドアを指さしてあわあわと口から言葉にならない音を出していた。どうやら余程気が動転するような目にあったらしい。

 

 仕方ないわね、と呟いて同級生達に三人を頼むと言い残して出ていきかけると、喧騒に交じって、ガラガラという気味の悪い息遣いが聞こえた。程無くして辺りが冷水をかぶせた様にヒンヤリとして来て、異変に気付いた者から声を静めていき、水を打った様な気味の悪い静けさが、徐々に車両を支配していった。

 

 この感じはただ事ではない。オーシャンはこの夏の修行で身に着けた瞬発力を最大限に発揮して、運転手の元ではなくハリー達のコンパートメントを目指した。

 

 ハリー達のコンパートメントに近づくにつれ、辺りの闇が濃くなっていく様に感じる。到達したそこには、吸魂鬼が数人立ち入ろうとしていた。可愛い後輩達の魂を吸われてなるものか。オーシャンは杖を抜き、呪文を唱えた。

 

 「エクスペレォ―」

 噛んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「HEY?HEY?ocean?」

 ペチペチと頬を叩かれて目を覚ますと、フレッドとジョージが自分を覗き込んでいた。知らない間に仰向けに寝っ転がっていた様で、二人の後ろには天井が見える。双子は眼を開けたオーシャンにほっと安堵のため息を吐いて顔を見合わせ、オーシャンを助け起こした。

 

 オーシャンが倒れていたのは、ハリー達のコンパートメントの床だった。ロン、ハーマイオニー、そしてジニーやネビル・ロングボトムの姿も見える。頭がぼーっとしているが、次第に二人の言葉が理解できるものになった。後頭部がずきずきと痛む。

 「ロンが走ってきた時、何事かと思ったぜ、ほんと」とジョージ。

 「まさか、ぶっ倒れてるんだもんなあ。お前が死んじまったら、俺たちお袋にぶっ飛ばされちまう」とフレッド。

 「何故?」二人を見て、オーシャンはぽやぽやしている口調で聞いた。

 「そりゃあ、何故って」双子が口々に答える。

 「お前さんは俺たちのお袋のお気に入りだからさ。だろ?」

 「いや、待てよ、相棒。アンジェリーナを忘れてた」

 「まじかよ…彼女にもぶっ飛ばされないといけないのか」

 「いや、あいつなら余裕で殺しに来るな」

 「ああ、違いない」

 双子のそんなやり取りの隙間から、自分と同じように床に横たわっているハリーを見つけた。オーシャンは双子を押しのけてハリーに近づいた。ロンとハーマイオニーが双子と同じ様に心配そうにハリーの顔を覗き込んでいた。

 

 「ハリー、ハリー?どうしたというの?何てこと…」

 ハーマイオニーがハリーに何があったか説明してくれている様子だが、気が動転しているオーシャンにはその言葉は通じなかった。しかし、声をかけ続けている内にハリーは目を覚ましてくれたので、オーシャンはほうっと息を吐いた。

 ふと、コンパートメント内に見知らぬ大人の男性がいる事に気づいた。きょとんとして見ていると、彼は大きなチョコレートを割ってみんなに配った。チョコレートは、吸魂鬼に侵された人を癒す最良の薬である。オーシャンは礼を言って、チョコレートを口にした。冷え切った体が温まってゆく。

 

 「あいつらは何だったのですか?」

 ハリーが唯一の大人に聞いたが、答えたのはオーシャンだった。

 「あれは吸魂鬼と言って、人の魂を食らう、もっとも穢れた生き物よ」

 すると見知らぬ男性が口を開いた。少ししわがれた、くたびれた感じの声だったが、同時にどこか安心感を与えてくれる声だとオーシャンは思った。

 「その通り。君は果敢にも守護霊を呼び出そうとしていたね。実に惜しかった」

 ゆったりと微笑んで言った最後の一言に、オーシャンが返す。「こちらの守護霊の呪文は、発音が難しくて」

 「こちらの?」

 聞いた男性に、ハーマイオニーがわたわたと答えた。「あの、オーシャンは日本人で…」

 すると男性はパッと表情を明るくした。

 「ああ、君が日本からの留学生か!校長先生から聞いているよ。ちょっぴり好奇心旺盛な留学生が来てるって」

 それが校長の嫌味なのか評価なのかは、気にしないようにしておこう。しかしこの人にそんな事を言われると、何やら少々恥ずかしい。オーシャンの顔が初めて赤くなった瞬間を、フレッド、そしてジョージは見逃さなかった。

 

 男性は、みんなの顔色がよくなっていってるのを確認してから、運転手と話をしてくると言ってコンパートメントを出て行った。足音が遠ざかったのを確かめてから、オーシャンは誰にともなく「あの人だれ?」と疑問を投げかけると、ハーマイオニーがR・J・ルーピン先生だと教えてくれた。双子が、いけすかない奴、とか、頼りなさそうだ、とか何やらツンケンしているが、突然どうしたのだろう?

 

 オーシャンはハリーの体を心配したが、もう顔色も戻り、心配なさそうだった。彼自身は、吸魂鬼を前にして自分が倒れてしまった事実にショックを覚えている様だが、そんなことは何の問題もない、とオーシャンは言った。吸魂鬼を前にして悪影響を受ける者は沢山いる。気絶してしまう事くらいは、特段大したことじゃない。

 それより、何で自分まで気絶していたのかが謎だ。今まで吸魂鬼や悪霊を前にして、一回たりとも気絶した事は無かった。その疑問を投げかけると、ロンとネビルが代わる代わる教えてくれた。

 

 吸魂鬼に幸福感を奪われている中で、オーシャンの声が聞こえた、とロンが言った。うっすらと開けた目に、吸魂鬼に向かって呪文を唱えようとするオーシャンの影が、コンパートメントのガラス越しに見えたという。しかし呪文は失敗に終わり、(噛んだ事はバレていなかった)吸魂鬼がオーシャンに襲い掛かろうとしたので、彼女は一旦距離を置こうと飛び退った。後ろに飛び退いたその瞬間、すごい音が聞こえてオーシャンの姿が下に消えたという。要するに、滑って転んで頭を打って気絶したらしい。道理で頭が痛む訳だ。話を聞いて、双子が死にそうになるほど声を上げて笑っていた。

 

 オーシャンが倒れてしまうと、ルーピン先生が何やら呪文を呟いて、吸魂鬼に向かって銀色の光を杖先から飛ばしたそうだ。

 「それよ。吸魂鬼に唯一効くのは、守護霊の呪文なの。私も、それを使おうとしたのにね…」

 力無さげにオーシャンが呟くと、ロンが言った。

 「オーシャン、何で守護霊の呪文を日本の術で使わなかったのさ?いつもは惜しげもなく日本の術を使ってるじゃないか」

 

 「惜しげもなくって…一言多いわよ、ロニー坊や。守護霊というのはね、本来、常に自分に寄り添ってくれている霊の事を言うの。日本で守護霊の呪文と言ったら、守護霊そのものに形をとらせるか、自分に憑依させて使うものなのよ。降霊術とか、口寄せとかとも言ったりするわね」

 オーシャンに思わぬところで『ロニー坊や』と呼ばれてロンは唇を尖らせた。彼女の説明に、ジニーが身震いを起こした。「自分に憑依させるだなんて、なんか怖い…」

 「そう、怖いのよ。考えても見て?この世ならざる者を、自分の体に憑依させるのよ?日本の守護霊の呪文では、この世ならざる者と自分の肉体が交ざりあう事によって、自分でも気づかない内に体の中のあの世とこの世の境界線がどんどん曖昧になっていってしまうの」

 「ふぅん…?」

 「…回りくどくて分かりづらい説明をしてしまったわね。平たく言えば、三回くらい使えば限りなく死者に近づいて、四回目には連れていかれるわよ」

 「「「怖っ!」」」みんなの声が一つになった。唯一の例外として、日本には『イタコ』や『霊媒師』と呼ばれる者がいるが、その説明は割愛した。

 

 「一方、こちらの守護霊の呪文は術者の幸福なエネルギーに形をとらせる技なの。どちらの方がクリーンなエネルギーなのかは、一見してわかるわよね?」

 「うん。俺もこっちの守護霊魔法使う」「俺も」「僕も」「私も」満場一致だった。

 

 

 

 今度こそホグワーツに到着し、双子とリー・ジョーダンの三人と一緒に馬のいない馬車に揺られて学び舎の下に着いた。一番最初に降りた時に、近くで気取った声が聞こえて、振り向くとドラコ・マルフォイがハリーとロンをからかっているいつもの光景があった。

 「ポッター、気絶したんだって?」

 「うせろ、マルフォイ」

 その言い合いにオーシャンは足音を忍ばせて近づいた。

 「あら、貴方、良かったわね、喋れる様になって。もつれた舌は元通りかしら?」

 背後からマルフォイに声をかけると、マルフォイは怪訝な顔をして振り返った。オーシャンの顔を認めると、僅かに舌打ちをして、腰巾着のクラッブとゴイルに「行くぞ!」と声をかけて城に向かって行ってしまった。オーシャンはハリーの隣に立って、城への石段を上っていくマルフォイ達の背中を見送りながら言った。

 「あの子は、もう少しコミニュケーション術を学んだ方がいいわね。何でわざわざ人の神経を逆撫でする様な声のかけ方をするのかしら」

 

 ねえ?、とハリー達と顔を見合わせていると、双子とリーもこちらに歩み寄って来た。双子の顔は不機嫌に歪んでいる。リーは頭をかきかき、手に負えない、という顔をしていた。

 「去年から思ってたんだけど、お前、明らかにハリーの世話焼きすぎだろ」

 「ハリーだって子供じゃないんだから、そろそろいい加減にしとけよ」

 フレッドとジョージがツンとした顔で言うのが可笑しくて、オーシャンは笑った。

 「なら、今年は貴方達の世話を焼けばいいのかしら?」

 

 他の生徒達の波に乗り、一行は石段を上ってホグワーツの城内に入った。新学期の宴会が開かれる大広間に入ろうとした所で、不意に、厳格な声に呼び止められた。

 「ポッター、グレンジャー!私のところにおいでなさい!それから、ウエノ。あなたも」

 ついでの様な呼び方が気になったが、オーシャンはウィーズリーの兄弟たちやリーと別れて、ハリーとハーマイオニーと一緒にマクゴナガル先生について行った。

 

 三人はマクゴナガル先生の事務所に招かれた。椅子に座ると、マクゴナガル先生がハリーに向かって、列車の中で倒れたそうだが、大丈夫か、と聞いた。ノックして入ってきた校医のマダム・ポンフリーにも執拗な問診を受けたが、ハリーは、大丈夫です、の一点張りだったので、やがてマクゴナガル先生の矛先はオーシャンに向いた。気遣わしかった表情は鳴りを潜めて、オーシャンを見るその眼差しは厳しかった。

 「さて、ウエノ。一人で果敢にもディメンターに立ち向かおうとしたそうですね」

 「後輩達が危なかったので」

 オーシャンが当然とでもいうようにケロッと答えると、マクゴナガル先生の雷が落ちた。

 

 「去年の事といい、あなたには自分に対する警戒心がかけています!ディメンター一体追い払うのに、大人の魔法使いでも命の危険を伴うというのに、それを一度に三体だなんて!あまり自分を過信しない事です!」

 「いえ、過信はしていませんがー」

 オーシャンが言い返したのを遮って、マダム・ポンフリーがオーシャンの頭をぐいと乱暴に引き寄せて瘤の具合を診始めた。そして治癒魔法をかけて、あっという間に治してくれたのだった。

 「こんな瘤ひとつで助かったのは、奇跡としか言いようがありません!ルーピン先生がいらっしゃらなかったら、今頃魂を抜かれていたかもしれない!」

 「ようく反省なさい。今学期はあなたが危険を冒さない事を祈ります」

 オーシャンへのお説教はそれで終わり、ハリーとオーシャンへの用事は終わったので、二人とも扉の外でお待ちなさい、と言いつけられて、二人はマダム・ポンフリーと一緒に事務所の外へ出た。ハーマイオニーとマクゴナガル先生の二人は、少し話したい事があるらしい。ハリーとオーシャンの二人はその場でハーマイオニーを待ち、マダム・ポンフリーは「まったく、ディメンターなんて」とかぶつぶつ言いながら、医務室に帰っていった。

 

 その後程無くしてハーマイオニーとマクゴナガル先生が出てきて、四人で大広間へと向かった。宴会場に着き、着席している生徒達の視線を集めながらグリフィンドールのテーブルに向かうと、ハリーとハーマイオニーの席はロンが、オーシャンの席は双子がとっておいてくれた。すぐ隣にはアンジェリーナ・ジョンソンもいた。

 「一体どうしたってんだ?」

 双子が席に着いたオーシャンに聞くと、オーシャンは、ほんのお説教よ、と答えた。ふと、教員席のマクゴナガル先生を見ると、一瞬だけ、オーシャンに向かって厳しい視線が向けられた気がした。

 

 ダンブルドア校長の挨拶の段になり、校長はまず、ホグワーツが今吸魂鬼の警備を受け入れていると生徒に申し渡した。誰も許可なしに学校を離れてはならない、いたずらや変装、透明マント、それから隠れ蓑術でもディメンターは欺けない、と校長は言った。

 そしてひとしきりディメンターにおける注意事項を話すと、今度は新しい教員の紹介に移った。リーマス・ルーピン先生は『闇の魔術に対する防衛術』を担当するという。生徒のほとんどが、あまり気のない拍手をしているというのに、ルーピン先生は温和に笑ってひとつ礼をした。

 もう一人はルビウス・ハグリッドだった。退職したケトルバーン先生に代わり、『魔法生物飼育学』の授業を受け持つらしい。これには、グリフィンドール生全員が割れんばかりの拍手を贈った。

 

 「まじかよ、信じられないぜ!」

 「考えてみりゃ、あんな噛みつく本を教科書に指定するのはハグリッドくらいなもんだよな!?」

 双子の言葉を聞いたオーシャンは、「でもあの本、可愛くて私好きよ」と言った。

 双子は耳を疑った様で、口をあんぐり開けている。

 「日本人の感性は信じられないな…」

 






UA43000件、お気に入り登録680件越えありがとうございます!
守護霊呪文は、日本人術者は絶対一回は噛みそうだなあ…
英語が苦手だったら尚更噛むんじゃないでしょうか!笑
映画版を見ながらいつもそう思ってしまいます

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